白竜の世間話   作:白浜 真砂

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 GW企画というか、FF14だけだと寂しいかな?と思ってDDONの健全で短い話を入れてみました。

 若干ケモナー成分が含まれている私的には白竜様の揺れる長耳や羽繕いの仕草が堪りません。(´A`*)ハァハァ
 今回のシナリオで白竜様が復活したので、次のパッチはもっと色々と世間話が出来ればいいなぁーと密かに期待しています。まぁ指輪の話はまだやっていないんですが……。orz

 余談ですが、PSO2をやっていると好感度システムが恋しくなってきますね。もし復活したら真っ先にジンゲンかキノザにリム転移するのに……w


白竜の世間話

「ほう………お前だったのか。」

 

 突然そう話しかけられて、体がビクッと強張り反射的に声のした方向を見上げる。

 声の主は白く大きな体を億劫そうに持ち上げ、顔を私の方に向けて体と同じように白い瞳を驚いたようにニ、三度瞬きをした。

 白竜神殿の奥、レスタニアの守護者である白竜の御座(おわ)す謁見の間で、竜力の継承を受け白竜の加護を得る為にブラッドオーブを捧げた後で、何の前触れもなくその白竜に語りかけられたのだ。こんな事は今までなかったので私はどう答えていいのか分からずに、ただぽかんと口を開けたまま白竜を見上げ続けている。

 

「驚かせてしまったようだな。……なに、(われ)に捧げられた心臓の中で、最近特に激しく感情が揺れ動くものがあってな。……それが、お前の心臓であったというだけの事よ。」

 

 そう言われて心当たりを思い出すと瞬間的に体じゅうから汗が吹き出してきて、何をどう罰せられてしまうのかと言い様のない不安に襲われる。

 

「ふふ………そう怯えることはない。我はお前を咎めている訳ではないのだ。」

 

 白竜は笑いを含んだ声でそう話しながら白く小さな目を細めると、長く垂れた耳を揺らしながら首を傾げた。

 

「それに我はお前達の心臓を通して心の動きを感じることが出来るというだけなのでな……お前が何を考え、どの様な事をしているのかというところまでは我には解らぬ。ただ……お前の心中が期待と不安、喜びと切なさがないまぜになり、それが数多の心臓の中でも特に目立っていたのでな。………お前に少し興味を持ったのだ。」

 

 咎めるつもりはなく、更に興味を持ったと言われて返す言葉が見つからないまま白竜を見上げ続ける私に、白竜は少し目を伏せながら言葉を続ける。

 

「……本来ならば覚者が多様な人々と触れ合いながら絆を深め、その中で愛する者を見つけて守り抜く事は覚者にとって最も大切な素養の一つなのだ。……それを覚者自身が我を護り忠誠を誓った結果、自発的にしている事とはいえ自らを戒め、遠ざけてしまっているということは、我が覚者の理を………他に方法がなかったとはいえ、捻じ曲げてしまった結果に他ならぬ。

 ……悪しき者によって歪められたものを理のうちに戻す為とはいえ、我もまた異常とも言える数の覚者を生み出し、覚者が進むべき道をある意味で歪めておるのでな……。」

 

 その言葉に私は白竜の中にある心臓と自らの呼吸が止まりそうなほど驚いて白竜の瞳を見つめる。この世界の主のような存在である白竜の口から自分の過ちを認めるような言葉が出てくるなどとは、にわかには信じられなかった。

 

「元来、何の前触れもなく己の心臓を取り上げられ常人とは全く違う時間や能力を与えられても、当人にとっては災厄以外の何物でもない。……そう、本来は心臓を取り上げる竜を護るという事自体が不自然なのだ。」

 

 瞳を伏せ俯いたように語り続けながら白竜は微かに翼を羽ばたかせ、謁見の間に微風が吹き渡る。その風に頬を撫でられながら白竜の告白を聞いているうちに目の前に居る巨大な竜から、傷つき苦悩している……私と同じ、覚者の面影を見たような気がした。

 

「竜に心臓を奪われ覚者となった者は竜から心臓を取り戻すべく契りを結んだポーンと共に長く辛い旅をし、その道程で己の体と技、そして心を鍛え上げて竜に挑み、次代の王や竜……ひいては更に高次の存在へと成り、あらゆるものを見守り育むのが人と竜とを巡る世界の理。…………則ち竜の教義(ドラゴンズドグマ)。」

 

 そう話すと白竜は長くため息をつき、疲れながらもどこか晴れ晴れとした表情で私を見つめた。

 

「……少し喋り過ぎたな。お前達が腐心してくれているとはいえ未だ癒えておらぬ身体ゆえ、今しばらくは休息が必要になるだろう。……だが、この身体が完全に癒えた暁には…………いつかゆるりと、お前達の物語を聞かせて欲しいものだ。」




 只今崖の上で待つ人の番外編を書いているんですが、他の作品と平行して作業している上に文字数も多いので、もう少し時間がかかるかもです。
 出来れば次のパッチまでにはアップしたいです……。
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