巡る季節~オレの青春論~   作:ゴルギアス

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どうも、ゴルギアスです。

今回から日常回を何話か書いていき、
またイベント(?)を挟む予定です。

それでは早速どうぞ!


有名な新入生たち

 

 

恵side

 

 

あれから、1週間が経った。

あれ、というのは、入学式から。

 

私と咲良ちゃんにとっては、

初めて共学に通うことになって、

私だけはちょっと緊張してた。

 

だからその緊張を解そうと、入学式の日は

あえて1人で登校をした。しかも早めに。

 

 

…もし、そうしていなかったら、

私は吉川くんと関わることなんて

なかったかもしれない。

 

この時ばかりは思ったの。

神様、ありがとう…って。

 

 

「どうしたの?恵」

「ううん、何でもないよ」

 

そう、今は咲良ちゃんと登校中。

小学生の頃から一緒。

 

「にしても、私が唯ちゃんに捕まってる間に

あんなことがあったなんてねぇ」

「まぁ、大変だったかも…あはは」

 

あんなこと、というのは、

吉川くんと三沢くんの出来事です。

 

「三沢って人、悪い人じゃなくて安心したけど

なんか変わってるわよねぇ、その日から急に

私たちにも『友達になってほしい!』なんて

お願いしてくるしさぁ。あと、私たち以外で

あの塚田にビビらないし」

「私も最初は怖かったよ…」

 

…うん。最初目が合った時、

とっても怖くて震え上がったと思う。

 

「…あと、あんた告白されたんだって?」

「う、うん。でも、『好きなだけ』だって

それで終わったんだけどね…」

「…ほーんと変わってるわね。

吉川くんにはかなわないかもだけど」

「なんか、吉川くんがおかしいみたいだよ」

「あ、恵もしかして怒った?」

「怒ってない!///」

 

まったく、咲良ちゃんは…

あ、そうそう。私のこの気持ちは

陽子ちゃんも唯ちゃんも知っている。

自分から打ち明けました。

 

けど、2人ともに『バレバレ』と

言われたんだよね。

だから、人のことを見れている

塚田くんもきっと気づいてる。

三沢くんには、応援されたから

言わずもがな、かな?

 

皆からは、吉川くんには

「絶対バレてない」と言われたから

ちょっと安心したけど、

「これから苦労はする」とも、

三沢くんに言われた。

 

苦労、かぁ。

でも、それくらい味わわないと、

 

吉川くんみたいだけど、

青春できそうないからね。

 

 

 

恵side out

 

 

 

???side

 

 

 

今日も今日とて、男子は集う。

 

「なぁなぁ、俺達の学年って

どれくらい目立つ人いるのかなぁ?」

「俺らのクラスならやっぱり…」

「「「「宇佐さんだよな!!!」」」」

「だよなぁ~、多分学年で一番可愛いよな!」

「あぁ、恐らくな」

「それなら、坂口さんだってすげー美人だよな」

「B組はみーんなこの2人狙いだよなぁ…」

 

そう。その2人は学年…いや、学校でも

トップクラスの美貌の持ち主だ。

だからといって目当てではないが。

 

「うちのクラスであと、忘れちゃいけねーのが…」

「あぁ、あの青春野郎だよなぁ…」

「嫌な奴じゃないんだけど…なぁ?」

「何故か美人達と仲いいんだよな…」

 

『青春野郎』…吉川浩作の事だな。

初日の昼休みに『青春』を連呼していたな。

騒ぎ立てていた男子共が実に滑稽だった。

 

私は吉川浩作のような人間は

決して嫌いじゃない。

むしろ、好感を持てる人間だ。

 

「あとは塚田とか?」

「あいつ未だにこえーよ…べつに

何もしてこないけどさ」

「あいつが吉川と友達なのが不思議だわ」

 

塚田友樹…確かに目つきは怖いが、

その実は平和主義なのかもしれん。

そういう意味では吉川浩作と気が合っても

おかしくはないはず。

 

私は彼らのように自分の思うままに

行動する人間が好感を持てる。

 

今、噂をしている男子共は

バッサリ言えばヘタレである。

 

では、そういう私はどうなのかと聞かれれば

「なぁ藤原(ふじわら)!お前はどうだ?」

 

…私に指名してきたか。

なら、正直な意見を言うとするか。

 

「私は見てるだけで十分だ」

 

そう、私は「人を観る」のが楽しいのだ。

それが私のやりたいことなのだ。

 

「あっそ、じゃ、話を続けようぜ」

そう言って私に愛想を尽かして

噂話を続ける男子共。

ま、聞くだけは聞くがね。

なにせどこで『ネタ』が拾えるかは

わかったものではないのだから。

 

