遊戯王UA   作:akc

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第16話-旅立ち!そして…

草薙遊士

 

・LP150

・手札0枚

・(モンスター)《剣聖-ライジング・ソード》(ATK2900)(+)

・(魔法・罠)《スピリット・ブレード》(+)

 

 

赤馬零児

 

・LP3600

・手札4枚

・(モンスター)なし

・(魔法・罠)なし

 

 

「私のターン!(5)永続魔法、《地獄門の契約書》を発動!1ターンに1度だけ、自分のデッキから、DDと名の付いたモンスターを手札に加える!」

 

 

《地獄門の契約書》

永続魔法

「地獄門の契約書」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:自分メインフェイズに発動できる。デッキから「DD」モンスター1体を手札に加える。

②:自分スタンバイフェイズに発動する。自分は1000ダメージを受ける。

 

 

「私が手札に加えるのは、《DDD死偉王ヘル・アーマゲドン》!」

 

零児は意図的に、カードの下半分を隠すようにしてそのカードを持った。2人の距離が離れているのもあり、遊士にはそのカードがただの効果モンスターのようにしか思えなかった。

 

「ヘル…アーマゲドン?」

「そして私は手札のスケール1の《DD魔導賢者ガリレイ》と、スケール10の《DD魔導賢者ケプラー》で、ペンデュラムスケールをセッティング!!」

 

 

《DD魔導賢者ガリレイ》:S1

《DD魔導賢者ケプラー》:S10

 

 

「おい!これって…」

「そう。私も榊遊矢と同じく、ペンデュラムカードを使う。剣聖-ライジング・ソードの力、見せてもらった。ならば私もこれを見せなければなるまい!!」

 

 

我が魂を揺らす大いなる力よ!この身に宿りて、闇を切り裂く新たな光となれ!ペンデュラム召喚!現れろ、《DDD死偉王ヘル・アーマゲドン》!!

 

 

《DDD死偉王ヘル・アーマゲドン》:☆8/攻撃力3000

《DDD死偉王ヘル・アーマゲドン》:☆8/攻撃力3000

 

 

「2体のヘル・アーマゲドン!?」

 

ひし形に近い形(盾のような形に近いか)をした胴体に無表情の顔が現れ、遊士を見下ろす。だがヘル・アーマゲドンが現れたのと同時に、装備魔法、《スピリット・ブレード》が光を放った。

 

「けどこの瞬間、《スピリット・ブレード》の効果発動!相手がモンスターを特殊召喚した時、装備モンスターの攻撃力は800ポイントアップする!!」

 

 

《剣聖-ライジング・ソード》:攻撃力2900→攻撃力3700

 

 

「ほう…」

「これでお前のモンスターの攻撃力を上回ったぜ!」

 

 

一瞬だけ赤馬零児が動きを止めたが、すぐに目の前のライジング・ソードを指さした。

 

「構わぬ!《DDD死偉王ヘル・アーマゲドン》で、ライジング・ソードを攻撃!」

「自分よりも高いモンスターに攻撃を…!?」

 

ヘル・アーマゲドンが左右の頂点から繰り出したビーム砲のようなものをスピリット・ブレードが跳ね返し、ヘル・アーマゲドンを破壊した。

 

 

赤馬零児:LP3600→LP2900

 

 

「《DDD死偉王ヘル・アーマゲドン》のモンスター効果発動!私の他のモンスターが破壊された時、このカードの攻撃力はエンドフェイズまでそのモンスターの攻撃力分だけアップする!!」

 

 

《DDD死偉王ヘル・アーマゲドン》:攻撃力3000→攻撃力6000

 

 

「攻撃力6000だと!?」

「行けっ!ヘル・アーマゲドン!!」

 

2体目のヘル・アーマゲドンは、背中の部分から触手を繰り出し、その触手を束ねてライジング・ソードを叩き潰した。

 

「ライジング・ソード!!!!」

 

 

草薙遊士:LP150→LP0

 

 

「ぐああっ…」

 

 

