遊戯王UA   作:akc

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第32話-新たな切り札!アセンションナンバーズ

草薙遊士

 

・LP350

・手札1枚

・(モンスター)なし

・(魔法・罠)なし

 

 

アリト

 

・LP3100

・手札0枚

・(モンスター)《CNo.105 BK彗星のカエストス》(ATK4800)(+)

・(魔法・罠)《CNo.80 葬装覇王レクイエム・イン・バーサーク》(+)

 

 

遊士が意識を手放したが、彼には何か得体のしれない光景が広がってきた。青白い閃光が彼の周囲を包む光景であった。まるで異空間である。

 

「これは…」

 

思わず遊士はうつ伏せの状態から顔を前に向けると、目の前にはアリトはいない。彼の目の前にいるのは、《剣聖-ライジング・ソード》。そして左側に視線を移すと、そこには遊馬とアストラルが見える。しかし他のナンバーズクラブの面々は誰も見えない。

 

「あ…?」

 

遊士はわざとらしく目をこすって見せたが、その光景がデュエルフィールドに切り替わることはなかった。彼の腕にも、デュエルディスクがつけられている訳ではない。

 

「遊士さん!」

 

遊馬が声をかけてきたことで、彼のおぼろげなその意識は、はっきりとしたものになった。自身の外傷も忘れ、彼はパッと立ち上がった。

 

「遊馬。それに…アストラル!?俺は…どうして…!?負けたのか?いや、俺の目の前には…ライジング・ソード。」

「遊士さん!何か…聞こえます!!」

 

遊馬がそう言うと、遊士の目の前に、半透明の希望皇ホープが現れた。

 

「ホープ!?蘇ったのか!?」

 

ホープとライジング・ソードは、遊士に顔を向けた。そうして2体は同時に頷いた。その光景は、遊士に思い出させた。遊矢と初めてデュエルアカデミアで戦い、その際、2人で見た閃光に包まれたオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴンと彼と自身との空間を。

 

『希望皇ホープ…このカードが我々には必要だな。サブリメイションカードと組み合わせ…全ての次元が新たなるステージに進むための存在に進化させる必要がある。』

『なるほど。カオスナンバーズではない、別の形の希望皇ホープという訳か。サブリメイションナンバーズか?』

『いやいや、我々のナンバーズならば、アセンションナンバーズが相応しい。』

『それは良いな。しかしそのためには…アセンションのカードと、サブリメイションの力を持ったカードを持つ者の力をぶつけなければ…』

『心配するな。ある程度、見立ては立てている。』

 

「おい、またお前!!おい、てめえはっ…」

 

声だけが脳裏に響いた。実体はない。遊士は姿の見えない存在に苛立ちを覚えつつも、彼らの言った言葉が、気にかかっていた。

 

「アセンションナンバーズ。」

「お前らにも聞こえたな、今の!?」

「あ…ああ。」

 

アストラルは黙って頷いていた。それを見た遊士は、この2体の力を重ねる。それこそが自分が新しい力を手にする方法だと確信した。

 

「まだ負けてはいない!!遊士。なぜこの白い光景が我々に見えるのかはわからない。だが、ここに我々が立っていることには、意味があるはずだ!」

「ああ、アストラル!!言われなくたって、わかってる!!俺は…この光景を信じる!」

 

 

遊士がほんの2秒ほど目を瞑って再び目を開くと、彼の目の前に真っ先に見えたものはレクイエム・イン・バーサークを装備したカエストスであった。その後方には、苛立ちを募らせているアリトも見える。

 

「おい、いつまで待たせてんだよ!?ようやく立ち上がったかと思えば、ボケっとしやがって。」

「待たせたな、アリト。このデュエル、勝たせてもらうぜ。」

「ハッ!寝言は寝ていいやがれっ!」

「俺のターン。」

 

(遊馬、アストラル。俺がこのデュエルで勝つには、さっきの状況を作るしかない。俺は一人の力でも勝てると思ってた。お前らの『カード』、デュエルモンスターズとしての『カード』さえあればそれでいいって。ナンバーズさえいればいいって。けど、ちげえ。俺には、お前らの『カード』じゃなく、お前らの『力』が必要なんだ!)

