インフィニット・ハンドレッド~武芸の果てに視る者   作:カオスサイン

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祝!遅くなりましたが「BLOODRED」&「EYESONME」発売しましたね!
おっと戦闘BGM用意はまだ早いですよ?
カラオケにも即日配信されたので当日歌ってみた動画撮影にも行ってきましたよ!
ニコにUPしているので是非聴いてみて下さい!
後3、4件の読者登録追加感謝です!




EPⅡ「帰還と再会の中でPARTⅡ」

「…という事になるな…」

「そ、そんな事って…」

これまでの経緯を思い出しカレンに説明すると彼女は途端に暗い表情になってしまう。

「そう気を落とす事はないよカレン」

「で、ですが…此処は地上なのにリトルガーデンはおろかPDA自体が繋がらないとは一体どういう事なんでしょうか?…」

「それなんだがな…もしかしたら此処は…」

俺が立てた予想を言おうとした瞬間…ズーン!

突如爆音が響き渡る。

「キャッ!?」

「この感じは!…サベージなのか!?」

「ええ!?」

俺の『ヴァリアント』の感がそう告げてくる。

「急いで行ってくる!カレンは此処で待っててくれ」

「わ、私も一緒に…」

「カレン…いや駄目だ!お前はまだエナジーがあまり回復していない筈だ。

無理をしては欲しくないんだ」

カレンが一緒に来ようとしたので俺は必死に静止させようと説得する。

「そ、それもそうですよね…」

それを聞いたカレンはシュンとなってしまう。

「わ、悪い…後で必ず埋め合わせはするから、なっ!」

「約束ですよ?」

俺が埋め合わせを提案すると途端にカレンは明るさを取り戻し笑顔になってくれた。

「ああ約束だ!じゃあ今度こそ行ってくる!」

カレンと約束を交わし俺は胸のペンダントを外してハンドレッドを起動する為の言葉を紡ぐ。

「【百武装展開<ハンドレッド・オン>】!そしてアウター・オン!」

俺は闇切・改弐式と一緒に外部武装も展開しサベージを感じた地点へと飛んだ、

 

~イチカ達が目覚める数時間前~

Side束

「諦めない…きっと絶対に探し出してみせるよ!…」

溺愛する我が妹の美月ちゃんと親友の弟の内の一人であるいっくんが何者かに誘拐されてしまった事を知ったこの私、篠ノ之束は必死になって行方を探して遂に見つける事が出来た。

だがいっくんだけがどうしてかその存在自体が消失してしまっていたのだ。

救出した美月ちゃんから事情を聞いた私はありとあらゆる手段を駆使していっくんの行方を探す事を約束した。

だけどあの事件から約二年の月日が過ぎた現在も未だに彼を発見する事が出来ずにいた。

「一体何処にいっちゃったの?いっくん…」

私は自身の力量不足に涙した。

天才的な頭脳を以てしても人一人を見つける事すら出来ないでいたのだから。

ウー!

「亡国企業とその他からの追手!?束さん御自慢のガードセキュリティーを突破してラボへの侵入をこうも簡単に許してしまうなんて!…」

「束様!」

突如侵入者警報が鳴り響き、それに気が付いた私の助手であるクロエ・クロニクルが大慌てで駆けてくる。

「クーちゃん!」

「亡国企業と米国の構成員が何名か此方に向かってきています!

残りのセキュリティーが突破されてしまうのも時間の問題です。

私とゴーレム達でなんとか押さえますから早くお逃げ下さい!」

クーちゃんの言う通りモニターには此方へ迫ってくる数人の男達が映っていた。

「『ターゲット、篠ノ之束が居るであろうメインルームを確認!これより制圧に入る!』」

「ヤバッもう!?」

このルームを発見した構成員が今にも突入しようとすぐそこまで迫って来てしまっていた。

「ゴーレム!」

「ぐわ!?…」

即座に端末を操作し束さんお手製のゴーレム数十機を呼び防衛させる。

「早くお逃げ下さい束様!」

「無理はしないで危なくなったら逃げてねクーちゃん!」

「はい」

後をクーちゃんとゴーレム達にお任せして私は急いでラボからの脱出を図ろうとしたその時だった。

ドッガアン!突然別方向から轟音が響き渡る。

「な、何事だ!?」

「『た、隊長!分かりません、突然変な化物があ…ウワッギャアアァァー!?……』」

「ワ、What`s!?」

ズーン!

