絶狼ーBLOOD SOUL-   作:狼牙竜

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お待たせしました、第4話です!

今回はネプギアのターン!

オリジナルの必殺技も登場します!

感想、評価もよろしくお願いします!


第4話 変身―CHANGE―

零夜が自らの考えをネプギアに話していた頃、アイエフとコンパの二人は、下っ端の攻撃に苦戦していた。

 

「やっぱ大したことねえな!」

 

笑う下っ端だが、後ろから殺気を感じて避ける。

 

 

そこには、拳を振り下ろした零夜がいた。

 

「ちっ!外したか!」

 

 

因みに、殴られた地面は陥没していた。

 

「て、テメェ!今殺す気で殴ってきたろ!」

 

 

「は?馬鹿言うなよ。精々ちょっとデフォルメっぽいタンコブを作ろうとしただけだって」

 

笑っている零夜だが、目は笑ってない。

 

 

「くっそ!なら、テメェはこいつらの相手でもしてろ!」

 

下っ端は赤いCDを取り出し、それを地面に叩きつけて割った。

 

 

 

すると……割られたディスクの破片一つ一つから黒い『闇』が現れ、それはやがて形を成して…

 

 

 

 

 

40体近くの素体ホラーに変化した。

 

「ホラーだと!?」

 

「ホラー?なんだそりゃ?」

下っ端はどうやら、ホラーの存在を知らないようだ。

 

「こいつは犯罪組織が開発した、新種のモンスターを召喚できるディスクだ!」

 

 

「そういうことね…零夜!そいつは任せるわよ!」

 

「ああ、任せとけアイエフ!」

 

 

零夜は袖から魔戒剣を引き抜く。

 

『油断しないで、ゼロ!素体とはいえ、この数よ!』

 

 

 

「わかってるさ…」

 

零夜は魔戒剣を構えて走り出す。

 

――――――――――

 

零夜は悪魔のような怪物…ホラーの群れを切り裂いていく。

 

ふと、ネプギアは昔のことを思い出す。

 

 

彼女が始めて『変身』した日のことを。

 

「さすがネプギア!もう変身できるなんて私の妹だけあるね!」

 

 

 

彼女の姉であるネプテューヌはまるで自分のことのようにネプギアを褒める。

 

「まだまだだよ…だって、十分にコントロールができてるわけじゃないから…」

 

 

自己評価が低いネプギア。

 

彼女を励まそうとしているのか、それとも嬉しいだけか、ネプテューヌは言葉を続ける。

 

 

「十分に凄いって!だって、候補生の中で変身できたのはネプギアが最初なんだよ!やっ

ぱり私の人徳かな~?」

 

 

それはないだろう。

 

ともかく、ネプテューヌはハイテンションになって喜んでいる。

 

 

「私は…お姉ちゃんに憧れてたから、お姉ちゃんみたいになってみたいと思ったんだ…」

 

その言葉にネプテューヌはますます喜んでいる。

 

 

「憧れがここまでくるなんて…お姉ちゃんは嬉しすぎるよ!」

 

 

大喜びのネプテューヌだったが…

 

 

 

 

 

「でもね、ネプギア。それだけじゃまだまだだよ」

 

 

「え?」

 

ネプギアが見た姉の表情。

 

 

それはいつものような陽気な顔ではなく、女神化した時のような凛々しく、まっすぐな瞳。

 

「女神の力は…多くの人々を守るための力。皆の命を、明日へ、その先へと繋ぐための力なんだよ」

 

まじめな表情の中、優しい笑みを浮かべる。

 

 

「これから、ネプギアは沢山迷うかもしれない、傷つくかもしれない。だって、ネプギアは真面目で優しいもん…だけど、迷ったときは思い出して」

 

 

ネプテューヌは女神…『パープルハート』の姿に変身し、そっとネプギアの頭を撫でる。

 

「私への憧れでここまで来たのは嬉しい。でも…何年かかってもいい。必ず、貴女だけの

戦う理由を見つけなさい」

 

「戦う…理由?」

 

 

「ええ。貴女なら見つけられるわ」

 

 

そのときの姉の優しい表情を思い出し、、ネプギアの心に一筋の光が差し込んだ。

 

 

「そうだった…思い出した…」

 

 

ネプギアはゆっくりと立ち上がる。

 

 

「最初は…お姉ちゃんへの憧れだった…」

 

 

 

ネプギアは拳を握る。

 

「ようやくわかった…私だけの守る理由、戦う理由!」

 

 

薄っすらと、ネプギアの体が輝き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「くっそ!多すぎるだろ!」

 

零夜はホラーの群れに苦戦していた。

 

 

『さすがにこの数は厄介ね…ゼロ!』

 

 

長い戦いの中、零夜の集中力が一瞬途切れる。

 

 

すると、後ろから素体ホラーが飛び掛ってきた。

 

「!」

 

 

とっさにガードしようとするが、ホラーの爪が腕に刺さり、痛みから魔戒剣を手放してしまう。

 

「ぐうう!?」

 

 

その隙を見逃すことなく、ホラーが上に乗り、零夜を食らおうと迫ってきた。

 

「ギシャアアアアア!!!」

 

 

「くっ…!」

 

大口を開けて迫るホラー。

 

 

一瞬死を覚悟した零夜だが…

 

「はあああああ!!!」

 