「俺に力を貸してくれ。遊馬、アストラル。」

 

「もちろんだ、遊士さん!!!」

「我々の思いを、受け取ってくれ、遊士!!」

 

「ドロー!!(2)このスタンバイフェイズに、《インテンショナル・リングアウト》の効果で除外されていた、ライジング・ソードが、俺のフィールドに戻る!」

 

 

《剣聖-ライジング・ソード》:守備力2000

 

 

「さらに魔法カード、《死者蘇生》を発動!(1)」

「誰を蘇らせようと、ただの壁モンスターにしかならないぜ!」

「戻ってこい、《No.39 希望皇ホープ》!!」

 

 

《No.39 希望皇ホープ》:攻撃力2500

 

 

「遊馬!お前の力を、貸してくれ!!俺は…ランク4のホープと、レベル7のライジング・ソードで、オーバーレイ!!」

 

「何だと!?そんな、バカな!?」

 

「う…嘘だろ!?ホープとライジング・ソードじゃ、レベルもランクも…バラバラ!」

「とどのつまり、ただのエクシーズ召喚じゃない…!?」

「どうなってるキャット!?」

「遊馬と遊士さんの力が…1つに!」

 

2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!新たなる地平を切り開く光!希望という名の力となり、我が剣に宿れ!アセンションエクシーズ!!いくぜ、これが俺の、新たなる切り札、《ANo.(アセンションナンバーズ)39 希望剣聖-ホープ・ザ・ライジング》!!

 

 

《ANo.39 希望剣聖-ホープ・ザ・ライジング》:攻撃力2500

 

 

全く異なるレベル、ランクを持つ2体のモンスターが重なってできたホープ・ザ・ライジング。ライジング・ソードの鎧の模様が白と黄色を基調としたものになり、兜も金色ではないが、光沢のある黄色となっている。凛々しい表情はそのままに、ロングソードには黄色のオーラが纏っている。

 

「ホープとライジング・ソードが合体した!?」

 

「いや、これは合体したというより…ライジング・ソードに、ホープの要素が詰まった!?」

「すっげえぜ、遊士さん!!」

 

「だが攻撃力は2500。たったの100ポイントしか変わってねえじゃねえか!」

「この100ポイントの差はでかいぜ。遊馬のホープ、そして俺が元々来たところで戦った遊矢のオッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン。どっちも攻撃力は2500だ。そして俺のエースは、2400だった。こいつは、仲間の力を得て、その力を上昇(ライジング)させることができるんだ!」

「なに…?」

 

「いくぜ!まずは、ホープ・ザ・ライジングの効果を発動!1ターンに1度、デッキからカードを1枚ドローできる!」

 

遊士がカードを引く時に、ホープ・ザ・ライジングの体が発光した。ホープの力を得たからか、体は黄色く発光し、遊士のドローの軌跡は、変わらず褐色であった。

 

「また…!?」

 

 

(なにっ!?このカードは…)

 

遊士はドローカードを見ると、思わず遊馬に顔を向けた。彼とはすぐに目が合い、遊馬はその場で頷いた。そのカードを使って勝て、そういう意味だったのだろうか。

 

「バトル!《ANo.39 希望剣聖-ホープ・ザ・ライジング》の攻撃!」

「何!?自分より攻撃力の高いモンスターに攻撃するだと!?」

「さらにこの瞬間、オーバーレイユニットを1つ使い、ホープ・ザ・ライジングの効果発動!モンスター1体の攻撃を無効にし、戦闘を行う相手モンスターの攻撃力を0にする!」

 

 

《ANo.39 希望剣聖-ホープ・ザ・ライジング》:ORU2→ORU1

《CNo.105 BK彗星のカエストス》:攻撃力4800→攻撃力0

 

 

ホープ・ザ・ライジングが剣を一振りし、光をカエストスに浴びせると、カエストスの纏っていた紅いオーラが消え、肩を落とした。戦意喪失とでも言うべきか。

 

