遊戯王UA   作:akc

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第20話-己(おの)に与えられし運命

神代凌牙

 

・LP1350

・手札0枚

・(モンスター)なし

・(魔法・罠)2枚

 

 

ドナー

 

・LP1700

・手札3枚

・(モンスター)《大狼雷鳴》(ATK2500)/《雷電娘々》(ATK1900)

・(魔法・罠)なし

 

 

凌牙の動揺に捉われることなく、デュエルは進行していく。凌牙のナンバーズであるシャーク・ドレイクが破壊されたことで、彼は大きく狼狽えている。

 

「くっ!シャーク・ドレイクが破壊された!」

「大狼雷鳴は墓地から特殊召喚された時、相手フィールド上の表側表示モンスターを全て破壊する効果を持っている!これでお前のフィールドはがら空きだ。これで終わりだ!俺のターン!(4)《大狼雷鳴》で、ダイレクトアタック!!」

 

大狼雷鳴が吼え、ノコギリのような歯をこちらに向けると、凌牙は我に返り、罠カード発動スイッチ(アクティベートスイッチ)を押した。

 

「罠カード発動!《ポセイドン・ウェーブ》!」

 

 

《ポセイドン・ウェーブ》

通常罠

相手モンスターの攻撃宣言時に発動する事ができる。相手モンスター1体の攻撃を無効にする。自分フィールド上に魚族・海竜族・水族モンスターが表側表示で存在する場合、その数×800ポイントダメージを相手ライフに与える。

 

 

「モンスターの攻撃を無効にする!」

 

巨大な波が押し寄せ、大狼雷鳴が押し戻された。しかし息をつく暇もなく、《雷電娘々》が臨戦態勢と言わんばかりにドラムをたたき始める。

 

「だが俺のフィールドには、もう1体攻撃できるモンスターがいる。今度こそ最後だ。《雷電娘々》で、ダイレクトアタックだ!」

 

もう1枚伏せカードがあることは、もちろんドナーも、そしてドルベもわかっていた。

 

「速攻魔法、《ディープ・シー・ブラスト》を発動!」

 

突然《雷電娘々》が放出した雷が軌道を変え、自分自身へと向かい、その雷を浴びて破壊された。

 

「ら…《雷電娘々》が!!」

「《ディープ・シー・ブラスト》は、モンスターが攻撃をした時、攻撃力の半分のダメージを受け、そのモンスターを破壊する!その後、破壊したモンスターをエクシーズ素材としてエクシーズ召喚できる水属性のモンスターエクシーズを、墓地からエクシーズ召喚する!」

 

 

神代凌牙:LP1350→LP400

 

 

「そうか。ナッシュがわざと攻撃力の低い《雷電娘々》の攻撃を無効にしたのは、レベル4モンスターで、シャーク・ドレイクのエクシーズ素材になることがわかっていたからか!」

「そうだ!俺はあきらめねえ!!再び現れろ!《No.32 海咬龍シャーク・ドレイク》!」

 

 

《No.32 海咬龍シャーク・ドレイク》:攻撃力2800

 

 

「またそいつか。」

「鮫は、一度食らい付いたら、獲物は死ぬまで離さねえ!」

(俺のライフは1000ポイントを下回っている。この状況で、シャーク・ドレイクをカオス化して、シャーク・ドレイク・バイスを出し、モンスター効果で、《大狼雷鳴》の攻撃力を0にできれば、奴を倒せる!)

 

「獲物は死ぬまで離さない?だったらここで消えてもらうぜ。魔法カード、《死者への手向け》を発動!」

 

 

《死者への手向け》

通常魔法

手札を1枚捨て、フィールド上のモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターを破壊する。

 

 

「手札を1枚捨て、シャーク・ドレイクを破壊する!」

「な…何だと!?ぐああああっ!!」

「さらに手札から永続魔法、《輪廻の雷》を発動して、ターンエンド!(1)」

<凌牙:伏せなし ドナー:伏せなし>

 

 

《輪廻の雷》

永続魔法

1ターンに1度だけ、自分のメインフェイズに発動する。自分フィールド上に存在する雷族モンスター1体を選択する。もしくは選択せずにこのカードを破壊する。選択した場合、そのモンスターを次の相手ターンのエンドフェイズに破壊し、雷族モンスター1体を自分の墓地から特殊召喚する。

 

 

「これは…」

「お前のエンドフェイズが来る毎に、俺のフィールドの雷族モンスターを破壊して、新たな雷族モンスターを墓地から呼び出す。これを使えば、《大狼雷鳴》を何度も呼び出し、その都度お前のモンスターを破壊することができる。逃げようとしても、そうはいかねえな!」

