ナッシュ
・LP2100
・手札2枚
・(モンスター)《No.71 リバリアン・シャーク》(DEF2000)
・(魔法・罠)なし
アフタン
・LP3900
・手札1枚
・(モンスター)なし
・(魔法・罠)1枚
「現れろ!《No.71 リバリアン・シャーク》!」
「このモンスターは!?」
「このモンスターは、俺が人の心に別れを告げる一枚。俺がバリアンとして生きることを誓った時にバリアンズ・カオス・ドローと共に手にした、ナンバーズ!!」
「だが、攻撃力0なら、ただの壁モンスターにしかならない!」
「リバリアン・シャークの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、墓地のナンバーズを復活させ、使ったオーバーレイユニットを、復活させたナンバーズの下に重ねて、エクシーズ素材とする!」
「何だと!?」
「蘇れ、《No.101 S・H・Ark Knight》!」
《No.101 S・H・Ark Knight》:攻撃力2100(ORU1)
「すごい。ナンバーズを復活させるナンバーズだなんて…」
「これがナッシュの新しい力。人間との訣別を表したナンバーズか。」
「いくぞ!アーク・ナイトで、ダイレクトアタックだ!」
方舟のモンスターから無数の光線のようなものが放たれるが、アフタンはうろたえることなくすかさず罠カードを発動させた。
「その攻撃は通用しない!罠カード、《コアの再練成》を発動!」
《コアの再練成》
永続罠
自分の墓地に存在する「コアキメイル」と名のついたモンスター1体を選択し、攻撃表示で特殊召喚する。
自分のエンドフェイズ時にそのモンスターが破壊された時、このカードのコントローラーはそのモンスターの攻撃力分のダメージを受ける。このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。
「墓地のコアキメイルモンスターを、攻撃表示で特殊召喚する!」
(だが、今まで使ったあいつのコアキメイルモンスターはどれも下級モンスターのはず。大したモンスターは呼べないだろう!)
「私は墓地から、《コアキメイル・ヴァラファール》を特殊召喚!」
紅蓮の翼を生やした悪魔のようなモンスターが彼の墓地から特殊召喚された。下半身および両腕には炎でできた装甲が纏われており、炎を従える悪魔という存在に相応しい。
《コアキメイル・ヴァラファール》:攻撃力3000
「攻撃力3000だと!?いつの間に………そうか!」
「そう。私は《コアキメイル・アイス》の効果を発動するために、このモンスターを墓地に捨てていたのだよ!」
「くそっ。アーク・ナイト!攻撃中止だ!」
アーク・ナイトの一撃、ミリオン・ファントム・フラッドはヴァラファールを逸れた。攻撃を中止したという意味合いなのだろう。
「たとえナンバーズでも、攻撃力が高いモンスターを倒すことはできない!そしてアーク・ナイトが、相手モンスターをオーバーレイユニットにする効果を使うためには、オーバーレイユニットが2つ必要だ!」
「……カードを1枚伏せて、ターンエンドだ!(1)」
<ナッシュ:伏せ1枚 アフタン:伏せなし>
「アフタン…ヘヴンズ・サードなど三流デュエリストの集まりかと思っていたが…」
「ナッシュの反撃すらも読んでいるとは。油断できない相手だ。」
「今度はこっちの番だなナッシュ!私のターン!(2)《コアキメイル・ブレイカー》を召喚!(1)」
《コアキメイル・ブレイカー》
効果モンスター
レベル4/地属性/機械族/攻撃力1900/守備力1900
このカードは自分のデッキから特殊召喚することはできない。このカードのコントローラーは自分のエンドフェイズ毎に手札から「コアキメイルの鋼核」1枚を墓地へ送るか、手札の機械族モンスター1体を相手に見せる。または、どちらも行わずにこのカードを破壊する。
➀:このカードが光属性または闇属性のモンスター以外のモンスターに攻撃する場合、このカードの攻撃力はダメージステップの間のみ300ポイントアップする。
➁:自分フィールド上の「コアキメイル」と名の付いたモンスターが相手モンスターに攻撃を行った場合、ダメージ計算終了後に発動する。戦闘を行った相手モンスターを破壊する。