「カエストスの攻撃力が0に!…だが、モンスターの攻撃が無効になるなら、このバトルでは俺を倒すことはできない!」

「それはもちろんわかってるに決まってるだろ!速攻魔法、《ダブル・アップ・チャンス》を発動!」

 

 

《ダブル・アップ・チャンス》

速攻魔法

モンスターの攻撃が無効になった時、そのモンスター1体を対象として発動できる。このバトルフェイズ中、そのモンスターはもう1度だけ攻撃できる。この効果でそのモンスターが攻撃するダメージステップの間、そのモンスターの攻撃力は倍になる。

 

 

「バカな!?《ダブル・アップ・チャンス》だと!?そいつは遊馬の…」

「ホープ・ザ・ライジングが、俺に力をくれた。俺と遊馬、アストラルの力が合わさったカードがな!」

 

 

《ANo.39 希望剣聖-ホープ・ザ・ライジング》:攻撃力2500→攻撃力5000

 

 

「いけぇっ!!ホープ・ザ・ライジング!彗星のカエストスを攻撃!」

 

 

ホープ剣・ライジングスラッシュ!!

 

 

ロングソードが一振りされると、剣先からは別の剣がクルクルとブーメランのようにしてカエストスに向かっていく。それは紛れもなく、希望皇ホープの使っている剣であった。それがカエストスの腹部に刺さり、直後に袈裟懸けの形で、ホープ・ザ・ライジングがロングソードでカエストスを切り裂いた。

 

「グッ…ぐああああああああっ!!」

 

 

アリト:LP3100→LP0

 

 

カエストスとそれに装備されていたレクイエム・イン・バーサークの体から出たバリアンの瘴気の影響か、ハートランド中央公園の地面に亀裂が生じ、爆風に吹き飛ばされたアリトは地面の裂け目に消えて行った。

 

(くそ…この俺が…)

 

「アリト!!」

 

遊士たちが裂け目をのぞき込もうとしたが、彼の姿は見えず、見えたものはただの闇であったため、彼らは引き返した。

 

「アリト!!」

「遊馬!やめろ!!あぶねえ。」

「遊士さん!止めないでくれ!あいつは、わかりあえる奴なんだ!俺は一度あいつとデュエルをして…」

「やめろって言ってんだよ!!」

 

傷ついた体ながら、遊士は思い切り遊馬を突き倒した。遊馬の周りには砂ぼこりが舞っている。

 

「もしあいつとわかりあえるなら、あいつとまた会った時に世間話でも何でもしろ!今お前がここに落ちたらどうなる!?戻ってこれるか?落ち着けよ遊馬!」

「あ…す、すまねえ。」

 

「そんなことより、ありがとな。お前らの力があったから、俺はあいつを倒せた。それは間違いねえ。」

 

遊士は手に持っている希望剣聖-ホープ・ザ・ライジングのカードをしっかりと持った。その感触を、いつまでも感じていた。

 

 

------

 

時を同じくして、ナッシュ、メラグ、ミザエルはベクターの謀反に伴い、行動を共にしていた。真のギャラクシーアイズ使いを決める戦いを優先するミザエルを説得するのには骨が折れたようだが、ミザエルを失う訳にはいかないというナッシュの一言が、彼のそのバリアンのためではなく個人のための戦いを止めることに成功したのだ。

 

ナッシュはギラグとアリトに対する念話が届かないことが不安になり、2人をダウンタウン周辺を歩いていた。

 

「アリト!!アリトーッ!!!」

「ナッシュ。気持ちはわかるが、それでは敵に居場所を教えることになってしまうぞ!」

「今は落ち着いて、ナッシュ。」

 

「クッ。」

(これが落ち着いてなんていられるか。ギラグとアリトがもしベクターに吸収されでもしたら…!!)

