第49話の前書きにも載せたのですが、冒頭部分において、構成上のミスが発覚いたしましたので、ドロワとクラウダーのやり取りを変更いたしました。申し訳ありません。
それでは、48話お楽しみください!
「それが、《Heaven's Ritual》で呼び出したモンスターか。ノックスが持っていたカードの仲間か。」
「そうだ。」
「くっ。ここまでか。」
「潔いな。」
クラウダーがそう呟き、視線を横に向けると、ホワイトがこちらを見ていることに気が付いた。どんな表情をしていたかは見えなかった。いや、見たくなかったのだろう。
(私が…彼女の前で…ドロワを。)
「どうした!?早くやれ!!!私の《フォトン・バタフライ・アサシン》の攻撃力は2100。そのモンスターの攻撃力は3500!!私のライフは、1200だぞ!!」
クラウダーは人差し指をドロワに向けた。ドミニオンが動くその瞬間には、ドロワは目を閉じ、歯を食いしばっていた。
「いくぞ!!!《Heaven's Third Dominion》!!」
(カイト……すまない。)
「クラウダーさん!!」
攻撃がドロワに当たる寸前、フィールドから全てのソリッドビジョンが消え去った。ドロワは恐る恐る目を開けると、目の前にあったのは、クラウダーの顔であった。
「フッ……勘違いするなよ。私が欲しいのは…魂ではない。ホワイト。誰でも彼でも魂を奪えば良い訳ではない。」
「あ…」
「私は……私は…」
「お前はデュエルに負けた。そうだな?」
その場にへたり込んでしまったドロワに対し、クラウダーがそう聞くと、ドロワは力なく頷いた。
「デュエリストとしての約束は…果たすべきだ。ナンバーズの情報を、教えてもらおう。」
ドロワはしばらくの間固まっていた。明確に意思を表す素振りはしていなかったが、クラウダーの聞いたことに対して、拒否反応を示した訳でもなかった。
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メラグ
・LP4000
・手札2枚
・(モンスター)《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》(ATK1200)(ORU1)/《オーロラ・ウィング》(ATK1200)
・(魔法・罠)2枚
ミザエル
・LP4000
・手札3枚
・(モンスター)《No.107
・(魔法・罠)1枚
ベクター
・LP1600
・手札1枚
・(モンスター)《No.102
・(魔法・罠)なし
「4体の…オーバーハンドレッドナンバーズ…!?」
《アラウザル・ハンドレッド》の効果で攻撃が止められてしまったことを確認したミザエルは、すかさずタキオン・ドラゴンのエクシーズ素材に指をかけたが…
「おおっとミザちゃん!タキオン・ドラゴンの効果は使えねえぜ!」
「なにっ!?」
「《アラウザル・ハンドレッド》の効果により、攻撃してくるモンスターの効果はエンドフェイズまで無効化される!」
「チッ。私はカードを1枚伏せて、ターンエンド。(1)」
<メラグ:伏せ2枚 ミザエル:伏せ2枚 ベクター:伏せなし>
「じゃあお楽しみだぜ。俺のタァァァン!!(2)バトルだ!まずは、ジャイアント・ハンドで、《オーロラ・ウィング》を攻撃!」
高速で接近した巨大な掌のモンスターが全身を広げ、そのまま《オーロラ・ウィング》を押し潰し、圧殺した。
「くっ!」
メラグ:LP4000→LP3200
「けど、破壊された《オーロラ・ウィング》のモンスター効果を発動!このカードがバトルで破壊された場合、そのターン一度だけ、攻撃表示で私のフィールドに特殊召喚することができる!」
《オーロラ・ウィング》:攻撃力1200
「復活しやがったか。だが俺のフィールドにはまだ3体のオーバーハンドレッドナンバーズがいる!……恨むならミザちゃんを恨めよぉ!攻撃力3000のタキオンなんて用意しやがるんだからな!」
「御託はいい。かかってきなさい!」
「ヘッ!なら望み通り、一気に地獄に送ってやるぜ!流星のセスタスで、再び《オーロラ・ウィング》を攻撃!」
スターダスト・インパクト!!
