神月アンナ
・LP1350
・手札1枚
・(モンスター)《勇気機関車ブレイブ・ポッポ》(攻撃力2400)
・(魔法・罠)1枚
ラニット
・LP1300
・手札1枚
・(モンスター)《Heaven's Third Dominion》(攻撃力3500)
・(魔法・罠)なし
「再び現れなさい!《Heaven's Third Dominion》!!」
「クソッ。またそのお前の曲がった愛の象徴かよ!」
「曲がってなんかいないわ。これが真実よ。バトル!ドミニオンで、ブレイブ・ポッポを攻撃!」
ドミニオンが目を光らせると、すぐさま目の前にいたブレイブ・ポッポは破壊され、爆風でアンナは大きく後ろに飛んだ。
「うわあっ!」
「アンナ!!」
神月アンナ:LP1350→LP250
うつ伏せで倒れるアンナに対して遊馬は駆け寄ろうとしたが、結界があることを思い出し、その場でとどまった。
「アンナ!しっかりしろ!」
「く…くそっ。」
「あら、まだやるの?」
「当たり前だろ?オレのライフは…まだ残ってる!遊馬だったら、絶対にあきらめてねえ!!だからオレも…あきらめねえ!」
「まあいいわ。どの道あなたからは…ナンバーズを取らなきゃいけない。ここでサレンダーなんて…させるつもりはないけどね!アタシはカードを1枚伏せて、ターンを終了する!(0)」
<アンナ:伏せ1枚 ラニット:伏せ1枚>
「オレは…負けられねえ。オレのターン!(2)」
アンナはドローした、《Victory Love》を見ると、目を見開いた。
(このカード!!)
彼女が思い出したのは、数日前の羽原海美とのやり取りだった。その女性はアンナの幼い頃からの知り合いで、今の彼女が愛について自分なりの考えを持つようになっているのも、その女性のお陰なのだ。
『アンナちゃんも。自分なりの愛の形がわかると良いわね。私があげたカードじゃなくてさ。』
そうだ。海美姉ちゃんはそう言ってたから、オレは探し出したんだ。この…《Victory Love》を。
「オレは手札から、《爆走軌道フライング・ペガサス》を召喚!(1)」
《爆走軌道フライング・ペガサス》
効果モンスター
レベル4/地属性/機械族/攻撃力1800/守備力1000
このカード名の➀、➁の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
➀:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、「爆走軌道フライング・ペガサス」以外の自分の墓地の機械族・地属性モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを効果を無効にして守備表示で特殊召喚する。
➁:このカード以外の自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターとこのカードのレベルは、その内の1体のレベルと同じになる。この効果を発動するターン、自分はXモンスターでしか攻撃宣言できない。
まるで宇宙空間にいるかのように、美しい星々の煌めきを纏いながら、フライング・ペガサスがアンナの前に到着する。
「これは…!?」
「フライング・ペガサスは召喚時、オレの墓地の機械族・地属性モンスター1体を特殊召喚する!来い、《深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイト》!!」
《深夜急行騎士ナイト・エクスプレス・ナイト》:守備力3000
「またそのモンスターか!」
「そして、フライング・ペガサスの効果発動!このカードと、もう1体のモンスター、つまり、ナイト・エクスプレス・ナイトは、レベル10になる!」
《爆走軌道フライング・ペガサス》:☆10
「何!?レベル10モンスターが2体ですって!?」
「いくぜ!オレは2体のモンスターで、オーバーレイ!!」
再到着だ!!《No.81 超弩級砲塔列車スペリオール・ドーラ》!!