右手にはドリル、左手には電鋸を持った岩のような巨躯のモンスターがナッシュのフィールドを見下ろす。モノアイが怪しく光る光景は、獲物を探している狩人を彷彿とさせる。
「バトルだ!《コアキメイル・ブレイカー》で、アーク・ナイトを攻撃!」
「何?自分より攻撃力が高いモンスターに攻撃を!?」
「《コアキメイル・ブレイカー》のモンスター効果により、戦闘を行う相手モンスターの属性が光か闇以外なら、攻撃力が300ポイントアップする!」
《コアキメイル・ブレイカー》:攻撃力1900→攻撃力2200
「だが、ナンバーズはナンバーズでしか破壊されない!」
ナッシュ:LP2100→LP2000
「無駄だ。《コアキメイル・ブレイカー》は自分のコアキメイルモンスターが戦闘を行った時、その相手モンスターを破壊する効果がある!」
「ならば、アーク・ナイトの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、このカードの破壊を無効にする!」
「そういえばそうだったな。だが、私のフィールドにはまだ、ヴァラファールが残っている!」
「ヴァラファールで、アーク・ナイトを攻撃するつもりか!?」
流れるようなやり取りの中だったが、ナッシュがそう言ったのをアフタンは聞き逃さなかった。
「フッ。そうやって、私にやってほしいことを言ってはダメだな!!君には、リバリアン・シャークがいる!ナンバーズはもう一度復活させられる!」
「ならリバリアン・シャークを攻撃するのか?リバリアン・シャークは守備表示。ダメージは受けない!」
「残念だが、《コアキメイル・ヴァラファール》が守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えていれば、その数値分の戦闘ダメージを相手に与える!」
「何っ!」
ヴァラファールが鋭い爪で容赦なくリバリアン・シャークを切り裂いた。ナンバーズではあったものの、呆気なくリバリアン・シャークは真っ二つに切れてしまった。
「ぐああああっ!」
ナッシュ:LP2000→LP1000
「フフフ…お前には反撃は許さない!私は手札から速攻魔法、《Heaven's Battle Option》を発動!」
「ヘヴンズ…だと!?」
「忘れたのか?私はヘヴンズ・サード!当然ながら、ヘヴンカードを持ち合わせている!バトルを行った自分のモンスターを破壊し、デッキからカードを2枚ドローする!私は、《コアキメイル・ブレイカー》を破壊する!(2)」
アフタンは手札にある2枚のカードを見ている。フィールドにすぐにセットしないことから、カウンターカードではなさそうだとナッシュは見ている。
「私はこのエンドフェイズに、《コアキメイル・ヴァラファール》を維持するために、手札の《コアキメイルの鋼核》を墓地に送る!ターンエンドだ。(1)」
ターンの終了を宣言すると、間もなくしてアフタンはそのしたり顔をナッシュに見せつけた。
「フッ!!またこの時が来たな!君のターンのドローフェイズが!しかし、君はこのヘヴンズ・コートでバリアンズ・カオス・ドローを行えず、ランクアップマジックを引くことはできない!」
「そいつはどうかな?」
「何!?」
「ナッシュ。」
「通常のドローで、引き当てるの?」
「確かに俺のデッキにカードは20枚ほどある。ここから《RUM-七皇の剣》を引き当てるのは困難だ。だったら!!!」
ナッシュのデュエルディスクの墓地のカードが光を放っているのが、その場にいる他の3人にはすぐにわかった。
「俺は、《No.71 リバリアン・シャーク》の効果を発動!このカードが破壊された場合、そのエンドフェイズに、自分のデッキからランクアップマジック1枚を選択し、デッキの一番上に置く!俺が選ぶのは当然、ザ・セブンス・ワン!!」
「なにっ!?」
「そして俺のターン!!ドロー!!(2)いくぜ!俺は《RUM-七皇の剣》を発動!フィールドのアーク・ナイトをエクシーズ素材として、カオス・エクシーズ・チェンジ!!」
現れろ、CNo.101!満たされぬ魂の守護者よ!暗黒の騎士となって、光を砕け!
