「クラウダーさん!!」
透き通った女の子の声が響き渡る。例によって天空のオフィスで、彼らはコーヒー、そしてウーロン茶を飲みながら、出動のタイミングを伺っていたのだ。
「どうした、ホワイト?」
「たった今、ドナーさんから聞いたのですが、アフタンの居場所がわかったとのことで。」
「ドナー。あぁ、雷使いのヘヴンズ・チルドレンか。うーん。」
「おいおい、疑ってんのかよ、俺の情報をよ!?」
黒いマントに黄色の刺繍という、かなりクラウダーに似た格好(クラウダーは黒ではなく今は藍色のものを着用している)の青年が後ろから声をかける。咄嗟に2人は振り向いた。
「ドナー。お前はすぐに感情的になる。ナッシュに負けたことを、根に持っているのだろう?」
「チッ。うるせえな。だが、こいつは本当だぜ?ヘヴンズとしては、あいつが勝手にやったことを見逃す訳にはいかねえだろ?」
と言って、ドナーがペンほどの長さを持つ銀色の棒を取り出すと、銀色の棒から6センチ四方ほどの画面が浮かび上がった。空中に表示される情報に、ホワイトはかなり驚いている。
「えっ!?何ですかコレ!?」
「あ?そうか、新入り。お前知らねえのか。こいつはただのペンじゃねえ。IDV(Information Device for Visualization)っつってな。空中に映像を映し出せるんだよ。ヘヴンズ・チルドレンなら、ヘヴンからもらうはずだけどな。」
「あ、そうなんですか。」
ホワイトが下を向きかけた時に、クラウダーは「それはさておき…」と言って話に入った。
「ここにアフタンがいるらしいな。」
「そうだぜ。エクシーズ次元。ハートランドだ。今まで反応がなかったのは、あいつがヘヴンの力を使わずにいたからだ。でも、あいつがヘヴンの力を使い始めた…ってことは。」
「デュエルをしているのか!?」
「その可能性が高いぜ。さあ、エクシーズ次元の管轄だろ、お前!?行ってきたらどうだ?」
「無論だ!よし、いくぞ、ホワイト!準備はできているか?」
「あ、はい!」
そう言って彼女は急いでウーロン茶を飲み干して、オフィスの出口に向かおうとしたところで、ドナーが彼女に声をかけた。
「おい、待てよ!」
ホワイトが振り返ると、目の前には宙を漂うIDVがあった。咄嗟のことではあったが、彼女は冷静にもそれを片手で受け取った。
「えっ。これ…」
「俺の貸してやるから、そいつを使え、新入り!」
「ありがとうございます!!」
「すまない、ドナー!!行ってくる!!」
「ヘヘ…礼はいらねえぜ。」
その言葉こそ彼女たちには心地よく聞こえていたが、ドナーが何を考えていたのかは、彼女らに知る由もなかった。
------
ドロワ
・LP4000
・手札1枚
・(モンスター)《フォトン・バタフライ・アサシン》(ATK2100)(ORU0)/《幻蝶の刺客アゲハ》(ATK1800)
・(魔法・罠)1枚
アフタン
・LP1200
・手札2枚
・(モンスター)なし
・(魔法・罠)なし
「何!?《Heaven's Ritual》だと!?」
「あれは…ノックスも使っていたカード!」
「私のターン、ドロー!(3)私は、《Heaven's Ritual》を発動!私の場にモンスターがいない場合に発動できる魔法カード。ライフを半分払い、自分のデッキまたはエクストラデッキから、このカードを使って特殊召喚できるモンスター1体を相手に見せ、そのモンスターを呼び出す!」
アフタン:LP1200→LP600
「私はまず《Heaven's Second Biblos》を見せよう!」
「カードが白い…シンクロモンスターか!」
「そうだ。そしてその召喚条件を満たすように、デッキからモンスターを墓地に送る!私はレベル4の《コアキメイル・ウルナイト》に、レベル4の《コアキメイル・ガジェット》をチューニング!!」
☆4+★4=☆8
捧げられし星々よ!混迷の世界を切り裂く光となり、天が導く運命を示せ!シンクロ召喚!英知の象徴、《Heaven's Second Biblos》!!
