インフィニット・ハンドレッド~武芸の果てに視る者   作:カオスサイン

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夏祭遠征等で更新が怠るうー…後今年こそはアスタロトでガンプラワールドカップに応募しよう!{使命感}


EPⅩⅢ「再会の中国娘と春季の憂鬱PARTⅡ」

Sideイチカ

「むむう...」

昨日から例のイタリアの転入生について調べてみていたがどうしてか情報がなかったのだ。

どうやら入ってきたデータに対して更新のスピードが追いついていないらしかったので考えていても仕方無いと思い教室に戻ってくると何やら騒がしかった。

「ああ...そういう事か」

俺の予想通り転入生の一人は俺達のもう一人の幼馴染である鳳 鈴音だった。

彼女は転入早々うちのクラスに宣戦布告にでもやって来たのであろう。

それで早計にクラス代表にしてしまった愚兄と目が合うと大喧嘩を始めてしまったらしい。

まあ十中八苦先に仕掛けたのは愚兄の俺や春、鈴に対する悪口であろうが...全く勘弁して欲しいものだ。

「おい何をやっている馬鹿共。授業はとっくに始まっているぞ」

「ち、千冬さん...」

「織斑先生だ鳳、お前もさっさと戻れ」

「は、はい...」

賢姉殿が半ば強引に喧嘩を仲裁(実際にはなっていないが)し騒ぎは収められた。

教室を出て行く際鈴は俺と目が合うと何処か懐かしそうな目をしていた。

これは...彼女にもきっと見抜かれているな...どの道愚兄のせいでうやむやになったであろう事を聞いてくるに違いないな。

ここはまた素直に話すしかないか...昼休みになると俺は鈴に名指しで呼ばれた。

カレンや事情を知った美月を交えて話をした。

春は何やら用があるらしくいないが...アイツ昨日から様子が可笑しい様な気がするんだが....まあ今は鈴への話だ。

「剣崎イチカ...ううんアンタもしかしなくても織斑一夏なんでしょう?」

鈴は度直球に問いただしてくる。

「...ああ確かに俺は元は織斑一夏だ」

観念して俺は認めた。

「!今の今迄一体何処に行っていたのよ?このバカ一夏!凄く心配したんだからね!」

俺が本当に織斑一夏本人だと分かると鈴は途端に泣きだしそう言いながら俺に抱きついてきた。

「すまなかったな今迄散々心配かけちまって...だけど俺は今の所織斑一夏としての俺に戻る気はないんだ...」

「それって...」

鈴も少しは察したのだろう。

「ねえ...二人きりでちょっと話さない?」

「あ?ああ…」

唐突に鈴がそう言ってきたので俺は共に廊下に出た。

「あのね…昔私がアンタに言った事覚えてるかな?…」

「ああ、料理が上達したら酢豚を毎日作ってくれるって奴だろ?覚えているよ」

「じゃあ!…」

俺がそう言うと鈴はぱあっと顔を上げた。

だけど…彼女にも言わなければならない。

「鈴、あの時の言葉が遠回しのプロポーズだという事は分かってる。

だけどごめんな…俺にはもう大切な人が出来たんだよ」

「え?…それってどういう?…」

俺がそう告げると鈴は途端に暗い表情になる。

「さっき俺の隣に紫がかった長い髪の子がいたろ」

「名前は確か如月カレンちゃんだったけ?それじゃあ一夏の大切な人ってもしかして…」

「ああその通りだ。だからお前の告白を受ける事は出来ないんだ…」

俺が丁寧に断ると鈴は更に顔をうつむかせてしまった。

 

Side鈴

私はようやく聞けた…でも聞きたくなかった一夏の返事を聞いて顔をうつむかせ涙ぐむのを我慢せずにはいられなかった。

でも彼に再会した時から薄々気が付いていたのかもしれない。

現に彼と彼から恋人であると告げられたカレンちゃんはとても仲良さそうにしていたわね…。

「アンタが行方不明になった時から運命は決まっていたのかもね…」

「鈴…大丈夫か?」

ボソッと呟いた一言に彼は反応し気遣ってくれる。

「ええ…もう大丈夫よおかげでスッキリする事が出来たわ…ねえ一…じゃなかったイチカ…また私と友達になってくれるわよね?」

「ああ、勿論だとも!」

すっぱりと諦めがついた私はイチカとまた友達から始めようと思い立ち彼も快く握手を交わしてくれたのだった。

 

~その頃、IS学園寮春季の部屋 Side春季~

「…」

例の転入生の噂から内一人がイタリアの代表候補生かもしれないと聞いた俺はイチカ兄さんにも言っていないちょっとした心当たりがあり逃げる様に昼休みは寮で一人過ごしていた。

「…なんで俺こんな所に一人いるんだろう?…まだアイツだと決まった訳じゃないのにさ…」

イチカ兄さんが行方不明になっている間、自暴自棄になっていた二年間の半年の不良生活、亥曇先生に偶然再会し彼の下で修行した一年半の生活を始める前に起こったたった四日間の出来事が俺の胸の中に酷く焼き付いていた。

「あーもう!このまま此処で考えているだけじゃ埒が明かないな…」

予鈴が鳴ったので俺は嫌な予感を抑えながら教室へと戻っていった。

 

 

 

 

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