「くっ!カオスオーバーハンドレッドナンバーズの特殊召喚を許してしまったか!ならば…早々に決着をつけさせてもらう!!」
「何だと?」
「私は手札の、《コアキメイル・エクステンド》の効果発動!自分フィールドのレベル7以上のコアキメイルモンスター1体をリリースし、このカードを手札から特殊召喚する!」(0)
《コアキメイル・エクステンド》:攻撃力3800
「何だコイツは!?」
漆黒の機械の塊、そのような印象を受けるエクステンドがフィールドに現れた。
「このモンスターは特殊召喚に成功した時、フィールドの全てのモンスターの攻撃力の合計の半分のダメージを、相手に与える!エクステンドは攻撃力3800。そして、君の特殊召喚したダーク・ナイトの攻撃力は2800!それぞれを足し合わせ、半分にすればその数値は…
3300だ!!」
機械の塊の上部から砲塔が飛び出し、そこから粒子が集められ、ナッシュに向けて放たれようとしている。
「残念だったな!ナッシュ!!!君はこれで…終わりだ!」
ワールド・スローター!!
「ナッシュ!!」
「罠カード、《ディファーメント・ダメージ》を発動!」
青白い粒子ビームがナッシュに向けられたが、ナッシュが咄嗟に発動した罠カードで、そのビームが防がれ、そのビームは四方に拡散した。
「効果ダメージが発生した時に発動!俺のフィールドのモンスター1体を破壊し、効果ダメージを0にする!ただしこの効果で発生した効果ダメージは、バトルフェイズ開始時に俺が受けなければならない!」
「クッ!自らのカオスナンバーズを犠牲にしてでも…!?」
「犠牲?違うな。」
ビームが収まったかと思えば、ダーク・ナイトが破壊された。しかしすぐに、ダーク・ナイトが存在していたところには黒い魔法陣が出現し、アフタンは確かにカオスナンバーズの鼓動を感じていた。
「…これは!?」
「ダーク・ナイトは破壊された時、カオスオーバーレイユニットがある場合、墓地から特殊召喚できる!蘇れ、《CNo.101 S・H・Dark Knight》!!」
リターン・フロム・リンボ!!
「そういうことか。」
「そしてこのカードの攻撃力分だけ俺のライフが回復する!うおおおぉぉぉぉぉ!!」
ナッシュ:LP1000→LP3800
(ダーク・ナイトの攻撃力は2800。《コアキメイル・エクステンド》には及ばない。万が一攻撃力で上回り、エクステンドを倒せたとしても、私のデッキにはまだ、最強モンスターを呼び出せる、《Heaven's Ritual》がある。それでヘヴンよりいただいたカードを呼べる!)
不気味な笑いが張り付いているアフタンを前に、ナッシュは自らのダーク・ナイトを使役する。
「ダーク・ナイトの効果発動!相手フィールドのモンスター1体を、このカードの下に重ねて、カオスオーバーレイユニットにする!」
「な…何!?」
ダーク・ソウル・ローバー!
「これで貴様のフィールドにモンスターはいなくなった!バトル!」
「バトルフェイズに入ったな?ならばお前の《ディファーメント・ダメージ》の効果で、3300のダメージを受けてもらおう!」
粒子砲が放たれ、ナッシュは大きく吹き飛ばされてしまったが、すぐに体勢を立て直し、鋭い眼差しでアフタンを睨みつけた。
ナッシュ:LP3800→LP500
「今度はお前の…番だ!」
「だが、ダイレクトアタックをしたとしても、私のライフは1100ポイント残る!次の私のターンで…」
「お前に次などない!!」
「なっ!?」
「《ディファーメント・ダメージ》の効果で、破壊したモンスターの攻撃力以下の攻撃力を持つモンスターの攻撃によって相手に与えるダメージは倍になる!」
「バカな…」
「ここまでだ、ヘヴンズ・サード!!ダーク・ナイトで、ダイレクトアタック!!」
セブンス・ジャッジメント!!