目の前に現れたのは、一言でいえば巨大な書物であった。かなりの年数が経っているためか、元々明るい赤であったであろうその色は擦れて、深み帯びた赤色になってしまっている。
《Heaven's Second Biblos》:守備力3000
「…守備表示だと?」
「このモンスターは英知の象徴。攻撃力は3000だが、自ら攻撃を行うことはできない。だが、その効果は強力だ!私はビブロスの効果を発動!特殊召喚に成功した時、デッキから魔法カード1枚を手札に加える!私は《コアキメイルの金剛核》を手札に加える!」
《コアキメイルの金剛核》
通常魔法
デッキから「コアキメイルの金剛核」以外の「コアキメイル」と名のついたカード1枚を手札に加える。また、自分のメインフェイズ時に墓地のこのカードをゲームから除外して発動できる。このターン、自分フィールド上の「コアキメイル」と名のついたモンスターは破壊されない。
「コアキメイルの金剛核。コアキメイルカード1枚を手札に加えられるカードか!」
「その通りだドロワ。だがこのターン、ビブロスの効果で手札に加えたカードは発動できない。そしてもう1つ、《Heaven's Second Biblos》のモンスター効果を発動!1ターンに1度、デッキからカードを1枚ドローし、手札の魔法カード1枚をデッキの一番上に置く!」
「手札交換だと?」
「私はこれで、ターンエンドだ。(3)」
<ドロワ:伏せ1枚 アフタン:伏せなし>
「守備力3000で、手札交換を毎ターン行えるとしたら、厄介なモンスターだ。私のターン!(2)早々に倒させてもらう!私は場の伏せカード、《
《
速攻魔法
自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動できる。選択したモンスターの攻撃力は1000ポイントアップし、このターン相手プレイヤーに直接攻撃できない。このターンのエンドフェイズ時、選択したモンスターの攻撃力は2000ポイントダウンする。
「私の場の《フォトン・バタフライ・アサシン》の攻撃力をエンドフェイズまで1000ポイントアップさせる!」
《フォトン・バタフライ・アサシン》:攻撃力2100→攻撃力3100
「よし、これで《フォトン・バタフライ・アサシン》の攻撃力が、《Heaven's Second Biblos》の攻撃力を上回った!」
「すごい!もうこのターンで、ビブロスを倒せちゃう!」
「バトル!《フォトン・バタフライ・アサシン》で、《Heaven's Second Biblos》を攻撃!」
体が赤く発光した状態で飛び上がり、書物を切り裂こうとするが、書物に突如として緑色の膜のようなものが張られた。
「何!?バリア!?」
「《Heaven's Second Biblos》の効果発動!自分フィールドのカードが破壊または除外される場合、デッキの一番上からカード1枚を墓地に送って発動できる!そのカードが魔法カードなら、その破壊または除外を無効にする!」
「デッキの一番上は…そのモンスターの効果で当然魔法カードに…!」
「そういうことだ!」
墓地に送られた魔法カード:《コア転送ユニット》
「くっ。倒せなかったか。私はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ。(1)このエンドフェイズに、バーサーク・スケールスの効果は終了し、攻撃力は2000ポイントダウンする。」
<ドロワ:伏せ1枚 アフタン:伏せなし>
《フォトン・バタフライ・アサシン》:攻撃力3100→攻撃力1100