「俺は…」

 

勝てば人間、負ければバリアン。自分と対峙する者は、ヘヴンズチルドレンの一員、ドナー。彼は何を思うのか。そしてそれと同じほど、自分の後ろにいるドルベ。彼は何を思うのか。

 

勝てば人間、負ければバリアン。それらの言葉が交互に脳裏に浮かぶ。

 

(俺は、運命とは…選べるものだと思っていた。だが…)

 

「ドローッ!!!」

 

 

凌牙自身が感じていた。カードをドローした時の、紅い軌跡を。

 

「わかった。今わかった。ドナー、そしてドルベ!!運命は俺に…戦えと言った。ここで…自分の運命に目を背けるな、そう言った。だから俺は…このカードを使う!魔法カード、《魂の行く末》を発動!墓地の水属性モンスターエクシーズを除外し、除外したモンスターエクシーズと同じランクを持つモンスターを自分のエクストラデッキから特殊召喚する!!さらにその時エクシーズ召喚に使用することのできるモンスターが2体揃っていれば、そいつらをオーバーレイユニットにできる!」

「勝ちに行く訳か。ということは、お前の言う運命は…人間として生きること…。」

 

紅い軌跡が見えたドルベは目の前にいる紅き戦士がどちら側につくかということに自信があったので、何の不安もなく彼を直視できた。彼の、覚悟を固めた背中を…

 

 

「俺は勝つ。勝って…バリアンとして、生きる!!それが俺の運命!!」

 

 

「んだと…?」

「ナッシュ!」

 

「レベル4のハンマー・シャークと、ツーヘッド・シャークで、オーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!!エクシーズ召喚!」

 

 

現れろ、No.101!満たされぬ魂を乗せた箱舟よ、光届かぬ深淵より、浮上せよ!エクシーズ召喚!現れろ、S・H・Ark Knight!

 

 

「サイレント…オナーズ…アークナイト。」

「ナッシュ!!そのカードは…」

 

凌牙はドルベの方には振り返ることはなかったが、そのカードこそが全てを物語っていた。いや、物語る必要もない。彼は自身で言ったのだから、自分の運命が何であるかを。

 

「クッ…こいつは?」

 

 

《No.101 S・H・Ark Knight》:攻撃力2100

 

 

「だが、攻撃力2100じゃ、俺の攻撃力2500のオオカミナリには勝てねえ!」

「モンスター効果発動!オーバーレイユニットを全て使い、相手フィールドの攻撃表示モンスター1体をこのカードのオーバーレイユニットとする!」

 

 

エターナル・ソウル・アサイラム!!

 

 

「なっ!?何だと!?オーバーレイユニットに…!?」

「これでお前のフィールドにモンスターはいなくなった。いけっ!S・H・Ark Knight!プレイヤーにダイレクトアタック!!」

 

 

ミリオン・ファントム・フラッド!!

 

 

 

「どっ…どわああああああっ!!」

 

 

 

ドナー:LP1700→LP0

 

 

 

暫くの沈黙が訪れた。しかしそれはすぐに倒れたドナーの目の前にいる男によって破られた。

 

「俺の勝ちだ。だが、さっきも言ったように、俺は人間としては生きない。宣戦布告だ!!お前らが俺たちバリアンを敵と言うのであれば、受けて立ってやる!!」

「お前…その言葉忘れんなよ。せっかく穏便にことを済ませてやろうかと思ったが、俺たちを敵に回したことを、後悔させてやるぜ!」

 

ふらふらと立ち上がり、ドナーはそう言った後、その場から姿を消した。

 

「ナッシュ…君は。」

「待たせたな、ドルべ。俺は今のデュエルで確信した。これが俺の運命なのだと。人間として生きることではなく、バリアン七皇の一員として生きることが、俺の運命なのだと!」

「うん。」

 

 

「私もそうなる気がしていましたわ。」

 

 

透き通った女性の声が2人の後ろから聞こえた。その場にいないはずの者に驚きを見せることもなく、ナッシュたちは険しい表情をしつつも、彼女を迎え入れた。

 

「璃緒…いや、メラグ。」

「バリアン七皇、結成の時だ!!共に戦おう!!」

 

メラグとナッシュはそのドルべの言葉に、深く頷いた。

 

 

※※※※※※

 

 

それから3日後のことであった。デュエルに敗北したギラグのダメージは彼が思った以上に大きかったようであり、ギラグはバリアンの本部からは動き出せずに居た。

 

