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ゲイムギョウ界。
地球とは異なる異世界の誰もいない草原。
そこを一人の少年が歩いていた。
「全く、たどり着いて早々に迷子とか、洒落にならんって」
背中にドリームキャッチャーを模したデザインの描かれた、黒いロングコートを着る少年。
いかにも困ったといった顔をして草原を歩く。
『でも良かったじゃない。幸いにも今回の目的地は例のプラネテューヌの近くな訳だし、向こうに着いて教祖に話をつければ何とかなるわよ』
すると突然、妖艶な女性の声が聞こえる。
が、少年は大して驚くようなこともなく『首に掛けているネックレス』に話しかける。
「それもそうだな。サンキュ、『シルヴァ』♪」
そのまま歩き続けている少年だったが…
「ヌラーーーーー!!!」
「な、何だ!?」
突然奇妙な声が聞こえる。
『何かあったようね…行ってみましょう、『ゼロ』!」
「ああ!」
ゼロと呼ばれた少年は声が聞こえた方向へと走っていく。
――――――――――
一方、現場では…
ネプギア、アイエフ、コンパの3人がスライヌ達と戦っていた。
「あとはこいつを倒せば、クエスト達成ね」
アイエフがカタールを構えた瞬間だった。
『ヌウウウウラアアアアアアァァァァ!!!!!』
突如スライヌが叫ぶと、周囲からまた大量のスライヌが押し寄せてくる。
「うっそ!?まだいたの!?」
「はわわ…なんか、集まってますよ!?」
「合体して、おっきくなっちゃったです~!?」
ネプギア、アイエフ、コンパは目の前で巨大化していくスライヌに驚きを隠せなかった。
気がつくと、スライヌは自分たちの3倍ほどの大きさにまでなっていた。
「嘘…これ、どうしましょう…?」
巨大化したスライヌは先ほどまでとは違い妙な迫力がある。
その迫力に、ネプギアは無意識のうちに下がっていた。
「ネプギア!」
アイエフが叫ぶが、スライヌはその巨体でネプギアを飲み込もうとする。
しかし、ネプギアはその場から一歩も動けない。
恐怖のせいなのだろうか。あの時、マジェコンヌ四天王の一人に負けてから、力が出せない。
(誰か………助けて…)
恐怖で意識を失いそうになる中、ネプギアは心で祈る。
決して叶わないと、心の片隅で思いながら…
「ハアアアァァァ!!!」
「!?」
突然、見知らぬ叫び声が聞こえた。
ネプギアは目を開く。
そこには、黒いロングコートを着た、見た目は自分とさほど変わらないような年齢の少年。
彼が、自分に迫っていたスライヌを持っていた双剣で切り裂いた。
「っ!」
少年は双剣をコートの内側に仕舞うと、すばやくネプギアを抱きかかえ、およそ7メートルほどジャンプする。
「え、ええええ!?」
あまりのことに驚くネプギアだったが、少年は綺麗に着地する。
「君、怪我は?」
「は、はい!大丈夫です…」
一瞬驚くネプギアだったが、少年はネプギアをそっと地面に下ろす。
「色々と聞きたいことがあるけど、まずはこいつを倒してからだね…」
少年は走りながらコートの袖から直刀・両刃の2本の剣を取り出す。
「ねえシルヴァ、一応確認したいんだけど、この怪物にホラーの気配は?」
『ホラーの気配ってほどじゃないけど…僅かにホラーの邪気が混じってるわね。あの子が威圧で動けなくなったのは、たぶん邪気が原因よ』
少年…ゼロは剣を構える。
「なら…『鎧の召還』はしなくてもいいか」
ゼロは2本の双剣をクロスするように構え、呟く。
「かかって来な、子犬ちゃん」
『ヌウウウラアアアア!!!』
スライヌが押し潰そうとしてくるが、ゼロはその場から飛び上がってスライヌの攻撃をかわす。
スライヌの攻撃が命中した樹木がへし折れた。
「うっわ。これ当たったら痛そうだな」
軽口を叩きながら、ゼロはスライヌを上空から斬る。
「まだまだ!」
その斬撃は一回では終わらない。
2回、3回、4回、5回…流れるように巨大スライヌを切り裂いていく。
上から刃を叩き込み、さらにスライヌの懐に潜り込んで連続で刃を振る。
「す…すごい…」
驚いているネプギアの横に、アイエフとコンパが走ってくる。
「何、あいつ…巨大スライヌを切り裂いてる…」
「は、速いです~!剣が見えないですよ~!」
驚くアイエフ達をよそに、ゼロは細切れになったスライヌの一部を踏み台として再びジャンプする。
「これで…ラスト!」
とどめに、2本の剣を×の字に振って切り裂くと、スライヌは粒子となって消滅した。
――――――――――
「ふう…」
持っていた剣…魔戒剣をくるくると回転させながら、ゼロはいつの間にか腰に提げていた鞘に2本の剣を収める。
「あの…」
「ん?」
話しかけられて振り向くと、そこには先ほどゼロが助けた、薄紫の髪をした美少女が話しかけてくる。
「た、助けてくれてありがとうございます!私、ネプギアといいます!」
少女…ネプギアは頭を下げるが、ゼロは笑いながら言った。
「何々、別にいいってことさ。通りすがりに可愛い子が襲われてたら、助けるのが俺の流儀なんだし」
笑いながら言うゼロ。
「まあ、助けてくれたお礼というか…一つだけ頼みがあるんだけど…」
すると、ネプギアの後ろにいた緑のリボンをつけた女性が話しかける。
「その前に、貴方はいったい何者なの?」
警戒する女性。
やはり、先ほどのアクロバティック過ぎる動きで警戒されたらしい。
警戒の視線を送られて、ゼロは内心「やっぱり警戒するよな…」と考える。
『正直に言いましょう、ゼロ。この先活動するなら、彼女たちを味方につけたほうが良いわ』
突然聞こえた声にゼロを除く全員が驚く。
それもそのはず…
「「「ネックレスが喋った(です)!?」」」
ネックレス…シルヴァが喋ったからだ。
「シルヴァ…まあ、仕方ないか」
青年は2本の剣をコートの内側に収納する。
「俺の名は轟雷零夜。見ての通りゲイムギョウ界を旅してて…
この世界の事実上のトップに立っている犯罪組織マジェコンヌ、その裏にいる奴を潰す為にこっちに来た」
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黄金騎士と対になっていた存在。
銀色の体に、2つの剣。
彼の者の名は、銀牙騎士
絶狼-ZERO-
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次回予告(ナレーション ネプギア)
あの人は一体、何者なんでしょうか?
え!?あの怪物が…ホラー?
そして…銀色の狼?
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