遊戯王UA   作:akc

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本格的に遊戯王ZEXALの話に入ってきたのですが、目安としては、第121話の、エリファスvs遊馬が終わり、凌牙がバリアンになろうとしているところです。

本編と少し違うところがありますが、ご了承ください。

それでは第18話をお楽しみください!


第18話-迷える心に迫る影

草薙遊士

 

・LP300

・手札1枚

・(モンスター)《No.49 秘鳥フォーチュンチュン》(ATK400)

・(魔法・罠)なし

 

 

ギラグ

 

・LP3800

・手札1枚

・(モンスター)《CNo.106 溶岩掌ジャイアント・ハンド・レッド》(ATK3000)(+)

・(魔法・罠)《No.89 電脳獣ディアブロシス》(+)/《ハンド・コンバーター》(∞)

 

 

小さい枝を銜えた青い鳥が遊士の目の前に召喚された。先ほどのディアブロシスとは打って変わって小さいモンスターである。遊士の顔のサイズほどしかない。

 

「遊士さん!」

「うわぁ。きれいなモンスターね!」

 

「そのモンスターは………」

 

「攻撃力400のナンバーズを出してどうするつもりだ?意地張ってないで、諦めろ!」

「意地なんか張ってねえ!俺は、勝つためにこいつを召喚した!《クロス・セイバー》のモンスター効果発動!元々の攻撃力が1000以下のエクシーズモンスターのエクシーズ素材になった時、相手モンスターの攻撃力を、このエクシーズ召喚したフォーチュンチュンに加える!」

 

 

《No.49 秘鳥フォーチュンチュン》:攻撃力400→攻撃力3400

 

 

「なに!?攻撃力3400だと!?」

「そして魔法カード、《リベンジ・マジック》!前のターンにお前が使った魔法カードを発動!俺はお前の墓地の、《ナンバーズ・ピアース》を発動!!」

「《ナンバーズ・ピアース》を使うだと!?」

「そう!《ナンバーズ・ピアース》は、ナンバーズ1体が相手の守備表示モンスターに攻撃をした場合の貫通能力を与える効果と、戦闘で破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える効果!そして、対象となったモンスターがランク3以下のモンスターなら、攻撃力が600ポイントアップする効果がある!」

 

 

《No.49 秘鳥フォーチュンチュン》:攻撃力3400→攻撃力4000

 

 

「なっ…」

「《ハンド・コンバーター》を使ったことが、完全に裏目に出たな!バトルだ!フォーチュンチュンで、ジャイアント・ハンド・レッドを攻撃!」

 

その小さい体でジャイアント・ハンド・レッドに突進攻撃を仕掛けた。ジャイアント・ハンド・レッドはすぐさまフォーチュンチュンをその掌で捉えたが、掌の中から光が溢れ、徐々に彼のオーバーハンドレッド・ナンバーズは崩壊していった。

 

 

ギラグ:LP3800→LP2800

 

 

「そして、《ナンバーズ・ピアース》の効果により、お前は破壊されたジャイアント・ハンド・レッドの攻撃力分のダメージを受ける!破壊された時点でのジャイアント・ハンド・レッドの攻撃力は、ディアブロシスを装備していたために3000!くらえっ!」

 

「なにっ!ぐわあああああっ!!」

 

 

敗北の声は、その場だけに響いた訳ではない。紅き世界の彼らのところへも、響き渡ったのだ。

 

紅き世界、バリアンの戦士の一人、アリトは、左手で胸を押さえ、その場に蹲った。

 

「ギラグ…」

「お前も聞こえたか、アリト。」

「あぁ、聞こえたぜドルベ。あいつの叫び声が…」

「遊馬に負けたのか…?」

「くそっ…」

 

アリトはドン・サウザンドにあるナンバーズを与えられてから、それまで持っていた熱き闘志を捨て、冷ややかなオーラ纏いし者に変化してしまった。それまで以上に九十九遊馬に対して執着し、彼を倒すためならば手段を選ばなくなったのだ。

 

しかし、ゴーシュという男にナンバーズを持たせ、利用したものの、それでも遊馬に敗れてしまった彼は、戦略を考えざるを得なかった。

 

(九十九…遊馬…!!)

