絶狼ーBLOOD SOUL-   作:狼牙竜

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お待たせしました、第5話です!

今回でプラネテューヌのゲイムキャラ編は終わりとなります。


あと、今回は気になっていた『魔導輪との契約』についてのストーリーとなります。


感想、評価を待ってます!


第5話 契約―CONTRACT―

ネプギアが女神としての力を取り戻した。

そのことに喜んでいたのはアイエフとコンパの二人。

 

「やったわね、ネプギア。また『変身』できるようになって」

「かっこよかったです、ギアちゃん!」

 

ネプギアは変身を解除した。

「そんな…私が力を取り戻せたのは、皆さんのおかげです!ありがとうございます!」

ネプギアは、この力をゲイムギョウ界を救うために使っていこうと誓った。

 

 

「それにしても…犯罪組織がホラーを従えてるとは、ずいぶんと厄介なことになったな」

 

零夜のその言葉に表情が暗くなるネプギア達。

 

 

「これから…どうすればいいんでしょうか?」

(………なら、私が力を貸しましょう)

 

突然、どこからか声が聞こえる。

全員が振り返ると、そこには先ほど守りきった『ゲイムキャラのディスク』が光っていた。

 

 

「もしかして、ゲイムキャラさんですか!?」

(その通りです、プラネテューヌの女神候補生…私が、プラネテューヌのゲイムキャラです)

どうやら、ゲイムキャラの意識が表に出てきたらしい。

 

「じ、実は私たち、ゲイムキャラさんにお願いしたいことがあって…」

 

 

ネプギアは慌てて説明しようとするが…

 

(説明には及びません。貴女と、そこの白銀の騎士の戦いを見て、私はゲイムギョウ界の現状を理解しました)

ゲイムキャラは説明を始める。

 

 

(ゲイムギョウ界を支えるために眠りについたはずの私たちが目覚めている。それこそがゲイムギョウ界に大きな危機が訪れいている証なのです)

突然、ネプギアの前に光が集まる。

 

「え!?こ、これって一体!?」

 

 

(大丈夫ですよ)

 

ゲイムキャラが語りかけてくる。

 

 

(私自身はこの場から動くことはできませんが、私の力を貴女へと託します)

 

光は1枚のディスクに変化する。

「これは…?」

 

(それが『パープルディスク』…プラネテューヌに眠る力の結晶です)

 

 

ネプギアはそっとパープルディスクを手に取った。

(これから、ゲイムギョウ界をよろしくお願いします)

 

「はい!必ず、ゲイムギョウ界を救って見せます!」

 

 

ネプギアは強くうなずいた。

 

「やったわねネプギア。これでゲイムギョウ界を救う第一歩を踏み出せたわ!」

「やったです、。ギアちゃん!」

(…ところで、そちらにいる男性は…?普通の人間とは何かが違うようですが…?)

 

 

「…やっぱり、分かるんだ」

 

零夜は黒コートを翻す。

 

 

「俺は轟雷零夜。まあ、俺が探しているのはさっき出てきたモンスター…ホラーって奴らだ」

 

零夜は真剣な表情で尋ねる。

 

 

「ゲイムキャラさん。古のゲイムギョウ界にもホラーがいたって話は無かったか?」

(……いえ、あのようなモンスターは過去のゲイムギョウ界には存在しませんでした)

 

ゲイムキャラの言葉に、零夜は心の中で考える。

 

 

(やっぱりホラーがゲイムギョウ界に来たのはつい最近。やっぱり犯罪組織の裏に指揮をとっている何者かがいるのか…)

 

すると、ゲイムキャラが言葉を続けた。

(私は、再び眠りにつきたいと思います)

「ど、どうしてですか!?」

 

ネプギアは驚く。

何せ、先ほど目覚めたばかりなのに、もう眠りにつくというのだ。

 

 

(パープルディスクに持てる力を全て注ぎ込んだので、今の私には力がもう残ってないのです……なので、再び眠りについて、力を蓄えようと思います)

ゲイムキャラは光を放って消えていく。

 

(では…ゲイムギョウ界をよろしくお願いします)

 

 

そういい残し、ゲイムキャラは姿を消した。

 

「…どうやら、再び眠りについたみたいね」

アイエフは光が消えたことを確認してつぶやく。

 

