遊戯王UA   作:akc

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第19話-己(おの)が選択する運命

神代凌牙

 

・LP3150

・手札3枚

・(モンスター)《潜航母艦エアロ・シャーク》(ATK1900)(ORU1)

・(魔法・罠)1枚

 

 

ドナー

 

・LP2300

・手札1枚

・(モンスター)《電光-雪花》(ATK1700)/《放電ムスタンガン》(ATK1600)/《電影のオコジョ》(ATK0)

・(魔法・罠)《ライトニング・ストレート》(∞)

 

 

ドナーのターンが終わり、凌牙のターンへと移るところであるが、凌牙はカードをドローする前に、冷静に状況を分析していた。

 

(厄介なモンスターばっかりだな。《電光-雪花》はお互いに魔法・罠カードのセットを封じ、セットされたカードの発動を封じる効果を持つ。《放電ムスタンガン》は、俺がモンスターで攻撃を行った回数までに、モンスターの特殊召喚を制限する効果を持つ。言い換えれば、メインフェイズ1での特殊召喚はできない…。そして、《電影のオコジョ》は、他の雷族モンスターへ攻撃を誘導する効果を持ってやがる。)

 

 

《電光-雪花》

効果モンスター

レベル4/光属性/雷族/攻撃力1700/守備力1000

このカードは特殊召喚できない。

①:このカードがモンスターゾーンに存在し、自分フィールドにセットされた魔法・罠カードが存在しない場合、お互いに魔法・罠カードをセットできず、フィールドにセットされた魔法・罠カードは発動できない。

 

 

《放電ムスタンガン》

効果モンスター

レベル4/光属性/雷族/攻撃力1600/守備力1500

このカードは通常召喚できず、自分が特殊召喚を行っていない自分メインフェイズ1に、カードの効果でのみ特殊召喚できる。

①:このカードは1ターンに2度まで戦闘では破壊されない。

②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、ターンプレイヤーはそのターン攻撃した回数と同じ回数までしかモンスターを特殊召喚できない。

 

 

《電影のオコジョ》

効果モンスター

レベル1/光属性/雷族/攻撃力0/守備力0

自分のメインフェイズに発動することができる。1ターンに1度だけ、自分の手札からレベル4以下の雷族モンスター1体を特殊召喚する。相手モンスターの攻撃宣言時、自分フィールド上にこのカード以外の雷族モンスターが存在する場合、そのモンスターを選択して発動することができる。相手モンスターは選択したモンスターを攻撃する。この効果は1ターンに1度だけ使用することができる。また、このカードが破壊されたターンのエンドフェイズに発動することができる。自分の墓地に存在する雷族モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。

 

 

(俺の手札は、《ハンマー・シャーク》、《スピア・シャーク》、《オーバーレイ・リジェネレート》。ここで、何とかしねえと!)

「俺のターン!(4)」

 

(引いたカードは…《ディープ・カーレント》。直接攻撃を無効にして、バトルフェイズを終了する罠カードか。《電光-雪花》の効果により、罠カードはセットできねえ。)

「くそっ。ターンエンドだ!(4)」

<凌牙:伏せ1枚 ドナー:伏せなし>

 

「ナッシュ!!」

「おいおい。どうしたんだよ。やる気もなくなっちまったのか?俺のターン!(2)永続罠、《ライトニング・ストレート》の効果を発動し、《電光-雪花》は攻撃力を半分にして、ダイレクトアタックできる!くらえっ!」

 

 

《電光-雪花》:攻撃力1700→攻撃力850

 

 

「ぐあっ!」

 

 

神代凌牙:LP3150→LP2300

 

 

「《電影のオコジョ》を守備表示にして、ターンエンドだ。(2)」

<凌牙:伏せ1枚 ドナー:伏せなし>

 

「俺のターン!(5)」

「このターンも何もしないってのは、やめてくれよな。」

「心配はいらないぜ!俺は手札から、《ハンマー・シャーク》を召喚!(4)」

 

 

《ハンマー・シャーク》

効果モンスター

レベル4/水属性/魚族/攻撃力1700/守備力1500

1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。このカードのレベルを1つ下げ、手札から水属性・レベル3以下のモンスター1体を特殊召喚する。

 

 

「バトル!《ハンマー・シャーク》で、《電影のオコジョ》を攻撃!」

「させるか!《電影のオコジョ》の効果発動!攻撃対象となるモンスターを、他の雷族モンスターにする!俺は、《放電ムスタンガン》に攻撃対象を変更!」

 

