インフィニット・ハンドレッド~武芸の果てに視る者   作:カオスサイン

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ラストォー!



コラボEPⅩⅨ「異・並行世界へ行ってみようPARTⅩⅨ 異戦 後編」

Sideイチカ

「仲間が駆けつけてきたか…」

「そのようだ…俺達をあまり舐めない方がいいぞ?」

異世界から帰還し駆けつけてきた春達を見捉えるマーシエル。

「ならば早々に退場してもらおうか!」

「させるか!…虚幻影幻斬!」

「む!?…」

攻撃を仕掛けようとしたマーシエルを俺は全霊を以て阻む。

だがそれはあまり余力が残っていなかったせいで防がれる。

「チィッ!?…」

「君の本来の全力で来られていたら不味かったかもしれんな…」

「…みたいだな…」

「イチカさん早くこっちに!」

緊急回避し脱力感に襲われた俺はカレンに抱えられ戦線を離脱した。

後は頼んだぞ皆!…

 

Side春季

「人間をほんの少しやめただけの小僧が相手か…これは随分舐められたものだな」

「そう思うなら勝手に思っていろ。

俺は…いや俺達は人である事を忘れた事は無い!

アンタこそ寝首をかけられても知らないぞ!」

確かマーシエルとかいったかな?

俺は若竹さんに此方の世界でもシステムが届くように改造してもらっておいた恋愛拳に重ねて雷砲血神をコールし拳を構える。

あ、音六達の攻撃に巻き添え喰らって気絶した元駄兄は早々に俺が空の彼方へとぶっ飛ばしておいた。

「本当に愚かだよね君達は…其方がその気ならもう容赦はしてあげないよ!」

「!」

「不味いっ!?…」

「【竜巻旋風斬】」

拳を構え突き出そうとすると奴は突然周囲に竜巻を発生させそれに引き寄せられた。

 

Side政弥

「春季!?…」

「あの野郎!…」

「ううん…はーくんなら大丈夫…!」

竜巻の中でこの世界の一夏の弟が斬りつけられたと思った面々は叫ぶが、一人落ち着いていた儚げな少女はそう呟き、その次の瞬間には俺達の心配は驚きに変わる事となる。

ドゴーン!

「なっ!?…」

竜巻の中から吹っ飛びながら出てきたのは技を発動したマーシエル本人であったからだ。

パージされた拳に押し出されており、なんとか弾き返した奴は顔色は変わっていないが驚愕に満ちていることだろう。

しかし、不味いな…奴はアレを発動しようとしているぞ…。

しかし彼はどうやって奴の技を防いだのだ?

その答えはしばらくして判明する。

 

Side春季

「…よもや世界の神である私の技を防いだ上でその様な玩具で反撃も加えてくるとはね…どういう絡繰りなのかは分からないが…先程の発言は少しだけ訂正しよう」

「神を自称する奴にロクな生き方した奴はいねえよ」

パージした雷砲血神を回収し、俺はそう言い放つ。

「ッ!だったらこれならどうだい?【転空斬】!」

「…」

予想外といった顔で奴は更に技を繰り出してくる。

だけど…今奴が言った通りならば奴の目には恐らくコレが見えていない!

俺は無言でソレの流れに合わせて奴の振るう大鎌を受け止めた。

「!?…」

「危なかったなー(棒」

「貴様!ここまで私を愚弄するとは!…」

わざとらしくそう俺がそう言うと奴は目に見えて怒りながらこれまでとは違うオーラを放ってくる。

「≪OVERDRIVEACTIVE!≫…フッ!」

奴がそう言った瞬間、空間に溶け込む。

成程、影となって攻撃してくる気だな。

「我等、神に歯向かう愚か者め!喰らえ、【地点烈華斬】!」

意気揚々と仕掛けてくるマーシエル。

だけどな…

「ソイツはどうかな?…」

「何?…ぐぬううううー!?…何なのだこれは!?…」

俺がほくそ笑むと影となっていたマーシエルは何かに阻まれたかの様にもがき苦しみ出した。

「あーあー、死角がないと思った全方位攻撃を仕掛けるつもりだったんだろうけど無駄なんだよね」

「き、貴様!…何をしたァー!?」

「視えていない以上教えても理解出来ないと思うぜ、自称神さん?

全く自分で言うのもなんだけど愛の力は偉大だな!」

「なんだと!?…愛…だと!?…」

これではっきりした。

マーシエル、奴には貯蓄してあったのを解放した磁場エネルギー状態の恋愛磁場が全く視えていないという事が。

奴には愛などない。

そもそもが物好きが見つけた異世界の未知の物質だ。

愛を知ろうとしない自称神になど到底理解出来る筈がない。

奴の能力が魔力絡みであったなら非常に不味かったがどうやらその線はないとみる。

いわば超能力みたいな物か。

なら奴は此方に攻撃を当てる事は叶わない。

「愛だと…そんなチンケな物に創造神たる私の力が負ける事などありえない!

