絶狼ーBLOOD SOUL-   作:狼牙竜

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お待たせしました、第7話です!

今回はラステイションの教会に突入。そしてそこで出会うのは…?

今回は次回に繋げるための話で、いつもより短いです。

引き続き感想、評価を募集してます!

感想が書く気力にも繋がってますので、待ってます!


第7話 ―蒐集―Collection

ユニが抜けてしまい、4人に戻った零夜達は一度ラステイションに戻り、クエストの報酬を受け取った。

 

「はあ…」

ネプギアは、ユニが抜けてからずっとショックで落ち込んだままだ。

 

「ネプギアちゃん」

 

 

零夜は、どこからか取り出した板チョコを差し出す。

よく見ると、彼は疲れた表情をしながらも板チョコを齧っていた。

 

「ほれ。疲れたときは甘いもん食っておかないと。いくらなんでも体が持たないよ?」

「あ…ありがとうございます」

 

おずおずとチョコを受け取るネプギア。

 

「で、これからどうするんだ?」

 

一転して真面目な声でアイエフに聞く零夜。

 

 

 

 

 

………口元がチョコで汚れているため、どうにも締まらないが。

『口元拭きなさいよ、ゼロ』

シルヴァからの的確なツッコミが入る。

 

「そうね…教祖にでも話を聞きましょうか」

「教祖か…そういえばラステイションにもイストワール様のように教祖がいるんだっけ?」

 

 

「ええ………でも、あんまりいい評判聞かないのよね、ここの教祖」

 

「え?そうなんですか?」

コンパの質問にうなずく。

 

何はともあれ、教祖に会わないと話にならない。

零夜達はラステイションの教会へと向かった。

 

 

――――――――――

 

俺達がたどり着いたのは、ラステイションの教会。

 

「…失礼します」

そっと扉を開けるアイエフ達。

 

 

そこに立っていたのは、黒いスーツを着た銀髪の少年?だった。

 

「ようこそ、ラステイションの教会へ。僕がこの国の教祖、神宮寺ケイだ。僕に話があるそうだね、プラネテューヌのアイエフさん、コンパさん」

 

「え?私達の事を知ってるですか?」

 

 

「情報収集はビジネスの基本だからね。あなた達がこの国に来てからの動向は抑えさせてもらっているよ」

 

チラッとこっちを見てくる。

「当然、あなたの事も知ってますよ。轟雷零夜さん…いや、銀牙騎士・絶狼」

 

さらに、俺の首に掛かっているシルヴァを見る。

「もちろん、シルヴァさんのこともね」

 

『へえ…よく知ってるわね。ラステイションでは目立った活動はしてなかったはずだけど?』

 

シルヴァも警戒する。

 

 

「やっぱり噂どおりみたいね」

なるほどね。アイエフも警戒するわけだ。

 

「あの、私達は古のゲイムキャラを探してるんですけど…ケイさんは何かご存じないですか?」

ネプギアの質問に、ケイは少し考える動作をする。

 

「知らなくもないけど…さて、今この時、僕の持つ情報にはどれほどの価値があるのかな?」

 

 

「…何?」

 

価値…だと?

 

「そう。価値に見合うだけのモノを貰わなければ、ビジネスは成立しない」

 

 

「私達、そんなにお金持ってないですよ?」

 

「ご心配なく。金銭には不自由してないからね。だからあなた達には、労働力を提供してほしいと思っている」

「具体的には?」

 

 

 

「今、この国ではある物の開発中でね。そこに必要な材料を取ってきてほしい。聞いた事はあるだろ?宝玉と血晶と呼ばれるものなんだけど…」

 

俺とシルヴァは知らないが、アイエフは思い当たるようだ。

 

「な!?それって両方とも、超レア素材じゃない!?」

 

 

アイエフが驚くくらいだから、相当珍しいものだろう。

 

「それって、どれくらい珍しいんだ?」

「希少価値が高すぎて、まず市場には出回らない代物よ。どこで採れるかわかったもの

じゃない…いくらなんでも条件がキツすぎるわ!」

 

