草薙遊士
・LP2200
・手札0枚
・(モンスター)《剣聖-ライジング・ソード》(ATK2400)(+)
・(魔法・罠)《ハードヒッター》(+)
サニー・キッド
・LP900
・手札0枚
・(モンスター)《No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング》(DEF3800)ORU1/《No.55 ゴゴゴゴライアス》(ATK2400)ORU0/《No.59 背反の料理人》(ATK2300)ORU0
・(魔法・罠)1枚(《戦士の生還》が伏せられてます)
ダークアストラル
・LP4000
・手札5枚
・(モンスター)なし
・(魔法・罠)なし
会場は騒然としている。運営側も話し合い、この異常な事態に、デュエルの中止まで検討しているが、運営側の把握しているデュエル・ステータス・モニター(今現在のデュエルの状況を表示するモニター)にはダークアストラルについての一切の情報がない。
言い換えれば、大会運営側から見ると、ダークアストラルはデュエルに参加している状態ではないことになっており、デュエルを中止しても、デュエルが続く可能性があるのだ。
彼一人のデュエルが…
今の彼の様子からして、一人でのデュエル、一人でデュエルモンスターズを召喚する状況が続けばどうなるかを予想するのは難くはないことだ。そのため、運営側も軽率にデュエルを中止する訳にもいかない。
「デュエルは中止すべきだろう!」
という会場にいる人々の声に対しても、大会運営者の一人、「セイ」という男はこう答える。
「ここでデュエルを中止すれば、ダークアストラルと名乗る男が一人で暴れる可能性が高いです。ここは、デュエリストを信じましょう。」
「おいおいそんなのアリかよ!」
「安全第一だろうが!」
「ここでデュエルを中止して、ダークアストラルが暴挙に出たらどうするつもりですか!?それの方が、我々としては不安です!」
そうは言うものの、やはり人々はデュエルの内容に興味津々だった。デュエルリングの周囲にいる大半の人は、彼ら3人のデュエルに釘付けだ。
「俺のタァァァァァン!(6)俺は手札から、《マリスボラス・スプーン》を墓地に送り、《マリスボラス・フォーク》を特殊召喚!(4)」
《マリスボラス・フォーク》
効果モンスター
レベル2/闇属性/悪魔族/攻撃力400/守備力400
自分のメインフェイズ時、手札からこのカード以外の悪魔族モンスター1体を墓地へ送って発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
「さらに手札から、《マリスボラス・ナイフ》を通常召喚!(3)」
《マリスボラス・ナイフ》
効果モンスター
レベル2/闇属性/悪魔族/攻撃力600/守備力100
このカードが召喚に成功した時、自分の墓地から「マリスボラス・ナイフ」以外の「マリスボラス」と名の付いたモンスター1体を選択して特殊召喚できる。
「このモンスターの召喚時、墓地から《マリスボラス・ナイフ》以外のマリスボラスモンスターを特殊召喚できる!来い!《マリスボラス・スプーン》!!」
《マリスボラス・スプーン》
効果モンスター
レベル2/闇属性/悪魔族/攻撃力100/守備力500
このカードがフィールド上に表側表示で存在する場合に「マリスボラス・スプーン」以外の「マリスボラス」と名のついたモンスターが自分フィールド上に召喚・特殊召喚された時、自分の墓地から悪魔族・レベル2モンスター1体を選択して特殊召喚できる。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。「マリスボラス・スプーン」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
「レベル2のモンスターが3体…?」
「エクシーズ召喚をするつもりか!」
「当然だ!俺が何を求めてここにやって来たと思ってんだよ!俺は3体のモンスターで、オーバーレイ!!」
現れろ、我が分身!漆黒の闇からの使者!《No.96 ブラック・ミスト》!
《No.96 ブラック・ミスト》:ランク2/攻撃力100
「ナ…ナンバーズ!!」
「まさか、本当に異次元からやって来たってのかよ!」
サニーが思わずそう言うと、ブラック・ミストは舌打ちをし、苛立ちを顕にした。
「だからお前から奪い返しに来たっつってんだろ!ナンバーズをよ!」
「でも、お前のナンバーズは攻撃力100しかねえじゃねえか!俺の3体のナンバーズは倒せないぜ!」
「だったらこいつの力を見せてやるよ!ブラック・ミストで、No.59 背反の料理人を攻撃!」
ダークアストラルの目の前に現れた漆黒の塊が、体を海老反りのような状態にし、その体の中央にある口のような部分に、オーバーレイユニットを取り込んだ。
いくら息巻いている様子とは言え、攻撃力の差は2200。その現状を見た遊士は、疑問を覚えていた。
「自分より高い攻撃力を持つモンスターに攻撃だと?」
「この瞬間、ブラック・ミストの効果発動ォ!オーバーレイユニットを1つ使うことで、戦うモンスターの攻撃力を半分にし、その数値分だけ、このカードの攻撃力をアップさせる!!」
シャドー・ゲイン!!