「…さて、プラネテューヌに帰りましょう」

「そうです!今日はギアちゃんの完全復活のお祝いです!」

「いいね!みんな、今日は特別に奢るけど、ケーキ食べたい人、手ぇ挙げて!」

 

 

「「「じゃあ、よろしく(お願いします)(です)!」」」

 

 

その後、この1週間のクエストで零夜が稼いだお金はスッカラカンになったという…

 

 

 

――――――――――

 

プラネテューヌの教会

 

零夜たちはゲイムキャラの協力を得られたという報告をイストワールにしていた。

 

「そうですか。ゲイムキャラの協力が得られたようでなによりです」

「はい。それだけじゃなくネプギアも女神の力を取り戻しました」

 

 

アイエフが報告を続ける。

 

「それは本当によかったです!ネプギアさんもようやく本調子に戻ったみたいで何よりですよ!」

そして、話は次に訪れる国…ラステイションの話となる。

 

 

「予定では、明日の朝にプラネテューヌを出発する予定です」

 

 

 

 

 

すると、やや小さく手を挙げる男が一人。

 

零夜だ。

 

「どうかしたの、零夜?」

 

 

「あ~、うん。非常に言い辛いんだけど…」

 

零夜はやけに言葉を濁しながら言う。

 

 

 

 

「明日一日、俺動けないんですよ」

 

 

 

「「「「動けない!?」」」」

 

 

――――――――――

 

翌朝、零夜の部屋の前に立ってドアをノックするネプギア。

「零夜さん?」

 

 

ネプギアがノックをするが、返事が返ってこない。

 

「まだ寝てるんですか…?」

本来、零夜はもっと早く起きて朝のランニングをしているはずだ。

 

そっと扉を開けると…

 

「寝てるみたいですね…」

 

ベッドの上で目を閉じている零夜の姿。

「そろそろ起きてください、零夜さ…」

 

ネプギアは零夜の体に触れたとき、嫌な感触がした。

 

 

冷たいのだ。体がとても。

 

まるで、命を失ったかのように…

 

 

「れ…零夜さん?」

 

ネプギアは嫌な予感がして彼の心臓に耳を当てるが…

 

 

 

 

 

心臓は止まっていた。

 

 

 

 

「これ…どういうこと?…」

 

 

ネプギアはその場から離れ、コンパとアイエフ、イストワールを呼びに行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「起きてください、零夜さん!」

 

コンパが話しかけるが、零夜の心臓が止まっているまま。

 

 

「これってどういうこと…?」

パニックになりかけているアイエフ達だったが…

 

 

『落ち着きなさい。私から説明するわよ』

 

零夜の首にかかっているシルヴァが話しかけてきた。

 

「シルヴァ?」

『ネプギア。心配しなくてもゼロは明日の朝には目を覚ますわ』

「明日の朝には…?」

 

いつも通りの声色で話すシルヴァに落ち着きを取り戻すネプギア。

 

 

『今日は三日月の夜。私とゼロの間に交わした、魔導輪の契約の日よ』

 

シルヴァの言葉に首をかしげるネプギア達。

 

「契約の日?それってどういうこと?」

アイエフが代表で質問をする。

 

『私達魔導輪は、人間との共存を希望している。それは知ってるわね?』

「ええ。零夜さんが以前話してくれましたから。シルヴァさんは人との共存を望む味方のホラーだって聞きましたです」

 

『そうよ。でも、私は人の命を好むホラー。その性質はどうしても変えようがない。だから、魔導輪を持つ魔戒騎士は、その魔導輪と契約を交わすの』

 

「契約…それって何ですか?」

 

 

『一ヶ月に一日、魔導輪は騎士の命を貰う。その一日分の命が、魔導輪の一か月分の命になるのよ』

 

その言葉に、ネプギアがきょとんとする。

 

 

『要するに、魔戒騎士は一ヶ月に一日、魔導輪に命を捧げる為に仮死状態になる。まあ、実際にゼロは心臓が止まってるけど、明日になれば普通に行動できるはずよ。そして丸一日食べた命が、魔導輪の一か月分の力へと変わる』

 

「なるほど…でも、騎士に払われる対価は?」

 

 

『勿論、魔戒文字の解読やホラーの情報、弱点の察知、あとホラーを探査したりね』

 

大体のことは理解できた3人。

 

 

「なるほどね。だから昨日は動けないって言ってたわけ」

 

 