「そう思うなら、この話は無かった事に。僕が情報の価値を見誤っただけというだけだ」

その言葉と、勝ち誇ったような態度に腹が立った。

 

「く…足元を見て…」

 

 

悔しがるアイエフ。しかし…

 

「分かりました、探してきます。それを持ってくれば、ゲイムキャラのことを教えてくれるんですね?」

 

ネプギアが引き受けると返事をし、ケイが神妙な顔つきになる。

「それともう一つ。三年前…そして最近、ギョウカイ墓場で起こった事を教えてほしい」

 

「私達がギョウカイ墓場へ行ったことまで知ってるんですか!?」

 

「知っていたわけじゃないけど、簡単に分かる。何せギョウカイ墓場での戦いに参加したネプギアさんが今、目の前にいるんだから」

 

アイエフが目を細める。

 

 

「ネプギアの事も最初から全部分かっていたみたいね」

「どうやら、本当にすごいみたいだな。あの情報収集能力は」

 

 

「…で、ノワールは無事なのかい?どうしてネプギアさんだけがこの場に?」

 

ノワール…ラステイションの女神の事か。自国の女神を心配するあたりはイストワールさんとも共通するが…

 

 

「ノワールさんなら、お姉ちゃん達と一緒に…」

 

『ストップよ、ネプギア』

シルヴァがネプギアをさえぎる。

 

「ビジネスの基本はギブ・アンド・テイクよ。あまりこっちの情報を喋るわけにはいかないわ」

 

「そうだな。こっちにだけ情報を提供させようとするってのは、流石にマナー違反じゃないか?」

 

「…これは失礼。それでは先に、二つの材料の調達をお願いしよう。その後に、互いの情報を交換する事で」

 

ケイが頭を下げる。

 

「はい。それじゃあ失礼します」

アイエフ達が下がる中、零夜は立ち止まっている。

 

「あれ?零夜、どうしたの?」

 

 

「…いや、ちょっとケイさんと話がしたくてな。先に外で待っててくれ」

 

――――――――――

 

「………で、なんだい?話しとは」

ケイは零夜と向き合う。

 

「簡単な話、あんたと取引がしたい」

「取引?」

 

零夜はコートから、ある赤い破片を取り出す。

 

「俺の戦っている敵…ホラーに関しての情報を教える。かわりに…これだ」

零夜が出したのは、先日下っ端が使っていた、ホラーを召喚するディスクの破片だった。

 

「これは?」

 

 

「ホラー…俺が追う怪物を召喚するディスクの破片だ。これの材質、及び製造ルートが知りたい。対価は…俺が持つ『魔戒騎士』に関する情報だ」

 

ケイは暫く考えると、ディスクの破片を受け取る。

「分かった。僕も何とかして調べてみよう」

 

「交渉成立…だな」

 

お互いに笑い合う。

 

 

 

 

 

 

………因みに、この直後にケイさんが女性だと知り、俺が固まるのは正直どうでもいい話か

もしれない。

 

 

 

――――――――――

 

零夜が教会から出てきて、4人はこれからの事について話し合う。

「で、これからどうする?」

 

「アイエフさん、何か心当たりはありますか?」

ネプギアが聞いてくる。

 

 

「あったら苦労しないわよ。知ってるのは、どっかのモンスターが落とすって噂くらいよ」

アイエフもお手上げといった表情をする。

 

「じゃあ、手当たりしだいモンスターを倒して回ってみるですか?」

「気が遠くなるような話だけど…それしかないわね」

 

「そうだな…とりあえず町で情報収集もしながら、思い当たる場所に狩りに行ってみようぜ?」

 

「そうね」

 

「わかりました!」

 

「はいです!」

 

 

俺たちは近場のダンジョンへと向かう事となった。

 

…早いところ見つかればいいな…

 

 

 

―――――ZERO―――――

 

次回予告(ナレーション 零夜)

 

二つのレア素材、早いところ見つけないと…

 

って下っ端!?何でここに…

おいおいおい!?どうして鎧が召還できない!?

 

かなりのピンチだけど、突然現れたあの女の子は誰だ…?

 

 

Next ZERO 『―英雄達―Heroes』

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