「すまねえな、せっかくバリアン七皇が揃ったって時に。」

「一体誰なんだギラグ!お前をこんな目に合わせた奴は!?」

 

「んなモン、決まっているじゃねえか。ナンバーズを使い、ギラグと戦う必要があるデュエリストは、あいつしかいねえじゃねえか。」

 

カプセルのようなものに入り、休養をとっているギラグの目の前に現れたベクターが、ギラグの戦友であるアリトにそう言った。そのセリフは、彼の闘志に火をつけるには十分すぎるセリフであった。

 

「やはり、九十九遊馬か!」

「いや、それが…」

 

「そうだなぁ!九十九遊馬なんだろうな!ナンバーズが使える奴なんてなぁ!」

「クソッ。九十九…遊馬!!もう我慢ならねえ。言ってくる!」

「おい、ちょっと待て…」

 

カプセルに入っているギラグの掠れた声では彼を制止することはできず、そのままアリトは走ってこの場を後にしてしまった。

 

不気味な笑みを浮かべるベクターをギラグが睨み付けると、背を向けながら、ベクターはギラグに言った。

 

「何だよ?あれ、違ったっけ?遊馬だろ?お前を倒したの?」

「違う。お前はわかっていただろ?あの時俺たちのデュエルを見てたよな。」

「何だよ。バレてたのか。残念だなぁ。」

「ベクター。お前一体何がしたい?」

 

「別にぃ。バリアンにとって九十九遊馬は敵でしょー?だったら早々に潰させた方が良いかなぁって!それに…」

 

パチン!ベクターがフィンガースナップをすると、ギラグとベクターの前には、アリトの姿が映し出されたモニターのようなものが現れた。

 

「アリト!!」

「バリアンズ・ヴィジョン!なんちて!」

 

 

バリアンの者たちは、ナンバーズの力を感じ取る能力を持っている。つまり、ナンバーズを所持する人間をどこまでも追いかけることが可能なのだ。その上、彼らは人間ではなく、並外れた身体能力、そして飛行能力も持ち合わせている。彼らから逃れる術はない。

 

一方九十九遊馬は、いつバリアンが来ても良いように、万全の準備をしている。ナンバーズのポテンシャルを引き出すことができるデッキを、備えているのだ。

 

「一体誰なんだろう?俺たちにナンバーズを渡したい…なんて。」

「だから言ったのだ。これは罠だと。やめるべきだ。」

「何言ってんだアストラル!売られた喧嘩は買うのがデュエリストだろ!」

「相変わらずだな、君は…。」

 

学校から帰宅した遊馬は、アストラルとともに2日前に郵便受けに入っていた手紙を読みながら地図の指し示す方向へと進んでいる。

 

ハートランド倉庫。彼も以前に一度だけそこに行ったことがある。その時のことを覚えていた。

 

自宅から20分のところにあるその倉庫にいたのは、以前ここで見たことのあるデュエリストおよびその仲間たちであった。

 

「九十九…遊馬!」

「あ!草薙…遊士!」

「来てくれると思っていたぜ。」

「すぐに会えるって、アストラルも言っていたしな!」

 

2人で会話を繰り広げていると、そこに遊士の後ろにいた零児が割って入った。

 

「2人で盛り上がっているところ申し訳ないのだが、君が、九十九遊馬か?」

「え?あ、そうだけど…」

「私たちは別次元から来たものでな。このナンバーズを渡す代わりに、教えてほしいことがあってね。」

 

そう言って零児はフォーチュンチュンと、ディアブロシスの2枚のナンバーズを遊馬に見せた。

 

「確かにナンバーズだ。」

 

アストラルがそう言うと、零児は「先ほどから気になっていたのだが…」と口を開いて会話を始めた。

 

「君は何者だ?遊馬の背後霊のようなものか?」

「なにっ!?あんたもアストラルが見えるのか!」

「アストラル…?」

「そう。我が名はアストラル。アストラル世界の使者だ。」

 

「俺にも見える。権現坂と、柚子は?」

「ああ。俺にもはっきりと見えるぞ。」

「私にも。普通の人には見えないの?」

 

「君たちは一体…。別次元の者だからか…?普通の人間には見えないのだが…」

「まあアストラル!かてえことはいいじゃんか!みんな見えたほうが都合が良いぜ!」

 

「それはそうと…本題に入っても良いかな?」

 

零児が眼鏡を人差し指で直しながら冷たくそう言った。

 

「そうだな。君たちはこのナンバーズと引き換えに何を教えてもらうつもりなのだ?」

 