「どわああああああああ!!」
アフタン:LP3900→LP0
アフタンの背中が地面に着くと同時にヘヴンズ・コートが解除されたのが、彼らにわかった。
「くっ。バカな。」
「残念だったな。こんな小細工をして、俺たちバリアン七皇が倒せるとでも思ったか?お前にはここで消えてもらう!」
「おのれ………ヘヴンの力よ!!」
デュエルディスクを前に突き出すと、デッキから放たれた光が地面に反射したかのように、その場から光が漏れ、爆発が巻き起こった。
ナッシュ、メラグ、ミザエルは踏ん張っていたが、メラグが後方に吹き飛んだのを見ると、ナッシュは咄嗟に彼女の背中を庇うようにして滑り込んだが、爆風によって吹き飛ばされ、背中を打ち付けることになってしまった。
「ぐうっ!」
「ナッシュ!」
メラグとミザエルが地面に背中を強く打ち付けたナッシュに駆け寄ったが、ふと顔を上げると、そこにアフタンの姿はなかった。
「くそっ、逃がすか……ぐあああっ!」
「ナッシュ!!私のために!!」
「俺は、大丈夫だ。くっ!!」
「無茶はするな!」
------
徳之助の消滅を乗り越え、アリトを倒した遊士たちは、勝利の余韻に浸った後、方針を打ち合わせて、解散した。バリアン世界の侵攻を受けても、夜になると空は暗くなる。それがわかって少し安堵したものの、翌朝どんな景色なのかは不安であった。
遊士は遊馬の家に泊めてもらうこととなっており、遊馬と共に暗い夜道を歩いていた。
「んで…これからは、ナンバーズを集めることに専念するって?」
「おう!アストラルが見つけなきゃいけない、ヌメロン・コードって奴は、ナンバーズを全て集める必要があるんだ。ドン・サウザンドもそのナンバーズを狙いに来る。あいつよりも先に手に入れるんだ!」
「なるほどな。でも、どこにナンバーズがあるかなんて、わかんないだろ?」
「大丈夫!俺一人で探してる訳じゃないぜ!」
遊馬の協力者たちは多い。デュエルをした者には絆が生まれる、それが彼の信条であり、その気持ちが通じて仲間になったデュエリストも多い。
今ハートランドから3キロ程離れたところにある「はあとの道」というネーミングセンスがないことで有名な緑道に差し掛かった3名のデュエリストも、彼に心を惹かれたのは間違いないだろう。
「おいおい。本当にこんなところにナンバーズがあるのか?ただトレッキングしにきただけなんじゃねえのか俺たち?」
「Ⅳ兄さま!そうやって、やる気がなくなるようなことを…!」
「フッ。健康的だな。最近は運動不足気味だったからな。」
「兄貴は…まぁ、そうだろうな。」
Ⅲ、Ⅳ、Ⅴの3人は「はあとの道」の緑道から逸れた、いわゆる獣道のようなところに、ナンバーズの遺跡があるということをアストラルから知った。
アストラルがナンバーズを手に入れると、そのナンバーズからさらに別のナンバーズの情報がわかることがあるのだ。
「この分かれ道を左に行くみたいですよ。」
「分かれ道って…テープ張ってあるじゃねえか。立ち入り禁止の場所だからこそってことか?」
そうぼやきながらも、山道に差し掛かったところでⅣは先陣を切ってy字の分かれ道を左に進んだ。
すぐに彼らの目の前にはいかにも怪しげなレンガの積まれた洞窟の入口のようなものが見えた。その狭い入口の中からは煙のようなものが目に入ったが…
よく見ればそれが煙でないことはすぐにわかった。顔がついている。魂のようなものか。
「ほぉ。こいつか。」
「何だか雰囲気あるなぁ…」
「よし、いくぞ!!Ⅲ、Ⅳ!!」
「はいっ!」
「おう!」
3人の兄弟は暗闇に消えて行った。彼らのデュエルディスクにはいくつかの機能がついており、懐中電灯の機能もついている。真っ暗な洞窟の中をそれで照らしながら進むのだが、一本道であるために迷うことはない。
「むっ。」
先頭を歩くVが階段を降りると、その先には松明の灯っている部屋があった。
「ここは…」
「あ、あれは!!」
Ⅳが部屋の奥の壁を指さすと、そこに見えたのはデュエルモンスターズのカードであった。エクシーズモンスターであるようだが、ランクが1であること以外に何の情報もない。
彼らが立ち止まっていると、突然兄弟の目の前に白い光の線が何本も交差して引かれた。よく見ると、その線の形には、見覚えがあった。
「デュエル…フィールド?」
『その通りだ!!』
「誰だ!?」
「おい、姿を見せろ!」
彼らがその部屋を見渡しても、人影は見当たらない。スピーカーのようなものもなく、どこから声が聞こえて来るのだろうか。しかし声は反響しており、マイクを使っていることはわかる。
