インフィニット・ハンドレッド~武芸の果てに視る者 作:カオスサイン
とうとうセリヴィアの本性が露わに。
しかし…クレアとエミリアさんよ…この作品では負け組ですまない…。
代わりにアリナが暴走する方向でいくか…。
私話はこのくらいにして読者総員、「BLOODRED」他BGM用意ィー!
Side鈴
「この!なんて硬さの装甲を持っている化物なの!竜砲すらも全く効いていない!?…」
私は秋彦との対抗戦でトドメをかけようとしていた時に突然、正体不明の化物が現れアリーナの周囲はたちまちその化物に対して大パニックを引き起こし酷く混乱してしまっていた。
「嫌あー!死にたくないィー!…」
「早く扉を開けなさいよ!」
「それが何故かロックされているみたいで開けられないのよ!…」
この通り観戦していた生徒達は我先にと出入口に殺到してしまい避難誘導すらままならない状態であった。
良識な生徒達には悪いけど普段はISの力を振り翳して踏ん反り返っている連中には良い薬だわね…。
そんな若干黒い思考をしながら私は自身の攻撃が全く通らない事に焦りを感じていた。
さっきからなんだか体の調子が可笑しい様な気がするし…何かに侵されている?…
「『鳳、織斑!状況はどうなっている!?報告を!』」
管制室から慌てた声で織斑先生の通信が入ってくる。
「織斑先生、変な生物が突然やってきてて…救援部隊はまだなんですか!?」
「『アリーナへの扉がどうしてなのかロックされていてな…今解除を急がせているのだが最短でも救援部隊の到着は後十分はかかる!』」
「クッ!?…」
織斑先生の報告を聞いて私は歯噛みするしかない。
「救援なんて待っている必要は無い!
見てろ!この俺が倒してやるよ!」
「あ!?あの馬鹿!
ソイツ等は私達の攻撃が通じてないのよ!」
「『零落白夜』!喰らええええー!」
秋彦は私の静止を聞こうとはせずに化物に対して単一仕様能力を発動し攻撃を仕掛けた。
が…
パリ…キン!
「な、何ッ!?そんな馬鹿な!?まともに入った筈の零落白夜の一撃が全く効いていないだと!?…」
若干何かが弾けた様な音はしたものの化物には傷一つすら付いていなかった。
秋彦は驚愕するしかない。
それもその筈。
確かに化物、サベージの張る障壁はセンスエナジーというエネルギーで出来ているので白式の零落白夜でならば突破は可能だ。
だが仮に障壁を突破出来たとしてもその先のとても硬い殻を突破する事は同じセンスエナジーの力を持たないISの火力では到底不可能だという事を彼等は知る由も無い。
只もしも白式を扱うのが仮に剣道という名の技術型に囚われているだけの秋彦ではなく、彼よりも実力のある鈴だったならば可能だったかもしれないが…。
そんなifをここで言っても仕方無い。
「ギャオー!」
「うわごおっ!?……」
愕然としていた秋彦の隙をサベージが見逃す筈も無くその鋭い凶爪でいとも容易く吹き飛ばされた。
ギリギリSEが残っていたらしく機体の解除は回避された様だが絶対防御を貫いた攻撃を受けた為彼は気絶してしまっていた。
「ドギャーン!」
秋彦を吹き飛ばした通常型サベージは今度は私にその凶牙を向けようと迫って来ていた。
「しまっ!?…」
私は目を閉じる。
だが痛みは一向に襲ってこない。
「あれ?…」
可笑しいと思い目を開けた私の視線の先には化物を貫く紅い輝きを纏った拳が横切っていた。
秋彦が気絶する数分前、Sideイチカ
「セラフィーノを見失ったか…だが今はそれより急がねば!…」
様子が可笑しくなっていたセラフィーノを追っていた俺だったが彼女を途中で見失う。
そこで奴等の力が強く感じられた俺はカレンと合流する。
「カレン!春は?」
「春季さんなら既に管制室へと向かっています!早く私達も!」
「ああ!」
アリーナへと急ぐ。。
「山田先生!状況はどうなっています?」
「貴様等!?」
「け、剣崎君!?それに如月さんもまだ避難していなかったんですか!?」
俺達の姿に驚く山田教諭と織斑教諭。
「先程扉のロックを解除して教師部隊を向かわせた所だが…」
「今すぐその人達を下がらせて下さい!