『そうよ。ゼロを連れて行くなら、今日のうちに色々忘れ物がないか、確認したほうがい

いんじゃない?』

 

 

 

――――――――――

 

その頃、零夜は夢を見ていた。

 

「これは…」

 

 

目の前に映っていた光景は、今は懐かしい『魔戒騎士の道を選んだ頃』の自分の姿。

「でやああああああ!!」

 

 

ソウルメタルでできた二本の魔戒剣で素体ホラーを倒している零夜。

あの頃の彼にはまだ鎧はなかった。

 

「お、なかなかやるねぇ」

 

 

不敵な笑顔を見せてきたのは、今零夜が来ているコートに酷似した魔法衣を着た男。

年は20代後半辺りだろうか?穏やかな表情の中に強さを感じる男だった。

 

 

「師匠…まだまだですよ。兄貴は、もっと大変な目にあっている。俺にできるのは、一刻も早く助けに行くこと…」

 

すると、師匠は零夜にデコピンをしてきた。

 

 

「…!何すんですか!」

「お前なあ、気ぃ張りすぎなんだよ」

 

師匠は呆れた様な声で言うと、魔法衣から何かを渡してくる。

 

「ほれ、ゴンザから差し入れのプリンだ」

 

「ゴンザさんからですか!?」

 

俺たちは並んでプリンを食べている。

 

 

「…俺から見ても、お前の成長速度はすさまじい。鋼牙も言ってたぞ。『僅か2ヶ月でソウルメタルを完全に使いこなせる。それで十分に強い証拠になる』ってな」

 

師匠は立ち上がると、重要な話を始める。

 

「もうすぐ、最後の試練を始める。それがクリアできれば、お前は正式に『銀牙騎士』の系譜を継ぐことになる。ま、『向こうの世界での』だけどな」

 

 

 

その光景を見て、零夜はその後のことを思い出す。

 

 

 

そう。この後に零夜は試練を突破することとなり、今に至るのだ。

 

 

 

すると、目の前に絶狼が現れる。

 

 

『…お前、随分と頑張ってるみたいじゃん』

 

その声には聞き覚えがある。

 

 

「…ええ。貴方のお陰で、俺はここまで来れました」

 

その言葉に絶狼は笑う。

 

 

 

『そっか。ならしっかりと魔戒騎士の名に恥じないように生きろ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………はい。ありがとうございます、『零さん』」

 

 

絶狼…『涼邑零』は零夜に背を向けると、右手を挙げ、姿を消した。

 

 

 

――――――――――

 

翌朝、零夜は目を覚ました。

 

「ん…朝か」

 

 

『おはよう、ゼロ』

 

「おう、おはようさん、シルヴァ」

 

 

いつものように首元にはシルヴァがいる。

零夜は魔法衣に袖を通し、部屋から出た。

 

「あ、おはようございます!零夜さん!」

ネプギアがいつもの見とれるような笑顔で挨拶してくる。

 

 

「おう。確か今日からラステイションに出発するんだっけ?」

 

「はい!もうアイエフさん達も準備はできてるみたいですよ!」

二人は荷物を纏め、空港へと走る。

 

すでに空港にはアイエフとコンパが待っていた。

 

「二人とも早かったわね」

 

「まあ、荷物とかはこれ(魔法衣)に収納できるから」

 

 

「…つくづくあんたが羨ましいと思うわ」

 

 

アイエフもどうやら、魔戒騎士の秘密道具シリーズに慣れてきたようだ。

 

「さて、皆準備はいい?」

 

「はい!」

「もちろんです!」

「問題なし!」

 

ネプギア、コンパ、零夜は返事をする。

 

 

 

 

4人はまだ見ぬ大地…ラステイションへと出発した。

 

 

―――――ZERO―――――

 

次回予告(ナレーション ???)

 

 

私は、強くならなきゃいけない!

 

 

あの頃みたいに、何もできない自分は嫌だから!

 

 

証明する!私だって女神候補生だから!

 

 

Next ZERO 『―弾丸―Bullet』




次回からラステイションへと舞台が変わっていきます。

なお、シルヴァとの契約を三日月の夜にした理由は、ザルバが『新月の日』に契約したということを思い出し、牙狼の雨宮慶太監督が牙狼の前に作っていた特撮『鉄甲機ミカヅキ』に登場するメインのロボットの名前が『ミカヅキ』と『シンゲツ』だったために思いつきました。
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