インフィニット・ハンドレッド~武芸の果てに視る者   作:カオスサイン

109 / 110
EPⅧⅩⅠ「全世界を繋げし戦い!そして愛と希望の唄を!PARTⅡ」

鈴達が再び戦場に赴いている頃、Side音六

「という訳…」

「分かった!他ならぬ友の彼女の頼みだしな!

数馬や他の奴にも声かけて俺達も出来うる限り協力するぜ!」

「そそそそれに!…あの世界的アイドルのコメット姉妹の歌も生で聴けるなんて感激!」

「おい蘭、本音がダダ漏れじゃねえか」

「あ、あはは…」

「ありがとう…」

私ははーくん達が次元空間に未だ取り残されている事、そんな彼等を取り戻す為に私達自身や出来るだけ世界中の皆の力が必要でそれを集める為に超大型ドームを借しきってゲリラライブを数時間後に行う旨をシャロ博士と共に五反田食堂を訪れ説明した。

勿論チケットはタダでだーくん達に渡した。

話を聞いて最初は驚いていた彼等だったがすぐに理解を示してくれて了承してくれた。

後は…不安の種を取り除くだけ…皆…。

 

Side簪

「はあはあ…」

「ほらほらぁ!どうしたのぉ弱弱しい子猫ちゃあん?

そんな馬鹿馬鹿しくて下らない事をしている暇とかあるんなら崇高な私達の目的を手伝ってはくれないかしら?」

「お断りします!…それに貴方達の方が下らないです!…貴方達如きが彼女達の想いを馬鹿にしないで下さい!…」

「なんですって?…」

私は本音達と一緒に剣埼君達の話を聞き協力する為に街で数量限定の無料ライブチケットを配布して回っていた。

だがそこで突然息を潜めていた女尊団卑の過激派テロリストの残党の襲撃に遭ってしまったのだ。

亡国企業が解体された影響か無駄に人数がおり此方は追い詰められていた。

「愚かな男なんかに味方をする小娘共が!っ…」

「かんちゃん下がって~!」

「ちっ!?…」

私の挑発とも取れる言葉に激昂するテロリストがレーザーブレイドを構えて仕掛けてくるが間一髪本音の専用機「九尾ノ魂」が放った絶妙にズレてる射撃でなんとか難を逃れる。

以前迄のフレンドリーファイアは向こうの世界の人の指導のおかげで改善されていっている。

「簪ちゃん達大丈夫!?」

「お姉ちゃん!」

本音が救援要請をしてくれていたのだろう。

お姉ちゃんがヘリで上空から駆けつけてきてくれたようだ。

「ちっ!?…アンタ達が手間取っているからロシアの犬まで!…」

「味方割れしているなんて余裕あるわね?

何も此処に駆けつけてきたのは私だけじゃないわよ?」

「何っ?…」

「…」

「げっ!?貴様はIS殺しのジジィ!…くっ!?…」

「ヘイへーイ!おとなしく逃がすとでもお思いかな?」

「ヒイッ!?…」

逃げようとした襲撃者のリーダーだったが救援に駆け付けてきてくれた親バカの顔となった音六ちゃんのお父さんと春季君の拳法の御師匠さんのコンビネーションの前に退路を断たれて敢え無くお縄となった。

 

Side鈴

「うらあああー!」

私は音六ちゃんから託された付喪月神もとい付喪月神龍を駆り、まだまだ湧き出して遅い来るサベージらを殲滅していた。

「はあ…やっぱりコレ重いわね…でも音六ちゃんはちゃんと使いこなしていた。

なら私だって使いこなしてみせるんだから!」

私は青龍刀と炎月霊剝刀の二刀流を構えサベージを斬り裂いていく。

「!」

戦いの最中、奴等の動きが途端に鈍くなっていった。

「これは…」

「きっとライブの準備が着々と進んでいるんだわ!

皆もう少し頑張るわよ!」

「「ええ!」」

≪全世界生中継月面ライブ開催迄後一時間≫

 

 




活報にて重要なお知らせが御座います。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。