 

バリアンの者を倒せる者など、特殊な力を持つ者以外いるはずがないと考えているアリトの中にある遊馬に対する執念の炎が、さらに激しく燃え盛った。

 

「奴は…俺が倒す!!!」

「落ち着けアリト!お前は既に二度奴にやられているんだ!奴を倒す作戦を…」

「んなもんいつまでも考えられる訳がねえだろ!そんなものを考えていてずっと待っていたから、ギラグが…!くそっ!!!」

 

地面に拳を打ち付けるアリトを見ていたドルベは、もう何も言わなかった。

 

(くっ…あと二人…メラグとナッシュが覚醒してくれれば…我々七皇は完全な存在となるのだが…二人の意志次第なのだが…)

 

 

 

ギラグ:LP2800→LP0

 

 

 

「おおおっ!!」

「遊士さんの勝ちだ!」

「すごいわ!!」

 

「見せてもらった。君の覚悟を…」

 

「俺の…勝ちだ!ギラグ!お前のナンバーズをもらうぜ!」

 

バリアンズ・スフィア・フィールドが解除され、遊士が跪くギラグに歩み寄り、そう言うと、ギラグはその仮面越しに苦笑いを浮かべながら言った。

 

「ヘッ。残念だが、俺のナンバーズは少し特殊でね。アストラルには使えない。」

「ふざけんな!お前らの因縁は知らねえけど、そいつをいつまでも持たれてちゃ、困るんだよ!」

「図に…乗るなッ!!」

 

バリアンの紋章がギラグの目の前に浮かび上がると、衝撃波が放たれたのか、遊士は2、3メートルほど吹き飛んだ。

 

「ぐっ!て…てめっ!」

「お前…九十九遊馬を探しているのか?」

「な…なんだよいきなり。」

「さっき名前を出していたからな。」

「まあな。探しているぜ。」

 

「そうか。会ってどうする?お前、俺たちの戦いに巻き込まれるかもしれないんだぜ?」

「ヘッ。余計なお世話だ。それに、俺に負けたアンタの忠告かよ。勘弁してくれよな。」

 

人を小馬鹿にするその不遜な態度に、ギラグは微かな笑みを浮かべていた。

 

 

「草薙遊士。その面…覚えておくぜ。」

 

ソリッドビジョンのモンスターが消えるようにして、ギラグはその場から姿を消した。彼がどこに向かったかよりも、九十九遊馬の居場所を知っていたかもしれない貴重な手がかりを失ったのだ。

 

「ナンバーズも手に入らず、遊馬の居場所もわからない。」

「これでは今のデュエルには意味がない!」

 

権現坂がそう嘆くと、遊士は首を横に振った。

 

「いや、そうとも言えねえな。」

「…?」

「あいつは遊馬の場所こそ教えてくれなかったが、あいつらにとっては、俺も標的になるだろう。そうなったら、必ず遊馬と俺を動かしに来る。」

 

「なるほど。それには一理あるな。」

 

 

そして一行は、どこの繁華街かもわからないところのビジネスホテルで、一夜を過ごした。赤馬零児は会社の社長。金に困ることはなさそうだ。

 

 

※※※※※※

 

 

ハートランドシティの展望台からの眺めは数ある展望台から見えるものの中でも、秀逸なものであった。高さ750メートルからの眺めには目を見張るものがあるだけでなく、アクセスが非常に便利であり、ハートランド駅から徒歩5分。そして、料金も500円と安価である。

 

誰もいない展望台で一人、紫色の髪をした少年は、自分の両手をズボンのポケットに入れ、遠くを見つめ、立っていた。

 

(俺の…記憶…)

 

シャークこと神代凌牙は、ある日のことを思い出していた。ドルベと名乗る男に、自分の運命を悟られた日のことを。

 

(俺が…バリアン…)

 

凌牙はその場では、「考えさせてくれ」と言い、結論を先延ばしにした。だが、この暗雲立ち込める空を見つめる度に、それが凌牙に結論を出すのを急がせている気がしてならない。

 

(璃緒も…俺の運命に委ねると言っていた。クソッ。イラッとくるぜ…自分のことなのに。なかなか決められねえ!)

