目の前に広がるのは、高くそびえる富士山、そしてそれを囲むように生い茂る樹海や草原。
そのあちこちから多くの戦車達による、砲撃音や走る音が響き渡る。
そんな光景を背景に、二人の男女が昼食を食べていた。
「まったく呼び出したと思えば、こんなの見せて何の用?」
「こんなのとは酷い言い掛かりですね?立派な戦車道の試合ではありませんか」
「ハッわざわざ北海道から呼び出して、試合一つ見せるだけ?何様だよ」
「戦車道家元の頭首様です」
昼食なのだが、二人の雰囲気は険悪で使用人達はハラハラして見ている。
「俺は出奔した身だ家は関係ねぇ」
「出奔しても血は消せまけん。家からは逃げられませんよ」
そんな2人を他所に、試合の終りの合図が鳴り響く。
「我家の勝利・・・見なさい私達の家が築いた力を、貴方が否定した力は勝ってますよ?」
「支えるだけの力の何処がいいのか、これだけなら帰らせてもらう」
そう言いながら席を立ち男は帰ろうとする。
「貴方がどんなに否定しようと、周りは我が戦車道家元の一つ鈴森流の子息として、見ますそれだけはゆめゆめ忘れない事ね」
「御忠告痛み入ります。御母様」
乱暴に扉を締め、男は部屋から出て行った。
「当主様流石にあれは」
初老の男性が、使用人を代表するかのように話しかけて来た。
「良いのよアレで、目的は達成したもの」
黒い微笑を浮かべて女性は外を見る。
「あれの何処がでしょうか?」
初老の男性は困惑して問い詰める。
「初めから全てが目的よ、鈴森流の戦い方はどんなのだったかしら源内」
「ハッ迅速な作戦立案、確実な作戦成功、そして使える主もしくは隊長への勝利を捧げる」
源内と呼ばれた男性は、当然のようにスラスラと答えた。
「どうやら愚息は、裏に徹し前に出ない姿に業を煮やしたらしいのよ」
ため息を吐きながら呆れる。
「例え男でも戦車道の家に生まれたなら、戦車道の為に・・・何より家の為に生きて死んでもらわないと困るのよ」
重い空気になり、側に控える使用人の中には青い顔をし始めた人も居る。
「憎しみよ・・・嫌がり拒絶するなら、負の感情を与え鈴森流から離れなれないように縛る。私の元から逃がさないように」
目を細めて笑いがら呟いた。
「失礼いたします」
源内は、そんな当主には目もくれず限界の近い使用人達を連れて部屋から出て行く。
「あームカつく」
「刹那隊長またですか・・・」
P-130H中でイラつく隊長を部下達は見て、またかと呆れてる
「隊長機嫌悪いっすね」
「また母君と喧嘩したのでしょうね」
「お前ら話すのはいいが五月蝿い副隊長にバレる前に黙れよ?」
「「はーい」」
「聞こえてますよ三馬鹿」
私語をしていた三人の元に駆け寄り叱り出した。
他の隊員も怒られないように、真面目に仕事し出した。
『隊長、千歳基地まで後10分ですのでシートベルトをしてください』
「明日の訓練メニュー三倍してやる」
それを聞いた隊員達は、見えない空仰ぎ明日生きているように祈った。
そんな刹那達を乗せた輸送機は問題無く着陸し、物資の受け渡し確認を済まして解散となった。
映画を見て書きたいと思い書きました。