バーニングナックラーではあるが、背中から放たれた光が《オーロラ・ウィング》を襲う。
「くっ!」
メラグ:LP3200→LP1900
「そして、グローリアス・ヘイローで、攻撃力の下がったラグナ・ゼロを攻撃!」
「くっ……ドルベの…ナンバーズ…!」
「そうよぉ!お仲間の力だぜぇ。よく味わえよ!ライトニング・クラスター!」
メラグ:LP1900→LP600
「これでてめえの場にモンスターはいねえ。俺のナンバーズで止めを刺してやるぜ!シャイニングで、メラグにダイレクトアタック!」
メラグはすぐに立ち上がり、ミザエルが彼女の名を叫んだのを聞いたが、腕を伸ばしてミザエルの動きを押さえた。
「速攻魔法、《導かれる魂》を発動!直接攻撃が宣言された時、フィールドに攻撃を行ったモンスター以外のモンスターがいる場合、その中で最も高い攻撃力を持ったモンスターに攻撃を仕掛ける!」
「攻撃モンスター以外のモンスターで最も高い攻撃力…タキオン・ドラゴンか!」
「そうよ!シャイニング!あなたの相手は、タキオン・ドラゴンよ!」
「よし、いいぞメラグ!迎え撃て、タキオン・ドラゴン!殲滅のタキオン・スパイラル!!」
低いうなり声をあげたタキオン・ドラゴンはシャイニングを捉えると、タキオン・スパイラルを放ったが、ベクターはそれと同時にすぐに手札のカードを魔法・罠ゾーンへと差し込んだ。
「させるかよ!速攻魔法、《アンブラル・バースト》を発動!(1)」
《アンブラル・バースト》
速攻魔法
自分の墓地に「アンブラル」と名の付いたカードが3枚以上存在する時に自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動することができる。選択したモンスターの攻撃力はエンドフェイズまで1000ポイントアップする。また、選択したモンスターが相手モンスターを戦闘で破壊した場合、そのバトルフェイズ終了時に自分のデッキからカードを1枚ドローする。
「墓地にアンブラルカードが3枚以上ある時、シャイニングの攻撃力をエンドフェイズまで1000ポイントアップさせる!」
《No.104 仮面魔踏士シャイニング》:攻撃力2700→攻撃力3700
「ぐっ!」
「ミザエル!!」
ミザエル:LP4000→LP3300
「呆気なかったなぁ!タキオン・ドラゴンもなぁ!」
しかしシャイニングの攻撃によってタキオン・スパイラルが暴発した際の爆発が止み、煙もはけてきたところに見えてきたのは、シャイニングとタキオンの両者であった。
「何?タキオン・ドラゴンも残っているだと?」
「…?メラグのカードの効果か?」
「そう。《導かれる魂》の効果によって、この戦闘でお互いのモンスターは破壊されないわ。」
「ヘッ。苦しみが少し伸びただけだぜ。俺は《アンブラル・バースト》のカード効果で、バトルフェイズ終了時に1枚カードをドローする!(2)そしてカードを2枚伏せて、ターンエンドだ!(0)」
「今のターンで私を倒せなかったことを…後悔することね、ベクター。」
「ヘッ!強がり言ってんじゃねえ!お前のオーバーハンドレッドナンバーズは破壊された!お前に勝つ手段は……」
そこまで言って彼の言葉が途切れたのを見ると、メラグが続けた。
「わかったようね。私たちの武器を!!いくわ、私のターン!!バリアンズ・カオス・ドロー!!(3)」
「来たか!」
「私は手札から、魔法カード、《RUM-七皇の剣》を発動!私の墓地から《No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ》を特殊召喚し、1つランクの高いカオスナンバーズへと、進化させる!1体のモンスターで、オーバーレイネットワークを再構築!カオス・エクシーズ・チェンジ!!」
現れなさい、CNo.103!時をも凍らす無限の力が今、よみがえる。神葬零嬢ラグナ・インフィニティ!