今アリーナにいる化物はとても危険で普通のISでは到底太刀打ち出来ないんです!」
「何ッ!?だがなんでそんな事…」
「それに今奴と交戦している筈の鈴達やまだ避難出来ていない他の生徒達が長時間奴等と接触していたら彼女達の命が危なくなるんだよ!
けど詳しい説明をしている余裕はもう無い!だから一刻も早く教師部隊を下がらせて道を開けさせろ!
死人を出す気か!」
「ッ!…」
カレンがサベージの危険性について話すが織斑教諭は渋る。
こんな事している間にも鈴達がサベージとヴァリアントウィルスの脅威に晒され続けていると本気で彼女達の命すら危うくなりかねないので俺は叫んだ。
「山田先生、織斑先生ここはイチ…おとなしく剣崎君達の言う事を聞いた方が良いと思うよ」
「春季!?お前まで何故?…」
「俺はそれを伝えに来ただけだらから…じゃ先に行くね!」
そう言って春は一足先に戦場へと向かった。
「春季!…お前等…」
「そんなに怖い顔をしなくても大丈夫ですよ賢姉殿。
彼や俺達の機体は特別性ですから」
「ッ!…」
春をそのまま行かせた事に不安を感じ俺達に怒りを向けてきた元姉だったがこれ以上付き合っていられる余裕では無いのでアリーナへと急行しながら本来の起動シークエンスの言葉を紡ぐ。
「「『百武装/聖符展開』<ハンドレッドオン>!」」
俺達はスラスターを全開にしアリーナへと駆けていく。
「…救援部隊を即刻下がらせろ!…」
「織斑先生!?でも!…」
「今は奴の言葉を信じてみるしかあるまい…」
イチカの警告通り教師部隊を下がらせる事を命令してきた千冬に山田先生は驚く。
千冬は苦虫を噛みながらじっと画面を見つめているしかなかった。
その頃、Side春季
「間に合った!…」
「春季!アンタどうして…」
俺の姿に安心したのか鈴はペタリと座り込んだ。
「大切な仲間のピンチに駆けつけないと思ったかい?酷いな」
「いや…そんなんじゃないけど…」
「ンン!私も居ますわよ!」
「セシリア!」
どうやらセシリアさんもこの事態に駆け付けてくれていたらしく遠距離射撃で援護してくれている。
イチカ兄さんが俺の機体ならば化物と対等に戦えるとか言っていたけど本当だ…。
実際、俺の一撃が化物に通じた。
「ン?これは…雷砲血神のENカートリッジが全く減っていない?…」
あの化物に一発撃ち込んでやったから本来ならば一個減っている筈なのだが…
「春季、後ろ!」
「ああ!?…」
「しまった!?…」
そんな事を考えていたら鈴から警告が入るが既に化物は俺のすぐ後ろまで迫って来ていた。
セシリアさんの援護射撃も俺と化物スレスレらしく撃てなかったみたいだった。
不味い!…そう思って目を閉じようとした。
だがその時…
「…はーくんと皆は私とツクモが守る!…」
「「「音六/ちゃん/さん!?」」」
いつの間にそこに現れていたのか俺やイチカ兄さん達と同じ様な全身装甲という特徴を持つ専用機を纏った音六が俺と化物の間に立ち見えない壁を発生させ化物を弾き飛ばしたのだ。
他の二人もこれには驚いている。
「音六?…」
見ると彼女の瞳は両方共に黄金の輝きを放っているではないか。
春季へサベージ接敵一分前 Side音六
「ツクモ?…これって…」
とてつもない悪意を感じた私はそれに耐えふらつきながら私の専用機である付喪月神を起動させた。
だけどいつの間にか今迄無かった筈の武装が一つ拡張領域に追加されていた。
私は当然疑問に感じツクモに問いかける。
するとツクモがこの武装の本来の扱い方について教えてくれた。
「そう…それがツクモと私の本来の力なんだ… !?…」
私の大切な人達に危険が迫っている事を感じた私は浮かんできた言葉を発しながらツクモを飛翔させた。
「『百武装展開』!…」
ドクン!