 

紫の刃がホラーを弾き飛ばす。

 

「!」

 

 

零夜は持っていたもう一本の魔戒剣でホラーの首を切り落とす。

 

ホラーが消滅すると、先ほど零夜を助けた人物がわかった。

 

 

「……ネプギアちゃん」

 

「…零夜さん。私、ようやくわかりました」

 

 

ネプギアは目を閉じて話し始める。

 

「私が、この力を使う理由。それは…!」

 

 

 

 

 

「私が大好きなこのゲイムギョウ界を!この世界の人たちを守りたい!他でもない、この私自身の力で!それが、私の戦う理由です!」

 

ネプギアの全身が輝く。

 

 

「だから、見ててください、零夜さん!」

 

ネプギアの体が光に包まれ、晴れると…

 

 

全身が真っ白な衣装となり、その背中には機械的な翼が付いていた。

 

そして、手には万能銃剣『M.P.B.L(マルチプルビームランチャー)』が握れていた。

 

光が収まり、ネプギアは着地すると目の前のホラー、そしてその先にいる下っ端へと水色の瞳をまっすぐに向ける。

 

 

「女神ネプギア、ここに参上です!」

 

 

――――――――――

 

「…ハァ!?聞いてねぇぞ、女神の力が戻るなんて!?」

 

 

ネプギアが女神化したのを見て、余裕を失う下っ端。

 

「…あなたがゲイムギョウ界を破壊するのなら…私は、この世界を守るためにあなたをここで倒します!」

 

MPBLを構え、叫ぶ。

 

 

「へっ!女神候補生とはいえ、こっちにはシェアの力とモンスター共の力があるんだ!?」

 

シェアの力があることを思い出し、余裕の表情を取り戻す下っ端。

 

 

しかし、その考えも虚しく下っ端はネプギアの攻撃を防ぎきれずに吹き飛ばされる。

 

「ハァ!?どういうことだ!?プラネテューヌのシェアなんてもう搾りカス同然のはずだろ!?」

 

ネプギアの予想外の強さを信じられずに下っ端は叫ぶ。

 

 

「……この力は、私だけの力じゃない」

 

 

ネプギアの後ろにはアイエフ、コンパ、零夜の3人がいる。

 

 

「アイエフさん…コンパさん…零夜さん…そして、この世界を救いたいと願っている人たちの力です!」

 

「ちっ!」

 

 

下っ端は舌打ちするとホラーに叫ぶ。

 

「おい!そいつら適当に潰しとけ!」

 

 

そう言って下っ端は姿を消す。

 

「ネプギアちゃん!ここからは俺も参戦するぜ!」

 

 

 

「零夜さん…はい!」

 

 

 

零夜は魔戒剣を同時に掲げ、空中に召還の陣を描いた。

 

 

すると、二つの陣が重なり、中から絶狼の鎧が現れて零夜の体を覆う。

 

 

「さて、始めますか」

 

「はい。女神と騎士の、演舞を!」

 

 

――――――――――

 

迫ってくる素体ホラーの群れ。

 

ネプギアは攻撃をかわしながら時に銃撃で足を潰し、斬撃でダメージを与える。

 

「グギャア!!」

 

悲鳴を上げ、空中で無防備になるホラー。

 

 

それを、銀牙騎士は見逃さない。

 

「ハアアアアアアッ!!!」

 

 

ゼロによって空中で切り刻まれ、封印されるホラー達。

 

 

残すところ、ホラーは残り5体。

 

 

「決めるよ、ネプギアちゃん」

 

 

「はい!」

 

二人は同時に走り出し、鮮やかな連携攻撃をホラーに放つ。

 

 

「音速銀牙剣!ギャラクシーエッジ!」

 

 

 

「ハアッ!テヤアアアアア!!!!」

 

 

 

流れるように素早い斬撃がホラー達にダメージを与え、零夜は銀牙銀狼剣をホラーに投げつける。

 

 

ネプギアのとどめの一撃がホラーを吹き飛ばし、銀牙銀狼剣がホラーをすべて真っ二つにする。

 

二人の合体技によって、肉体を失ったホラー達はすべてゼロの銀牙銀狼剣に封印された。

 

着地すると同時に、ネプギアは変身を、零夜がゼロの鎧を解除する。

 

向き合った二人は互いに微笑む。

 

 

「零夜さん、さっき言いましたよね?」

 

「?」

 

 

 

 

「魔戒騎士は、人々を守るための剣、『守りし者』だって」

 

「…ああ、言ったな」

 

 

 

 

「それって……私も同じように、名乗れるでしょうか?」

 

 

すこし考えた零夜は話す。

 

 

 

 

「………いいんじゃない?人を守る力を持ち、その覚悟もできているなら、ネプギアちゃんだってある意味『守りし者』だと思うぜ?」

 

 

 

 

この日、彼女は今までで一番の笑顔を見せた。

 

 

 

 

 

 

―――――ZERO―――――

 

次回予告(ナレーション アイエフ)

 

 

ゲイムキャラは無事だったし、ネプギアも復活したりといい事が続くわね。

 

って零夜!どこに行くのよ!?

 

 

…え?ラステイションに行くのは明日にしてほしい?

 

 

…ど、どうして心臓が止まってるの!?

 

 

Next ZERO 『契約―CONTRACT―』

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