《No.81 超弩級砲塔列車スペリオール・ドーラ》
エクシーズモンスター
ランク10/地属性/機械族/攻撃力3200/守備力4000
レベル10モンスター×2
➀:このカードは「No.」モンスター以外のモンスターとの戦闘では破壊されない。
➁:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。その表側表示モンスターはターン終了時まで、そのモンスター以外のカードの効果を受けない。この効果は相手ターンでも発動できる。
「またこのモンスター!」
「お前が何度でも《Heaven's Third Dominion》を召喚するのなら、オレは何度でもスペリオール・ドーラを召喚してやるぜ!」
「けど、スペリオール・ドーラの攻撃力は3200ポイント。アタシのドミニオンの攻撃力3500を超えることはできないわ!」
「そんなこともわからずに、攻撃表示でコイツを出すと思ってるのかよ?罠カード、《オーバーレイ・バスター》を発動!」
《オーバーレイ・バスター》
通常罠
自分フィールド上に存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターの攻撃力はバトルフェイズ終了時まで500ポイントアップする。選択したモンスターが相手のモンスターエクシーズ1体を戦闘によって破壊した時、そのエクシーズ素材の数×500ポイントダメージを相手ライフに与える。
「スペリオール・ドーラを対象として、そのモンスターの攻撃力を500ポイントアップさせるぜ!」
《No.81 超弩級砲塔列車スペリオール・ドーラ》:攻撃力3200→攻撃力3700
「おおっ!」
「いいぞ!」
「スペリオール・ドーラの攻撃力が、ドミニオンの攻撃力を上回った!」
「いくぜ!スペリオール・ドーラの攻撃!!」
スペリオール・ドーラが主砲をドミニオンに向けた。その主砲をまともに受ければ、ドミニオンは体がバラバラになるのではないかというほどに体格差がある。
「無駄よ!罠カード、《グレイドル・スプリット》!!」
《グレイドル・スプリット》
通常罠
「グレイドル・スプリット」の➁の効果は1ターンに1度しか使用できない。
➀:自分フィールドのモンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。このカードを攻撃力500アップの装備カード扱いとして、そのモンスターに装備する。
➁:自分メインフェイズに、このカードの効果で装備されているこのカードを墓地へ送って発動できる。このカードを装備していたモンスターを破壊し、デッキから「グレイドル」モンスター2体を特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。
「発動後装備カードとなり、アタシのモンスターに装備される!装備モンスターの攻撃力は500ポイントアップする!」
《Heaven's Third Dominion》:攻撃力3500→攻撃力4000
「何!?攻撃力4000だと!?」
「残念ね!アンナ!!あなたはここで…終わりよ!アタシの愛の力を…思い知りなさい!」
紅い色のオーラを纏ったドミニオンが閃光を放ち、主砲を向けるスペリオール・ドーラを迎撃しようとする。遊馬たちが思わず「アンナ!!」と声をあげると、アンナが歯を食いしばりつつ顔を上げ、鋭い表情でラニットを睨みつけた。
「ふざけんじゃ…ねえ!!オレはお前の愛なんて…認めねえって言ってるだろうが!!速攻魔法、《Victory Love》を発動!」
「Victory…Love!?」
「このカードは、オレのフィールドのランク10以上のモンスターエクシーズ1体を、同じ種族・属性のモンスターエクシーズに進化させる!」
「何だとっ!?それでは…ランクアップマジックではないか!!」
「すっげぇ!!アンナ、バリアンやアストラルと同じ力が使えんのか!!」
「しかも…素材にはナンバーズを使うの!?」
驚愕の一言であった。それは遊馬、アストラル、小鳥、遊士に共通していた。
「言ったじゃねえか遊馬!オレは負けねえって!!いくぜ!オレは、《No.81 超弩級砲塔列車スペリオール・ドーラ》で、オーバーレイ!!1体のモンスターで、オーバーレイネットワークを再構築!ヴィクトリー・ラブ・エクシーズチェンジ!!」
これがオレの愛の力!小細工なしの、直球勝負で、愛は勝つ!ランク11、《超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ》!!
《超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ》:攻撃力4000
「なっ。これは…!?」
スペリオール・ドーラがドックのようなところに格納されると、そこから飛び出してきたのは、数基の速射砲を取り付けた深緑色のまるで戦艦のような見た目のモンスターだった。
「これが、アンナの本当のエースモンスター!?」
「そうだぜ!」
「攻撃力4000…。強化された《Heaven's Third Dominion》と同じ!」
「いいや、これだけじゃ終わらねえぜ!《Victory Love》の効果を発動!墓地からこのカードを除外し、ジャガーノート・リーベのオーバーレイユニットを1つ取り除くことで、エクシーズ召喚したモンスターの、オーバーレイユニットを使って発動する効果を使用することができる!」