遊士は衝撃を受け、その場で宙を舞い、社長室の入り口のドアの方へと投げ出された。

 

 

「クソッ…ま…負けた。俺の…ライジング・ソードが…」

 

 

「たとえどのような不思議な力があるカードであっても、デュエル中であれば、効果の無いモンスターに過ぎない。それに気が付かないようでは、君は私に勝てない。それだけは言っておこう。」

 

 

しゃがんでいる遊士を見下ろすようにして、零児はそう言った。その一言は、敗北を喫した彼には十分すぎるものであったようで、彼はしばらく言葉を発することができずにいた。

 

すると零児は続けて言った。

 

「さて、これが、《ディメンション・ムーバー》だ。このカードがあれば、エクシーズ次元に行くことができる。ただし、このカードはどこでも使える訳ではない。」

「なに?」

「このカードを発動するには、次元の扉がある場所でなければならない。」

「次元の…扉?そんなものどこに?」

 

「ここだ。」

 

「へっ?ここ?この社長室?」

「そう。そのため《ディメンション・ムーバー》を発動するのはここでということになる。」

「だったら、早速使ってくれよ!条件はもう満たしただろ?」

 

焦燥を隠せない遊士のそのセリフを聞いた天竜崎は思わず口を開いた。

 

「おい!またこの次元からいなくなるのか!?学校とかどうすんだよ?」

「どうせもう夏休みだろ?指名講習だって、サボれば良いし。」

「それ以外にも、家族とか、友達とか、色々あんだろ!?」

「うるっせえな!ユキはこうしている間にも、危険な目にあってるかもしれねえんだぞ!そんなのんびりしてられねえんだよ!」

 

「こっちでお前の帰りを待つ人間の気持ちも考えろって言ってんだよ!!」

 

立ち上がった遊士に詰め寄った天竜崎の怒鳴り声を聞いた遊士は、少し冷静さを取り戻し、返答した。

 

「あ…ああ。わかったよ。確かにそうだな。赤馬零児。3日だけ時間をくれないか?」

 

「もちろんだ。ちなみに、榊遊矢、権現坂昇、柊柚子、君たちにも来てもらう。」

 

「えっ!?俺たちも!?」

「なぜだ!?」

 

「君たちはどの道ランサーズとして、別次元に旅立つ予定であった。だとすれば、問題はないはずだ。」

「零児。俺は次元戦争に手を貸すつもりはない!」

「そういうつもりはないが…君は知りたくないのか?自分が首から下げているものに、どのような因縁があるのかを…」

 

零児は遊矢が首から下げているペンダントを指さしてそう言った。

 

「ペンデュラムと…俺。」

「そしてその近くにいる君たちも、恐らく真実を知った方が良いのだろう。」

「真実…」

 

静寂が続いている中、それを破ったのは少し掠れた、初老を思わせる男性の低い声だった。

 

 

「世の中には…知らない方が良いこともあるがね。」

 

 

「なっ!?」

「誰だ!?」

 

社長室のドアはロックされており、外から入ることはできない。非常口のドアも空いていないことから、明らかにその男性は突如出現した存在であることがわかった。

 

「どっから出てきた!?」

 

全身白の服装のその男性は、時より白いフードの中から青い瞳を覗かせていた。金髪であることがフードの隙間からわかる。

 

どこから出たのかと天竜崎に聞かれたその男性はフッ、と軽く笑った。

 

「驚かせてすまない。君たちに挨拶をしたいと思ってね、次元を飛んできたのだよ。」

「は?次元を飛んできた?お前も…?」

 

「私の名前は、ヘヴン。」

 

「ヘヴン?」

「人の部屋に勝手に入り、何の用だ?」

「これは失礼。しかし言わせてもらいたいことがあってね。異次元に行くことはやめた方が良い。」

 

「なんだと!?人がせっかく行こうとしているところに…!」

 

「人間がやって良いことと、やってはいけないことがある。既に人間の中には、償いきれない罪を犯しているものがいる。君たちは次元を超えることによって、彼らに絶対に接触してしまう。それを防ぐには、異次元に行くことをやめるしかない。」