ハンマー・ヘッドによる頭突き攻撃により、漆黒の馬を大きく吹き飛ばしたが、ムスタンガンはすぐに体勢を立て直した。

 

 

ドナー:LP2300→LP2200

 

 

「ダメージこそ発生するが、《放電ムスタンガン》は1ターンに2度まで戦闘では破壊されないぜ。」

 

そう言い終わると、ムスタンガンが嘶き、凌牙の目の前に、電撃の走る四角い枠のようなものが現れた。

 

「だが同時に、《放電ムスタンガン》の効果によって、俺はモンスターを1体特殊召喚できる!《ハンマー・シャーク》の効果発動!手札からレベル3以下の水属性モンスターを特殊召喚する!現れろ!《ウォール・シャーク》!」(3)

 

 

《ウォール・シャーク》:☆1/守備力2000

 

 

「なるほど。前のターンにナッシュが何もしなかったのは、《ハンマー・シャーク》の効果で呼び出せるモンスターが来るのを待っていたのか。モンスター1体だけがフィールド上に存在していても、結局は《ライトニング・ストレート》の効果によって、攻撃が封じられ、モンスター効果も無効にされてしまうからか。」

 

「俺のターン!(3)」

 

ドナーがドローしたカードは、《電光のバリア-ライトニング・フォース》。《電光-雪花》の効果でカードをセットすることができないためか、すぐさまバトルフェイズに移った。

 

「バトル!《ライトニング・ストレート》の効果で、《電光-雪花》の攻撃力を半分にして、ダイレクトアタック!」

「そいつを待っていたぜ!《ウォール・シャーク》の効果発動!」

 

肌が壁のような模様をしている灰色の鮫の目が黄色く光ると、自分の体を城壁のようにして、シャークを覆った。《電光-雪花》の剣による一撃は、その鮫の壁によって、防がれた。

 

「なっ…」

「《ウォール・シャーク》の効果により、水属性モンスターが俺のフィールドにいる限り、俺への戦闘ダメージは0になる!」

「チッ。やるな。《放電ムスタンガン》を守備表示にして、ターンを終了する!(3)」

<凌牙:伏せ1枚 ドナー:伏せなし>

 

 

《放電ムスタンガン》:攻撃力1600→守備力1500

 

 

「よし!ここで、一気に攻め込むぜ!俺のターン!(4)俺は手札から、《スピア・シャーク》を攻撃表示で召喚!(3)」

 

凌牙のフィールドには、《スピア・シャーク》、《ハンマー・シャーク》、《ウォール・シャーク》、《潜航母艦エアロ・シャーク》の4体が並んだ。ムスタンガンの効果によって特殊召喚が制限されていようとも、4体のモンスターを並べて反撃に転じようとする凌牙に、ドナーは表情を変えない。

 

(《電光-雪花》は、お互いの魔法・罠カードのセットを制限する効果がある。奴のフィールドには魔法・罠カードがない以上、カウンターはできないはずだ。)

「バトルだ!《ハンマー・シャーク》で、《放電ムスタンガン》を攻撃する!」

「残念だったな!手札から罠カード、《電光のバリア-ライトニング・フォース》を発動!」

「何!?手札から罠だと!?」

 

 

《電光のバリア-ライトニング・フォース》

通常罠

相手モンスターの攻撃宣言時に発動することができる。相手フィールド上に表側表示で存在するレベル7以下のモンスターを全て破壊する。相手フィールド上に水属性モンスターが表側表示で存在する場合、このカードは手札から発動することができる。

 

 

「《電光-雪花》のデメリットが俺にも及ぶことくらい、使う俺が一番わかってるに決まってるだろうが!相手のレベル7以下の表側表示モンスターを全て破壊するぜ!(2)」

 

《スピア・シャーク》、《ハンマー・シャーク》、《ウォール・シャーク》の3体の真上に雷が降り注ぎ、瞬時に破壊された。

 

「確かに《潜航母艦エアロ・シャーク》は、レベルを持たないモンスターだから破壊はされねえ。まぁ、そいつは《ライトニング・ストレート》の効果によって、攻撃できず、効果も使えねえけどな。」

「またこの状況に…」

「しかし、無条件で手札から罠カードが使えるものなのか?」

 

その問いに、すぐにドナーが答えた。

 