するとそこからは零児よりも前に出た遊士が話を進めた。

 

「俺たち、人を探しているんだ!田村ユキって言う。」

「ユキ?」

「俺が前この次元に来た時、多分一緒に来たんだ!光に包まれたんだよ、あいつも!そんで俺が元の次元に戻っても、会えていないから、この次元に取り残されているのかもって。」

「うーん…」

「何でも良い!知っていることはないか?俺たちには手掛かりがねえんだ!頼む!」

 

学ラン姿の遊士が遊馬に頭を下げているが、遊馬は困惑した表情を見せている。

 

「そう言われても…アストラル。何か知らないか?」

「確かに私は異次元のエネルギーをキャッチすることはできるが…それでもそれが、その人のものとは断定できない。」

「そうか…。」

 

「遊士さん。これじゃ、また振り出しに…。」

「ちょっと、遊矢!」

「あ、ごめん。でも…」

 

柚子が余計なことを言わないのと言わんばかりに遊矢の肩を叩くと、遊士が振り向き、明らかに肩を落として言った。

 

「ああ。いいよ、探すしかねえってことだからな…」

 

いきなりゴゴゴ…という倉庫の入り口が開く音がして、一同はそちらに目を向けた。

 

「ン!?」

「誰だ!!」

 

 

「ヘッ。見つけたぜ。九十九遊馬!!」

 

 

「お前…アリト!!」

 

胸元が肌蹴た状態で着ている紅いワイシャツにグレーのスラックスという出で立ちのバリアンの戦士が、遊士たちの目の前に現れた。

 

「何だお前。」

「遊馬。お前に用があって来た!部外者に用はねえ!とっとと失せな!」

「んだよその言い草。まぁいいや、遊馬に用がっていうんなら、俺たちがいる必要もないよな。」

 

この次元のことは良くわからず、ましてや遊馬と他者との人間関係などほとんどわからない遊士たちからすれば、当然のことである。彼らには目的がある。目的があって行動しているのだ。

 

「じゃあな…」と遊士が言おうか言うまいか考えていた時、再び倉庫の入り口が開き、赤いスーツが目に入った。

 

「ン…?」

 

倉庫に入って来た男の第一印象は、横分けにした金髪、両耳にピアスをした赤いスーツ、白いワイシャツの上には黒いクロスタイを身に着けた紳士風の優男と言った具合か。

 

「おっさんかよ今度は。誰だ?」

 

「君は人を見ていきなり誰だと言うのかね?無礼だとは思わんか?」

「わりぃなおっさん。思い通りにいかないことがあって、八つ当たりしちまった。」

「フッ。気にする必要はない。草薙遊士くん。」

 

その名前が出た瞬間、遊士は紳士風の優男に背中を向けかけていたが、その場に立ち止まり、振り返った。

 

「な…何で俺の名前を!?」

「私は、トゥール。ヘヴンズ・チルドレンの一人だ。」

「ヘヴンズ…チルドレン!?ヘヴンって、まさかてめえ。」

「そう。君たちに助言をしたヘヴンの部下の一人だ。」

「助言だと?どう考えても余計なお世話だったけどな!」

 

しばらく2人で言い争っているところに、アリトと遊馬も入った。

 

「おい、何なんだよいきなり。」

「俺たちに関係がねえなら、余所でやってくれよ!」

 

「おっとそれは失礼。だが今回は君たちに関係があるからわざわざここに来たのだよ。私とデュエルをして欲しい。バリアン七皇の一人、アリト。」

「なっ…バリアン七皇…どうしてそれを!?普通の奴には…」

「私は普通ではない。と言えば納得してもらえるかね。」

「お前が普通じゃないとしても、俺はここに遊馬とデュエルをしに来た!ギラグの仇を討ちに!」

「は?ギラグの?」

 

若干裏返り気味の声で遊馬がアリトの言葉に答えると、その後に会話を続けたのはトゥールであった。

 

「ギラグの仇討ちならば、倒すべきは遊馬ではないがね。」

「は…?どういうことだおっさん?」

「わからんのかね。ギラグを倒したのは遊馬ではないと言っているのだ。」

 

「俺だよ。」

 

アリトが理解できていない様子なので、痺れを切らした遊士が呆れてそう言った。しかしそれを言うと、彼の怒りの矛先が自分に向かうということを覚悟しなければならない。

 

人間ではないギラグの仲間の怒りを…

 

「て…てめえが!?」

「ああ。」

 

「ギラグには聞かされていないのかね?意識でも失っているのかな?」

 

全てお見通しであると言わんばかりにそう言ったトゥールの会話は、もちろんバリアンズ・ヴィジョンを通してギラグとベクターも聞いている。

 

(チッ。誰だか知らねえが、余計なことをしやがって!)