 

そこまで述べたヘヴンに対し、遊士が疑問をぶつけた。

 

「その罪ってのは、何だよ?」

「次元を行き来するということだ。何かの事故ならば仕方がない。しかし、自分の意思で次元を行き来する、これは人類が到達すべき地点ではない。君たちがこの宇宙、地球以外の世界を所有したらどうなる?絶望的だ。」

 

言っていることは理解ができた。しかし、そうだとしたら、今目の前で自分たちに説いているのは誰なのか…それが心の中で引っかかることとなった。

 

「君は今、我々が次元を超えることによって、罪を犯した人に接触すると言ったが、それはどういうことだ?」

 

突然話題を変えた零児に、ヘヴンと名乗る人物は、狼狽えることなく答えた。

 

「心当たりがないか?君の知り合いで、次元の研究をしている人物。君にかなり近い人物だがね。」

「赤馬…零王!!」

 

ヘヴンはそうだと言わんばかりに、ニヤッと微かに笑った。

 

「赤馬…ってことは、零児の…」

「私の父親だ。」

「父親!?」

 

「次元戦争のことはこちらでも把握している。君たちが次元を超えれば、必ず彼らと接触することとなる!そうすれば…もはや君たちは…」

「赤馬零王っつったか?んなもん関係ねえ!」

「遊士…」

「俺は、いなくなっちまったユキを探しに行くんだ。俺には関係ねえ話だ!」

「確かにそうだ。しかしそれでは終わらんのだよ!確実に!」

「何だと?」

「君が持つカードの中には、不思議な力を持つカードがあるだろう?」

 

ヘヴンがそう言うと、遊士はデュエルディスクの墓地にあるカードを1枚取り出した。

 

「まさか…お前…」

「剣聖-ライジング・ソード。ただの通常モンスターではない。そうだろう?」

「何でお前がこのカードのことを!」

「私はヘヴン。この世のあらゆることを知っている。知らなければならない立場の者だ。」

「訳のわからねえことを!!」

「君のそのカードの力は、ひしひしと伝わってくる。君が次元を超えれば、次元戦争を目論む赤馬零王に利用される!間違いはない!零児。君もそう思っているはずだ。」

 

「フッ。私は単に、エクシーズ次元に遊士が探している人物がいるから行くだけだ。」

「そうだ!他の奴は関係ねえ!」

 

そこまで言うと、少し溜め息を漏らした後、ヘヴンは言った。

 

「わかった。そこまで言うのなら、もう私は何も言わない。だが、最後にこれだけは言わせてもらう。」

「あ…?」

「そのユキという人物には、会わない方が良いと思うぞ。」

 

今までのようなことを言うのかと思った遊士であったが、その一言を受けて、面食らった。しかし時すでに遅し。ヘヴンはもう既に、目の前に創り出したワームホールのようなものを潜り、姿を消していた。

 

「おい、ちょっと待て!ユキに会わない方が良いって…おい!!」

 

ユキという言葉を発していないにもかかわらず、ユキと言われたことに驚きを隠せなかった。彼なら必ず何かを知っている。その事実が、彼に決断を下させた。

 

 

「いくぜ。いくしかねえ!!エクシーズ次元に!」

「行くのか、遊士。」

 

天竜崎は、先ほどのように怒鳴りはしなかった。遊士の決意が固いことは、わかっていたのだ。

 

「ああ。待たせちまうかもしれねえが、俺は必ず戻ってくる。」

「わかった。そこまで言うなら、もう俺は何も言わねえ。頑張れよ!」

 

 

※※※※※※

 

 

それから3日後。予定通りではあった。赤馬零児の使用したディメンション・ムーバーにより、遊士、遊矢、零児、権現坂、柚子の5人は離れることなくエクシーズ次元に到着をすることができた。

 

「ここは…。」

 