「このカードは、相手フィールドに水属性のモンスターがいる場合、手札から発動できるんだよ。」

「な…!水属性!お前…まさか!」

「お前な、俺だって組織に所属している者だぜ?下調べくらい…なぁ?」

 

 

「姑息な手を…。」

 

 

「さあ、お前のターンだぜ?これで終わりか?」

「クソッ。ターンエンドだ。(3)」

<凌牙:伏せ1枚 ドナー:伏せなし>

 

「俺のターン!(3)手札から、《雷電娘々》を召喚!(2)」

 

 

《雷電娘々》

効果モンスター

レベル4/光属性/雷族/攻撃力1900/守備力800

自分フィールド上に光属性以外の表側表示モンスターが存在する場合、表側表示のこのカードを破壊する。

 

 

「攻撃力1900…!」

「永続罠、《ライトニング・ストレート》の効果発動!攻撃力を半分にして、レベル4以下の雷族モンスターは直接攻撃できる!いけっ!《雷電娘々》!」

 

 

《雷電娘々》:攻撃力1900→攻撃力950

 

 

まるでドラマーのようにして、スティックを器用に扱い、目の前のドラムを叩く。シンバルを叩いたその瞬間、集まった雷が凌牙に直撃した。

 

「ぐああっ!!」

 

 

神代凌牙:LP2300→LP1350

 

 

「恐ろしいコンボだ。あの永続罠、《ライトニング・ストレート》とモンスターの攻撃による連携で、もう既にナッシュのライフを2650ポイント削っている。」

「俺は…これで、ターンエンドだ。」(2)

<凌牙:伏せ1枚 ドナー:伏せなし>

 

「俺のターン!」

(まずい、このターンで何とかしねえと。もうあぶねえ。こんなところで、負ける訳にはいかねえんだ!!)

 

「ドローッ!(4)魔法カード、《オーバーレイ・リジェネレート》を発動!(3)」

 

 

《オーバーレイ・リジェネレート》

通常魔法

フィールド上に存在するエクシーズモンスター1体を選択して発動できる。このカードを選択したモンスターの下に重ねてエクシーズ素材とする。

 

 

「これで、《潜航母艦エアロ・シャーク》のオーバーレイユニットを1つ増やすぜ!」

「だが、エアロ・シャークのモンスター効果は使えない。どういうつもりだ?」

「慌てるなよ!さらに俺は手札から、《セブンストア》を発動!」(2)

 

 

《セブンストア》

通常魔法

自分フィールド上に存在するエクシーズモンスター1体をリリースして発動する。自分のデッキからカードを1枚ドローする。その後、このカードを発動するためにリリースしたエクシーズモンスターに乗っていたエクシーズ素材1つにつき、自分のデッキからカードを1枚ドローする。

 

 

「《潜航母艦エアロ・シャーク》をリリースして、1枚ドローし、さらにそのオーバーレイユニット1つにつき1枚ドローする!よって俺は、3枚のカードをドロー!(5)」

「そういうことか。」

「しかし、これでナッシュのフィールドに壁モンスターがいなくなってしまった。」

 

(このままでは、いくら俺がモンスターを並べようと、《ライトニング・ストレート》の効果で、直接攻撃を受けることになる。手札には直接攻撃を防げる罠カードもあるが、《電光-雪花》がいる限り、罠カードはセットできねえ。攻撃力で上回っていても、《電影のオコジョ》の効果で、攻撃対象を《放電ムスタンガン》に変えられちまう。だったら、こいつで…!!)

 

「永続魔法、《シャーク・ストリーム》を発動!(4)そして手札から、《ツーヘッド・シャーク》を召喚!(3)」

 

 

《シャーク・ストリーム》

永続魔法

 

 

《ツーヘッド・シャーク》:☆4/攻撃力1200

 

 

「さらに俺は魔法カード、《アクア・ジェット》を発動!(2)《ツーヘッド・シャーク》の攻撃力は1000ポイントアップする!」

 

 

《ツーヘッド・シャーク》:☆4/攻撃力1200→攻撃力2200

 

 

「どんなに攻撃力を上げようと無駄だぜ!」

「《ツーヘッド・シャーク》で、《電影のオコジョ》を攻撃!」

 

アクア・ジェットを吹かし、突進攻撃を仕掛けるが、オコジョの目が光り、二本足で立ち上がると、《放電ムスタンガン》が首をオコジョの方へと向けた。

 