《CNo.103 神葬零嬢ラグナ・インフィニティ》:攻撃力2800
「これがメラグの…カオスオーバーハンドレッドナンバーズ。」
「いくわ!まずはラグナ・インフィニティの効果発動!1ターンに1度、カオスオーバーレイユニットを1つ取り除き、相手のフィールド上に表側表示で存在するモンスター1体の攻撃力が、元々の攻撃力と変わっている場合、その数値分のダメージを与えて、そのモンスターをゲームから除外する!」
ラグナ・インフィニティは、両端に三日月のような形をした刃のついた武器を器用に使い、その刃の先から出た黒い光をシャイニングに浴びせた。
「なにっ!パワーアップしたシャイニングが…!!」
「これでまず、1体のオーバーハンドレッドナンバーズはいなくなった。」
「そしてベクター!あなたには、1000ポイントのダメージを受けてもらうわ!」
「ぐっ!」
ベクター:LP1600→LP600
「バトル!ラグナ・インフィニティで、ジャイアント・ハンドを攻撃!」
敢えて間髪入れずにすぐに攻撃へと移った。考えるために立ち止まっては、仲間のことを思い出し、躊躇するかもしれない。そう思ってのことだった。
「攻撃力の差は800!これが通れば我々の勝利だ!」
「俺は罠カード、《エクシーズ・テレポーテーション》を発動!俺の場のモンスターエクシーズがフィールドを離れたターン、攻撃対象となったモンスターと、攻撃をしてくる相手のモンスターエクシーズをエンドフェイズまで除外する!」
「なにっ!!」
「ヘッ。残念だったなぁ!!お前らが俺様を倒そうなんざ、無理って訳だ!」
「クッ。私はこれで、ターンエンド。(2)」
エンドを宣言すると同時に、ジャイアント・ハンドと、ラグナ・インフィニティは再びフィールドに戻ってきた。
ミザエルはフィールドの状況から、すぐに決着がつけられると思い、何も考えることなく勢いでカードをドローする。
「安心しろメラグ!私が止めを刺す!私のターン!(3)ゆけっ!タキオン・ドラゴン!ジャイアント・ハンドを攻撃!今度こそこれで終わりだ!」
「聞いてなかったのかよミザエル?お前等に…俺は倒せねえってよぉ!速攻魔法、《ドン・サウザンドの覚醒》を発動!」
《ドン・サウザンドの覚醒》
速攻魔法
?
「ドン・サウザンドだと!?」
「お前……まさか!!」
「何驚いた顔してんだよ。あぁ、そうか、お前等には教えてなかったなぁ。俺はな、ドン・サウザンドと契約を交わしたんだよ。」
「バカな!バリアンの神と……契約だと!?」
「そうよ。俺たちが組んで、お前等バリアン七皇の力を根こそぎ奪うっていう契約よ!!」
2人がしばらく固まって動かないからか、ベクターは念じ、ドン・サウザンドを、ベクターの人影の部分より表出させた。
「フフフ…メラグに、ミザエルか。」
「あなたが…バリアンの神…!!」
「そうだ。お前たちには、我が力となってもらう。このベクターに敗れることによってな。」
「我々は…あなたの駒ではない!!」
力強くそうミザエルが言い放つが、ドン・サウザンドは表情一つ変えずに彼女らを見下ろして続けた。
「お前たちがどう思っていようと、運命は決している!我が力を得たベクターに…勝てるはずはない!覚醒した我が力を見よ!」
ドン・サウザンドは自らの手から出した闇の波動をグローリアス・ヘイローと流星のセスタスに浴びせた。2体のモンスターはすぐに闇の塊になったかと思うと、そのまま紅い空へと昇っていった。
何が起こっているのかは、すぐにわかった。
「まさか…2体を…同時に…」
「カオス化させるのか!?」
「そうだ!我が力、《ドン・サウザンドの覚醒》は、フィールドのモンスターエクシーズ2体をカオス化させる!さあ、グローリアス・ヘイローよ、流星のセスタスよ、カオス・エクシーズ・チェンジだ!」
「バカな!」
「そんなことが…!?」
2体のカオスナンバーズが闇の中より現れたのを見届けたドン・サウザンドは、再びベクターの中へと戻っていった。
「いくぜぇ!《CNo.102
《CNo.102 光堕天使ノーブル・デーモン》:攻撃力2900
《CNo.105 BK彗星のカエストス》:攻撃力2800
「だが…いくらナンバーズをカオス化させたところで、私のタキオンの攻撃を止めることはできまい!」
「そんなこたぁわかってんだよ!《ドン・サウザンドの覚醒》の効果発動!このカードを墓地から除外することで、カオスオーバーレイユニットを使って発動する効果を、弧の場で使用できる!彗星のカエストスの効果を発動!カオスオーバーレイユニットを1つ使い、相手モンスター1体を破壊し、コントローラーに攻撃力分のダメージを与える!くらえ!」
コメット・エクスプロージョン!!