 

「…」

 

「ギラグは…てめえにやられたのか!!だったらデュエルだ!遊馬!お前の相手は後でしてやる、この俺、バリアン七皇の一人、アリトが相手だ!」

「俺はてめえに用はねえが…売られた喧嘩は買うぜ!」

 

「遊士さん!そんなデュエルをしている場合じゃ…」

 

柚子がそう言って遊士がデュエルをするのを止めようとすると、遊士の視線はアリトに対して注がれた後に、トゥールに対して向けられた。

 

「俺はこいつに用がある!」

「フッ。私も君たちに用事があって来た。デュエルという用事がね!せっかくだ、それぞれに用があるのならば、トライアングルデュエルといこうか!」

 

「ヘッ。いいぜ。」

「望むところだ!バリアル・フォーゼ!!」

 

すると紅い光の中で、アリトは一気に紅き戦士バリアンの姿へと変化した。

 

「へ…変身しやがった!!何かのヒーローなのか!?」

「ごちゃごちゃうるせえ、いくぜ2人とも!」

 

 

「「「デュエル!!」」」

 

 

 

草薙遊士:LP4000

アリト :LP4000

トゥール:LP4000

 

 

 

「では、先攻を取らせてもらおうかね。私のターン!《ドラゴンフライ》を攻撃表示で召喚!」

 

 

《ドラゴンフライ》

効果モンスター

レベル4/風属性/昆虫族/攻撃力1400/守備力900

このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分のデッキから攻撃力1500以下の風属性モンスター1体を自分フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する事ができる。

 

 

「ターン終了!(4)」

<遊士:伏せなし アリト:伏せなし トゥール:伏せなし>

 

「次は俺だ!ドロー!(5)《BK(バーニングナックラー)スイッチヒッター》を召喚!」

 

 

《BKスイッチヒッター》:攻撃力1500

 

 

「このモンスターはバーニングナックラーのエクシーズ素材になる場合、1体で2体分のエクシーズ素材にできる!2体分のスイッチヒッターで、オーバーレイ!」

 

 

エクシーズ召喚!魂に秘めた炎を、拳に宿せ!《BK拘束蛮兵リードブロー》!!

 

 

《BK拘束蛮兵リードブロー》(小説版)

エクシーズモンスター

ランク4/炎属性/戦士族/攻撃力2200/守備力2000

「BK」と名のついたレベル4モンスター×2

このカードが戦闘またはカードの効果によって破壊される場合、その代わりにこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除く事ができる。また、このカードのエクシーズ素材が取り除かれた時、このカードの攻撃力は800ポイントアップする。

 

 

「リードブロー…」

「いきなりエクシーズかよ!」

 

「ターンエンドだ!(4)」

<遊士:伏せなし アリト:伏せなし トゥール:伏せなし>

 

「じゃあ今度は俺のターンだ、いくぜ!」

 

表情にこそ出さないが、トゥールはわかっていた。報告書で送られてきた遊士のデッキ内容。それが戦士族デッキであり、さらに言えば、不思議な力を持つ剣聖が入っているということも。

 

「手札から、《コマンド・ナイト》を召喚!このカードの効果で、俺の戦士族モンスターの攻撃力は400ポイントアップ!」

 

 

《コマンド・ナイト》:攻撃力1200→攻撃力1600

 

 

「そして装備魔法、《竜殺しの剣》を発動!

 

 

《竜殺しの剣》

装備魔法

戦士族モンスターにのみ装備可能。装備モンスターの攻撃力は700アップする。装備モンスターがドラゴン族モンスターと戦闘を行ったダメージ計算後に発動する。装備モンスターと戦闘を行ったそのモンスターはそのバトルフェイズ終了時に破壊される。

 

 

「装備モンスターの攻撃力は700ポイントアップ!」

 

 

《コマンド・ナイト》:攻撃力1600→攻撃力2300

 

 

「攻撃力2300か。」

「これで、俺のモンスターが最も攻撃力が高いぜ!ターンエンド!(3)」

「フッ。このターンから攻撃が可能となる。いかせてもらうとするかね!」

 

 

(次回に続く)

 

 

<今日の最強カード>

《魂の行く末》

通常魔法

 

 

<次回の最強カード>

《Heaven's Call》

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。自分のデッキから、「Heaven」と名の付くカード1枚を自分の手札に加える。

 

 

 

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