米国の隊員の悲鳴が通信機超しに響いたかと思うとまた轟音が響いて何かがルームの厚い壁をブチ破って現れる。

「なんだこの見た事の無い化物!?」

「何アレ?…」

「束様アレから何かとても危険なものを感じます!早くゴーレム達の後ろへお下がり下さい!」

突然現れた化物に構成員も私も驚く。

クーちゃんが私に早く下がるように警告してくる。

「ひ、怯むな!撃て、撃て!」

構成員達は化物に向かって火器を撃ちまくる。

「な、なんだと!?そんな馬鹿な!?…」

だが化物は一切動じずまた傷一つすら付いていなかったのだ。

キュオォ!

化物が攻撃してくる。

「ま、不味い!緊急退避、退け退けー!」

「うわああああー!?」

隊員の何人かが消し飛ばされる。

「応援を、IS部隊を早くこっちに寄越せ!」

命からがら退避した隊長は要請を入れるが

「『で、ですがこちらにも数十匹の化物が確認されていてとてもそちらには…!?』」

「ど、どうした?」

「『今…紫のISみたいなのが化物を一瞬で散らしてくれて其方へ向かっていきました…』」

「何?…」

 

Sideイチカ

「ったくどうも嫌な予感ってもんは当たるものだな…さっきの飛龍型<ドラゴンタイプ>に襲われていた人達は皆ISを纏っていたしな…屋内での戦闘はこれで二度目になるな」

自分が元の世界に戻ってこれた事にどこか安心しつつあった俺は気を引き締め直し強い反応がある最深部へと向かった。

「アイツだな!」

弩弓型サベージを遂に発見した。

だがここでも人が襲われていたようで辺りには先程よりも血生臭い匂いが漂っている。

不味い!奴めまたドデカイ一発を撃ち放とうとしていやがるな。

「弩弓型を一確認した!これより殲滅に突入する!」

「え?…」

なにやらとても懐かしい声が聞こえてきた気がしたが俺はそのまま戦闘に入った。

「剣崎流奥義『残影斬』!」

「!…」

俺は弩弓型に対し磨き上げた剣崎流奥義の一つである、一度の斬撃で一瞬にして二度の斬撃を繰り出す残影斬でサベージの各部位を斬り落としてからコア部に叩き込む。

そして奴の障壁が斬り剥がれコアが露わになる。

「トドメだ『残影斬・弐式』!はっ!」

コア目がけ更に切れ味と速度の増した残影斬・弐式を叩き込みコアを真っ二つにするとサベージは沈黙した。

「ふう…」

そして俺は気が抜けた様にハンドレッドを解除した。

Side束&クロエ

「凄い!…」

「…{何でしょう…何か私や妹に似た力をあの方から感じられます…}」

私は化物を退治した人に対してその一言が出て、クーちゃんはどうやら何か自分に近いものを感じていたようだった。

でもなんだろう?…あの紫のISの様な物を纏っている人から懐かしさを感じるんだけど…

そうこうしている内に解除された人の顔を見て私は驚いてしまった。

「い、いっくんなの?!…」

「ン?…も、もしかして束さんですか?」

私がそう言うと同時にその人もそう聞いてきたのだ。

「そうだよいっくん!」

Sideイチカ

「しかしまいったな…まさかすぐに束さんと再会するなんてな。

お久し振りです剣崎イチカです」

「ふぇっ?…」

俺の唯一の理解者の内の一人でISの開発者でもある篠ノ之束さんと再会した俺は新たに自己紹介すると束さんは首を傾げていた。

「ああ、そうかその事も含めて色々とお話しなければいけませんよね」

「うんお願い!あ…でも場所変えた方が良いよね」

「ええ、お願いします。俺も呼ばないといけない人が居るんで」

束さんには向こうの世界の事を言える限りの範囲で話さなければいけないと思った俺は急いで待ちくたびれてしまっているであろうカレンを迎えに行ってから束さんの新たなラボへと向かった。