青空が見えた。遊士たちが周囲を見渡すと、繁華街らしき場所の路地裏であることはわかったが、それ以上のことはまだわからない。

 

「あ、あれ!!」

 

遊士がそう叫ぶと、その先にあったものは、炎をまとった手の形をしたモンスターと、氷をまとったそれと同じ形のモンスターが1体ずつ存在していた。

 

「デュエルモンスターズか!?」

「誰かがデュエルをやっているというのか!?」

 

 

「お…俺のモンスターは…バトルでは破壊されないぞ!」

「んなことはわかってんだよ!俺は、レベル4の2体のモンスターで、オーバーレイ!!」

 

2体の手の形をしたモンスターが合わさり、灰色をベースとしたさらに巨大な手の形をしたモンスターと姿を変えた。掌の中心部にある一つ目が、さらに気味悪さを増している。

 

「何だあいつは!?」

 

工事現場にもなっているその路地裏の『安全第一』の看板を退かし、身を乗り出してデュエルを観ている遊士は思わずそう叫んだ。

 

彼にとって見覚えのあるものがあったのも、叫んだ理由かもしれない。

 

「あの数字って……」

 

 

「お前も、俺と同じ種類のモンスターを使うのか!?」

「当然だろ?俺はナンバーズを使うデュエリストを狙っているんだからな!くらえ!!No.49 秘鳥フォーチュンチュンを攻撃!」

「うわあああっ!!」

 

 

青年:LP200→LP0

 

 

「さあ、約束だ。お前のモンスターを渡してもらうぜ。」

「クッ…」

 

「あれは…ナンバーズ!!間違いねえ!」

 

「遊士さん!!」

「ちょっと!!」

 

安全第一の看板を投げ捨てると、遊士は怯えきっている青年の前に立ちふさがった。

 

「待ちやがれ!!」

 

「…!?」

「ン…何だお前は?」

 

「き…君は…!?危ないからど…どいているんだ!」

 

青年は怯えきった声で遊士にそう言ったが、遊士はまるでそれを聞かない。彼の意識は、目の前のマスクを被った巨漢にしかなかった。

 

「おいおっさん!俺とデュエルしろ!」

「何だお前。お前に構っている暇はない。邪魔をするな!」

「お前の狙いはナンバーズなんだろ?」

 

仮面の奥に見えている興味の無さそうな目の色が変わったのが、遊士にはわかった。もちろんそれは、ある単語を聞いたからであろう。

 

「お前!ナンバーズを知っているのか!?」

「ああ。俺にはナンバーズが必要なんだ!」

「ナンバーズが必要だと?どこで情報を得たのかは知らないが、やめておけ。一般人がナンバーズを使えば、心がナンバーズによって支配されるだけだぞ。お前の後ろで怯えているそいつだって…なぁ?子どもたちと接するうちにストレスが溜まり、違法賭博デュエルで勝ち続けて違法賭博デュエリストを生業にしようとした、元塾講師さんよぉ!」

 

肩の後ろにわずかに見える顔を見下ろし、仮面の男は青年を蔑んでいた。

 

「ぼ…僕は…」

 

仮面の男は手を前に翳し、ゆっくりと話し始めた。

 

「さあ、おしゃべりは終わりだ。俺も仲間のところに戻らなくちゃいけねえからな。ナンバーズをいただくぜ。」

 

青年のデュエルディスクにあった2枚のナンバーズが、宙に浮いた。青年は仮面の男が言ったことが本当だと思ったのか、深く反省しているのか、その光景に驚きはしなかった。

 

 

だが、遊士は咄嗟にその2枚のナンバーズを取り上げ、自分のデュエルディスクに入れた。

 

 

「おい、お前!!何をしやがる!?」

「これで2枚のナンバーズは俺のものだ。デュエルだ!仮面野郎!」

「遊士さん、いくら手がかりを得るためだからって、やめるんだ!!」

 

遊矢、権現坂、柚子、零児もそこに現れた。仲間が増え、人数が多くなったことに煩雑さを覚えた仮面の男は再び手を翳した。今度はその手から赤い光が放たれている。

 