「私のターン!このドローフェイズに墓地の《コアキメイルの鋼核》の効果を発動し、ドローフェイズ、通常ドローの代わりに手札に加えることができる!(4)さらに私は《コアキメイルの金剛核》を発動!デッキからコアキメイルと名の付くカード1枚を手札に加える!私はデッキから、《コアキメイル・マキシマム》を手札に加える!(4)」
《コアキメイル・マキシマム》
効果モンスター
レベル8/風属性/ドラゴン族/攻撃力3000/守備力2500
このカードは通常召喚できない。自分の手札から「コアキメイルの鋼核」1枚をゲームから除外した場合に特殊召喚する事ができる。このカードのコントローラーは自分のエンドフェイズ毎に手札から「コアキメイルの鋼核」1枚か「コアキメイル」と名のついたモンスター1体を墓地へ送る。または、どちらも行わずにこのカードを破壊する。
1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に相手フィールド上に存在するカード1枚を選択して破壊する事ができる。
「《コアキメイル・マキシマム》!?」
「手札の《コアキメイルの鋼核》をゲームから除外し、《コアキメイル・マキシマム》は、特殊召喚することができる!出でよ、《コアキメイル・マキシマム》!!」
フィールドに《コアキメイルの鋼核》が現れたかと思うと瞬く間にそれが割け、その時に生じた光の中から頭部、腕部、脚部と、1つ1つがフィールドにゆっくりと出現していく。
「《コアキメイル・マキシマム》の効果発動!1ターンに1度、フィールドのカード1枚を破壊することができる!私が破壊するのは……伏せカードだ!」
伏せカードを破壊しに来る辺り、手練れのデュエリストであることを感じさせるが、ドロワはそれに合わせて伏せカードを発動した。
「ならば破壊される前に…罠カード発動!《幻蝶の誇り》!」
「《幻蝶の誇り》…?」
「フィールドの幻蝶モンスターの表示形式を守備表示にかえて、このターンに受ける私へのダメージを半分にする!」
《幻蝶の刺客アゲハ》:攻撃力1800→守備力1200
「なるほど。だがそれで私の攻撃が防げるとは思わない方が良いな!《コアキメイル・ベルグザーク》を召喚!」
《コアキメイル・ベルグザーク》
効果モンスター
レベル4/地属性/戦士族/攻撃力2000/守備力200
このカードのコントローラーは自分のエンドフェイズ毎に手札から「コアキメイルの鋼核」1枚を墓地へ送るか、手札の戦士族モンスター1体を相手に見せる。または、どちらも行わずにこのカードを破壊する。
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、もう1度だけ続けて攻撃する事ができる。
「なっ!レベル4で攻撃力2000のモンスターだと!」
「バトルだ!ベルグザークで、アゲハを攻撃!」
左手に装備されている剣でアゲハを切りつけて破壊すると、ベルグザークは軽い身のこなしで一歩後退した。ベルグザークから闘気が消えていないのは、見ればわかることだった。
「《コアキメイル・ベルグザーク》のモンスター効果発動!このカードは戦闘でモンスターを破壊した場合、もう一度だけ続けて攻撃ができる!」
「なにっ!?」
「ベルグザークで、《フォトン・バタフライ・アサシン》を攻撃!」
今度は右手に装備されている剣で《フォトン・バタフライ・アサシン》を薙ぎ払うようにして破壊した。
「くっ!だが、このターンの戦闘ダメージは半分だ!」
ドロワ:LP4000→LP3550
「そんなことはわかっている!だが私のフィールドにはまだ、《コアキメイル・マキシマム》が残っている!くらえ!プレイヤーに、直接攻撃だ!」
コアキメイル・バースト!!