「無駄だと言っている!《電影のオコジョ》の効果発動!攻撃対象を《放電ムスタンガン》へと変更する!」

 

めり込むようにして頭をムスタンガンに近付けるが、ムスタンガンが目の前に張ったバリアによって弾かれると、得意げにドナーが言い放った。

 

「ヘッ!しかも《放電ムスタンガン》は1ターンに2度まで戦闘では破壊されない!」

「俺はこれを待っていた!」

「なにっ!?」

「《ツーヘッド・シャーク》は1度のバトルフェイズに2回攻撃ができる!《電影のオコジョ》の効果が1ターンに1度だけである以上、もうその効果は使えない!くらえ!《電光-雪花》を攻撃!」

「なにっ!?うおおおおっ!!」

 

《電光-雪花》は青い光を放つ剣を横に向けて《ツーヘッド・シャーク》の攻撃を防ごうとするもその勢いに押され、破壊されてしまった。

 

 

ドナー:LP2200→LP1700

 

 

「これで、罠カードがセットできるようになったぞ!」

「カードを2枚伏せ、ターンエンドだ!(0)」

<凌牙:伏せ3枚 ドナー:伏せなし>

 

「俺のターン!(3)バトル!《ライトニング・ストレート》の効果で、《雷電娘々》の攻撃力を半分にして、直接攻撃!」

「罠発動!《ディープ・カーレント》!」

 

 

《ディープ・カーレント》

通常罠

相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動することができる。その攻撃を無効にし、バトルフェイズを終了する。

 

 

「直接攻撃を無効にして、バトルフェイズを終了する!」

「チッ!さっきから使えずにあった罠か?…けどな、その手の罠なら、一度発動しちまえば墓地に送られる。次の俺のターンのバトルは防げねえぜ!ターンエンドだ!(3)」

<凌牙:伏せ2枚 ドナー:伏せなし>

 

「だが俺のフィールドには、バトルフェイズ中に2回攻撃することができる、《ツーヘッド・シャーク》がいる!俺のターン!(1)バトルだ!《ツーヘッド・シャーク》!《電影のオコジョ》を攻撃!」

「またそのパターンか。《電影のオコジョ》の効果発動!攻撃対象を《放電ムスタンガン》に変更!」

「それはこっちのセリフだぜ!《ツーヘッド・シャーク》、2回目の攻撃!今度も、《放電ムスタンガン》を攻撃!」

 

《ツーヘッド・シャーク》の突進攻撃を再びムスタンガンが弾き返したのを見ると、舌打ちをしていたドナーは勝ち誇った笑みを浮かべて言い放った。

 

「ハッ!!プレイングミスだなぁ!《放電ムスタンガン》はバトルフェイズ中に2回戦闘で破壊されない!つまり、2回の攻撃じゃ破壊できねえんだよ!」

 

「俺がプレイングミスだと…?とんだロマンチストだなぁ!」

「なにっ!?」

「まだ俺のバトルは終わっちゃいねえ!永続魔法、《シャーク・ストリーム》の効果を発動!シャークモンスターがバトルした時、このカードを墓地に送り、デッキからシャークモンスターを特殊召喚する!《放電ムスタンガン》の効果は、俺のモンスターがバトルを行った回数分に特殊召喚を制限する!ならば、その俺がモンスターを呼び出したい数だけ、バトルすればいい話だっ!来い、《ダブルフィン・シャーク》!」

 

 

《ダブルフィン・シャーク》

効果モンスター

レベル4/水属性/魚族/攻撃力1000/守備力1200

このカードを水属性のエクシーズモンスターの素材とする場合、1体で2体分のエクシーズ素材とすることができる。

 

 

「新たなモンスターだとォ!?」

「《ダブルフィン・シャーク》!!《電影のオコジョ》を攻撃だ!」

「ドナーには、この攻撃を防ぐ手立てはない!!」

 

ハートランドシティの展望台で眩い光が放たれた。展望台の下を歩いている人たちは、その光に気付くものだろうか。そのような思いがふとドルベの中に過った。

 

「よし、これでやっと、《電影のオコジョ》が倒せた!」

「それでも俺の場にはまだ2体のモンスターがいる!」

「罠カード発動!《ワンダー・エクシーズ》!」

 

 

《ワンダー・エクシーズ》

通常罠

自分フィールドのモンスターを素材としてエクシーズモンスター1体をエクシーズ召喚する。

 

 

「このカードはバトル中にエクシーズ召喚をする!」

「レベル4モンスターが2体か!!」

 

ドナーがその言葉を言ったのには特に意味があるとは思えなかったが、凌牙は自分のエクストラデッキにあるカードを手に取った。

 

(俺は…)

 

「ダ…《ダブルフィン・シャーク》の効果によって、このカードを2体分のエクシーズ素材とする!レベル4のモンスター3体で、オーバーレイ!!3体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

 

 

来い、《No.32 海咬龍シャーク・ドレイク》!!