その言葉を叫ぶと幼い頃私があえて残していた傷痕が小さくなりそこから力が流れ出てくるの感じ紅い輝きがツクモから放たれ同時に私の両手には紅い炎の灯る御札<カード>型のビットが付いたガントレット『付喪紅炎装』があった。
「これなら!…お願いツクモ!…」
アリーナへと辿り着いた私が見たのははーくんの背後にこの悪意の元凶である化物が近付いている所だった。
見ると援護射撃をしようとしていたセシリアさんや鈴ちゃんもあたふたしていた。
どうやら彼等の距離が近過ぎるせいで下手に撃てないようだ。
私は咄嗟に化物に向かってドラグーンを射出した。
「ギャー!?…」
射出したドラグーンから放たれた紅い炎のビームにより化物が呻き声を上げる。
「よし!…はーくんも鈴ちゃん達も大丈夫?…」
「ああ…助かったよ音六、ありがとうな!」
「ええ…大丈夫よ」
「どういたしまして…」
ひとまずははーくん達から化物を引き離す事に成功し私は安堵する。
「この野郎が!」
「!?駄目っ!…」
いつの間にか復活していたであろうもう一人の存在に気が付いた私は叫ぶが彼は聞く耳を持ってはくれず化物へと無謀にも向かっていく。
そして更に事態は思わぬ方向へと向かっていった。
キィィーン!
「何事ですの!?」
「『秋彦ぉー!男なら…男ならそのぐらいの敵に勝てなくてどうする?!』」
「篠ノ之さん!?」
「あンの馬鹿ッ!一体あんな所で何やっているのよ!?」
怖いお兄さんにいつも味方する女生徒、篠ノ之さんがどういう訳か放送室を占拠してそう叫んできたのだ。
「!」
当然その声に反応を示した化物が其方へ向く。
キュオォ!…
「野郎!」
怖いお兄さんが反応して放送室に向かって砲撃を放とうとする化物の前に出てしまった。
「駄目ッ!…ツクモ!…」
このままではもっと大変な事態になる。
そう思った私はすぐにドラグーンを彼の下へと飛ばしバリアを張った。
「なんだコレ!?…うげえっ!?……」
彼は目の前に炎が見えあたふたしている。
その隙を狙って化物に吹き飛ばされた彼だったが私の張ったバリアのおかげで機体共に無事、放送室に居た彼女達も無事でホッとなっていたのだが…。
「くうっ!?…」
「音六どうしたんだ!?」
「一体何が?…」
咄嗟の判断だった為に体に秘められた力を予想以上に使い過ぎたのか私は頭痛に襲われ、はーくん達に心配される。
「うっ、くっ!?…」
私は襲い来る頭痛に耐えながらはーくんを見る。
彼の瞳は左目だけ黄金に輝いていた。
私と違って彼は不完全みたい…。
「そう…私…」
「おい!?…」
私はそう確信しながら意識を手放しそうになったが…
「Laー♪~」
どこからともなく歌声が響いてきて失いそうになった私の意識は再び覚醒し先程までの頭痛は嘘のように治まっていた。
「どうやら俺達も無事に間に合った様だな」
「ここから反撃開始です!♪」
「イチカ!それにカレンちゃんも!…」
鈴ちゃんが更に救援に現れた人達の名を叫ぶ。
あ…カレンちゃんの歌は…なんだか凄く暖かくて力がどんどん湧き出してくる!…
ツクモも同じ様に感じている様でコアがうっすらと輝いていた。
Sideイチカ
「鈴!お前はもうSE残量が芳しくないだろ?だから其処の馬鹿を回収して避難するんだ!」
「分かったわ!」
通常型サベージの内一匹からはエナジーを感じないな…どうやら愚兄が零落白夜で障壁を削って春が攻撃を当てたか…偶然出来た今回ばかりの連携攻撃だが上出来だ!