よくあるブレス攻撃がドロワに向かう。ドロワは咄嗟に腕を交差させて構えるが、《幻蝶の誇り》の効果で発生したバリアに守られた。
「くぅっ!!」
ドロワ:LP3550→LP2050
「さらに速攻魔法、《Heaven's Battle Option》を発動!このターン戦闘を行った私のモンスターを破壊し、カードを2枚ドローする!私は《コアキメイル・ベルグザーク》を破壊!!(3)カードを1枚伏せて、《Heaven's Second Biblos》のモンスター効果を発動し、手札の魔法カード1枚と、デッキの一番上を交換して、ターンエンド!(2)そしてこのターンのエンドフェイズに、手札のコアキメイルと名の付いたモンスターカード1枚を墓地に送り、《コアキメイル・マキシマム》をフィールドに維持する!私は《コアキメイル・ロック》を墓地に送る!(1)」
<ドロワ:伏せなし アフタン:伏せ1枚>
ライフポイントが十分に残っているとはいえ、息が上がっている様子のドロワを蔑むようにして、アフタンは見る。
「サレンダーするかね?結果は見えている。もっとも、サレンダーをしたとしても、ナンバーズの情報は教えてもらうがね。」
「ドロワ。」
「安心しろ、カイト。私は勝つ!ここで負けることは…ないっ!私のターン!(2)私は手札から魔法カード、《バタフライ・デュオ》を発動!」
《バタフライ・デュオ》
通常魔法
自分の墓地に存在する「幻蝶の刺客」と名の付いたモンスター2体を選択する。選択したモンスター2体を自分フィールド上に特殊召喚し、そのモンスター一組のみを素材として、エクシーズ召喚を行う。
「墓地から《幻蝶の刺客アゲハ》、《幻蝶の刺客オオルリ》を特殊召喚し、エクシーズ召喚を行う!」
「またエクシーズ召喚か。だが、ビブロスにも、マキシマムにも勝てはしない!」
(確かに《Heaven's Second Biblos》は攻撃こそできないが守備力は3000。そして、《コアキメイル・マキシマム》は攻撃力3000。私のランク4のモンスターでは、戦闘で破壊できない。ならば…!!)
「バトルだけが全てではない!2体のモンスターで、オーバーレイ!!2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」
現れろ!《フォトン・アレキサンドラ・クィーン》!!
《フォトン・アレキサンドラ・クィーン》
エクシーズモンスター
ランク4/光属性/戦士族/攻撃力2400/守備力1200
「幻蝶の刺客」と名のついたレベル4モンスター×2
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。フィールド上のモンスターを全て持ち主の手札に戻す。その後、この効果でカードが手札に加わったプレイヤーは、その数×300ポイントダメージを受ける。
「このモンスターは!?」
「《フォトン・アレキサンドラ・クィーン》の効果発動!オーバーレイユニットを1つを使い、フィールドの全てのモンスターを手札に戻す!くらえ!」
バタフライ・エフェクト!!
アレキサンドラ・クィーンがその羽根を大きく振り、鱗粉が舞った。《Heaven's Second Biblos》と《コアキメイル・マキシマム》がその鱗粉を受けると、体が白く光り始めた。
「なに?自らのモンスターと引き換えに、私のモンスターを…!?」
やがて、アレキサンドラ・クィーンを含めた3体のモンスターは白く光ってその場から姿を消した。
「よし、これで奴のモンスターはいなくなった!!」
「そして、この効果で手札に加わったカード1枚につき、相手に300ポイントのダメージを与える!」
「…」
アフタン:LP600→LP300
「これで終わりではない!私は…!!……!?」
ドロワが残りの1枚の手札を右手に持ち替えたその瞬間、ドロワとアフタンの目の前のデュエルフィールドに、轟音と共に、雷のようなものが降り注いだ。
「わっ!!兄さん!!」
「これは…!?」
「ン!?……ま、まさか…!?そんな!?」
アフタンが狼狽えているところをカイトが捉えたその瞬間、その雷の柱の間から、2人の人影が見えた。