《No.59 背反の料理人》 :攻撃力2300→攻撃力1150
《No.96 ブラック・ミスト》:攻撃力100→攻撃力1250
「何だと!?俺のナンバーズが!!」
「これで俺のブラック・ミストの攻撃力がお前のモンスターの攻撃力を上回ったぜ!くらえ!ブラック・ミラージュ・ウィップ!!」
腹部にある口のようなところから2本の触手を出し、背反の料理人を突き飛ばし、撃破した。
サニー・キッド:LP900→LP800
「ナンバーズが…やられた。だ…だけど、まだ俺の場には2体のナンバーズが残ってるぜ!」
「速攻魔法、《アサルト・ナンバーズ》を発動!(2)」
《アサルト・ナンバーズ》
速攻魔法
?
「バトルでモンスターを破壊したナンバーズは、もう一度だけ続けて攻撃できる!さあ、今度はゴゴゴゴライアスを攻撃だ!」
「ナンバーズのサポートカード!?まさか…お前…」
「今さら気付いたのかよ!お前のエクストラデッキにナンバーズを入れたのは、お前のデッキに《エクストラ・ディザスター》と《ヌメロン・カーニバル》を入れたのは…
俺だよ!」
すぐに声は出なかった。ここまで自分が彼の掌の上で踊らされていたことを認識するには、時間がかかった。
「ブラック・ミストの効果により、もう1つのオーバーレイユニットを使い、相手モンスターの攻撃力を半分にし、その数値分だけ、このカードの攻撃力を上げる!」
《No.55 ゴゴゴゴライアス》:攻撃力2400→攻撃力1200
《No.96 ブラック・ミスト》:攻撃力1250→攻撃力2450
「くらえっ!ブラック・ミラージュ・ウィップ!!!」
「俺は…俺はッ!!う…うわああああああっ!!」
サニー・キッド:LP800→LP0
先ほどからMCの声は全く聞こえない。ダークアストラルが場を支配している状況で、彼の実況も解説も必要はないのだが、サニーが敗れたことに対するコメントもない。
ブラック・ミラージュ・ウィップの一撃を受け、4メートル程の高さのデュエルリングからアスファルトに落ちたサニーを見た遊士は、自分のデュエルディスクのプラグを抜き、すぐにリングを降り、彼の元へと駆け寄った。
「おい!サニー!!しっかりしろ!」
「話にならねえな。てめえみたいな奴に、ナンバーズは使いこなせねえんだよ。」
「てめえ…よくも俺たちのデュエルを…!!」
「だから言ってんじゃねえか。ナンバーズを取り返すってな!あと一つ用事を済ませたら帰るから、離れてろ……よっ!!」
ダークアストラルが手から衝撃波を出すと、気を失っているサニーの体を抱える遊士が観衆の中へと投げ出された。
「どあっ!!」
「遊士!!」
「さ、返してもらうぜ。お前のナンバーズ…」
「クッ!まずい!」
クラウドは咄嗟にその場を離れ、サニーの元へと向かった。ダークアストラルが手を伸ばすと、ナンバーズが3枚、彼のデュエルディスクの上から独りでに動くかと思ったその瞬間であった。
奪われてはいけないものは、3枚のデュエルモンスターズのカード。クラウドはそれを防げるはずもないと思った。正体云々よりも、ナンバーズを奪われるのを防ぐことを考え、少しでも早く動くべきだったと思い、後悔し始めたその瞬間…
『そうはいかない!!!』
透き通ったようなその声と共に、ナンバーズとダークアストラルの間に白い剣がブーメランのようにして投げられると、ナンバーズはサニーのデュエルディスクの上に留まった。
「今度は何だ!?」
「チッ!!思ったより早かったな。」
クラウドが足を止め、遊士が観客に起こされ、デュエルリング下にいるサニーの元へと戻ろうとすると…
空中には、ダークアストラルの透き通った青版とでも言うべきか、『青いダークアストラル』とでも言うべき生命体が漂っている。
「また、浮いている奴がいるぞ!!」
「ど…どうなっているんだ!?」
観客席は相変わらず騒然としている。しかしその中で、青い光を放つ生命体は声を張り、自分が何者であるのかをその場にいる人々に言い渡した。
「我が名はアストラル。ナンバーズを取り戻しに来た。No.96!お前の好きにはさせない!」
「アストラル…だと?」
「私もこのデュエルに加えさせてもらう!」
「お前…!!」
草薙遊士 :LP2200
アストラル :LP4000
ダークアストラル:LP4000
「私のターン!(6)私は、永続魔法、《神秘のモノリス》を2枚発動!」
《神秘のモノリス》
永続魔法
このカードはランク4モンスターエクシーズのエクシーズ召喚に必要な素材1体分の代わりにできる。
「このカードは永続魔法だが、ランク4のモンスターエクシーズの素材にできる!」
「それを2枚ってことは…ランク4を早速呼ぶつもりか!」
「いくぞ!私は、2枚の《神秘のモノリス》でオーバーレイ!!」
白き翼に望みを託せ!No.39!希望皇ホープ!!