 

 

《No.32 海咬龍シャーク・ドレイク》

エクシーズモンスター

ランク4/水属性/海竜族/攻撃力2800/守備力2100

レベル4モンスター×3

このカードは「No.」と名の付いたモンスター以外との戦闘では破壊されない。1ターンに1度、このカードの攻撃によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。破壊したそのモンスターを相手フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は1000ポイントダウンする。さらに、このバトルフェイズ中、このカードはもう1度だけ攻撃できる。

 

 

「ナッシュ!!君は…」

「俺は…神代凌牙!!これが俺の、信じるデュエルだ!いけっ!シャーク・ドレイク!」

 

 

デプス・バイト!!

 

 

シャーク・ドレイクの口から出された鮫の顔を模した藤色の光線が飛び出すと、そこから何本もの筒のようなものが《放電ムスタンガン》へと向かった。

 

「くそっ。手札から罠カード発動!《ライトニング・カウンター》!エクストラデッキから特殊召喚されたモンスターの攻撃を無効にして、デッキからカードを1枚ドローする!(4)」

「また手札からの罠だと!?」

「お前のフィールドに水属性モンスターがいる場合、攻撃対象となった雷族モンスターを破壊することで、手札から発動できるんだよ!」

「だが、次の俺のターンで、確実に破壊してやる!俺はカードを1枚伏せ、ターンエンドだ!」(0)

<凌牙:伏せ2枚 ドナー:伏せなし>

 

「この瞬間!!《電影のオコジョ》の効果を発動!!破壊されたターンのエンドフェイズに、墓地の雷族モンスターを特殊召喚する!」

「何?」

 

今さらどのようなモンスターを呼ぼうが壁にしかならないと、大して気にもしていない凌牙であったが、突如雷が鳴り響いた。

 

そしてその雷が天狼へと姿を変えた。

 

「な…これは!?」

「俺が呼び出したモンスターは、《大狼雷鳴》!!」

「オ…オオカミナリ…?」

 

 

《大狼雷鳴》:☆7/攻撃力2500

 

 

「バカな!こんなモンスター、墓地にはいなかったはずだ!」

「あったんだよ。一度だけ、こいつを墓地に送るタイミングがな。」

「手札コスト…!!《ダメージ・コンデンサー》か!」

「そう。《ダメージ・コンデンサー》は手札1枚をコストとする。その時にな。」

「だが、今さら攻撃力2500のモンスターがでてきたくらいで、慌てる俺じゃねえ!」

 

「だったらこいつの真の力を見せてやる!!オオカミナリ、特殊能力発動!!」

 

 

《大狼雷鳴》が雄たけびをあげると、四方八方に雷の剣が舞い、シャーク・ドレイクの体を引き裂き、破壊していった。

 

目の前で崩れ去るシャーク・ドレイクを見た凌牙は、その光景を前に、言葉を失った。妙にスローに見えたのは、ただエースモンスターが破壊されたからという訳ではないのは、自分でも理解できた。

 

運命は自分で決めるものだと思っていた。しかし、運命は自分で決めるものではなかった。決まっているのだ。そう誰かが自分に囁いているようだった。

 

 

(次回に続く)

 




<今日の最強カード>
《電影のオコジョ》
効果モンスター
レベル1/光属性/雷族/攻撃力0/守備力0
自分のメインフェイズに発動することができる。1ターンに1度だけ、自分の手札からレベル4以下の雷族モンスター1体を特殊召喚する。相手モンスターの攻撃宣言時、自分フィールド上にこのカード以外の雷族モンスターが存在する場合、そのモンスターを選択して発動することができる。相手モンスターは選択したモンスターを攻撃する。この効果は1ターンに1度だけ使用することができる。また、このカードが破壊されたターンのエンドフェイズに発動することができる。自分の墓地に存在する雷族モンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。


<次回の最強カード>
《魂の行く末》
通常魔法
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