 

「クソッ!!」

 

先ほどまで口にしていたアメリカンドッグの櫛を地面にたたきつけるようにして投げた凌牙が、その軌道先を見ると、男性の足元に転がっていくのがわかった。

 

「あっ…」

「凌牙。いや、ナッシュ。結論は出たか?」

「お前は…ドルベ。」

 

人間の姿をしていたドルベはすぐにバリアンの姿へと変えた。それは彼に、バリアンの世界への手招きをしているからに他ならない。

 

「もしも我々と来ないのであれば、君と…君の妹は我々の敵ということになる。残念だが。」

「璃緒だと?璃緒は関係ねえ!」

「関係ない訳がない!彼女はメラグなのだ。彼女もバリアン七皇の一人なのだ!!」

「くっ。」

 

(確かに俺は見た。俺は…ベクターと遺跡でデュエルした時の…記憶で…)

 

「己の運命と向き合うのだ、ナッシュよ!我々と共にもう一度、戦ってはくれないか!?」

「己の…運命…」

 

ドルベは凌牙に1枚のカードを差し出した。咄嗟に出たものであったためか、凌牙はそれを受け取った。

 

「これは…」

「このカードは、君がバリアンであることを受け入れた時に覚醒するはずだ。」

「何だと?」

 

エクシーズモンスターではあるものの、カード名も、テキストも、イラストさえ入っていないカード。彼には予想はついていた。それがどういったカードであるのかは。

 

「こんなものを渡しても、俺は!!」

 

 

「本人が嫌がっているんだから、やめたらどうだ?」

 

 

「ン!?」

「誰だてめえ!」

 

音もなく展望台に現れたのは、黒を基調とした、ところどころ黄色の刺繍の施されたマントに、黒のチノパンを履いている男であった。帯電体質で静電気が常に帯びているかのように、髪の毛は真上に逆立っている。年齢で言えば、20歳過ぎの兄ちゃんと言ったところか。

 

「俺の名前はドナー。全てを知る者の一人だ。」

「全てを知る者だと?何言ってんだ?」

「ヘヴンズ・チルドレンと言ってな。お前らにはわからねえだろうが、この次元、この世界っての事柄を全て知る存在、ヘヴンの配下という訳だ。」

「ヘヴン…?その、全てを知る者が、我々に一体何の用だ?」

「俺たちが直接お前らの前に姿を現すのには、理由は2つに1つだ。1つは警告。そしてもう1つは…駆逐。」

「随分と上から目線な要件だな。」

「今回の理由は、警告だ。」

「何だと?何を警告されなきゃいけねえ!?」

 

「フッ。」と、鼻で彼らを笑った後に、ドナーは答えた。

 

「バリアン。お前らのやっていることは、人ならざる者の所業だ。最近、増えすぎてるんだよ、人ではできないことをやり遂げる奴らの数が!!だから俺たちは、そいつらが平和を壊す前に、やめてもらうために、現れたんだ。」

「バリアンの力のことか。」

「ああ、そうだ。」

「だが、我々バリアンは既に人ではない!バリアンがバリアンの力を失って、何の未来があるという!?我々に死ねと言っているのか貴様は!!」

 

初めてであった。ここまで声を荒げて怒りを露にするドルべの姿を見るのは。

 

「ドルベ…」

 

「別にバリアンの力何かなくたって、生きていけるだろ。お前らは元々人だったんだろ?」

 

 

(何…こいつ、どこでそれを…。やはり、全てを知る者という肩書きは、本物なのか?)

