インフィニット・ハンドレッド~武芸の果てに視る者 作:カオスサイン
Sideイチカ
「…」
どうしたものか…この世界に留まっている以上は絶対天敵やサベージとの戦いは避けられないし、並行世界からわざわざ此方の世界にやって来たであろうマーシエルという謎の男の存在もある。
十中八句、ソイツに装置が妨害されたのだろうか。
矢代達は奴の未知数の力に対抗策がない。
此方もそれは同じ、もしも同時に襲撃を喰らったら非常に不味いだろう。
そう思っていた矢先の事だった。
ビー!ビー!
「むっ!」
「俺達も協力させて貰うからな!」
「助かる!」
警報が鳴り響く。
俺達は現場へ急行した。
急襲してきたのは大蠅型が三体、その他多数、絶対天敵が多数だ。
「支援します!」
「気を付けろよ!」
「其方こそな!」
カレン達の歌の援護を受けて俺達は駆け出した。
「ハヤト、クロヴァン合わせてくれ!」
「おうよ!」
「ああ!」
「「残影斬・弐式」!!」
「おらよっと!」
俺とハヤトがダブル残影斬で雑魚を斬り捨て、クロヴァンが輪剣を投擲し大蠅型一体を貫いた。
Side政弥
「凄いな!…それにコイツ等が世界の敵か!相手に取って不足はないな!
フェンリル・ブレイブ!」
俺達はイチカ達の実力に関心し、この世界の敵と対面し即座にそれぞれの機体を展開、ドライブを発動する。
「エネルギーアーツ!其処だあー!」
「武神…はあっ!」
絶対天敵という敵はISと同じ様な適正を何故か持ち合わせているらしく案外楽に倒せた。
Side一夏
「私も負けてられない!…皆ライトメダルを!」
「お、サンキュー!」
並行世界の男の私の活躍を見て、自分にも負けていられないと奮い立ちドライブを発動する。
そして…粗方敵を討伐した所で事態は一変した。
「よお…」
「だ、誰!?…それに…黒い…白式!?…なんで!?…」
私達の前にドス黒いオーラと白式と酷似した機体を纏った男が現れたのだった。
Sideイチカ
「また性懲りも無くあのアホが!…その馬鹿に気を付けろ!あのブラックオーラに少しでも機体が触れられればISコアを奪われてしまうぞ!」
「なんだと!?」
「チッ!…」
糞彦がまたもや再び襲撃をかけやって来たのを見てうんざりすると同時に俺は矢代達に警告を促した。
馬鹿彦はネタ晴らしされて舌打ちしていたが。
俺は再び武装を構え直し馬鹿彦に斬りかかった。
Side政弥
「偉く厄介な奴だな!…」
この世界の男一夏からかつてこっちの世界に居た春也みたいな糞野郎のとんでもない特性を聞いて早目に片を付けるべきだろうとは考えていた。
だがそこで…
「私がやる!…」
「一夏?真逆!?…待つんだその力を…!」
「ううう!…」
ふと一夏があの糞野郎に激しい憎悪を覚えたのかあの禁断の力を使おうと俺の静止も聞かずに奴に向かって行ってしまった。
俺は慌てて一夏を援護しながら再度力を解放しない様に説得しようとしたが彼女の耳には入っていなかった。
Side一夏
「貴方はよくも!…うあああああー!」
男の私から目の前に現れた男の悪行を聞いた瞬間、私は怒りと悲しみに支配された。
ライトメダルの反存在となるダークメダルを取り出し、その力を解放する。
「カダソムB!」
「チイィッ!…」
私はメダルの力で手から【クリムゾンショット】を撃ち出し奴を追い詰める。
「これで逃がさない!カダソムA!」
即座にメダルを変更した私は奴を【ヴォイド・プリズナー】で完全包囲し迫った。
「コレでトドメを…!」
「はん!甘えんだよ!」
「なっ!?…キャアアア!?…」
「一夏!?…」
奴は私が張った包囲網を物ともせずに強引に突破し溜めていたブラックオーラを撃ち出そうとしていた。
私は慌てて機体を反らしたおかげでギリギリ機体には触れられずに済んだがそれでもその衝撃で吹き飛ばされてしまった。
それを見た政弥にキャッチされ事無きを得たが。
Sideイチカ
「チッ!…もうちょっとでアイツの言った通り並行世界の白式の力も手に入れられた筈なのによお…!」
「アイツ?…もしかしてマーシエルの事か!?」
「なんで教えなきゃなんないんだい?」
馬鹿彦はどうやらマーシエルに唆されたようだな…。
「いい加減にしろ!」
残影斬で奴に再び斬りかかるがブラックオーラに阻まれてしまう。
「そろそろ寄越せよ…!」
更にオーラを強め攻撃を放とうとしたその時、更に事態は動いた。
「手古摺っているようだね」
「あン?…」
「テメエ、マーシエルっ!…」
マーシエル…矢代達の最大の敵も姿を現したのだった。