【散華】!」

「無駄だって言ってるのに…な!」

奴が俺の周囲に色とりどり、だが微かにくすんだ色をした花を咲かせる。

設置爆発技か?…だけど無駄だ!

爆発する前に俺が恋愛磁場を操って潰す。

「なんっ!?…」

ドゴーン!

わざと一つだけ残し奴に打ち返してやり、真逆自分の技に巻き込まれるとは予想外だったのか奴は爆発に飲まれる。

全力緊急防御でダメージを殺してはいたが。

っとそろそろこっちはアレをやらないとな…俺は奴が再び向かってくる前に地上に降りて音六と矢千夜を傍に呼んだ。

そっちがオーバードライブなんて力を使うのなら、こっちもオーバードライブ(意味深)しないとな。

 

 

Side政弥

「わ、私達でもロクにダメージを与えられなかったマーシエルにマトモに攻撃を入れている!…あの人凄い!…」

「あ、ああ…」

一夏が言う通りにまともにマーシエルと相対出来る人など今迄いなかったので俺達は驚くしかない。

マーシエルの野郎の顔を見る限り相当怒りに震えているようだな。

会話の内容が良く聞こえないのが惜しい限りだな。

「む…そろそろといった所か…」

「あ、ラウラ僕にもくれない?」

「ああ」

「ん?…ってなんでそっちのラウラ達は何呑気にブレイクティータイムなんてし始めてんだ?!」

ふと周囲を見ると何故かこの世界のラウラやシャルロットを筆頭に何人かがこの激戦の最中ティータイムを決め込んでいた。

てかどっから出してきたんだよそのセット?

「む?今ラウえもんって呼ばれた気が…ん?其方も飲みたいのか?」

「いやそうじゃなくて…まあ頂くけど…ってうわ苦ぇっ!?…なんだこりゃ!?」

この世界のラウラが勘違いしたのか俺達にコーヒーの入ったカップを渡してくる。

てかラウえもんってなんだよ?!某青い奴にでもなったのかラウラ!?

コーヒーはブラック所じゃない超絶ブラックコーヒーだった。

「…いやー、そのぐらいの苦さじゃないとこれから起きる事にはとても…ね…」

「私はもう慣れてきたのがな!」

シャルロットが何処か遠い目をしながら、ラウラはえへんと胸を張りながらそう言ってくる。

なんだっていうんだ?

「あのピンク色のガントレット…ISの武装じゃないね。

さっきの金色のはISモドキみたいだけど…」

「え?」

拡大レンズで覗いていたこっちの束さんがそう言ってくる。

もしや…おっと、そうこうしている内に彼が地上に降りてくる。

そして彼は先程呟いていた少女ともう一人黒髪の少女を呼んだ。

すると…

「は?…」

「はわわ…///~」

「ちょ、ちょっと!…///~一体人前で何をやってんのよ!?」

俺達には目の前の光景が良く理解できなかった。

それはマーシエルの野郎も同じことだろう。

 

Side春季

「ぐっ!…≪EXCEEDACCEL≫!」

しばらくして復帰してきたマーシエルは全力に身を投じようとしていた。

「こっちも始めるぞ!準備は良いよな?音六…矢千夜…!」

「うん…!…」

「私も良いですよ!」

推奨戦闘BGM♪「iを解きなさい」

「んー…!…」

「春君の唇…とっても素敵な味がします!…」

俺達は互いに求め合う。

この無益な戦いに終止符を打ち、守るべきものの為に…。

「ええい!貴様等ァー、創造神たる私の前でなんたる侮辱をぉー!」

「創造神?悪逆神もしくは偽神の間違いだろうが!

いいか?神様っていうのはな…人を愛し正しき者に道を示すそんな存在なんだ!

愛を…人を好きな気持ちを無下に否定し、大切な人達を傷付けようとする残虐非道なアンタを誰も神様だなんて思わねえよ!」

「貴様ァー!後悔し懺悔してももう許さぬぞ!」

俺の言葉にマーシエルは逆上し怒りに任せて突っ込んでくる。

「懺悔なんかしない!…断言しよう!俺達の絆が偽神を打ち砕く!」

「死に晒せぇー!愚かな人間!【死の宣告<スマーケン・オブ・デス>】!」

「させませんよ!」

「ぐうっ!?…小賢しい事を…」

技を発動したマーシエルを矢千夜が補給した恋愛磁場で強化されたラブガンランスを投擲して足止めする。

「ナイス!音六、矢千夜、俺達の力を合わせよう!」

「うん!…」

「いいですよ!///~」

奴が投擲された強化ラブガンランスの対応に追われている間に決める!