その際にカレンに「もう、遅いじゃないですかイチカさん!」と怒られてしまったけどな。

「うん、こっちのセキュリティーは万全だよ!」

「そうですかなら…」

束さんが盗聴機器の類がラボに仕掛けられてしまっていないかを確認したので俺はカレンへの説明も含めて語り出した。

誘拐事件の時に向こうの世界へ転移し何故か体が縮んでしまった事、剣崎家の方に拾われ義父さんの義息子となり日々の修行に励んでいた事、サベージによる三つの事件や武芸者、ハンドレッドの事、そして自分が十数人しかいない<ヴァリアント>の内の一人の武芸者の覚醒を果たしていたという事、カレンとの関係、宇宙に上がった事その他諸々の事等を語った。

「へえ~いっくんにそんな事があったんだ…でもあれから美月ちゃんは自分も責任を感じて泣いていたんだよ…それに…」

束さんはそう言葉を途切らす。

そうか…美月の奴は俺の事を忘れないで想っていてくれていたのか…。

「元・糞兄貴はどうでもいいとして春と元・賢姉殿は今どうしています?」

記憶の隅所か抹消すらしたい元兄の事には目もくれず俺は元弟である織斑春季と元姉である織斑千冬の様子を聞いた。

「はっくんとちーちゃんはね…」

束さんの口篭り方を見て俺は大体事を察した。

「やっぱりそういう事でしたか…」

「イッくんの想像している通りだよ。

腐りきった日本政府の思惑に利用されてしまったちーちゃんはあの事件から後悔の念に悩まされているようで生活が堕落しきって、はっくんはあの屑の面倒なんか見たくないというばかりにほとんど家に帰らなくなったみたいなんだよ…まあそれでも美月ちゃんの相手はしてくれているからまだ良いんだけどね」

束さんはそう三人について語る。

「それを聞けただけでもよかったです」

「所で話は変わるけどイッくんとカレンちゃんはIS学園に入らない?」

「良いんですか?イチカさんはともかくカレンまでお世話になるというのは…」

カレンはそう束さんに聞き返す。

「勿ノ論だよ!イッくん達が言うハンドレッドはISとの共通点がいくつかあるようだしそれに束さんのラボに留まっているだけじゃ限界があるしいつまた束さんを追っている輩とかそのサベージ?がまた来るか分からないしね」

「「…」」

束さんの提案を聞いて俺達は顔を見合わせる。

「確かに束さんの言う通りだ。俺はありがたく通わせて貰いたいがカレンはどうしたい?」

「…カレンは大丈夫です!イチカさんの決めた事ならカレンも喜んでついていきますから!」

カレンにそう告げると不安そうな表情から一転してそう彼女は言ってくれた。

ニヤニヤー…

「「はっ!?」」

「いっや~アツアツだねぇー!FantsticなLoveだよ!」

束さんがにやけた顔をしながら此方へからかい混じりで祝福の言葉を言っていた。

これには慌ててお互い顔を背けてしまう。

「う~!…カレン凄く恥ずかしいです…」

カレンが赤くなりながら此方を睨んでくるが威厳が無いのでむしろ可愛いですはい。

「じゃあお話は決まったって事で束さんはちょっと出掛けてくるね!

クーちゃんは二人にラボの案内をしてあげてね」

「かしこまりました。いってらっしゃいませ」

束さんを見送ってからクロエさんにラボを案内して貰いいくつもの研究室を目にしこれで偶然にもこの世界でいくつか回収出来たコアでハンドレッドの研究が出来ると目を輝かせていた俺はカレンに「もうイチカさんってば…」と呆れられた。

 

 

 

 

 

 

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