――イッセーside――
意識が戻る…目を開くとそこは破壊され尽くした神殿だった
自身の体は確りともとに戻っていて違いと言えば金髪に染まった髪の毛ぐらいだった
「(成る程、これがサイヤ人の肉体になった結果か…)ドライグ…起きてるか?」
『ああ、しかし相棒まさか自力で覇龍を解除するとはな』
「それについては歴代最悪にして最強の先輩に助けてもらったよ」
『あいつか、最後の最後まで俺を使わなかったな』
「え、そうなの?」
まさか、籠手を使わないで最強まで上り詰めるとは
「グォッ!!ガバッ!!」
呻き声が聞こえた方へ視線を向けるとそこにはアーシアを消した悪魔…シャルバ・ベルゼフブがいた
「シャルバ…ベルゼフブ」
「せ、赤龍帝めがぁ、」
ああ、アーシアはこんなやつに…
「てめぇみたいな奴にアーシアが…許さねぇ…許さねぇぞシャルバァァァァァァ!!【禁手化】!!!!」
『Welsh Dragon Balance Breaker!!!!!!!!!!!!』
赤いオーラを撒き散らしながら力の塊…【赤龍帝の鎧】を着込み瞬時にシャルバとの距離を積める
ビュッ!!
風を切る音と共にシャルバの後ろに回り込み
「こいつはお前にアーシアを消されたゼノヴィアの分!!」
「グォッ!!」
後ろから背中に打撃を撃ち込み吹き飛ばす
「そして…」
『BoostBoostBoostBoostBoost!!!!!!!!!!』
「部長の分!!」
「グァァァァァ!!」
再び回り込み殴打
「朱乃さんの分!!」
回り込んで殴りまた回り込む
「姉のように慕っていた子猫ちゃんの分!!」
「ぬぁぁぁぁぁ!!」
「こい、アスカロン!!!!」
ゼノヴィアに貸していたアスカロンを呼び戻し左腕に装備そのまま腕を切断する!!
「グォッ!?」
苦悶の表情を浮かべながら切断された右腕からでるおびただしい量の血液を魔方陣によって止血していた
『相棒』
「どうした?ドライグ」
『そろそろ決めたらどうだ?』
「ああ、そうだなっ!?」
ドライグと話していた隙にシャルバから魔力弾が飛んできた、だがこんなものはあの時の匙にも劣るように見えた
「ふざけるな!!」
シャルバは地面に降り立ち右腕で光の波動を撃ってくる
『避けろ!!相棒!!』
「ああ、わかってる!!!!!!」
その攻撃を避け翼を広げる…だが、それは普段のドラゴンの翼ではなく白い翼…そうまるで…
「は、白龍皇の光翼…ッ!!」
「違うな…こいつは白龍帝の光翼だ!!」
『DividDividDividDividDividDivid!!!!!!!!』
放たれた光の攻撃に当たらないよう俺は避け、小型のビットを翼から飛ばすそれが光の攻撃を半分また半分と縮小させていく
「こいつは以前奪ったヴァーリの力を俺なりに適合させた力、まだ半減にムラがあるけどな」
「ヴァーリの力か!!おのれ!!どこまでも私の邪魔をするのだな!!ヴァーリィィィィィィィィィィ!!」
吠えるシャルバは次々と魔力弾を飛ばしてくるしかし…
「遅え上に狙いが荒すぎるぜ!!」
俺はそれを見て直ぐに避ける避けながらも技の構えをして
「ドラゴン…ショット!!」
両手から放たれた気弾がシャルバを襲う
ドォォォォォォォォォォォン!!
