インフィニット・ハンドレッド~武芸の果てに視る者 作:カオスサイン
春季達がイネス元夫人・元女性利権団体兼亡国企業構成員を倒した頃、Sideイチカ
「チィッ!?…」
「あの男は息が上がっているわよ!
このまま我等の栄光の磯へと!」
「フン、男風情になんかあんな美しい少女達は勿体無いわね…そうだわ!
彼女達は私の御人形さんにしてあげましょうか」
「ッ!?…」
イマコノクズタチハナンテイッタ?…
カレンや学園の仲間達を手籠めにだと…。
救援が未だ来ず非常にもう残りエナジーが心許ない俺に人工ヴァリアントの女はそんな事を言ってくる。
その言葉に俺はふと一つの考えが思い浮かんでしまう。
それはわざとヴァリアントの力を暴走させて敵残存勢力を一気に殲滅するか…だが非常に危険極まりない賭けである。
元に戻れたとしても果てのリザさんや今も眠りについてしまっているアリナのような植物人間状態になりかねない。
その決断に当然迷いが生じる。
「隙だらけよ!」
「!」
その隙を狙われなんとか剣で防ぐ。
もう迷っている暇もないか!…
「チッ!まだ抵抗する力が残っているというの!?」
「アア…サキニテヲダシテキタノハオマエタチダカラナ!…」
「な、なに!?…」
「ガアアァー!」
俺は意識を闇に委ねてしまった。
Side春季
「皆!無事だったか!」
俺達はラウラチーム、更識姉妹とオルコットさんチームと合流した。
だがイチカ兄さんと美月、それに未だ戻って来ていない箒、後は確かリトルガーデンだっけ?その人達がいないようだ。
「ああ!此方も敵の掃討が完了した。
だがまだメイン特設・露店の地点の敵が…ム!?…」
「これはッ!?…」
「くうっ!?…」
「どうし…ウッ!?…」
「「!?」」
情報交換の最中にラウラと音六、アヴリルさんが頭を抑えていた。
心配した俺も頭痛に襲われる。
なんだこの感じ!?まるで臨海学校の時と同じ…
鈴達にも酷く心配される。
「すまない、だが今の感じは間違い無い!」
「いーくんだ!…」
「え!?尚更急がないと!」
「ああ…」
音六達の言葉に皆驚きながらも急いだ。
だがその場で見た者は…
「なっ!?これは!…」
「イチカ?!…」
「ガアァァー!!」
「ヒィィー!?…」
あの時と同じ様に力を暴走させ襲撃者を蹂躙していくイチカ兄さんの姿だった。
「何故このような事態に!?」
「『恐らく襲撃者の愚かな人達が彼の神経を逆撫でする様な事を言ったんでしょうね…』」
「厄介な事を!…」
ラウラがリィの見解を聞いてはがゆむ。
「兎に角此処は兄さんをなんとかして抑えるしかなさそうだ…音六危ない!」
「ッ!」
この状況の打破の方法を考えていると剣撃が音六に向かって飛んできた。
ギリギリの所で回避するが俺はその新たな襲撃者の姿にやはりかと表情を歪ませるのだった。
次回でアーキタイプのあのキャラが遂に出ます!{壮大なネタバレ