 

 

多少の動揺を見せたが、すぐに我に返り、ドルベは首を横に振った。

 

「違う!我々は、彼らと共に生きることなどできるはずがない!」

「安心しろ。お前らだけじゃなく、他のバリアンにも、そしてアストラル世界の者にもこのことは伝える。全員が人として再び生活すれば、もうこの争いも終わりだろ?」

「そんな簡単なことではないのだ!!」

 

お互いの主張がかみ合わない。かみ合うはずもない。バリアンの神、ドン・サウザンドを復活させたバリアンの一人が、バリアンをやめろと言われて、すぐに話がまとまるはずはない。

 

そんな中、凌牙が沈黙を破った。

 

「おい。俺はどうなるんだよ?全てを知っているなら、俺がどうすべきかも、考えがあるんだろ?」

「お前も同じだ。人間として生きろ。バリアンとして生きるなんてことはダメだ。特にお前は、バリアンにとって一番あってはならない奴だ。」

「は?俺が一番あってはならない?」

「お前は、バリアンのリーダーだ。お前には復活されちゃ困るんだよ。お前がまだ、覚醒してなくて良かったぜ。」

 

理由ができて良かった、と多少の安堵を覚えたのも束の間、すぐに彼は現実に引き戻された。ドルベの声によって。

 

「待てナッシュ!それでは、君は我々を裏切るということか?」

「裏切る…?」

「そうだ。君は元々、バリアン七皇の一人!そちらに居て、良い訳がない!君が人間でありたいのは、遊馬、カイト、トロンの子どもたちとの絆が断ち切れないのはわからなくはない!だが、これは運命なのだ!もう一度言う。己の運命と向き合うのだ、ナッシュ!」

 

「運…命…」

 

「またショートしちまったじゃねえかよ。仕方ねえな。デュエルだ、凌牙!!」

「何?デュエルだと?」

「お前が勝ったら、人間として生きろ。だがお前が俺に負けたら、バリアンとして生きろ。わかったな?」

「俺が勝ったら、人間…?」

 

凌牙とドルベはその条件を不思議に思った。凌牙の勝利で手に入るものは、ドナーにとって好ましいもので、凌牙の敗北で彼に残るものは、ドナーにとって好ましくはないもの。

 

「わざと負ける気なのか、お前?」

「さぁな。」

 

 

(簡単なことだぜ。ここで俺が勝てば、バリアンに成りかけのお前を消せる。面倒くせえ奴が一人減るってことじゃねえか。)

 

 

「くっ。おのれ!ドナー!どちらにせよお前の思い通りに…」

「うるせえ!さあ、デュエルを始めるぜ!」

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

神代凌牙:LP4000

ドナー :LP4000

 

 

「俺の先攻!俺は手札から、《ビッグ・ジョーズ》を召喚!(4)ターンエンド!」

<凌牙:伏せなし ドナー:伏せなし>

 

 

《ビッグ・ジョーズ》

効果モンスター

レベル3/水属性/魚族/攻撃力1800/守備力300

自分が通常魔法を発動したターン、このカードは手札から特殊召喚することができる。

 

 

 

「俺のターン!(6)カードを2枚伏せる。(4)そしてさらに俺は手札から、《避雷神》を召喚!(3)」

 

 

《避雷神》

効果モンスター

レベル4/光属性/雷族/攻撃力1800/守備力100

(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いにメインフェイズ1の間は魔法カードを発動できない。

 

 

「雷族デッキか。」

「そうか。ドナー、ドーナは、ドイツ語で雷!ナッシュの水属性デッキには、相性最悪だ。」

 

実際にはそんなことはないのだが、雷の攻撃を水属性のモンスターが浴びれば、感電することは間違いなさそうである。

 

「今頃気がついても遅いんだよ。こいつがいる限り、お互いにメインフェイズ1で魔法カードの使用でできねえ。ターンエンドだ!」(3)

<凌牙:伏せなし ドナー:伏せ2枚>

 

「俺のターン!(5)」

 

凌牙は今引いたレベル3のモンスターを見た後、目の前の骨のようなモンスター、避雷神を見た。

 

「攻撃力1800か。俺は手札から、《シャーク・サッカー》を召喚!(4)」

 

 

《シャーク・サッカー》:攻撃力200/☆3

 

 

「レベル3の《ビッグ・ジョーズ》と、《シャーク・サッカー》で、オーバーレイ!!2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

 

 

現れろ!《潜航母艦エアロ・シャーク》!!