流星のセスタスの時のように背中から光を放ち、タキオン・ドラゴンを破壊した。タキオン・ドラゴンが巨大なモンスターであるためか、広範囲に渡る爆発がミザエルを襲った。
「ぐああああっ!!」
ミザエル:LP3300→LP300
「大丈夫か、ミザエル!?」
「くっ。私のタキオン・ドラゴンが。」
「これでてめえのフィールドにタキオン・ドラゴンはいなくなった。安心して眠れるな、ミザちゃんよ!」
「おのれ……私はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ!(2)」
<ベクター:伏せなし メラグ:伏せ1枚 ミザエル:伏せ2枚>
「いくぜ!俺のターン!(1)俺は魔法カード、《ドン・サウザンドの賜与》を発動!」
《ドン・サウザンドの賜与》
通常魔法
「ドン・サウザンドの賜与」は1ターンに1枚しか発動できない。フィールド上に表側表示で存在する「CNo.」と名の付いたモンスター1体につき、自分のデッキからカードを1枚ドローする。
「フィールド上のカオスナンバーズの数だけドロー!俺の場にはノーブル・デーモンと彗星のカエストスが、そしてメラグ!お前の場にはラグナ・インフィニティがいる!よって3枚をドロー!(3)さらに俺は、カオスオーバーレイユニットを1つ使い、ノーブル・デーモンのモンスター効果発動!相手モンスター1体の攻撃力を0にし、効果を無効にする!」
「なにっ!?ラグナ・インフィニティが!!」
《CNo.103 神葬零嬢ラグナ・インフィニティ》:攻撃力2800→攻撃力0
「クッ!好きにはさせん!罠カード、《タキオン・アーマー》を発動!」
《タキオン・アーマー》
通常罠
?
「このカードを、ラグナ・インフィニティに装備する!」
「私のモンスターに…?」
「装備モンスターはドラゴン族として扱われ、このターン、ドラゴン族モンスターの戦闘によって発生するお互いのダメージは0になる!」
外見こそ変わらないが、ラグナ・インフィニティの周囲を紫色のオーラが包み込み、時折そのオーラから、竜の牙のような形が見え隠れする。
「邪魔すんじゃねえよミザエル!魔法カード、《RUM-バリアンズ・フォース》を発動!(2)」
「ランクアップマジックか!」
「俺はシャイニングをエクシーズ素材として、カオス・エクシーズ・チェンジ!!」
来い、《CNo.104 仮面魔踏士アンブラル》!!
《CNo.104 仮面魔等士アンブラル》:攻撃力3000
「アンブラル…!!」
「これがお前自身のカオスナンバーズ!」
「そうだ!そして、アンブラルはエクシーズ召喚に成功した時、相手フィールドの魔法・罠カードを1枚破壊する!俺は、《タキオン・アーマー》を破壊!くらえ!」
デストロイ・ステップ!
「…《タキオン・アーマー》が破壊された時、デッキからカードを1枚ドローする!(2)」
「だがこれで、ラグナ・インフィニティを守るカードはなくなったぜ!さあ、今度こそてめえの最期だ、メラグ!!」
「メラグ!!」
「安心しろよミザちゃん!!お前も、こいつを倒したらすぐにやってやるからよぉ!」
ベクターのフィールドには、《CNo.102 光堕天使ノーブル・デーモン》、《CNo.104 仮面魔踏士アンブラル》、《CNo.105 BK彗星のカエストス》、《No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド》の4体のナンバーズが存在しており、メラグとミザエルはいずれか1体の攻撃を受けるだけで敗北してしまう。
そんな絶体絶命の状況でも、彼らにはまだ希望が残っていると、その目から確信したベクターがなおも攻撃宣言をしようとした時、自分の名を呼ぶ男の声が響き渡った。
「ベクター!!」
「ン!?」
メラグとミザエルの真後ろから聞こえた声に、2人はすぐに振り返った。そこには息を切らした状態のバリアン七皇のリーダー、ナッシュが立っていた。
「ナッシュ!!」
「大丈夫なの、傷は!?」
「あぁ。おちおち寝てもいられねえ。ベクター!!貴様、もうこんな戦いはやめろ!てめえが恨んでいるのは俺じゃねえのか!?」
「そうだぜ!だがお前を倒すのもそうだが、この世界はなぁ、全て俺様のものになるんだよ!バリアン七皇も、ヘヴンも、関係ねえぜ!そのためにも、俺はこいつらの力も手に入れなきゃいけねえのさ!より計画の達成を確実にするためになぁ!」
その時ナッシュの動きが一瞬止まった。ベクターたちは、それがなぜだかはすぐにわかった。彼の視線の先にあるのは、ベクターのフィールドの4体のオーバーハンドレッドナンバーズたちであったからだ。
「ドルベ、アリト、ギラグ………。ベクター……貴様……!!貴様ぁ!」
「おおっと!!邪魔すんじゃねえ!!」
ベクターが手を翳すとナッシュの目の前に地面から湧き出た紅い結晶の見た目をしている突起物が現れ、ナッシュの行く手を阻む。
「はぁっ!!」
ナッシュが突起物を薙ぎ払うようにして腕を振ると、それらは一気に姿を消した。一歩ずつ迫りくるナッシュに、狼狽えたベクターであったが、ベクターの放った影が、今度はナッシュの目の前に立ちはだかった。
「なっ!!てめえは……!?」
「邪魔をするなというのが、聞こえなかったか、ナッシュ?」
「我が名はドン・サウザンド。バリアンの神だ。」
「……くそっ!ベクターと組んでいやがったのか。あいつと組んでどうするつもりだ!?」
「ベクターの計画に興味があってな。」
「クソッ。……ベクターを最後には取り込むつもりなんだろ。だとしたら、ベクター。お前もドン・サウザンドと組むことが得策ではないことくらいわかってるだろ!?」
「何言ってんだナッシュ!ドン・サウザンドはな、今となっては俺様の力がなけりゃ戦えねえんだぜ。」
「フフフ……」
「くそっ。」
「さあベクター!!止めを刺せ!!」
「やめろ、ベクター!!」
「ノーブル・デーモンで、ラグナ・インフィニティを攻撃!」
ダークネス・ピアース!!