「B組以外なら、C組の三沢とか?」

「あー、あの三沢工業の社長の息子だっけ?」

「そうそう、あと、吉川となんかバトったとか」

「あれ、聞いた話だけど、宇佐さんの

取り合いをしたとかなんとか」

 

なに?それは少し興味がある。

 

「でも、あの2人は仲良さそうだけどな」

「あ、C組といえば、なんか子どもいなかったか?」

「いたなぁ、小山さん、だっけか」

「見た目も言動も小学生にしか見えないよな」

「あと何か知らんけど、塚田が好きだよな」

「会う度にいつも抱きつこうとしてるしね」

「ほとんど塚田に阻止されてるけど」

 

小山唯…かな?

確かに初めは目を疑ったがなぁ。

 

「あと、城山さんだっけ?」

「あの人も結構かわいいよなぁ」

「けど、噂だと、男だけじゃなく

女も好きらしいぞ」

「まじかよ、それはないわ」

「けど、いい人っぽいけどな」

 

……城山陽子…さん。

私の憧れの人だ。

 

彼女は覚えてないかもしれないが、

小学校が一緒だったのだ。

彼女は私の理想の形に近いくらい

自分らしさを展開している。

 

…それが彼女の長所であり短所であった。

正直な話、私は陽子さんが好きだ。

けど、伝えるわけにはいかないのだ。

この思いは。

 

「そしてよ、塚田より怖いのもいたよな」

 

…再び私は話に耳を傾ける。

 

「あぁー、A組だったっけか」

「見た目も喋り方も完全に不良だよな」

「一昨日に早速他校との喧嘩したらしいぜ」

「…なんでこんな学校にいるんだよ」

 

どうやら、本当の問題児がいるらしい。

A組か、後でちょっと調べてみよう。

 

…その前に、そこのB組有名人に

聞くことを聞いておこうかな。

 

 

「…なぁ、吉川くん」

「ん、なんだ?」

 

 

 

藤原side out

 

 

 

浩作side

 

 

 

あれ、この人確か藤原くん、だよな?

あんまり話してる所見たことないけど。

 

「少し聞きたい事があるのだが、いいか?」

「おう、答えられる範囲でな!」

 

「三沢くんとバトった結果はどうなったのだ?」

 

バトっ…た?あぁ!2日目のことかな?

「あぁ、一応オレの勝ちなのかなぁ」

「つまり、宇佐さんはキミのモノなのか?」

 

え?どういうこと?

 

「ごめん藤原くん、それってどういうこと?」

「冗談だ、気にしないでほしい。あと、

私の名前を知ってるのだな、話してないのに」

 

そりゃ知ってるでしょ。だって…

 

「クラスメイトだからな!」

「…ふふっ、君は面白いよ」

「ええ?そうかなぁ」

「君が有名人になるのが分かる気がする」

「オレ、有名人なのか!」

「いろんな意味でね」

「なんだそれ!気になるなぁ…」

 

 

 

有名人、かぁ、なんか青春っぽいぜ!!!

 

 

浩作side out

 

 

 

 

藤原side

 

 

 

本当に面白いな。

さっき初めて話したばかりなのに

もう打ち解けられたつもりだよ。

 

さすが、宇佐恵の惚れた男だ。

ま、私が好きなのは陽子さんであるため、

対抗意識は全くないのだがな。

 

「あともう一つ聞きたい」

「んぉ?言ってみ?」

「その…陽子さんは元気かい?」

「え、藤原くんら城山さんを知ってるの?」

「小学校だけ同じだった。

彼女は覚えてないみたいだけどね」

「もしかしたら覚えてたりしてな!」

「ふっ、だといいけどな」

 

そんなたわいもない話が続く。すると、

 

「おい馬鹿、何してるんだ」

 

目つきの悪いもう1人のクラスの有名人。

 

「おおトモ、新しい友達が出来たんだよ!

この人は藤原くんっていうんだ!」

「お前の押しつけじゃないだろうな。

まぁ、よろしくな、藤原」

 

…もう、『友達』になれたんだね。

そして、塚田くんも意外と優しいもんだ。

 

「あぁ、よろしく」

 

久しぶりに、自然な笑顔で

話すことができた気がする。

 

 

 





はい、唐突に新キャラ登場です。
フルネームはいつか投稿するプロフィールで
発表予定でございます。
藤原くんも、三沢くん同様サブキャラとして
少しずつ浩作に関わってきます。

本音を言うと、キャラを作るのが
楽しいだけだったりして()

とにかく、なんぼか日常回を重ねていきます!
楽しみにしててくださいね。

それではでは!また次回!
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