「この場でジャガーノート・リーベの効果を使うですって…?」
「そうだ!《超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ》のモンスター効果発動!攻撃力を2000ポイントアップする!」
《超弩級砲塔列車ジャガーノート・リーベ》:攻撃力4000→攻撃力6000
まるで炎のような赤いオーラがジャガーノート・リーベを包んだ。
「なっ!攻撃力…6000!?」
「バトル!ジャガーノート・リーベで、《Heaven's Third Dominion》を攻撃!最後に…愛は…勝あああああああつ!!!」
「そ…そんな!!私の…ドミニオンが…」
主砲から放たれた弾丸がドミニオンの腹部を貫き、その場でドミニオンは爆散した。同時にそこに張り巡らされていた結界は音を立てて消失し、ラニットは吹き飛ばされて宙を舞った後、その場に膝をついて着地した。
「くっ…」
ラニット:LP1300→LP0
「どうだ!!オレの勝ちだぜ!」
「まさか…あなたみたいなデュエリストに、アタシが負けるなんてね。」
「ヘッ!そうやって舐めてるからだ!……えっ?」
アンナが驚いたのは、ラニットが白い光を全身に纏い始めたからだ。
「アタシは…ヘヴンの力を使ってデュエルをした。もう間もなく消えてしまう。だけどこれだけは言っておくわ。アタシはやっぱり、愛は…支配するものだと思うわ。あなたの愛の形も……あるかもしれないけれど。」
息を切らしてそういった後、ラニットの体は光の粒となって、天に帰っていった。
「ラニット。あいつ…消えちまったのか。」
アンナがそう呟くと、最初に駆け寄ってきたのは遊馬と小鳥であった。
「アンナー!!」
「すごい!大勝利じゃない!」
「だから言ってんだろ?オレが負ける訳ねえって。あっ、そうだ。コレ。」
「え…?」
アンナは遊馬に、墓地から取り出した《No.81 超弩級砲塔列車スペリオール・ドーラ》を手渡した。
「これ、お前にとって必要なんだろ?」
「ああ。ありがとな!」
「随分とくっせぇデュエルだったけど、すごかったな。」
「あぁ!?お前、確か遊馬の友達の!」
「遊士だ。」
「くっせぇとか言ってんじゃねえ!」
「あ?お、おう。わりぃわりぃ。」
アンナが照れくさそうにした後、その場にいた人たちは同時に笑い合った。
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遊馬たちからの連絡を受けたカイトとハルトは、自身の潜水艦兼研究所に戻った。だが研究所に戻り、地下への階段を降りる最中、自身のDパッドにデュエル反応がしたのを感じた。
「…!?デュエルか!?」
Ⅲ、Ⅳ、Ⅴはたまたま実家に戻っていたため留守にしており、研究所にはカイト、ハルト、ドロワの3人がいた。ハルトは共に階段を降りている。ということは。
「ドロワ!!」
「カイト。」
「デュエルをしているのか!?貴様は…誰だ!!」
「フッフッフッ。」
その15分ほど前、カイトとハルトが電波状況の良い地上に出た時、潜水艦の中にはドロワ1人になった。
潜水艦は2階建てになっており、地上に出られる1階の下に、さらに別の研究室がある。そのいわゆる地下1階に降りた際、ドロワの目には白衣の華奢な男性の後ろ姿が映った。
「…!?だ…誰だ!?」
「こんなところに、ナンバーズの研究所があるとはね。私も初めて知ったよ。ドロワ。」
「私の名前を知っている!?……くっ。お前は何者だと聞いている!!」
「フッ。私の名はアフタン。ヘヴンズ・サードの一人だ。」
左目に眼帯をつけている。白衣の姿であることを踏まえると、元々つけていたものではなさそうだ。
「お前も…ノックスと同じ、ヘヴンズ・サードだというのか!?ここに入れたのも、ヘヴンの力を使ったのか?」
「それはどうかな?」
明らかなことではあったが、アフタンは意味ありげにわざととぼけて見せた。その後、そういえば…と言って続けた。
「…ノックスは確か、天城カイトと戦って負けたのだったね?彼のデュエリストとしての腕前には興味があるが…今の私にはナンバーズの情報が必要でね。それをもらいに来たのだよ。」
「ふざけるな!みすみす渡すと思っているのか!?」
「ならば君が私を…止めるのかね?君と同じくらいの実力を持つゴーシュというデュエリストは、ノックスに敗北したのではなかったのかな?」
「……くっ。」
「言っておくが、ヘヴンズ・サードも私以外は全てやられてしまってね、私も急いでいるのだよ。だからこのデュエルでは、私はヘヴンの力を全て使って戦う。」
「ヘヴンの…力?」
「負けた者の末路……そこまで言えば君にもわかるだろう。」
「そんなものに……怯える私ではない!!いくぞ、アフタン!!」
「いいだろう。そこまで言うのなら、君はここで消させてもらおう!」
「「デュエル!!」」
ドロワ :LP4000
アフタン:LP4000
「私の先攻だ。《コアキメイル・ビートル》を召喚!カードを1枚伏せて、ターンエンドだ!(3)このエンドフェイズに、《コアキメイル・ビートル》を維持するために、手札の《コアキメイルの鋼核》を墓地に送る!(2)」
<ドロワ:伏せなし アフタン:伏せ1枚>
《コアキメイル・ビートル》
効果モンスター