「チッ。面倒だ。くらえ!バリアンズ・ハンド!!」

「なにっ!?」

 

思わず顔をデュエルディスクの装着された方の左腕で庇った遊士。天竜崎からそのまま借りていたため、旧式のバトルシティで使われていたころのデュエルディスクであるが、そのデッキの部分から、淡い光が発せられ、バリアンズ・ハンドを弾き返した。

 

 

「ぐあっ!なっ…何だ、こいつの力は…!?」

 

 

仮面の男には一瞬だが、ロングソードを構える剣聖の姿が見えた。彼にとっては初めて見るモンスターであったが、そこから異様な雰囲気を覚えた。

 

(ヘッ…何だか知らねえが、おもしれえ。)

「いいぜ。そこまで言うなら、デュエルを始めようじゃねえか。」

 

「そうこなくちゃな。」

 

「どこの馬の骨かわからねえ奴にこいつを使うのは趣味じゃねえが、邪魔をするなら仕方ねえな。いくぜ!バリアンズ・スフィア・キューブ展開!!」

 

仮面の男が目の前に赤い何かを投げつけると、そこから球体のフィールドが展開され、遊士と仮面の男は赤い空間に覆われた。

 

「何だこいつは!?」

「バリアンズ・スフィア・フィールド。俺たちバリアンが、力をフルで発揮できるようにするための空間を作り出すものだ。お前の魂ごと、ナンバーズを頂くぜ!!バリアン七皇の一人、ギラグが相手だ!!」

 

敗北したら魂を奪われる、それを示唆する一言も、今の遊士は気にしなかった。そもそも別次元に飛んできたことは、彼にとっての覚悟の表れなのだ。

 

「俺は草薙遊士。いくぜ、ギラグ!!」

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

草薙遊士:LP4000

ギラグ :LP4000

 

 

「俺の先攻!俺は手札から、《マジック・ハンド》を召喚!(4)さらに、《プロミネンス・ハンド》を特殊召喚!!(3)」

 

 

《マジック・ハンド》

効果モンスター

レベル4/闇属性/魔法使い族/攻撃力800/守備力1600

このカードがフィールドに表側表示で存在する限り1度だけ、相手がドロー以外の方法でデッキからカードを手札に加えた時に発動できる。そのカードを墓地へ送り、相手に800ダメージを与える。

 

 

《プロミネンス・ハンド》

効果モンスター

レベル4/炎属性/炎族/攻撃力600/守備力2000

自分フィールドに「マジック・ハンド」「ファイヤー・ハンド」「アイス・ハンド」のいずれかが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

 

 

「レベル4の2体のモンスターで、オーバーレイ!2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!」

 

 

この世の全てを握りつぶせ!No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド!!

 

 

《No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド》

エクシーズモンスター

ランク4/地属性/岩石族/攻撃力2000/守備力2000

レベル4モンスター×2

このカードは「No.」と名の付いたモンスター以外との戦闘では破壊されない。相手フィールドのモンスターの効果が発動した時、このカードのエクシーズ素材を2つ取り除き、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。このモンスターがフィールドに表側表示で存在する限り、対象の効果モンスターの効果は無効化され、表示形式の変更もできない。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

 

「な…ナンバーズ…106だと!?ナンバーズは…100枚じゃねえのか!?」

「にわか野郎!!このオーバーハンドレッドナンバーズこそが、俺たちバリアンに与えられた力よ!カードを2枚伏せて、ターンエンド!(1)」

<遊士:伏せなし ギラグ:伏せ2枚>

 

スフィア・フィールドの外から見ていた零児が口を開いた。

 

「早速場を固めて来たか。あのモンスターの効果もわからないが、伏せカードも気になるところだな。」

 

 

「俺のターン、ドロー!(6)」

(ナンバーズはナンバーズでしか倒せねえ。俺にはあいつの持っていたナンバーズが2枚ある。けど…フォーチュンチュンは攻撃力400のナンバーズ。あいつは倒せねえ。もう1枚のナンバーズは、攻撃力ではあいつのモンスターを上回っているが……仕方ねえ、こいつに繋げるしかねえ!)