《No.39 希望皇ホープ》(小説版)
エクシーズモンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻撃力2500/守備力2000
レベル4モンスター×2
このカードは「No.」と名の付いたモンスター以外のモンスターとの戦闘では破壊されない。自分または相手のモンスターが戦闘を行う攻撃宣言時またはバトルステップ時に、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。そのモンスターの攻撃を無効にする。
「ナンバーズ…39…また…ナンバーズか。」
「きやがったな、ホープ。」
白を基調としたボディに、ところどころ黄色の部分が見られる。ホープはブラック・ミストを捉えると、その視線を離すことなく、彼の持つ剣を天に掲げた。
「バトルだ!ホープ!ブラック・ミストを攻撃!」
ホープ剣・スラッシュ!!
「ブラック・ミストの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、モンスターが攻撃をする時、その攻撃力の半分を頂くぜ!シャドー・ゲイン!!」
「無駄だ!速攻魔法、《オーバーレイ・フラッシュ》!」
《オーバーレイ・フラッシュ》
速攻魔法
自分フィールド上のエクシーズモンスター1体のエクシーズ素材を1つ取り除き、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動することができる。自分のエクシーズモンスターがフィールド上に表側表示で存在する限り、選択したモンスターの効果を無効にする。
「ホープのオーバーレイユニットを1つ使い、相手モンスター1体の効果を無効にする!」
《No.39 希望皇ホープ》:ORU2→ORU1
「何っ!?モンスター効果を無効にする!?それじゃ、上がった攻撃力も元に戻っちまうじゃねえか!」
「その通り!ブラック・ミスト!!これ以上お前の好きにはさせない!」
「くそぉぉぉ…アストラルゥゥ!!」
《No.96 ブラック・ミスト》:攻撃力2450→攻撃力100
ダークアストラル:LP4000→LP1600
「私はカードを1枚伏せて、ターンエンド!(2)」
<遊士:伏せなし アストラル:伏せ1枚 ダークアストラル:伏せなし>
「やりやがったな、アストラル!!」
「おい!!俺のターンだ。引っ込んでろ。」
遊士は低い声でそう言った。ダークアストラルが舌打ちをすると、遊士は震えている手を見つめ、拳を作り、自分のターンを始めた。
「俺のターン!!(1)」
「……」
アストラルは黙ったまま、冷たい瞳で遊士を見下ろしている。彼がデュエルをしている理由はあくまでダークアストラルを倒すこと。遊士と戦おうとしている訳ではない。
しかしその敵意のない表情、いや、遊士からすれば、興味の無さそうな表情、見下した表情が、彼の怒りの炎を盛らせた。
「装備魔法、《団結の力》を装備!装備モンスターの攻撃力は800ポイントアップ!」
《剣聖-ライジング・ソード》:攻撃力2400→攻撃力3200
「バトルだ!ライジング・ソードで、希望皇ホープを攻撃!!」
会場の人の多くがダークアストラルに攻撃をし、彼のライフを0にしようとするだろうと思ったが、攻撃対象はホープであった。その行動に、天竜崎は思わず声をあげた。
「おい、どうしたんだよ遊士!?」
「ダークアストラルのライフを0にするチャンスなのよ!」
天竜崎たち6人は遊士がデュエルリングから降りて、柵の目の前で、戦っているが故に、目の前で彼のデュエルを観ている。彼らの声は、遊士に届いていた。
「俺には…許せねえ!許せねえんだよ!」
「何がだよ遊士!?」
天竜崎に対して鋭い視線を向け、遊士は怒鳴った。
「ナンバーズに決まってんだろ!!」
「ナンバーズ……」
「てめえらが何でナンバーズを求めてるのかは知らねえ。けどな!このデュエルは、俺とサニーのデュエルなんだよ!!」