 

 

《潜航母艦エアロ・シャーク》

エクシーズモンスター

ランク3/水属性/魚族/攻撃力1900/守備力1000

レベル3モンスター×2

1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動することができる。自分の手札1枚につき400ポイントのダメージを相手に与える。

 

 

「攻撃力1900のエクシーズ…」

「エアロ・シャークの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、俺の手札1枚につき、400ポイントのダメージを与える!俺の手札は4枚!1600のダメージをくらえ!」

 

 

《潜航母艦エアロ・シャーク》:ORU2→ORU1

 

 

エアー・トルピード!!

 

 

数発の魚雷がドナーの目の前に着弾し、彼を襲った。その光景を見たドルベからの反応は特にはなかった。いや、反応などできない。ドルベにとっては、凌牙が勝利することは、自分から離れていくということなのだから。

 

 

ドナー:LP4000→LP2400

 

 

「くそっ…やるじゃねえか。」

「まだだ!《潜航母艦エアロ・シャーク》で、避雷神を攻撃だ!突っ込め!」

 

 

ビッグ・イーター!!

 

 

ドナー:LP2400→LP2300

 

 

「やっぱりお前は人間でありたいようだな。」

「黙れ!俺は、挑まれたデュエルには必ず勝利する!そんだけだ!」

「まぁ、お前は俺には勝てねえけどな!罠カード、《ダメージ・コンデンサー》を発動!」

 

 

《ダメージ・コンデンサー》

通常罠

自分が戦闘ダメージを受けた時、手札を1枚捨てて発動できる。受けたそのダメージの数値以下の攻撃力を持つモンスター1体をデッキから表側攻撃表示で特殊召喚する。

 

 

「手札を1枚捨てて、(2)受けた戦闘ダメージ以下の攻撃力を持つモンスター1体をデッキから特殊召喚する!」

「受けた戦闘ダメージ…?」

「俺の受けた戦闘ダメージはわずかに100。だが、俺が呼び出すのは、攻撃力0のモンスター!来い!《電影のオコジョ》!」

 

 

《電影のオコジョ》

効果モンスター

レベル1/光属性/雷族/攻撃力0/守備力0

 

 

見た目はオコジョだが、その姿ははっきりと現れたり、おぼろげになったりとする。

 

「俺は伏せカードを1枚セットし、ターンエンドだ!(3)」

<凌牙:伏せ1枚 ドナー:伏せ1枚>

 

「俺のターン!(3)《電影のオコジョ》のモンスター効果!手札から、レベル4以下の雷族モンスターを特殊召喚することができる!現れろ!《放電ムスタンガン》!」(2)

 

 

《放電ムスタンガン》

効果モンスター

レベル4/光属性/雷族/攻撃力1600/守備力1500

このカードは通常召喚できず、自分が特殊召喚を行っていない自分メインフェイズ1に、カードの効果でのみ特殊召喚できる。

①:このカードは1ターンに2度まで戦闘では破壊されない。

②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、ターンプレイヤーはそのターン攻撃した回数と同じ回数までしかモンスターを特殊召喚できない。

 

 

電気を帯びた漆黒の馬が現れた。「ヒヒーン」と嘶いているその姿から、気高さを感じられる。

 

「さらに永続罠、《ライトニング・ストレート》を発動!」

 

 

《ライトニング・ストレート》

永続罠

自分フィールド上に雷族モンスターが存在する場合に発動することができる。1ターンに1度だけ、自分フィールド上のレベル4以下の雷族モンスターは、バトルフェイズ終了時まで攻撃力を半分にして、相手に直接攻撃することができる。この効果で直接攻撃をしたモンスターが相手に戦闘ダメージを与えた場合、相手フィールド上のモンスター1体を選択して発動することができる。選択したモンスターはフィールド上に表側表示で存在する限り攻撃することはできず、効果は無効化される。

 

 

