インフィニット・ハンドレッド~武芸の果てに視る者 作:カオスサイン
Side春季
「白石 矢千夜です。
不束者ではございますがよろしくお願いしますね」
「「…(゚Д゚;)」」
何故こうなった?
無事に客船テロ事件は解決した。
だが俺と勇也さんの気が休まる事は無かった。
何故なら人質の中に居た美少女姉妹にいきなり交際を迫られたからである。
勇也さんが姉の白石 夜宵さんに、俺が妹の矢千夜にだ。
おかげで蒼宮さんも不機嫌になっている。
「…」
「春季君/殿…」
俺が矢千夜にキスされた所を思いっ切り音六達に目撃され音六は何処かいつもと様子が違うし、ラウラやシャルは俺をジト目で鋭い視線を向けてくる。
六夢に至っては全く反応が無い。
「ちょ、ちょっと矢千夜さん!?」
「矢千夜で良いですよ!
それにそんなに照れなくても良いんですよ~!」
焦る俺だったが矢千夜のグイグイくる強引っ振りにヤバイと思いつつも儚くも豆腐の様に崩れ去ってしまう。
だがそんな彼女の強引っ振りのおかげで音六との時間が取れる隙がどんどんと少なくなっていってしまっていた。
「「…」」
だがそんな俺と勇也さんを白石姉妹は冷たい眼差しで見ていた。
Side音六
「はーくん…」
はーくんが矢千夜ちゃんと一緒に居る事が多くなり(音六の勘違い)私はなんだか凄く寂しい気分に陥っていた。
「お姉ちゃん…」
「『彼も隅には置けないですねえ~』」
ウサちゃんに心配される。
リィの言っている事は良く分からないけど…。
「音六ちゃん…良い事教えてあげようか?」
「?」
シャルちゃんが私に耳打ちしてきてはーくんと出来る良い事を教えてくれた。
でもその時の彼女はどこか怒っていた様な気が…。
Side春季
「ああー…」
今も矢千夜強引さからは逃れられないでいたが、いい加減そろそろ音六成分が補給したくなってきた。
「…そんなにあの彼女さんの事の方が大事なんですかあー?」
矢千夜には悪気など微塵もないのかもしれないが絶対分かってやっている事ではあろう。
「そう思っているならいい加減にもう良いだろ…」
「あ、今度はあそこに行こう!」
「話聞けよ…」
それでも矢千夜は拘束を解いてはくれない。
ようやく解放された頃には既に陽は落ちていた。
~翌朝~
「!?」
目覚めると一瞬悪寒を感じた。
真逆、矢千夜がベッドにまで潜り込んできたのか!?
「…」
「…なんだ音六か…って!?」
朝目覚めると矢千夜ではなく音六が俺の腹の上に跨りながら覗き込んでいた。
とんでもない恰好で。
「その服は…」
「にゃ…」
音六が着ていたのは以前IS学園での学園祭で着ていたメイド服だ。
前回よりも更に胸の辺りの露出度が増した奴だった。
「…」
「にゃ…!」
俺は此処でようやく察した。
シャルのささやかな仕返しかこれええー!
「おはようです!春季さん…ってズルイ!私もー!」
「何やってやがりますか先輩ぃィ?…」
「「だああああー!」」
俺の絶叫とほぼ同時に隣の勇矢さんの部屋からも叫びが木霊した。
もしかしてあっちは逆のパターンかあああ!