インフィニット・ハンドレッド~武芸の果てに視る者 作:カオスサイン
Side春季
「恋愛祭?」
「そう、今度ある年に一度、恋愛至上都市で大々的に行われるカップルによるカップルの為のイベントらしい。
各国選りすぐりのカップル対決など色々あるぞ。
だがここで一つ君達に警戒しておいてほしい事がある」
「何を?」
双騎士が仕えているという過去から自らもやって来た王、金剛 若竹さんが話す。
「世間で話題に挙がっているのだ…傍迷惑な「カップル殺し」というテロリストの存在がな…」
「カップル殺し…ですか?」
「此処数ヶ月でそのカップル殺しによって数十組のカップルが別れさせられているのだ…」
「おいおい!」
一瞬物騒な方かと思った俺と勇也さんだったが真逆の只のリア充潰しかよ!
「だがそれだけじゃない…カップル殺しに別れさせられたカップルは二度と恋愛磁場を生み出す事が出来なくなるという被害も報告されているのだ…」
「「!?」」
それは確かに警戒するな…。
まあ、俺と音六の仲はそう簡単に引き裂くなんて事は出来ない。
そう確信を持っていた俺だったが後々、この時ばかりは後悔することになる…。
事の始まりは恋愛祭二週間前に起きた。
とある客船が普通のテロリストに占拠され人質も獲られていた。
その対応に双騎士組も俺達も近衛兵として借り出され事に任る事になった。
テロリスト達を説得している途中、華恋さんが犯人の一人に男狩りの狼の目をして無茶苦茶な逆要求をし出した時は何事かと思ったが…テロリストが彼女のその奇怪な行動に気を取られていたおかげで無事に人質を解放。
いざ迎撃準備に出ようとした所に
「「あの、恋愛地場が必要なんですよね?だったら!…」」
「「ン?…ぐむむっ!?」」
「「!?!?」」
「…」
不意に人質の中にいた二人の黒髪美少女、勇也さんがストレートロングの、俺がツインテール爆乳の子に突然キスされたのだ。
当然俺達は驚き茫然とするしかない。
『恋愛磁場装填率:45(勇也)55%(春季)』
ピピッと恋愛磁場の生成率を示すシグナルが勇也さんの恋愛剣、俺が若竹さんに製作して貰っていた恋愛拳≪ラブガントレット≫に流れ出す。
ヤッベ…ついドキドキしていた。
六夢が「まーくん…節操無…」とか言ってきて、ラウラがジト目で俺を見てきて冷や汗が流れる。
「あの…私ら、貴方方に一目惚れしたみたいです!…」
「!?」
「「は、はああああああー!?」」
「おやおや~?」
ななな、なんですとお!?
突然、告白された俺達は茫然となり、音六と華恋さん(華恋さんに至ってはこの状況を完全に楽しんでいやがる)以外の女性陣も驚愕の声を上げたのであった。