『残念だが私はこの部屋にはいない。私に会いたければ、デュエルで奥に進む必要がある。』
『頑張ってよね。』
男性だが高い声、そして渋い声、2人の声が聞こえて来る。
「デュエルか、いいぜ!」
「我々が負ける訳がない!」
『この遺跡では2つのデュエルに挑戦してもらう!』
「2つのデュエル?」
『そう!ただのデュエルじゃない!まずは小手調べだ!ナンバーズを求めてここに来たのだろうが、ナンバーズを持つに相応しい力を持っているのか!それを僕たちが今から調べる!君たちが負ければ、即刻この遺跡からは出て行ってもらう。』
『では早速…今回は、代表者一名にデュエルしてもらおうか。』
「代表者一名!?」
「おい、どうする?ここはやはり俺が…」
「そうか、Ⅳ。いいぞ。」
「いや、兄さんたち。ここは僕が!!」
『面白いんだけどさ、時間がないから僕が決めるよ。じゃあ、そこのピンク色の髪!』
「僕の名前はⅢだ!」
『そう。じゃあⅢ!前に出てよね。』
「チッ。ここは俺様だろうが。」
「今はまだ私が動くべき時ではない。」
Ⅲが一歩前に出ると、彼の目の前にはデュエルスタンドが地面から出て来た。そこには目の前の巨大なデュエルフィールドが縮小されたものが見えている。
「これは?僕のデュエルディスクを使ってはいけないの?」
『そうだ。言ったはずだよ。ただのデュエルじゃないって。さあ、Ⅲ。まずはデッキをシャッフルした後、デッキゾーンにデッキを置き、エクストラデッキゾーンにエクストラデッキを置くんだ。』
「え?あ、はい。」
『じゃあ…デュエルスタートだ!!!』
デッキとエクストラデッキをセットすると、彼の目の前にはいきなりモンスターが合計して3体現れた。Ⅲのフィールドには《
《先史遺産マヤン・マシーン》
効果モンスター
レベル3/地属性/機械族/攻撃力1500/守備力700
機械族モンスターをアドバンス召喚する場合、このカードは2体分のリリースとする事ができる。
《メリアスの木霊》
エクシーズモンスター
ランク3/地属性/植物族/攻撃力1700/守備力900
地属性レベル3モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキから植物族モンスター1体を墓地へ送る。
●自分の墓地から植物族モンスター1体を選択して表側守備表示で特殊召喚する。
《エヴォルカイザー・ラギア》
エクシーズモンスター
ランク4/炎属性/ドラゴン族/攻撃力2400/守備力2000
恐竜族レベル4モンスター×2
➀:このカードのエクシーズ素材を2つ取り除き、以下の効果を発動できる。
●魔法・罠カードが発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。
●自分または相手がモンスターを召喚・特殊召喚する際に発動できる。それを無効にし、そのモンスターを破壊する。
Ⅲ :LP4000
相手:LP2000
「僕のフィールドにマヤン・マシーン。それに、相手の場にはモンスターエクシーズが2体!?」
Ⅲがたじろいでいると、彼のセットしたデッキの一番上にカードが光った。いや、よく見れば、光ったカードがデッキの一番上に置かれたのだ。
「えっ!?」
『いわゆる詰めデュエル…とはちょっと違うんだけどね、デュエル開始時はステージによって変わるけど、必ず相手フィールドにモンスターエクシーズがいる状態で始まる。全部で3ステージだ。』
「この状態って…僕の手札は0枚なの!?」
『そう。けれど、君のドローフェイズからデュエルが始まる。1ターン目にはドローが許されている。ドローするカードは…決まっているのさ。さあ、引いてよ。』
「ドロー!!」
「何を引いたんだ?」
『そのカードを使って、勝利できるよう、頑張ってね。』
「なるほど。そういう趣向のデュエルですか!面白いですね!魔法カード、《エクシーズ・トレジャー》を発動!」
《エクシーズ・トレジャー》
通常魔法
フィールド上に表側表示で存在するエクシーズモンスターの数だけ、自分のデッキからカードをドローする。
「《エクシーズ・トレジャー》!!」
「フィールドのモンスターエクシーズの数だけドローできる魔法カードか!」
「フィールドには2体のモンスターエクシーズ!よって2枚を、ドロー!!」(2)
『さらにステージ1だけは、君のデッキからランダムに選ばれたモンスターが、君の場にいるから、有効活用してよね。』
「それでマヤン・マシーンが…」
(《メリアスの木霊》も、《エヴォルカイザー・ラギア》も、優秀な効果を持っている。けれどよく見れば、2体ともオーバーレイユニットを持っていない!それなら!!)