「このカードは、俺のフィールドに雷族モンスターがいる場合、1ターンに1度だけ、レベル4以下の雷族モンスターは、攻撃力を半分にして、直接攻撃をすることができる!さらに、相手がバトルダメージを受けた場合、相手モンスター1体の効果を無効にして、攻撃も不能にする!」

「何だと…?」

(この攻撃を受ける訳にはいかねえ。)

 

凌牙が目線を自分の足元に向けたのを、ドナーが見逃すことはない。

 

「ヘッ!手札から、《電光-雪花-》を召喚!(1)」

 

 

《電光-雪花-》

効果モンスター

レベル4/光属性/雷族/攻撃力1700/守備力1000

このカードは特殊召喚できない。

①:このカードがモンスターゾーンに存在し、自分フィールドにセットされた魔法・罠カードが存在しない場合、お互いに魔法・罠カードをセットできず、フィールドにセットされた魔法・罠カードは発動できない。

 

 

「こいつもまた、雷族モンスターなのか!?」

「そうよドルベ。凛々しい姿だろ。甲冑姿の女ってのも、アリだよな。」

「御託はいいぜ。とっととかかってこい!」

「その得意げな態度。伏せカードがあるからか?」

「さあな!」

 

凌牙の伏せカードは、《ポセイドン・ウェーブ》。モンスターの攻撃を無効にして、800ダメージを与える罠カード。発動に成功すれば、次のターンのエアロ・シャークの効果も含め、大ダメージを与えられると計算していた。

 

「俺は、《ライトニング・ストレート》の効果を発動し、《電光-雪花-》の攻撃力を半分にし、相手に直接攻撃をする!」

 

 

《電光-雪花-》:攻撃力1700→攻撃力850

 

 

「させるか!罠カード発動!」

「残念だが、《電光-雪花-》の効果で、俺のフィールドにセットされた魔法・罠カードがない場合、お互いにフィールドにセットされた魔法・罠カードは発動できないぜ!」

「何だと!?」

「くらえっ!!」

 

 

電影斬!!

 

 

 

神代凌牙:LP4000→LP3150

 

 

 

「うっ!」

「ナッシュ!!」

 

「この瞬間、《ライトニング・ストレート》の効果発動!《潜航母艦エアロ・シャーク》のモンスター効果を無効にし、攻撃も不能にするぜ!」

「なにっ!!エアロ・シャーク!!」

 

雷の一撃を受けて、エアロ・シャークは「ギョギョギョ!!」という唸り声をあげた後、沈黙し、地面に墜落してしまった。

 

「教えてやるぜ、凌牙。《電光-雪花》がいる限り、お互いに魔法・罠カードはセットできず、セットされた魔法・罠カードは使えねえ。」

 

そこまで説明すると、ドナーの視線は《放電ムスタンガン》へと移った。

 

「そして《放電ムスタンガン》は、お互いにモンスターによる攻撃を行った数しか、モンスターの特殊召喚はできず、1ターンに2度まで、戦闘では破壊されねえ!」

 

「このままでは、ナッシュは何もできないまま、ダイレクトアタックを受け続けてしまう!」

「クソッ…」

「覚えておけ。俺は意外と、チマチマと削っていくのが好きなタイプなんだよ!」

 

 

(次回に続く)

 




<今日の最強カード>
《No.49 秘鳥フォーチュンチュン》(小説版)
エクシーズモンスター
ランク3/光属性/鳥獣族/攻撃力400/守備力900
レベル3モンスター×2
このカードは、「No.」と名の付いたモンスター以外のモンスターとの戦闘では破壊されない。自分のスタンバイフェイズ毎に自分は500ライフポイント回復する。フィールド上のこのカードはカードの効果の対象にならない。このカードが破壊される場合、代わりにこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事ができる。また、このカードがフィールド上から墓地へ送られた時、自分の墓地のレベル3モンスター2体を選択して発動する。選択した2体をデッキに戻し、墓地のこのカードをエクストラデッキに戻す。「No.49 秘鳥フォーチュンチュン」のこの効果は1ターンに1度しか使用できない。


<次回の最強カード>
《電影のオコジョ》
効果モンスター
レベル1/光属性/雷族/攻撃力0/守備力0

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