ダークソウル3、裸と騎士   作:4256巻き

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ダークソウル3をクリアした勢いもあって書いた
二話以降続くかは気分


1話 その裸は強し

灰の墓所、それは様々な死した者がいつの間にか流れ着き

山のような墓の一部となって身を埋める沈黙の地

そしてこの地にはなにかを失い、動く事も話す事もなくなり

死んだも同然の不死も流れ埋葬される

 

しかし、偶にだがまともな思考と意思を持つ不死が

この墓所へと流れて着く時があり、流れ着いた者には

この地での試練が待っているそうだ

 

 

―灰の墓所―

 

ゴォーン、ゴォーン

 

鐘が墓所一帯に鳴り響き、それに起こされたのか

それまでぴくりとも動かなかった者がゆっくりと起き上がった

 

「ここは・・・・墓場か」

 

起き上がったのは全身に鎧を着けた騎士風の男だった

 

「油断したな、まさかあの距離から俺の膝に矢を撃ち当て

崖から突き落とすとはな」

 

騎士は矢が当たったであろう無傷の膝をさする

 

「不死でなければ完全に死に、膝は今頃は使い物に

ならなかったな・・・・しかしここはどこの墓なんだ?」

 

そう騎士が思い返していると近くに自分と同じく

起き上がる人影があった

 

「俺以外にもここに居る奴が居たか・・・・ん?」

 

その起き上がった者を見ると右手に棍棒、左手に木の板を持ち

下半身を少し隠すボロ布を纏い、それ以外は裸の男だった

背は低く、顔つきは中性的で少し幼さを感じさせる

 

「・・・・・・酷い事を、墓に送られるにしてもここまで

身包み剥がさなくてもいいだろうに、大丈夫かお前さん」

 

騎士に声を掛けられた裸の男は騎士に気づき言葉に頷く

 

「ああいきなり声を掛けてすまんな

俺の名はゴラス、騎士をしていた・・・・お前さんは?」

 

「レヴ」

 

「レヴか、ところでここがどこかは知らないか?」

 

レヴは顔を横に振る

 

「ん?お前さんこの地の人間じゃないのか」

 

こくこくと頷く

 

「ふむ・・・・この地にはどうやって来たんだ?」

 

「死んで、起きたら、ここ」

 

言葉が途切れ気味ながらもそうゴラスに伝えた

 

「死んで・・・・なるほど、そちらも不死か」

 

レヴは納得した様子のゴラスに首を傾げる

 

「実を言うと俺も不死でな、崖から落ちて死んだんだが

気がついたらここで起きたんだよ」

 

「そっか」

 

「お前さんはどう死んだんだ?」

 

「谷底歩いてたら、なにか落ちてきて、死んだ」

 

「不運だな、落石で死ぬとは」

 

「なんか、金属だった」

 

「金属・・・・誰かが谷の上でなにか金属製の物を

落としたのかもしれん、恐ろしいものだ」

 

レヴも恐ろしいと思い頷く

 

「さて、ある程度素性を話し合ったがこれからどうする?」

 

壁の様に高く積もる土と墓でレヴは歩けるだろう道に

指を指してこう一言口に出す

 

「冒険」

 

「ふむ・・・・そうだな、動かない事にはなにも始まらない」

 

レヴは歩いて行きゴラスもそのあとに続いて歩く

少し歩くとボロボロのローブを着た人間が立っていた

 

「人か、だがもしかしたら人に襲い掛かる亡者かもしれん

ここは気をつけて・・・・レヴ?」

 

自身の横に居るレヴに振り向き声を掛けるが

そこにレヴは居らず、ゴラスは周りを見渡すと

 

「・・・・」

 

「おぉぉぉ・・・・」

 

「レヴ!?」

 

レヴがローブを着た亡者らしき者の前で堂々と向かい合い

亡者らしき者に唸るような威嚇をされていた

 

「ゴラス、これ、亡者」

 

「そ、そうだな」

 

「ぉぉぉぉおおお!」

 

亡者は掠れた声を大きく上げて右手に折れた剣を持って

近くに居たレヴに襲い掛かる

 

「いかん!」

 

ゴラスがレヴの元へ走るがそれよりも早く亡者が

レヴに向かって折れた剣を振り下ろす

 

しかしレヴは軽い足取りで亡者の真横へ素早く移動して

剣を避け、右手に持つ棍棒で亡者を力強く叩く

 

ゴシャ!

 

「おぉ、ぉぉぉ・・・・」

 

ドシャ

 

叩かれた亡者はたったの一発で小さい声を上げて倒れ

死んだ亡者から浮かぶ色のないソウルがレヴとゴラスへと

吸収される

 

「・・・・・・」

 

ゴラスはレヴの最小限の動きで避け、一発で亡者を静めた

手際の良さに呆然としていた

ぎこちない言葉や幼く見える容貌と言動に反して

その動きは歴戦の戦士の様な迷いの無さと慣れを感じる

 

「・・・・ハッ!レヴは!?」

 

またもや姿が消えたレヴを回りに居ないか探し

なんらかの音が聴こえ、そちらを見ると

 

ゴッ!、ゴシャア!

 

「ぉぉぉ、ぉ・・・・」

 

ドシャ

 

レヴは大きな石の器が置かれた台座の近くで亡者を

背後から二度叩き、地面に倒していた

 

「・・・・・・お前さん、そんな強かったんだな」

 

「?、そうでもない」

 

返した言葉は謙虚なものだった




ダークソウルの裸は名物的なものだと思う
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