「マヤン・マシーンの効果発動!このカードをリリースして機械族モンスターをアドバンス召喚する場合、1体で2体分のリリースにすることができる!僕は《先史遺産クレイ・ダイナソー》をアドバンス召喚!」
《先史遺産クレイ・ダイナソー》:☆8/攻撃力2600
「ほう。Ⅲはこのターンで決着をつけるつもりらしいな。」
「永続魔法、《先史遺産-ピラミッド・アイ・タブレット》を発動!(0)」
《先史遺産-ピラミッド・アイ・タブレット》
永続魔法
自分フィールド上の「先史遺産」と名のついたモンスターの攻撃力は800ポイントアップする。
「クレイ・ダイナソーの攻撃力が3400にアップします!そしてバトル!クレイ・ダイナソーは、相手のフィールドの最も高い攻撃力を持つモンスターからバトルしなければなりません!クレイ・ダイナソーで、《エヴォルカイザー・ラギア》を攻撃!」
土でできたように見える恐竜が雄たけびをあげ、《エヴォルカイザー・ラギア》を踏み潰した。どこが機械族なのだろうか。
相手:LP2000→LP1000
「クレイ・ダイナソーは、モンスターをバトルで破壊した時、もう一度だけ続けて攻撃ができます!《メリアスの木霊》を攻撃!」
相手:LP1000→LP0
「よし!」
「やったぜ!」
「このくらいはできてもらわねばな!」
『へえ、やるね。さっきの人と同じくらい早いね。』
「さっきの人?」
「おい、俺たちが最初じゃねえのか!?誰か先に来てるのか!?」
『うん。君たちよりも1人…眼鏡をかけて、赤いスカーフを巻いた男の人が、来たよ。』
(次回に続く)
<今日の最強カード>
《コアキメイル・エクステンド》
効果モンスター
レベル9/闇属性/機械族/攻撃力3800/守備力3300
このカードは通常召喚できない。自分フィールド上のレベル7以上の「コアキメイル」と名の付いたモンスター1体をリリースして、手札から特殊召喚する。この方法による特殊召喚は、相手が相手ターン中にモンスターを特殊召喚した時にも行うことができる。
このカードのコントローラーはエンドフェイズに「コアキメイル」と名の付いたカード2枚を墓地に送る。もしくは墓地に送らずにこのカードを破壊する。
➀:このカードは特殊召喚したターンには攻撃できない。
➁:このカードが特殊召喚に成功した時に発動することができる。フィールド上の全てのモンスターの攻撃力の合計の半分のダメージを相手に与える。
➂:1ターンに1度、相手フィールド上のカード1枚を選択して発動することができる。選択したカードをゲームから除外し、相手に800ポイントのダメージを与える。
<次回の最強カード>
《エクシーズ・トレジャー》
通常魔法
フィールド上に表側表示で存在するエクシーズモンスターの数だけ、自分のデッキからカードをドローする。