 

 

「仲間をお探しかな?」

 

 

ナッシュたちの真上から、推定年齢30歳ほどの男性の声がした。視線を移すと、真上から白衣姿の男性が彼らの前に現れた。

 

「貴様は…!」

「ヘヴンズ・サードか!?」

 

「そうだ。私の名前はアフタン。ヘヴンズ・サードの一員だ。」

「フッ。わざわざお前の方から出向いてくるとは、殊勝な心掛けだな。」

「そう言ってもらえるとは光栄だな。さあ、デュエルだ。ナッシュ。」

「何…?」

 

「待て。ナッシュと戦うのなら、まずは私たちからだ。」

「そうだ。」

 

ナッシュの前に、メラグとミザエルが出て、アフタンの前に立ちふさがった。

 

「メラグ、ミザエル。」

 

「残念だが君たちに用はない。なぜなら、君たちと同じくらいの実力を持ったデュエリストを、私は既に一人倒したからだ。」

「何…!?」

「そんな…」

「何だと!?」

 

「ギラグ。彼は大したデュエリストではなかったな。」

 

冷ややかにそう言い放つ彼を前に、ナッシュは無意識のうちにメラグとミザエルをかき分け、アフタンの目の前に出たのだった。

 

奥歯を噛みしめ、拳を握り、目の前のデュエリストに怒りを向ける。

 

「ギラグをやったのはてめえか!!」

 

「ナッシュ!!」

 

「だから、ギラグと同じくらいの実力を持ったメラグ、ミザエルでは力不足だ!さあ、構えろ、ナッシュ!」

「いいだろう。このデュエル、受けて立つぜ!!!」

 

「ナッシュ、気をつけろよ。」

 

 

「デュエル!!」

 

 

ナッシュ:LP4000

アフタン:LP4000

 

 

(ナッシュ。君では私は倒せない。ヘヴンの緊急招集があった時、君たちバリアンの切り札を学ばせてもらった。私のコアキメイルデッキで、しっかりと対策は打たせてもらったよ。)

 

「俺の先攻だ!モンスターを裏守備表示!ターンエンド!(4)」

<ナッシュ:伏せなし アフタン:伏せなし>

 

「ナッシュが、裏側守備表示だと?」

「まずは手堅く様子見…冷静ね。」

 

「ならば私のターン!(6)私は手札から、《コアキメイル・ウルナイト》を召喚!(5)」

 

 

《コアキメイル・ウルナイト》

効果モンスター

レベル4/地属性/獣戦士族/攻撃力2000/守備力1500

このカードのコントローラーは自分のエンドフェイズ毎に手札から「コアキメイルの鋼核」1枚を墓地へ送るか、手札の獣戦士族モンスター1体を相手に見せる。または、どちらも行わずこのカードを破壊する。1ターンに1度、手札の「コアキメイルの鋼核」1枚を相手に見せる事で、デッキから「コアキメイル・ウルナイト」以外のレベル4以下の「コアキメイル」と名のついたモンスター1体を特殊召喚する。

 

 

「レベル4で攻撃力2000!?」

「《コアキメイル・ウルナイト》のモンスター効果発動!手札の《コアキメイルの鋼核》を相手に見せて、自分のデッキからレベル4以下のコアキメイルモンスター1体を特殊召喚する!出でよ、《コアキメイル・ガーディアン》!!」

 

 

《コアキメイル・ガーディアン》:攻撃力1900

 

 

「あいつ、見た目の割には攻撃力の高い下級モンスターを多用するのか!」

「けど、ミザエル。コアキメイルモンスターは、頭脳プレイを必要とするカードよ。」

 

「ヘッ。頭脳プレイか。見せてもらうぜ、お前の頭脳プレイをな!」

「フッ。よく喋る。バトル!《コアキメイル・ウルナイト》で、セットされたモンスターを攻撃!」

 

ウルナイトが手に持った剣で裏側守備表示モンスターを一刺しすると、色彩豊かなサメのモンスターが間もなく破壊された。

 

「《オーロラ・シャーク》の効果発動!」

 

 