「このデュエルは中止だ。」
「……クラウダー様!」
「おのれ、アフタン。勝手なことを。マッドサイエンティストなど、配下における存在ではなかったようだな!」
「お、お待ちくださいっ!!」
「お前の言い訳を聞く耳など持たん!はぁっ!!!」
マントの男、クラウダーが右手をアフタンに向けて翳すと、アフタンは自らの体を抱くようにしてその場に蹲り、徐々にその姿を消していった。
クラウダーが完全にその空間からアフタンの肉体を消すのと同時に、ドロワは彼に詰め寄った。
「おい、貴様!!何者だ!!」
「私はクラウダー。エクシーズ次元管轄のヘヴンズ・チルドレンの一人だ。」
「貴様…この前…」
「フッ。天城カイト。私の姿を目にしたことがあるということは、お前も駆逐される運命ということだ。」
「ふざけるなっ!」
「お前…なぜ、仲間を!!」
「ヘヴンズ・サードの一人、アフタンは、既に一度デュエルでバリアン七皇のナッシュに敗北している。しかもあろうことか、ヘヴンの力をほとんど使わずにな。それでヘヴンの力を使ってデュエルするために、ここに降りたのだ。もはや仲間ではない。」
「だからと言って!!」
「お前たちには関係のないことだ。やはり、マッドサイエンティストは自分の研究が第一…か。」
その人物が一歩後ずさりしたので、クラウダーの後ろで怯えていた少女に、カイトたちは気が付いた。
「貴様は?」
「わ…私は…ホワイト。ヘヴンズ・チルドレンの一人です。」
「なるほど。貴様もクラウダーと同じということか。」
「はい!」
最初こそ弱弱しかったが、本人が(覚えているかは定かではないが)ダンス部での次期部長だったということもあり、声もよく通るようになり、はっきりとした返事をするようになった。
「いきなり実戦は負担が大きい。ここでのミッションは私が行おう。」
「い…いえいえ、ここは私が!」
「無理をするな、ホワイト。まずは実戦の前に、見て学ぶんだ。」
「あ、はい。わかりました。」
「ならば貴様の相手はこの俺だ!!」
「カイト。」
「いや、カイト!!お前には……役割があるだろう!!」
突然カイトの後方にオービタル7が現れた。
「カイト様!!」
「オービタル!!貴様が来たということは……」
「出撃準備完了であります!」
「何をするつもりだ?」
「いけっ、カイト、ハルト!!」
「えっ、でも。ドロワ…!!」
「いくんだ!!!!早く!!」
「逃がしませんよ!!」
ヒールは履きなれていない様子だったが、そのスーツ姿のホワイトは、軽快に動き、カイトたちに寄ろうとした。
「させん!!」
「…!!」
咄嗟にドロワはハイキックを放ち、ホワイトを蹴ろうとしたが、ホワイトは反射的にかがんでそれを避けた。
「やめろ、ホワイト!」
「えっ!で…ですが…」
「いい。我々が欲しいのはナンバーズの情報。ドロワ。お前に聞けばわかることだ。カイトたちが何をしに行ったのかは知らないが、それは関係ない。」
「あ、すみません。」
「フッ。ならば、私とデュエルするというのか。」
「当然だ。お前以外、ここでナンバーズの情報を持っている者はいない。」
「いくぞ!!」
「「デュエル!!」」
ドロワ :LP4000
クラウダー:LP4000
「私の先攻!」
クラウダーは勢いよく引いた5枚のカードをしばらく眺めていたが、その後3枚のカードを右手で同時に持った。
「カードを3枚伏せて、ターンエンドだ。(2)」
<ドロワ:伏せなし クラウダー:伏せ3枚>
「伏せカード3枚だと…?」
(クラウダーさんのデュエル。初めて見るわ。一体どんなデュエルなのかしら。)
------
バリアンの本部で、ナッシュはその身に受けた傷を癒すために、カプセルのようなものに入っている。メラグとミザエルは腕を組みながら、その部屋を出た。
「ナッシュはしばらく休ませるしかない。」
「あのマッドサイエンティストめ。よくも。あの猫ちゃんも、ナンバーズはくれなかったし。ロクな収穫がないわね。」
「だったらよぉ!!!」
真上から低い笑い声を轟かせて、メラグとミザエルの2人の前に着地した者がいた。
「…!!」
「お前!!」