 

「手札から俺は手札から、《切り込み隊長》を召喚!(5)」

 

 

《切り込み隊長》

効果モンスター

レベル3/地属性/戦士族/攻撃力1200/守備力400

このカードが召喚に成功した時に発動できる。手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。このカードがモンスターゾーンに存在する限り、相手は他の戦士族モンスターを攻撃対象に選択できない。

 

 

「モンスター効果発動!手札から、レベル4以下のモンスターを特殊召喚する!来い、もう1体の《切り込み隊長》!(4)」

 

 

《切り込み隊長》:☆3/攻撃力1200

《切り込み隊長》:☆3/攻撃力1200

 

 

「切り込み隊長は、他の戦士族モンスターへの攻撃を防ぐ、これなら、どうだ?」

「守りを固めるだけじゃ、俺は倒せないぜ。」

「ヘッ!残念ながら、俺の狙いはそこじゃねえよ!装備魔法、《シャドウツインブレード》!(3)」

 

 

《シャドウツインブレード》

装備魔法

 

 

「このカードは、戦士族モンスターにのみ装備できる装備魔法。装備モンスターと同じ攻撃力を持ったモンスターがフィールドにいる場合、装備モンスターは直接攻撃ができる!いけっ!《切り込み隊長》で、ダイレクトアタック!!」

「その攻撃は通らねえ!罠カード、《ハンドバリア》を発動!」

 

 

《ハンドバリア》

通常罠

自分フィールド上に「ハンド」と名の付いたモンスターが存在する場合、このカードを発動したターンに発生する自分への戦闘ダメージは0になる。

 

 

斜め上より剣を振り下ろした《切り込み隊長》の攻撃は、ギラグが出したバリアによって防がれた。

 

 

「俺のフィールドにモンスターがいる場合、バトルダメージは0になる。」

「くそっ。ナンバーズがバトルでは破壊されないからって。ターンエンドだ!」(3)

<遊士:伏せなし ギラグ:伏せ1枚>

 

「俺のターン!!(2)」

 

 

「大丈夫かな、遊士さん。」

「切り込み隊長によるロックがある限り、ギラグのモンスターは攻撃できない!大丈夫だ!」

 

「ヘッ。無駄だ!ジャイアント・ハンドのモンスター効果発動!モンスター秘孔死爆無惚!!」

 

指先から出た光が、切り込み隊長を貫き、膝をつかせた。

 

「これは!?」

「ジャイアント・ハンドは、オーバーレイユニットを2つ使うことで、モンスター効果を無効にし、表示形式の変更も不能にする!握りつぶせ!!ジャイアント・ハンドで、《切り込み隊長》を攻撃!」

 

《シャドウツインソード》を装備した《切り込み隊長》は、ジャイアント・ハンドに握りつぶされて破壊されてしまった。

 

 

草薙遊士:LP4000→LP3200

 

 

(こいつを待ってたぜ。《シャドウツインブレード》が墓地に送られる時を!!反撃開始だ!!)

 

 

 

(次回に続く)

 




<今日の最強カード>
《DDD死偉王ヘル・アーマゲドン》
ペンデュラムモンスター
レベル8/闇属性/悪魔族/攻撃力3000/守備力1000
【Pスケール:青4/赤4】
①:1ターンに1度、自分フィールドの「DD」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで800アップする。
【モンスター効果】
①:1ターンに1度、自分フィールドのモンスターが戦闘・効果で破壊された場合、そのモンスター1体を対象として発動できる。このカードの攻撃力はターン終了時まで、対象のモンスターの元々の攻撃力分アップする。この効果を発動するターン、このカードは直接攻撃できない。
②:このカードは、このカードを対象としない魔法・罠カードの効果では破壊されない。


<次回の最強カード>
《レベル・ブレード》
装備魔法




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