インフィニット・ハンドレッド~武芸の果てに視る者 作:カオスサイン
拳撃なのになんで脚技になってたし…誤字報告はこれだったかwありです。
Sideイチカ
「春の奴先程よりも表情が軽くなっているな。
賢姉殿との話で俺の事でも持ち上がったのか?
ま、それはオルコット嬢にも同じ事が言えるのだがな。
このバトルの行方は神のみぞ知るか…」
ブルー・ティアーズというBT兵器とベクトルの違ったドラグーン型ハンドレッド擬きである雷砲血神。
オルコット嬢は春の初試合を観戦した後も尚このまま彼と戦ってみたいと言っていた。
自身の弱点が公になっている今の状態で春を相手に何処までやれるのかを試してみたいという気持ちと代表候補生としてのプライドが再燃しているのであろうか。
Side春季
「お待たせしてすまないオルコットさん。
では、最初から全力でかからせて貰うよ!」
「ようやく来ましたわね。
私も今の本気を全開させて頂きますわよ!」
バトル開始のブザーが鳴った瞬間、二人はそれぞれ構えていた。
「鳳流奥義第弐の型『白鳳閃百撃』!ホォッ!」
雷閃双爪を既にコールしていた俺はイグニッションブーストで間合いを詰め連撃ラッシュを叩き込もうとした。
「インターセプター!」
「ムッ!?」
対するオルコットさんも既に唯一の格闘武装インターセプターをコールしていて俺の連撃ラッシュを防いできたのだ。
これは非常に不味いなと思った俺は機体を急後退させた。
Sideセシリア
「くうっ!?…」
迫りくる春季さんの拳のラッシュを私はインターセプターでなんとか受け止めて防いでいた。
だけどやはり彼の拳はとんでもなく早く続けて防ぐのは四撃ぐらいがやっとだった。
「はあ…はあ…」
「どうしたんだいもう息が上がったのか?」
どうやらあちらも不味いと感じたのか後退していた。
「まだまだですわ!
それに貴方のお兄さんとのバトルで最初に使っていた技はお使いになられないのですか?」
「気脈流一鉄功は相手の気を読み取って対応する技だ。
今回に限ってはそれは無しで貴方に対して何処まで俺がこの一年半で培った他の技が通じるのかを俺は試してみたいんだ」
彼はそう言って
「成程考えている事はほぼ同じという事ですか…ならば貴方に敬意を表して私の磨き上げた技で応えましょう!」
私はスターライトMKーⅡをコールし狙撃した。
Side春季
「これは!?…」
俺はオルコットさんの繰り出してくる狙撃に段々と掠り、時には直撃を受けるようになっていた。
間違い無い!
どうやら彼女はイチカ兄さんの助言を受けこの限られた時間の中で偏向射撃<フレシキブル>を身に着けたのだろう。
へへ…やっぱりこうじゃないと面白く無いね。
シールドエネルギーもお互い僅かの筈だ。
まだENカートリッジも一本しか回復していないけれども…ここは一気に賭けに出るしかなさそうだ。
向こうもやはり同じ様な事を考えていたようで既にブルー・ティアーズを浮遊させ此方をロックオンしていた。
「『雷砲血神』!」
「お行きなさい『ブルー・ティアーズ』!」
俺は雷砲血神を飛ばし、対するオルコットさんは勿論ビットを飛ばしてくる。
後はブルー・ティアーズを一基ずつ雷砲血神と他の武装を駆使して破壊していくかしてなんとか隙を作らせなくては!
「でやあ!」
「ッ!…」
オルコットさんの動作反応に遅れたビット一基を見事叩き壊す事に成功する。
「そして其処!」
続け様にもう二基も叩き落とす。
後は残りビット一基と弾道型の二基だけだ。
だがそこらはあえて残して参る!
「鳳流奥義第四の型『片速円舞脚』!」
イグニッションブーストで再度間合いを詰めた俺はキックを繰り出した。
「甘いですわね!お忘れですか?ブルー・ティアーズは後一基のビットを含めてもう二基ありましてよ!」
かかった!
「なっ!?…消えた!?…いえ、これはまさか!?…」
片速円舞脚をフェイントで繰り出したという意図にすぐには気が付かなかったオルコットさんは急上昇した俺を急いで狙撃で狙ってくる。
だがもう遅い!
「鳳流奥義第五の型『鳳凰打羽陣』!」
既に上昇中に再接続を完了させていた雷砲血神を構え必殺の一撃を叩き込んだ…筈だったのだが…
「『勝者、セシリア・オルコット!』」
「ヘッ!?…」
「あ…」
なんとも言えない両者の間抜けな声が響いていた。
Sideイチカ
「あっちゃあー…」
結論から言おうか…春は急上昇からの拳の一撃を加えようとした。
対するオルコット嬢は狙撃から急いでビットでの迎撃に切り替えて対応した。
そして焦っていたオルコット嬢は恐らく無意識の内にビットとこの迎撃で扱うつもりのなかった弾道型の両方を扱って物の見事に春の一撃がヒットする寸前に弾をヒットさせたのだ。
結果なんという事でしょう!春のシールドエネルギーが削れ切ってしまい、オルコット嬢が勝利した。
これは流石に予想外な事であったろう。
二人はボーッと立ったままであり他の観客も皆茫然としていた。
あ、後でフォローしといてやるか…
Sideセシリア
「「…」」
焦っていた私はビットだけで迎撃するつもりが無意識の内に弾道型のブルー・ティアーズも射出していたようで結果何とも府に落ちない結果での勝利となりお互い茫然としていた。
「はっは、こいつぁまだまだ修行が足りないな…」
春季さんは表情には出さないがとても悔しそうな物言いでいらっしゃいました。
「あ、あの…」
「よ!お二人さんお疲れ様。
そのなんだ…今回はお互いあまり納得のいかない結果に終わってしまったけどまた次の機会に生かせば良いのだからな!」
「そ、そうですわよね!…」
「ああ…」
私がかけようとした言葉をイチカさんに先に言われてしまいました…。
イチカさんのフォローで気を取り直した私達は握手を交わしたのであった。
Side?+?
「ようやく帰って来れたわ…待っていなさい…一夏、春季」
イチカと春季の二番目の幼馴染である少女は今日本に再び舞い降りた。
「お腹空いた…でも我慢我慢…」
一方、道行く男性を振り向かせる鮮やかな紫の髪と蒼と金の瞳というオッドアイを持つ少女は一人襲い来る空腹に耐えながらIS学園を目指していた。