《オーロラ・シャーク》

効果モンスター

レベル4/水属性/魚族/攻撃力1000/守備力1500

リバースしたこのカードが戦闘で破壊された場合に発動することができる。このカードを自分フィールド上に表側守備表示で特殊召喚することができる。この効果で特殊召喚したこのカードの守備力は500ポイントアップする。「オーロラ・シャーク」の効果は1ターンに1度しか発動できない。

 

 

「戦闘で破壊された《オーロラ・シャーク》は、そのバトルフェイズ中一度だけ特殊召喚できる!そしてその守備力は500ポイントアップする!」

「なるほど。それは困るな。《コアキメイル・ガーディアン》の効果発動!モンスターの効果が発動した時、自身をリリースすることで、そのモンスターの効果の発動を無効にして、破壊する!」

「何だと!」

 

フィールドに復活するや否や《コアキメイル・ガーディアン》が手に持つ武器で攻撃することもなく、体当たりで2体ともフィールドから消えた。

 

「クッ。」

「カードを1枚伏せる。そして《コアキメイル・ウルナイト》は、その存在をフィールドに維持するためには、《コアキメイルの鋼核》を墓地に送るか、手札の獣戦士族モンスターを見せなければいけない。私は手札の、《コアキメイル・クルセイダー》を君に見せる。ターンエンドだ。」(4)

<ナッシュ:伏せなし アフタン:伏せ1枚>

 

(奴はおそらく、俺のデュエルを研究してきたはず。奴の自信ありげな、鼻持ちならない態度。それは…ヤツなりの準備に裏付けされたものだろう。だったら…)

 

ナッシュはアフタンの伏せカードに視線を向けると、自分のターンの宣言をし、デッキの一番上のカードを黙ってドローする。

 

「ナッシュ!」

「バリアンズ・カオス・ドローではないのか!」

 

「君のスタンバイフェイズに、永続罠、《コアキメイルの閃光》を発動する!」

 

 

《コアキメイルの閃光》

永続罠

自分フィールド上に「コアキメイル」と名の付いたモンスターが表側表示で存在する場合、相手ターンにのみ発動することができる。自分のデッキから「コアキメイル」と名の付いたレベル4以下のモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚し、このカードを装備する。装備モンスターが自分のエンドフェイズに存在する場合、自分は1000ポイントのダメージを受ける。

 

 

「デッキからコアキメイルモンスターを特殊召喚させてもらおう!さあ出でよ、《コアキメイル・ウォール》!!」

 

 

《コアキメイル・ウォール》:攻撃力1900

 

 

「《コアキメイル・ウォール》。なるほどな、俺のランクアップマジック封じか。」

「ほぉ。君は《コアキメイル・ウォール》の効果を知っているようだな。」

「当然だ。自身をリリースすれば、魔法カードの発動を無効にする。そんな効果が、あったはずだぜ。」

「だが、君が引いたカード、それはランクアップマジックだろう?このターンはせいぜい壁モンスターでも召喚し、時間を稼ぐのだな。」

 

ナッシュはニヤリと笑って見せると、ドローフェイズに引いたカードを手札には加えず、そのままフィールドに置いた。

 

「俺は…《シャクトパス》を召喚!」

 

 

《シャクトパス》:☆4/攻撃力1600

 

 

「なにっ!シャクトパス!?」

「お前がランクアップマジックの対策をしてくることなど、とうにわかっていたぜ!俺は手札から、《サイレント・アングラー》を特殊召喚!」(3)

 

 

《サイレント・アングラー》:☆4/攻撃力800

 

 

「レベル4のモンスターが、2体!」

「これで条件は整ったというわけか。」

 

ミザエルがそう呟くと、ナッシュはまるで雲を掴むかのように手を空に掲げ、2体のモンスターが光となって昇っていった。

 

「レベル4の2体のモンスターで、オーバーレイ!2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

 

 

現れろ、No.101!満たされぬ魂を乗せた方舟よ。光届かぬ深淵より、浮上せよ!S・H・Ark Knight(サイレント・オナーズ・アーク・ナイト)

 

 

「くっ!オーバーハンドレッドナンバーズを召喚されたか!」

「オーバーレイユニットを2つ使い、効果発動!相手の場に攻撃表示で特殊召喚されたモンスターをこのカードの下に重ねて、オーバーレイユニットとする!」

 

 

エターナル・ソウル・アサイラム!!

