少年は少女に恋して少女は少年のストーカーになりました。 作:天空を見上げる猫
四月×日
私はこの日、期待と不安を膨らませながら中学生になりました。そして、ある少年に出会いました。今思えばこの出会いが私の人生を大きく変えたのかもしれません。何故なら、彼のお陰で私のやりたい事が出来たのですから。
「何の絵を描いているんだ?」
「え?」
私が絵を描いているときに話し掛けてきたのは私の前の席に座っている少年でした。名前は確か…
「織斑君…で合ってますか?」
「織斑で合ってるよ。そう言う君は風宮《かぜみや》さん…で良いのか?」
「はい。それで織斑君は私に何か用があるのですか?」
「いや、風宮さんが熱心に絵を描いていたから何の絵を描いているのかな?と思って聞いてみたんだ。」
「絵って…このノートのですか?」
「そう、それ。その赤いドラゴンの絵。」
「これは私が考えたオリジナルのドラゴンですけど…」
「オリジナル?凄いな。もしかして風宮さんはこういう絵を描くのが好きなのか?」
「はい!あ、これの他にもありますけど見てみますか?」
「え?良いのか?あ、でもこれを描いている途中だろ?」
「大丈夫です。別に急いでいる訳ではありませんから。どうぞ。」
「じゃ、お言葉に甘えて。」
私は普段、他人に絵を見せることはありません。何故私は織斑君に他の絵を見せようと思ったかは分かりません。だけど…
「へぇ、色んな奴があるんだな。格好いい奴から可愛い奴、種類が豊富にあるから飽きないな。」
私の絵を子供の様に見る織斑君を見ていると何故か心臓の鼓動が速くなり体が火照ってくるのでしょうか?自分の事なのに今の自分が分かりません。この気持ちは一体何なのでしょう? すると織斑君は一枚の絵を凝視していました。その絵は天使と悪魔が互いに手を伸ばして互いの手を掴もうとしている絵でした。
「その絵が気に入ったんですか?」
「あぁ、俺は絵の事はよく解らないけどこの絵は今まで見た絵の中で一番凄いと思う。」
「あ、ありがとうございます。もしよかったらその絵、いりますか?」
「貰って良いのか?」
「め、迷惑でなければ…。」
「ありがとう、大切にするよ。」
私はノートを持っていたペーパーナイフで切りその絵を織斑君に渡しました。その時私の手と織斑の手が触れて私の心臓の鼓動が更に速くなってしまいました。本当にどうしたんでしょう?
「それでさ…」
「?」
織斑君は恥ずかしそうにしながら頬を掻き、何かを言いたそうにしています。どうされたんでしょう?
「俺と…友達になってくれないか?」
「えっと、私で良いんですか?」
「駄目…かな?」
「その…よろしくお願いします。」
小学校で私を気に掛けてくれた先生へ、お元気ですか?中学生になって初めての友達が出来ました。お相手は私の絵を凄いと言ってくれた織斑君と言う少年です。私は織斑君と居るとドキドキします。先生はこれが何か分かりますか?私は分かりません。私は織斑君の事をもっと知りたいと思いました。
(織斑君は人気があるんですね。)
織斑君は入学早々、少女達に人気がありました。この時私は織斑君が誰と付き合うか気になりました。そして私は織斑君をもっと知りたい、織斑君が誰と付き合うか気になる、なので私は織斑君を観察したいと思いました。所謂ストーキングです。
感想待ってます。