後方の建物を吹き飛ばしながら凄まじい爆発を巻き起こした
「ふ、ふざけるな!!これが現赤龍帝だと!?私の力はオーフィスの蛇によって前魔王クラスまで引き上げられているのだぞ!!あきらかに今までの情報を逸脱しているぞ!!」
シャルバに恐怖が刻まれた
瞳には怯えの色が写り少しづつ後ろに下がっている
「お前は俺の仲間を傷つけた…ッ!!せっかく解放されたアーシアを傷つけた!!そんなお前を俺は絶対に許さない!!」
そう叫べば鎧からは金色の光が溢れ出したその余波で当たりの地形は砕け始める。その中で腰だめに手を構えて…
「食らええええええええ!!これが俺のかめはめ波だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
付きだした腕からでる蒼白い光線は一直線にシャルバに向かう
「くっ!!私はこんなところで死ぬわけにはいかんのだ!!」
足下に魔方陣を展開するシャルバ
「ッ!!させるかァァァ!!」
一日一度だけの魔眼を発動させ魔方陣を破壊しシャルバの逃亡を足止めする
「魔方陣を消したところで再び描けば…な、なに!?転移魔方陣が書けない!?クソォォォォォォォォォ!!」
飛べないとわかってからか防御魔方陣を展開するシャルバ
「止めさせるかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
『BoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoostBoost!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!』
『Transfer!!!!!!』
鳴り響く赤龍帝たる由縁の音、倍加した力を全てエネルギーに譲渡し底上げする
地面を砕き、空間をも破壊する勢いで迫り来るエネルギー波に対にシャルバは飲まれ
「バ、バカな……ッ!!新なる魔王の血筋であるこの私が!!ヴァーリに一泡も吹かせていないのだぞ!?ベルゼフブはルシファーよりも偉大なのだ!!おのれ!!ドラゴンごときが!!赤い龍め!!白い龍めぇぇぇぇぇ!!」
ズバァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!
放出されたエネルギー波に飲まれシャルバは姿を消した
シャルバを消したあと鎧を解除してたたずんでいると
「い、イッセー?」
後ろから話しかけられる…ああ、
「部長…俺また、アーシアを助けられませんでした…」
「大丈夫よ、ほら」
部長の後ろに目を向けるとそこには…
「あ、アーシア…」
ゼノヴィアに抱き抱えられたアーシアがいた
「ヴァーリが助けてくれたんだ」
「やぁ、兵藤一誠」
「ヴァーリ……ッ!!ありがとう!!ありがとう!!」
感極まった俺はヴァーリの手を取り涙ながらにお礼を言っていた
「や、やめろ兵藤一誠!!恥ずかしい…」
「ああ、すまない…ってアーシアだ!!」
すぐさまアーシアのところえと駆けつけアーシアの名を呼び続けた
「アーシア、アーシア!!」
呼び続けるとゆっくりとアーシアの瞳が開き
「あれ?イッセーさん?」
「ああ、俺だよイッセーだよ、よかった本当によかった!!」
アーシアを涙をこぼしながら抱き締めると
「…大丈夫ですよイッセーさん…私はここにちゃんといますから…」
ゆっくりと俺の頭を撫でながらそう呟いた
「一件落着か…」
あのあとゼノヴィアがまたアーシアに抱きつき二人で話を始めた
気恥ずかしかった俺はその場を離れていた
「無事だったんだね、兵藤一誠」
「ああ、今回は助かったよ」
「たまたまだよ、それよりも空を見てごらん」
「あ?」
ヴァーリに言われたとおり空を見ると――
バチッ!!バチッ!!
空に亀裂が入り始めそこから――
「ど、 ドラゴン…」
「ああ、あれが私の見たかったもの、『真なる赤龍神帝』グレートレッド」
「あれが…そうか、お前の狙いは…」
俺がそう言うとヴァーリは少し笑い
「そう、私はグレートレッドを倒したい」
「ハハハ…俺のライバルは大きく出たもんだ…さすがにあれはアルティメットでもまだ無理か…」
俺たちの会話を他のみんなも聞いている
「ヴァーリ、あいつとやりあうときは俺も呼べ」
「へぇ、目指してみたくなったんだ」
「ああ」
「グレートレッド…久しい」
突然聞こえた俺の知らない声に驚きその方向へ向くと黒髪ワンピースの女の子がいた
「誰だ!!さっきまでいなかったぞ!!」
俺の疑問はヴァーリが答えてくれた
「――――オーフィス。『無限の龍神』ウロボロスドラゴンだ」
『渦の団』のトップだと!?
「我はいつか必ず静寂を手に入れる」
ハハハ…静寂か…
「兵藤一誠…私に勝ちたい?」
「はっ!!何を当たり前のことを、俺はお前に勝つ!!そして赤龍帝と白龍皇の戦いを終わらせる!!」
「へぇ、どうやって?」
「俺の神器の残留思念はもういない、あとはお前のだけだ」
「え?」
ヴァーリの驚いて固まった顔って初めてみたかも知れない
次回、至りし赤と戻る日常