 

 

「なにっ!《コアキメイル・ウォール》が!」

「さらに、アーク・ナイトで、《コアキメイル・ウルナイト》を攻撃!」

 

 

ミリオン・ファントム・フラッド!

 

 

「ぐあっ!」

 

 

アフタン:LP4000→LP3900

 

 

「ギラグをやった腕前が、こんなもんなはずねえだろ?全力でかかってこい!」(4)

<ナッシュ:伏せなし アフタン:伏せなし>

 

「私のターン!(5)私は手札から、《コア濃度圧縮》を発動!」

 

 

《コア濃度圧縮》

通常魔法

手札の「コアキメイルの鋼核」1枚を相手に見せ、手札から「コアキメイル」と名のついたモンスター1体を捨てて発動する。自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

 

「自分フィールドにモンスターがいない場合、手札のコアキメイルの鋼核を相手に見せて、手札のコアキメイルモンスターを捨てて、カードを2枚ドローする。私は手札から、《コアキメイル・クルセイダー》を捨てて、2枚ドロー!さらに私は、《コアキメイル・アイス》を召喚!」(4)

 

 

《コアキメイル・アイス》:攻撃力1900

 

 

手に氷でできた槍状の武器を持つ人型の氷のモンスターが現れた。

 

「このモンスターは、手札1枚を捨てることで、フィールドに特殊召喚されたモンスター1体を破壊する効果を持つ!」

「何だと!?」

「エクシーズ召喚も特殊召喚の一つだ。ならば当然、この効果の対象となる!《コアキメイル・アイス》の効果発動!手札の、《コアキメイル・ヴァラファール》を捨て、アーク・ナイトを破壊!(3)」

 

《コアキメイル・アイス》は手に持った槍状の氷の塊をはるか上空に存在するアーク・ナイトに直撃させようとした。

 

しかし、槍がアーク・ナイトに当たる寸前、アーク・ナイトが自身を守るバリアを展開し、槍が砕け散ったのが見えると、アフタンは眼鏡越しに、予想していたと言わんばかりのしたり顔を見せた。

 

「やはりか。」

「アーク・ナイトは破壊される場合、代わりにオーバーレイユニットを1つ取り除くことができる。《コアキメイル・アイス》の効果は無意味だ!」

「それはどうかな?」

「何だと?」

「《コアキメイル・アイス》の効果は1ターンに何度でも発動することができる!」

「なにっ!!」

「さらに手札を1枚捨て、(2)《コアキメイル・アイス》の効果発動!」

 

再び《コアキメイル・アイス》の手には光の中から出た、氷でできた槍が握られ、そのモンスターがそれを投げつけると、今度はアーク・ナイトに貫通し、その場で陥落した。

 

「くっ!」

「バトルだ!《コアキメイル・アイス》で、プレイヤーに直接攻撃!」

 

 

アイスバーグ・レイ!

 

 

槍を持たない手から氷の混じった波動を繰り出し、ナッシュを吹き飛ばした。ナッシュは2メートルほど飛び、砂煙が舞った。

 

「ぐあああああっ!」

 

 

ナッシュ:LP4000→LP2100

 

 

「ナッシュ!」

「我々バリアンと、ここまで互角に渡り合うとは!」

 

「互角…?強がるな。勝つのは私だ。《コアキメイル・アイス》を維持せずに、破壊する!そして私はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ!(1)」

<ナッシュ:伏せなし アフタン:伏せ1枚>

 

砂埃を払ったナッシュが元居た位置へと戻った。

 

(《コアキメイル・アイス》を維持しなかった?手札に《コアキメイルの鋼核》も、永続魔法もなかったのか?まぁいい。今なら直接攻撃のチャンスだ!)

