「そうだ!テナ、これつけてみて」
リクはそういうと腕輪を渡した
「これは何ですか?」
「能力消の腕輪っていうやつなんだけどさ、」
テナが腕輪を付けるとリクは自分の指をかんだ
「あ!何も感じないです!」
(効果あるんだ…)
このアイテムは自分のすべてのスキルをオフにするというもので特に使い道のないアイテムであったがタレントも止めることが出来るようだった
「それはよかった~」
「テナちゃんよかったっすね!!」
「ありがとうございます!」
テナはアヤネに抱き着かれながら喜ぶ
「・・・でこれからどうするんすか?」
盗賊たちを制圧してテナのタレントを抑えたがこれからの事が何も決まっていない
「とりあえずそいつ起こすか…」
そういうとリクは倒れているザボを蹴り起こす
「痛っ!なんだ?」
「ここらへんで一番大きい街ってどこ?」
「ここらへん?リ・エスティーゼって所だな」
「そこは大きいの?」
「大きいも何もこの国の王都だぞ」
「王都か…どっちの方?」
「北上していった所にある…」
「あんがと~じゃあお元気で」
ザボに手を振りながらリク一行は王都を目指して進みだした
(なんだったんだあいつら、さて…)
ザボは離れていく三人を見ながらこれからをどうするかを考えていた。
「うわ~夜になったら真っ暗っすね~」
「夜だからね」
二人がのんきなことを言っていると
「こんな真っ暗でだいじょうぶなんですか?」
テナが少し怖がりながら言う
「大丈夫っすよ」
アヤネがテナと手をつなぎながら言いう
「ここら辺で野宿しようかグリーンシークレットハウス」
リクがアイテムを使って家を出すと
「な、なんですかこれ!?」
急に家が出てきて驚いているテナ
「家だよ?」
「家って…すごいです」
「私たちはすごいんっすよ!」
「はぁ…入ろうか」
三人はアイテムで出した家で一晩過ごした
翌日の朝アヤネは近くに感じる気配で起きた
「うぅ~なんすかこれ」
カーテンの隙間から外をのぞき込むと騎士のよな恰好をしたものたちが建物を取り囲むように見ていた
(うわ~街道沿いに家立てちゃったみたいっすね…とりあえず二人を起こしましょうか)
アヤネが二人を起こそうとした時外から声が聞こえた
「私は王国戦士長のガゼフ・ストロノーフだ!話が聞きたい外に出てきてもらえないだろうか!」
この声で二人が起きる
「何の声ですか?」「眠いのに…うるさいな…」
大声に驚くテナと大声にむかつくリク
「王国戦士長さんらしいっすよ。きのうの盗賊たちよりだいぶ強い見たいっすけど。私たちから見れば雑魚っすけどね」
テナを安心させるために自信満々に答えるアヤネ
「ちょっと話してくるよ」
「いってらっしゃいませ~」
そういうとリクは目をこすりながら外に出て行った
「大丈夫でしょうか?」
「外にいるレベル位の人がどれだけいても私たちには勝てませんよ。さて!朝ごはん作りましょうか!テナちゃんも顔洗って!」
「は、はい!」
少しずつだがこの二人のペースに慣れていくテナであった
”ガチャ”
「こんな朝早くからなんですか?」
機嫌悪そうに言うリク
「すまない。私の名はガゼフ・ストロノーフだあなたの名前を聞きたいのだが」
「リクだよ。で、なんかようですか?」
「このような家は先日までなかったと思うんだがなんなんだ?」
「ただのアイテムだよ」
「アイテム?」
この世界とユグドラシルとではマジックアイテムも基本的に性能が違いすぎるためこの程度のアイテムでもこの世界基準で考えるとすごいものであるという事をまだ理解していないリク
「そんなものがあるのか?」
ガゼフは疑った目で見る
「はぁ、ほら」
リクはもう一つ持っていた拠点作成アイテムを使って家を出す
「「「なっ!!」」」
戦士たちが驚いてみているのを見て
(この世界ではあんまり使わない方がいいみたいだな…)
「言ったとおりだろ」
「あ、あぁすまない。そのアイテムはいったいどこで?」
「教える義理はないね」
「そ、それもそうだな。しかしこのようなところに家を建てられると困るのだが」
そういわれるとリクは拠点を収納して
「こんな感じで元に戻せるんで。これでいいですか?」
「もう一つの方は?」
「中にまだ人がいるから準備が出来次第ここからいなくなりますよ。少し待ってもらえないですか?」
「わ、わかった。しかし私の立場上そのようなアイテムを持っている君達を野放しにできない。良ければ王都まで来てもらえないか」
(まぁ、怪しいもんな俺ら…どうせ向かってるし道案内してもらうか)
「王都?僕たちもそこに行ってる途中なんでいいですよ」
「い、いいのか!?」
(いったい何を企んでいるんだ…)
「はい、じゃ準備があるんで」
そういうと家になかに入ったリク
「戦士長、あのもの達をどうしますか?」
「おとなしく来てくれるようだからな。様子を見よう。警戒は怠るなよ」
「「はっ!」」
(丸聞こえ何すよね~)
「お疲れ様です、りっくん」
「うん。道案内してくれるみたいだからちょうどよかったよ」
「そうっすか!じゃあ朝ごはん食べましょう!テナちゃんも手伝ってくれたんすよ!」
「そっか。ありがとねテナ」
「はい!」
三人は外の事を忘れてしっかりと朝食をとるのだった。
”ガチャ”
(出てきたか…)
外で待っていたガゼフ達に緊張が走る
「おまたせいたしました~」
そんな中現れたアヤネに戦士たちの視線が集まる。お世辞抜きで美形なアヤネと手を引かれて出てきたテナに見とれているのであった。
「い、いや私たちも急にこのような事を言って申し訳ない」
「そうっすか」
興味なさげにこたえる
「リク君。君の家族かい?」
(あぁ、そっかどうするかな…)
この二人が自分とどういう関係か説明しようとした時
「リクの妻のアヤネと娘のテナです」
アヤネが答えた
「その歳で子供もいたのか、すごいな」
ガゼフが驚くと
(はぁ~それでいっか)
「はい、それでもう出発するんですか?」
特に否定もしないリク
「あぁ、ここからだと馬で3時間ほど走れば着くのだが。君たちは馬に乗れるかい?」
「馬ですか?乗れますよ」
「そうか、ならこの馬に…」
<中位式神召喚:赤兎馬>
リクがそう言うと魔法陣の中から馬が現れる
「ま、魔法か!?」
戦士たちが剣を抜こうとする
「落ち着け!!リク殿これは?」
「ただの魔法ですよ。早く行きましょう」
「戦士長、どうしますか?」
「わかった。ついてきてくれ」
こうして一行は王都へと向かって行った。