「君は…この一戦に全てを賭けているのか?」
無表情なアストラルの、彼に向けられた最初の一言であった。
「当たり前だろ!俺はな、デュエルアカデミアでも落第ギリギリの成績、デュエルも古いって言われる、授業中も良く寝てる、提出物もロクに出さねえ!!」
「あ…あいつ、何言ってんだ?」
「遊矢みたいね。」
「俺はきちんと授業受けてるよ!!」
「だけど…俺はアカデミアの代表生徒としてここに立って初めて理解した!俺がここに立っていられるのは、多くの人がうっせーから、余計な世話を焼くからだって!」
「それはつまり…君は他人に感謝しているということか?」
「なっ…!!ああそうだよ!!だから俺は、このデュエル、負ける訳にはいかねえのに、邪魔をしやがって!!アストラルだか何だか知らねえが、覚悟しやがれ!!」
褐色のオーラを纏ったライジング・ソードが、剣を振り上げ、その衝撃波による攻撃を行った。攻撃が通れば、ハードヒッターの効果で、ホープはやられてしまう。それがわからないアストラルではない。
「私も、この一戦に全てを賭けている!!負ける訳にはいかない!ホープの効果発動!オーバーレイユニットを1つ取り除くことで、モンスター1体の攻撃を無効にする!」
《No.39 希望皇ホープ》:ORU1→ORU0
ムーン・バリア!!
マントで自分の体を隠すようにして、ホープは剣から出た衝撃波から身を守った。
「君の装備魔法、《ハードヒッター》は、あくまでモンスターのバトルで破壊されない効果を無効にするだけだ。モンスターの攻撃を無効にする効果なら、無効にはできない。」
「チッ…ターンエンドだ。」(0)
<遊士:伏せなし アストラル:伏せ1枚 ダークアストラル:伏せなし>
「遊士とか言ったなぁ!!礼を言うぜ!俺に直接攻撃せずに、ナンバーズを倒すことを優先したことになぁ!!俺のターン!!(3)俺は手札から装備魔法、《エクシーズ・リバイバル》を発動!」
《エクシーズ・リバイバル》
装備魔法
自分の墓地のモンスターエクシーズ1体を選択して発動する。選択したモンスターを表側攻撃表示で特殊召喚し、このカードを装備する。このカードが破壊された時、装備モンスターを破壊する。
「このカードは墓地に存在するモンスターエクシーズを復活させる!来い!《No.96 ブラック・ミスト》!!」
《No.96 ブラック・ミスト》:攻撃力100
「またこいつか!」
「さらに面白いものを見せてやるぜ!《RUM-バリアンズ・フォース》を発動!(1)」
《RUM-バリアンズ・フォース》(アニメ版)
通常魔法
自分フィールド上のモンスターエクシーズ1体を選択して発動する。選択したモンスターよりもランクが1つ高い「
また、相手フィールド上に存在するモンスターエクシーズ1体を選択して発動できる。選択したモンスターのエクシーズ素材全てを、このカードの効果でエクシーズ召喚したモンスターエクシーズの下に重ねてエクシーズ素材とする事ができ、選択したモンスターの攻撃力は、このカードの効果で奪われたエクシーズ素材の数×300ポイントダウンする。
「来たか…バリアンズ・フォース!」
そのデュエルの様子を会場のモニターで見ていたエクシーズ使いのデュエリストは、彼が魔法カードを使った瞬間、歩みを止めた。
「ランクアップマジックだと…?俺以外にそのカードを使う奴が…奴は、エクシーズ次元からのデュエリストなのか?」
関心を示した黒咲は、デュエルリングへと急いだ。
「何だ!?」
「このカードの効果で、俺のモンスターエクシーズをランクアップさせ、それよりも1つランクが高いモンスターエクシーズへとカオス化させる!ランク2の、ブラック・ミストでオーバーレイ!!1体のモンスターで、オーバーレイネットワークを再構築!カオス・エクシーズ・チェンジ!!」
現れろ、CNo.96!混沌なる嵐を巻き起こし、今ここに舞い降りよ!ブラック・ストーム!