それにセラフィーノがハンドレッドの力を理解しそれを上手く扱えている事、彼女の武装がドラグーン型だという事に驚いた俺だがすぐに戦う姿勢になる。
鈴に愚兄の回収と撤退を促し俺は残る皆に問う。
「粗方の避難は完了出来ているみたいだ。
セラフィーノ、春、オルコット嬢まだ戦えるか?」
「うん!…」
「当然ですわ!」
「なんだか良く分からないけれども俺もまだまだやれるよ!」
「おし!なら、オルコット嬢は引き続き遠距離からの援護射撃、セラフィーノはカレンの聖符と一緒にそのドラグーンで援護、春は俺と一緒にデカイ奴に格闘を仕掛けるぞ!」
「分かった!…」
「分かりましたわ!」
「OK!」
「全員、いくぞ!」
俺達は一斉にサベージへと駆け出す。
推奨戦闘BGM イチカ&カレンSide「BLOODRED InstVer」
春季&音六Side「COLORS」
セシリアSide「STRAIGHT JET」
Sideセシリア
「其処貰いですわ!」
私は変則射撃で牽制、ライフルのレーザー弾で普通の体格の化物を撃ち抜く。
だけど大して効果が無いのか怯むだけだが…
「ですがこれなら如何でしょう?」
私はすぐにBTに残りのエネルギーを集中、全弾を一斉掃射した。
「おいきなさい!ブルー・ティアーズ!」
レーザーの雨が化物へと降り注ぎ先程よりも足止めに成功したようだった。
「今ですわ!」
後は頼みましたわよ…。
エネルギーを使い果たした事でISが解除された私は後を皆さんに託し合図した後即刻避難する事にした。
Sideカレン
「お願いしますカードさん!♪」
セシリアさんの援護で怯んだ隙を合図された私はセンスエナジーを聖符に集中、エネルギーフィールドを展開し通常型サベージの動きを完全に封じ込める。
「当たって下さい!【奇跡の聖符弾 VerⅡ】<ディヴァイン・ブラストバージョンツー>!」
すぐに聖符銃をコールしセシリアさんの攻撃で甲殻が割れ露わになっていたサベージのコア目がけて正確に撃ち抜いた。
「やった!♪~」
コアは砕け、サベージを一体倒す事に成功した事を確認した私は引き続き皆さんを援護し、歌い続ける為再びマイクを手にした。
Side音六
不思議!…とっても体が軽い!…
カレンちゃんの歌が!はーくん達を守りたいと願う私とツクモの想いが一つになって私にその為の力が溢れてくる!
どうしてなのか本来なら消したくなかった筈の傷痕が完全に治ってしまったけどもう後悔はしない!
したりするもんか!
私はもう逃げたりなんかしない!
「ツクモ!…」
私は体に宿っていた力を再び解放しドラグーンを射出、残りの化物を取り囲む。
「いけえー!…」
すぐさま二丁照銃、【月神双水光】をコールし一斉に撃ち放つ。
この一撃で化物の覆っていた甲殻が剥がれ落ち溶け核らしき物が露わになっている。
カレンちゃんも此処を狙っていた ならば!
「見えた!チャージ!…」
ドラグーンを呼び戻し付喪紅炎装を纏った両手をクロス、エネルギーを集中充填する。
「【付喪紅神炎】!…これで終わって!…」
私が放った紅き炎のチャージビームは核を貫き化物を倒れさせた。
「やった!…けどお腹空いてきちゃったな…」
撃墜を確認したと同時に気が抜けてしまい一気に空腹感に襲われるが今は我慢。
「はーくんもイーくんもきっと大丈夫だよね…」
私は残る大型の化物と未だ戦っている二人を信頼し勝利を願いながらピットへと一足先に引き返した。
Sideイチカ&春
「春、いくぞ!」
「OK!『雷砲血神』!鳳流奥義第六の型…【大回転凰閃拳】!」
俺と春は残りの弩級型サベージを相手取る。
春の激しい回転ロケットパンチの要領で射出された雷砲血神が弩級型を貫く。
「よし其処だな!『残影斬』!はあああー!」
俺はヴァリアントの力を極力抑えながら集中する。
春の攻撃によって体に亀裂が走った弩級型に超高速のセンスエナジーが加わった連撃を加え沈黙させる。
「『第弐の型 白鳳閃百撃』!ヒョオ!」
センスエナジーが加わった春季の拳の連撃が弩級型サベージの障壁を甲殻毎叩き壊す。
「イチカ兄さん!」
「ふむ!コイツでトドメといこうか!『残影斬・弐式Ver弐』!」
続け様に合図を受け弩級型へとクイックブーストし飛翔した俺は神速制御で斬撃を加え完全に駆逐した。
「ふう…」
「お疲れ様!」
「ン…悪意感じなくなった…」
「ふえー…ちょっとですけど久し振りにスッキリしました!♪」
向こうもこちらとほぼ同時に{というより先に}終わった様で労いの言葉をかけてきた。
Side鈴
「す、凄いわ!…」
気絶した秋彦を回収し避難していた私は化物との戦いを引き受けてくれた彼等の戦い方に驚愕する。
イチカ達のクラスメイトで私とも友達になったイギリス代表候補生であるセシリアは変則射撃で牽制の上にBT兵器と同時に他攻撃の動作を行えていたし、カレンちゃんは何やら歌を歌いながら周囲に浮かせた非固定武装を巧みに扱い化物を見事打ち倒した。
まるでアイドルの様…あれ?…そういえば私もさっきまで不調を感じていた体がなんだか軽くなっている?…
そしてなんだか様子が可笑しかった音六ちゃんはいつもの調子に戻り私も初めて見るタイプの武装を上手に扱って化物を圧倒していた。
でも気絶していた馬鹿がいつの間にか復活して突っ込んでいってその上、放送室で彼の腰巾着がやらかした時は流石に焦ったわよ…寿命縮んじゃったかしら?…
でもそれに一早く動いた音六ちゃんが馬鹿の周りにBTバリアを張ってくれて窮地は逃れた…あの馬鹿達のせいで死んじゃう人達が出なくて本当に良かったわ!