レベル4/地属性/昆虫族/攻撃力1900/守備力1500
このカードのコントローラーは自分のエンドフェイズ毎に手札から「コアキメイルの鋼核」1枚を墓地へ送るか、手札の昆虫族モンスター1体を相手に見せる。または、どちらも行わずにこのカードを破壊する。光属性または闇属性モンスターが表側攻撃表示で特殊召喚に成功した時、そのモンスターを守備表示にする。
「私のターン!(6)《幻蝶の刺客モルフォ》を召喚!(5)」
《幻蝶の刺客モルフォ》
効果モンスター
レベル4/闇属性/戦士族/攻撃力1200/守備力1600
相手フィールド上のモンスターの表示形式が変更された時、そのモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターの攻撃力・守備力を1000ポイントダウンする。この効果は1ターンに1度しか使用できない。
「そして、《幻蝶の刺客オオルリ》を特殊召喚!(4)このカードは私が戦士族モンスターを召喚した時、手札から特殊召喚することができる!」
《幻蝶の刺客オオルリ》
効果モンスター
レベル4/闇属性/戦士族/攻撃力0/守備力1700
このカードは通常召喚できない。自分が戦士族モンスターの召喚に成功した時、このカードを手札から特殊召喚できる。このカードはシンクロ素材にできない。
「ほう。」
「いくぞ!レベル4の2体の幻蝶の刺客でオーバーレイ!!2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」
死の光纏いて、闇夜を舞え!《フォトン・バタフライ・アサシン》!!
《フォトン・バタフライ・アサシン》
エクシーズモンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻撃力2100/守備力1800
レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、フィールド上に守備表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターを表側攻撃表示にし、その攻撃力を600ポイントダウンする。
「《フォトン・バタフライ・アサシン》。攻撃力2100か。ならば私は、《コアキメイル・ビートル》のモンスター効果発動!相手の攻撃表示で特殊召喚された光属性モンスターを守備表示にする!」
「それは読めていた!速攻魔法、《
「な…」
《コアキメイル・ビートル》:攻撃力1900→守備力1500
「さらに私はオーバーレイユニットを1つ使い、《フォトン・バタフライ・アサシン》の効果発動!相手の守備表示モンスター1体を攻撃表示に変更し、その攻撃力を600ポイント下げる!」
《フォトン・バタフライ・アサシン》:ORU2→ORU1
エキサイト・スケールス!!
《コアキメイル・ビートル》:守備力1500→攻撃力1300
「守備表示にしたり攻撃表示にしたりと、忙しいデュエルだね。」
「バトルだ!《フォトン・バタフライ・アサシン》で、《コアキメイル・ビートル》を攻撃!」
バタフライ・デス・ダンス!!
「くっ。」
アフタン:LP4000→LP3200
すると突然ドロワの後方の階段から、2人の男が降りてきた。
「ドロワ!!」
「カイト。」
「デュエルをしているのか!?貴様は…誰だ!!」
「フッフッフッ。私の名はアフタン。ヘヴンズ・サードの一人だ。君が天城カイト、そして弟のハルトか。」
「貴様、俺のことを知っている?」
「兄さん…」
ハルトが得体のしれない何かをアフタンから感じ取ったのか、怯えてカイトの背中に隠れた。
「大丈夫だ、ハルト。……貴様!用があるのはドロワではないだろう?」
「まあ、そうだな。私は残るナンバーズがどこにあるか、そしてナンバーズを所有している天城カイト。君に用があるのは確かだ。だが、ナンバーズの情報ならば、ドロワを倒しても手に入るかと思ってね。」
「貴様!!」
「カイト。悪いがこれは奴と私とのデュエルだ。カイトの出る幕じゃない。」
「ドロワ…」
彼女の瞳を見ればわかることだった。同じヘヴンズ・サードの1人を倒すことが、ノックスに敗れたゴーシュへの供養になると思ってのデュエルなのだ。これは。
「わかった、いいだろう。だがこんないかにも胡散臭い奴に負けるなよ、ドロワ。」
「フッ。当然だ。」
「えっ!?いいの、兄さん?」
「ああ。ドロワは、覚悟はできているのだろう。」
「私が胡散臭いとは、聞き捨てならないな。私が君たちを1人1人倒してやろう!私は速攻魔法、《コアキメイルの継承》を発動!」
《コアキメイルの継承》
速攻魔法
自分フィールド上の「コアキメイル」と名の付いたレベル4以下のモンスターが戦闘で破壊された時に発動することができる。自分のデッキからレベル6以下の「コアキメイル」と名の付いたモンスター1体を自分フィールド上に特殊召喚する。この効果で特殊召喚されたモンスターの効果は、エンドフェイズまで無効化される。
「《コアキメイル・ビートル》が破壊されたことで、デッキからコアキメイルモンスター1体を特殊召喚する!」
「何!?」
「出でよ、《コアキメイル・スペルキャスター》!!」
《コアキメイル・スペルキャスター》
効果モンスター
レベル6/地属性/魔法使い族/攻撃力2500/守備力2200
?