俺は彼女達ともう一度愛を確かめ合う。

キス、ハグ、それに頭を撫でる。

更に高出力の恋愛磁場を発生させ備える。

『≪装填率:二百%OVERLIMITBREAKE!≫』

Sランクの恋愛磁場のエネルギーを恋愛拳に込める。

「音六、恋愛札を借りるよ」

「うん、分かった…はい!…」

音六から恋愛札を借りて権限解放しリミッター解除された恋愛拳の増設部位に挿入し更なる力を解放させる。

「鳳亜流恋愛奥義【鳳天七星愛流拳】!!そっこだあああー!!」

俺は拳の一撃を投擲されたラブガンランスに重ねて打ち付ける。

「ぐむうゥゥーっ!?…まだだ!?人間になど負けてたまるか!…!?」

「いいや終わりだ。≪多愛連装≫!」

「何っ!?私の美しき花達が!?…」

俺は奴の張っていた枯花の障壁を破ると同時に打ち付けたラブガンランスに恋愛拳を融合させる。

「「恋愛占札槍形拳<ラブハートフォーチュンパイルバンカー>」…!コイツでブッ飛べ!ホオォー!」

エネルギー変換した恋愛磁場を最大解放してマーシエルに叩き込んだ。

「ば、馬鹿なああー!?…こんな事がァー!?…」

「束さん!今です!」

「OK!ゲートオープンだよ!」

マーシエルは俺の一撃でブッ飛ばされ、その方向へと束さんがようやく直した世界移動装置の扉が一瞬だけ開き、そこに見事に放り込まれていった。

元居た世界に送り返してやったのだ。

ふう…これで一件落着だな。

 

Side政弥

「…」

俺達は目の前で繰り広げられていた光景に只々唖然とするばかりであった。

その規格外な力で世界への脅威を振るっていたマーシエルの野郎をいとも容易く観ていた俺達も理解の追い付かない力で圧倒したからだ。

「あ、アレは確かにむず痒くなってくるわね…///~」

「ま、全くもう!…なんてモノ見せつけてくれるのよ~…」

「きゅ、きゅうう~…」

「い、一夏ぁー!?しっかりしろォー!」

鈴は両世界とも彼等の行為で酷く赤面し、一夏に至っては俺との事を想像してまだまだ刺激が強かったのか気絶してしまっていた。

「お?終わったみたいだね~」

「うにゃー~」

「ン?…」

騒動が終息するとこの世界ののほほんさんがちっちゃな白猫を抱き抱えながらやって来る。

「あ、のほほんさん丁度よかった!話があるんだ」

「はるるん何~?」

マーシエルとの死闘を終えた彼ものほほんさんに気が付きそう言う。

ン?…オイオイ待てよこの流れはまさか…な…

「えーと…」

この世界のシャルロットが先程よりも死んだ魚の様な目をしていた。

物凄いデジャヴ感を感じた。

 

Side春季

「…」

元の世界に帰還してすぐの戦いを終えると、ピーノを抱き抱えてかけてくるのほほんさんの姿が目に入り声をかけた。

正直、普段音六と会えない通常授業中は彼女の事が気になって仕方無かったのだ。

彼女のほんわか笑顔も眩しいぜ!

「のほほんさん!いや、本音さん!貴方の事も大好きです!俺と付き合ってくれませんか!?」

「…」

俺は盛大な告白をしたが、のほほんさんは黙ったままだった。

あ、アレ?…

「はるるんの気持ちは嬉しいんだけどね~…今は恋愛するよりもピノピノと一緒に遊ぶ方が楽しいのだ~!」

「なん…だと!?…」

「だからゴメンねー」

「うわあああー!?…」

予想だにしていなかったのほほんさんの返答に俺は絶叫した。

「ぶははははは!

欲張るからだな!」

「ぷふっ!…」

「ふにゃにゃあ~!」

俺の盛大な告白を見ていた面子は笑い出し、一方のほほんさんの気を欲しいままにしたピーノはどんなもんだいと言いたげに欠伸をして彼女に撫でられていた。

う、羨ましい!真逆猫に負けるなんてえー…。

項垂れる俺を余所に後日しばらくして並行世界組の人達は元の世界へと帰っていった。

俺達もまた戦いの日々に戻った。

あ、この時の事を知ったイチカ兄さんにドン引きされました。

なんだよう…。

 

 

 

 




まだコラボ先は募集しています!
次回から本編にしばらく戻る予定。
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