そして残る大型の化物に対峙した春季とイチカ。
春季の技を見た時は私も流石に驚いたわ。
だって私の叔父が使っていた格闘技の技を使っているんだもの。
後で問いただすしかないわねこれは。
そしてイチカの戦闘センスには目を見張ったわ…何やら体が紅く輝いていた気がするけどこれも後で問いただすとして…春季が撃ち放った拳の一撃で貫かれた化物に斬撃の嵐、それも物凄く早く捉え切れない程のスピードで斬り伏せ、残る二体に瞬時加速で懐に潜り込み飛翔、先程よりももっと素早い斬撃で化物は真っ二つにされた。
まるでそう、彼等が救世主に見えた気がした。
Sideイチカ&カレン
「ひとまずは終わりましたね」
「そうだな…サベージの遺体とコア回収手伝ってくれるかカレン?」
「はい!」
例え遺体であろうとサベージの情報をこの世界の研究機関に渡す訳にはいかない。
ヴィタリー・トゥイニャーノフの残党までがこの世界に潜んでいるならば尚更だ。
俺とカレンはアリーナから他に誰もいなくなったのを見計らい(勿論束さんに頼んでロックをかけた)回収作業に明け暮れた。
そうだ、後で鈴達の精密検査も行わないとな。
その頃、Side?
「この世界に他の武芸者がいるなんて聞いてねえぞ!クソがッ!…」
俺…いや私はこの世界で部下共に作らせたワームホール発生装置からわざわざ呼び出し多少の制御に成功したサベージをIS学園へと送りつけ放った後、監視衛星から様子を見ると驚愕する。
だがすぐに落ち着きニヤリと顔を綻ばせる。
「まあ良いでしょう…最ッ高のディナータイムは後のお楽しみにとっておくべき…そうは思わないかね?私の最高傑作ちゃん」
「グ…ウウ!…」
私は貼り付けにした少女を見いやる。
「最ッ高の表情じゃないか!」
この男こそ貼り付けにされているキナを攫ったフードの男である。
彼女の様子は可笑しい所の話では無く最早人間らしい表情が出来なくなっていた。
「精々馬鹿な底辺の人類共と一緒に足掻くんだな…剣崎イチカァー!」
男は一種の顔芸をしながらイチカの名を叫んでいた。
甲龍→竜砲、双天牙月共に深刻な火力不足で通らず…すまぬISの定めだ…。
蒼雫→レーザーという割と高火力で障壁は突破可能なものの怯ませられる程度だったが健闘。
白式→零落白夜のおかげで障壁を難無く突破。だが乗り手がアレなのでサベージの甲殻は突破出来ず涙目
モップ→やはり性格改変無の彼女は要らん事しかやらかさない。
うー~んやはり戦闘シーンはかなり難産でしたね…セシリアや鈴をもっと活躍させてみたかったけどゴメン敵が強いんや!
そしてイチカ達とオリキャラ勢{勿論愚兄や女尊男卑組除く}が強過ぎるんや!(笑)
次回!学園サベージ襲撃事件鎮静から翌日、事情聴取という名の尋問を受ける事になったイチカ達は一体どこまで話すのか?
それはそうとまた転入生の噂が経ちクラスは持ちきりになっていた。
「第弐部 来訪せしフランスの貴公子と傷を抱えしドイツ少女 事情聴取と転入生は四人目の男子と!?」をお楽しみに!
誤・脱字ありましたらご報告を。