深緑色のコートに身を包み、先のとがったハットを被った眼鏡の男性型のモンスターが魔術の呪文書を読みながらフィールドに立っている。
「カードを1枚伏せて、ターンエンドだ。(2)」
<ドロワ:伏せ1枚 アフタン:伏せなし>
「私のターン!(3)バトル!《コアキメイル・スペルキャスター》で、《フォトン・バタフライ・アサシン》を攻撃!」
「そうはいかない!罠カード、《隷属の鱗粉》を発動!」
《隷属の鱗粉》
通常罠
相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。攻撃モンスターの表示形式を守備表示にし、そのモンスター1体にこのカードを装備する。また、1ターンに1度、メインフェイズ及びバトルフェイズ中に発動できる。装備モンスターの表示形式を変更する。
「攻撃してくるモンスターに装備され、そのモンスターを守備表示にする!私は、スペルキャスターを守備表示に!!」
《コアキメイル・スペルキャスター》:守備力2200
「また守備表示にするカードか!!次のターン、前と同じコンボが!!私はエンドフェイズに、《コアキメイル・スペルキャスター》をフィールドに維持するために、《コアキメイルの鋼核》を墓地に送る!(2)ターンエンド!」
<ドロワ:伏せなし アフタン:伏せなし>
「いくぞ!私のターン!(3)私は再び、《フォトン・バタフライ・アサシン》の効果を発動!オーバーレイユニットを1つ使い、《コアキメイル・スペルキャスター》を攻撃表示にして、攻撃力を600下げるわ!」
《フォトン・バタフライ・アサシン》:ORU1→ORU0
《コアキメイル・スペルキャスター》:攻撃力2500→攻撃力1900
「さらに、《幻蝶の刺客アゲハ》を通常召喚!(2)」
《幻蝶の刺客アゲハ》
効果モンスター
レベル4/闇属性/戦士族/攻撃力1800/守備力1200
このカード以外の自分フィールド上のモンスターが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動する。選択したモンスターの攻撃力は、その時に与えたダメージの数値分ダウンする。
「バトル!《フォトン・バタフライ・アサシン》で、《コアキメイル・スペルキャスター》を攻撃!」
バタフライ・デス・ダンス!!
およそ10頭ほどの蝶が交互にスペルキャスターの横を通り過ぎていくようにして攻撃を行う。スペルキャスターは最後の一頭の攻撃時にその場で破壊された。
「グッ!」
アフタン:LP3200→LP3000
「これでお前のフィールドに壁モンスターはいなくなった!《幻蝶の刺客アゲハ》のダイレクトアタック!!くらえっ!!ヘヴンズ・サードォッ!」
アゲハは両手に持った二本の剣で、スペルキャスターがやられてよろけていたアフタンを容赦なく切りつけた。
「ぐあっ!!!」
アフタン:LP3000→LP1200
「まさか、ここまでやってくれるとはね。」
「ドロワ。」
「すごい!!兄さん!このままいけば勝てるよ!」
「1枚カードを伏せて、ターンエンド!(1)」
<ドロワ:伏せ1枚 アフタン:伏せなし>
「では君のターンが終わる前に……《コアキメイル・スペルキャスター》の効果を発動させてもらおう!!」
「なっ!」
「このモンスターは破壊されたターンのエンドフェイズに、私の墓地に《コアキメイルの鋼核》が2枚以上あれば、自分のデッキから魔法カードを1枚選択し、デッキの一番上に置くことができる!」
「何!?魔法カードだと!?」
「私が選ぶカードは当然……
《Heaven's Ritual》だ。」
(次回に続く)
<今日の最強カード>
《Victory Love》
速攻魔法
?
<次回の最強カード>
《Heaven's Second Biblos》
?