今回はラステイションの教会に突入。そしてそこで出会うのは…?
今回は次回に繋げるための話で、いつもより短いです。
引き続き感想、評価を募集してます!
感想が書く気力にも繋がってますので、待ってます!
ユニが抜けてしまい、4人に戻った零夜達は一度ラステイションに戻り、クエストの報酬を受け取った。
「はあ…」
ネプギアは、ユニが抜けてからずっとショックで落ち込んだままだ。
「ネプギアちゃん」
零夜は、どこからか取り出した板チョコを差し出す。
よく見ると、彼は疲れた表情をしながらも板チョコを齧っていた。
「ほれ。疲れたときは甘いもん食っておかないと。いくらなんでも体が持たないよ?」
「あ…ありがとうございます」
おずおずとチョコを受け取るネプギア。
「で、これからどうするんだ?」
一転して真面目な声でアイエフに聞く零夜。
………口元がチョコで汚れているため、どうにも締まらないが。
『口元拭きなさいよ、ゼロ』
シルヴァからの的確なツッコミが入る。
「そうね…教祖にでも話を聞きましょうか」
「教祖か…そういえばラステイションにもイストワール様のように教祖がいるんだっけ?」
「ええ………でも、あんまりいい評判聞かないのよね、ここの教祖」
「え?そうなんですか?」
コンパの質問にうなずく。
何はともあれ、教祖に会わないと話にならない。
零夜達はラステイションの教会へと向かった。
――――――――――
俺達がたどり着いたのは、ラステイションの教会。
「…失礼します」
そっと扉を開けるアイエフ達。
そこに立っていたのは、黒いスーツを着た銀髪の少年?だった。
「ようこそ、ラステイションの教会へ。僕がこの国の教祖、神宮寺ケイだ。僕に話があるそうだね、プラネテューヌのアイエフさん、コンパさん」
「え?私達の事を知ってるですか?」
「情報収集はビジネスの基本だからね。あなた達がこの国に来てからの動向は抑えさせてもらっているよ」
チラッとこっちを見てくる。
「当然、あなたの事も知ってますよ。轟雷零夜さん…いや、銀牙騎士・絶狼」
さらに、俺の首に掛かっているシルヴァを見る。
「もちろん、シルヴァさんのこともね」
『へえ…よく知ってるわね。ラステイションでは目立った活動はしてなかったはずだけど?』
シルヴァも警戒する。
「やっぱり噂どおりみたいね」
なるほどね。アイエフも警戒するわけだ。
「あの、私達は古のゲイムキャラを探してるんですけど…ケイさんは何かご存じないですか?」
ネプギアの質問に、ケイは少し考える動作をする。
「知らなくもないけど…さて、今この時、僕の持つ情報にはどれほどの価値があるのかな?」
「…何?」
価値…だと?
「そう。価値に見合うだけのモノを貰わなければ、ビジネスは成立しない」
「私達、そんなにお金持ってないですよ?」
「ご心配なく。金銭には不自由してないからね。だからあなた達には、労働力を提供してほしいと思っている」
「具体的には?」
「今、この国ではある物の開発中でね。そこに必要な材料を取ってきてほしい。聞いた事はあるだろ?宝玉と血晶と呼ばれるものなんだけど…」
俺とシルヴァは知らないが、アイエフは思い当たるようだ。
「な!?それって両方とも、超レア素材じゃない!?」
アイエフが驚くくらいだから、相当珍しいものだろう。
「それって、どれくらい珍しいんだ?」
「希少価値が高すぎて、まず市場には出回らない代物よ。どこで採れるかわかったもの
じゃない…いくらなんでも条件がキツすぎるわ!」
「そう思うなら、この話は無かった事に。僕が情報の価値を見誤っただけというだけだ」
その言葉と、勝ち誇ったような態度に腹が立った。
「く…足元を見て…」
悔しがるアイエフ。しかし…
「分かりました、探してきます。それを持ってくれば、ゲイムキャラのことを教えてくれるんですね?」
ネプギアが引き受けると返事をし、ケイが神妙な顔つきになる。
「それともう一つ。三年前…そして最近、ギョウカイ墓場で起こった事を教えてほしい」
「私達がギョウカイ墓場へ行ったことまで知ってるんですか!?」
「知っていたわけじゃないけど、簡単に分かる。何せギョウカイ墓場での戦いに参加したネプギアさんが今、目の前にいるんだから」
アイエフが目を細める。
「ネプギアの事も最初から全部分かっていたみたいね」
「どうやら、本当にすごいみたいだな。あの情報収集能力は」
「…で、ノワールは無事なのかい?どうしてネプギアさんだけがこの場に?」
ノワール…ラステイションの女神の事か。自国の女神を心配するあたりはイストワールさんとも共通するが…
「ノワールさんなら、お姉ちゃん達と一緒に…」
『ストップよ、ネプギア』
シルヴァがネプギアをさえぎる。
「ビジネスの基本はギブ・アンド・テイクよ。あまりこっちの情報を喋るわけにはいかないわ」
「そうだな。こっちにだけ情報を提供させようとするってのは、流石にマナー違反じゃないか?」
「…これは失礼。それでは先に、二つの材料の調達をお願いしよう。その後に、互いの情報を交換する事で」
ケイが頭を下げる。
「はい。それじゃあ失礼します」
アイエフ達が下がる中、零夜は立ち止まっている。
「あれ?零夜、どうしたの?」
「…いや、ちょっとケイさんと話がしたくてな。先に外で待っててくれ」
――――――――――
「………で、なんだい?話しとは」
ケイは零夜と向き合う。
「簡単な話、あんたと取引がしたい」
「取引?」
零夜はコートから、ある赤い破片を取り出す。
「俺の戦っている敵…ホラーに関しての情報を教える。かわりに…これだ」
零夜が出したのは、先日下っ端が使っていた、ホラーを召喚するディスクの破片だった。
「これは?」
「ホラー…俺が追う怪物を召喚するディスクの破片だ。これの材質、及び製造ルートが知りたい。対価は…俺が持つ『魔戒騎士』に関する情報だ」
ケイは暫く考えると、ディスクの破片を受け取る。
「分かった。僕も何とかして調べてみよう」
「交渉成立…だな」
お互いに笑い合う。
………因みに、この直後にケイさんが女性だと知り、俺が固まるのは正直どうでもいい話か
もしれない。
――――――――――
零夜が教会から出てきて、4人はこれからの事について話し合う。
「で、これからどうする?」
「アイエフさん、何か心当たりはありますか?」
ネプギアが聞いてくる。
「あったら苦労しないわよ。知ってるのは、どっかのモンスターが落とすって噂くらいよ」
アイエフもお手上げといった表情をする。
「じゃあ、手当たりしだいモンスターを倒して回ってみるですか?」
「気が遠くなるような話だけど…それしかないわね」
「そうだな…とりあえず町で情報収集もしながら、思い当たる場所に狩りに行ってみようぜ?」
「そうね」
「わかりました!」
「はいです!」
俺たちは近場のダンジョンへと向かう事となった。
…早いところ見つかればいいな…
―――――ZERO―――――
次回予告(ナレーション 零夜)
二つのレア素材、早いところ見つけないと…
って下っ端!?何でここに…
おいおいおい!?どうして鎧が召還できない!?
かなりのピンチだけど、突然現れたあの女の子は誰だ…?
Next ZERO 『―英雄達―Heroes』