「カオスナンバーズ…!?一体何だ?」
二足歩行であったはずだが、バリアンズ・フォースの影響を受けたCNo.96は、四足歩行で移動する猟犬のようであった。邪悪な意思を纏った「それ」は、飢えている。明らかに…。
《CNo.96 ブラック・ストーム》:ランク3/攻撃力1000
「もうホープにオーバーレイユニットはねえ!いけっ!ブラック・ストーム!」
「また自分よりも高い攻撃力を持つモンスターにバトルを…まさか!」
「その通り!このモンスターもブラック・ミストのように、バトルする際の効果がある!カオスオーバーレイユニットを1つ使い、相手モンスター1体の攻撃力を0にし、その攻撃力分だけ、このカードの攻撃力がアップする!!」
「何だと!?」
カオス・アブゾーバー!!
猟犬で例えるのならば、その舌の部分がホープに巻き付いて縛り上げると、黒い瘴気がホープの力を奪っていくのが見える。
《No.39 希望皇ホープ》:攻撃力2500→攻撃力0
《CNo.96 ブラック・ストーム》:攻撃力1000→攻撃力3500
「さあ、その爪で、ホープを引き裂け!」
ダークネス・カオス・クロウ!!
「ぐああああああっ!」
アストラル:LP4000→LP500
ホープが破壊され、爆風で大きく吹き飛んだアストラルは、宙を舞ったが、1回転すると、すぐに体勢を立て直した。
「まだだ。まだ私のライフは残っている!」
「相変わらず往生際が悪いな!俺はこれで、ターンエンド!(1)」
<遊士:伏せなし アストラル:伏せ1枚 ダークアストラル:伏せなし>
「くっ…私のターン!」
自分のターンを始めるよりも前に、アストラルは遊士の方へと視線を落とした。遊士はその視線を感じたのか、自然とアストラルと目を合わせた。
「草薙…遊士。」
「ン…?」
「君が絶対に負けられない戦いであったように、私にとっても負けることは許されない。私にとって、ナンバーズはとても大切なカードなのだ。」
冷静にそう語りかけるアストラルに、遊士は激する気にはなれなかった。
「人のデュエル邪魔してまで…何でそんなに大切なんだよ?」
「ナンバーズは…私の、記憶のピースなのだ。」
「は?記憶のピース…?」
「そう言っても信じてもらえないのはわかっている。だから遊士。私が言いたいのはそれではなく、これだ。」
「これ…?」
デッキの一番上のカードに指を置いたアストラルの言う、これが何のことかは、一瞬ではわからなかった。
「デュエリストならば、言葉は不要だろう。私の覚悟を、このドローで見せる!いくぞ!!私のターン!!(3)」
弧を描くようにしてドローした。彼のドローした軌跡が見える訳でもなく、光輝いたドローであった訳でもないのだが、遊士には、彼が何かこの局面で重要なカードをドローした気がした。
「私がナンバーズを奪還することを待っている人がいる。この次元ではなく、別の次元で!!彼の元へと戻るため…私は…No.96!お前を倒し、ナンバーズを取り戻す!罠カード、《エクシーズ・リボーン》!!」
《エクシーズ・リボーン》
通常罠
自分の墓地のエクシーズモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚し、このカードを下に重ねてエクシーズ素材とする。
「墓地からモンスターエクシーズ1体を呼び戻す!蘇れ、希望皇ホープ!」
「蘇ったか。」
「そして私が覚悟を示すドローで引いたカードは…《RUM-ヌメロン・フォース》!私はこのカードを…発動するっ!!」
「ヌメロン…フォース!?」
(次回に続く)
<今日の最強カード>
《No.96 ブラック・ミスト》(小説版)
エクシーズモンスター
ランク2/闇属性/悪魔族/攻撃力100/守備力1000
レベル2モンスター×3
このカードは、「No.」と名の付くモンスター以外との戦闘では破壊されない。このカードが相手モンスターと戦闘を行う攻撃宣言時に一度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。その相手モンスターの攻撃力を半分にし、このカードの攻撃力はその数値分アップする。
<次回の最強カード>
《No.39 希望皇ホープ》(小説版)
エクシーズモンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻撃力2500/守備力2000
レベル4モンスター×2
このカードは「No.」と名の付いたモンスター以外のモンスターとの戦闘では破壊されない。自分または相手のモンスターが戦闘を行う攻撃宣言時またはバトルステップ時に、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。そのモンスターの攻撃を無効にする。