「俺の収穫に、なってもらおうかなぁ!!」
「ベクター!!」
「聞いたぜぇ?ナッシュが使い物にならねえんだって?だったらよぉ、俺がナッシュをまずは食らってやるぜ!」
「ふざけるな!!貴様の好き勝手にはさせん!!」
「ナッシュから聞いたわ。ドルベ、ギラグ、アリト。3人の魂を…よくも!!」
「おおっ!耳が早いじゃねえか!そりゃそうかぁ!あいつはお前らと違って、他のバリアンのことを感じ取ることができるからなぁ!さあ、おっぱじめようぜ!」
「望むところだ、ベクター!」
「決着をつける!」
「デュエル!!!」
メラグ :LP4000
ミザエル:LP4000
ベクター:LP4000
「このデュエル、バトルロイヤルでいくぜ!全てのプレイヤーは1ターン目に通常ドロー、そして攻撃はできねえ!」
「いいだろう。」
「まずは俺からだ!!俺の先攻!俺はモンスターをセットして、ターンエンド!(4)」
「まずは私からいくわ、ミザエル。」
「うむ。」
「私のターン!《ブリザード・ファルコン》を召喚!(4)」
《ブリザード・ファルコン》:攻撃力1500
「装備魔法、《アクア・ミラージュ》を発動!(3)」
《アクア・ミラージュ》
装備魔法
水属性モンスターにのみ装備可能。装備モンスターをエクシーズ素材とする場合、この装備カードは装備モンスターと同じレベルのモンスターとして扱ってエクシーズ素材とする事ができる。
「装備モンスターをエクシーズ素材とする場合、このカードも同じレベルのモンスターとして扱い、エクシーズ素材とすることができる!私はレベル4の《ブリザード・ファルコン》と、レベル4扱いの《アクア・ミラージュ》でオーバーレイ!2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!」
《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》!!
《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》:攻撃力2400
「いきなりオーバーハンドレッドナンバーズか!張り切ってるなぁ!」
「私はカードを2枚セットし、ターンエンド!(1)」
「次は私だ!私のターン!!私は《半月竜ラディウス》を特殊召喚!(4)」
《半月竜ラディウス》
効果モンスター
レベル4/光属性/ドラゴン族/攻撃力1400/守備力1200
相手フィールド上にエクシーズモンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。この方法で特殊召喚したこのカードのレベルは8になる。
「相手フィールドにモンスターエクシーズがいる場合、レベル8のモンスターとして特殊召喚することができる!さらに私のフィールドにレベル8のモンスターが存在する時、このカードは手札からリリースなしで召喚できる!来い、《星間竜パーセク》(3)!」
《星間竜パーセク》
効果モンスター
レベル8/光属性/ドラゴン族/攻撃力800/守備力800
自分フィールド上にレベル8のモンスターが存在する場合、このカードはリリースなしで召喚できる。
「レベル8モンスターが2体だと!?」
「いくぞ!私はラディウスと、パーセクでオーバーレイ!2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」
宇宙を貫く雄叫びよ、遥かなる時をさかのぼり、銀河の源よりよみがえれ! 顕現せよ、そして我を勝利へと導け!《No.107
「お前も張り切ってんねぇ、ミザちゃんよぉ!」
「減らず口を叩いていられるのも今のうちだ!!私はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ!(3)」
<メラグ:伏せ2枚 ミザエル:伏せ1枚 ベクター:伏せなし>
「ヘヘッ…てめえら2人共々、地獄に送ってやるぜ!!」
(次回に続く)
<今日の最強カード>
《Heaven's Second Biblos》
?
<次回の最強カード>
《オーバーハンドレッド・ディセント》
通常罠
?