「ヘッ。ここまでやるのなら…いいぜ、お前にも見せてやるぜ!俺の…俺たちバリアンの力を!」

 

ナッシュがデッキの一番上のカードに指を置くと、アフタンは前歯を覗かせた。冷静沈着な科学者という印象とは裏腹なその顔に、思わずメラグは殺気を覚えた。

 

「ナッシュ!!ダメ!バリアンズ・カオス・ドローを使っては!!」

「バリアンズ・カオス………ううっ!!!……

 

 

グッ、うああああああああっ!!」

 

 

突如彼の周囲を白い球体が包み込み、彼がバリアンズ・カオス・ドローを行おうとするや否や、電撃が走ったかのようにして、彼のドローを妨げた。

 

「ナッシュ!」

 

「フフフ…ハハハハハ!!!」

 

「貴様っ…!これは…一体…はぁっ、はぁっ、何の…真似だ……っ。」

「罠にかかったな、ナッシュ!ヘヴンの中でも数名のみが所有する、ヘヴンズ・コート。それが、このフィールドにはかかっていたのだよ。」

「何だと?ヘヴンズ・コート?」

「そうだ。私は選ばれた者なのだ。私はバリアンと戦うことを任された。そしてヘヴンより、これをいただいた!」

 

アフタンは彼のデュエルディスクが発光していることを見せるために、左腕を掲げて見せた。

 

「このヘヴンズ・コートの中にいる限り、人外の力を使用することはできない。バリアルフォーゼについては、もう既にデュエルの前からしていたからな。それは影響を受けないが。何にせよ、これで脅威はなくなった!」

 

誇らしげにそう言い放つアフタンを前に、ナッシュは毅然とした態度で言い返した。

 

「いいぜ…バリアンズ・カオス・ドローがなくとも、俺は勝つ!俺のターン!!ドローッ!!(4)手札から、《ビッグ・ジョーズ》を召喚!」

 

 

《ビッグ・ジョーズ》:☆3/攻撃力1800

 

 

「さらに手札から、《シャーク・サッカー》を特殊召喚!」(2)

 

 

《シャーク・サッカー》

効果モンスター

レベル3/水属性/魚族/攻撃力200/守備力1000

自分フィールド上に魚族・海竜族・水族モンスターが召喚・特殊召喚された時、このカードを手札から特殊召喚する事ができる。このカードはシンクロ素材とする事はできない。

 

 

「このモンスターは俺のフィールドに魚族モンスターが召喚された時、手札から特殊召喚できる!」

「レベル3モンスターが、2体!?またエクシーズ召喚を行うつもりか!」

「言ったはずだ!バリアンズ・カオス・ドローがなくとも、俺は勝つと!2体のレベル3モンスターで、オーバーレイ!!2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!」

 

 

此岸の力よ!彼岸の魂に訣別をもたらし、真実を告げる運命の一枚となれ!《No.71 リバリアン・シャーク》!!

 

 

《No.71 リバリアン・シャーク》:守備力2000

 

 

(次回に続く)

 




<今日の最強カード>
ANo.(アセンションナンバーズ)39 希望剣聖-ホープ・ザ・ライジング》
エクシーズモンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻撃力2500/守備力2000
「No.39 希望皇ホープ」+「剣聖-ライジング・ソード」
このカードのエクシーズ召喚を行う場合、上記のモンスターをエクシーズ素材として、その上にこのカードを重ねてエクシーズ召喚しなければならない(「No.39 希望皇ホープ」がエクシーズ素材を持っている場合、それらも重ねてエクシーズ素材とする)。
1ターンに1度だけ、自分のメインフェイズに発動することができる。自分のデッキからカードを1枚ドローする。また、自分または相手モンスターと戦闘を行うバトルステップ時にこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動することができる。その攻撃を無効にし、相手モンスターと戦闘を行うバトルステップ時にこの効果を発動した場合、戦闘を行っていた相手モンスターの攻撃力をバトルフェイズ終了時まで0にする。

<次回の最強カード>
《コアキメイル・エクステンド》
レベル9/闇属性/ドラゴン族/攻撃力3800/守備力3300


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