「まだデュエルは…終わっていない!罠カード、《裁きの氷結》を発動!」
「何だと!?」
「水属性モンスターが攻撃対象となった時、攻撃してきたモンスターの攻撃を無効にしてバトルフェイズを終了させ、相手フィールドの最も高い攻撃力を、ラグナ・インフィニティに加える!」
《CNo.103 神葬零嬢ラグナ・インフィニティ》:攻撃力0→攻撃力3000
「チッ。しぶとい奴だな。俺はカードを2枚伏せてターンエンドだ!(0)」
「いくわ。私のターン!(3)安心して、ナッシュ、ミザエル!!このターンで決着をつける!」
「そうはいかねえよ!永続罠、《ドン・サウザンドの牙城》を発動!」
《ドン・サウザンドの牙城》
永続罠
相手ターンのメインフェイズ時に自分フィールド上に表側表示で存在する「CNo.」と名の付いたモンスター1体を選択して発動することができる。自分フィールド上に存在する、選択したモンスター以外の「No.」と名の付いたモンスターの攻撃力を選択したモンスターに加える。また、このカードを発動したターン、相手フィールド上に存在する攻撃可能なモンスターは選択したモンスターを攻撃しなければならない。
このカードは発動したターンのエンドフェイズに発動する。相手に800ポイントのダメージを与え、このカードはフィールド上にセットされる。
「俺の場のカオスナンバーズ1体に攻撃力を集中させ、相手はそのモンスターを攻撃しなければならない!」
「何!?」
「俺は当然、アンブラルを選択する!」
《CNo.104 仮面魔踏士アンブラル》:攻撃力3000→攻撃力10700
メラグはこのターンのドローフェイズで引いたカードを見つめている。やがて彼女の視線は不気味な笑いを浮かべているベクター、そして彼の足元に置かれている伏せカードに移った。
(《ドン・サウザンドの牙城》による勝利を、確信しているの…?それとも…)
やがて彼女は立ち尽くしているミザエルを一瞥し、彼女がドローしたカードを、魔法・罠スロットへと差し込んだ。
「魔法カード、《カオス凍結》を、ラグナ・インフィニティを対象に発動!手札の魔法カード、《
「何!?カオスオーバーレイユニットを得るだと……!?」
「バトル!!ラグナ・インフィニティで、アンブラルを攻撃!そしてこの瞬間、ラグナ・インフィニティの下に、ラグナ・ゼロをカオスオーバーレイユニットをとして重ねる!」
ドン・サウザンドの体色と同じ色のオーラを纏ったアンブラルを前に、ラグナ・インフィニティは武器を翳した。
「そして、ラグナ・インフィニティの効果はわかっているわよね。カオスオーバーレイユニットを1つ使い、元々の攻撃力との差の分のダメージを与える!」
攻撃力の差は歴然としているが、それでもラグナ・インフィニティは果敢に立ち向かう。彼女はその手に持つ武器で、アンブラルの首を狩っ切らんとしていた。
(次回に続く)
<今日の最強カード>
《ドン・サウザンドの牙城》
永続罠
相手ターンのメインフェイズ時に自分フィールド上に表側表示で存在する「CNo.」と名の付いたモンスター1体を選択して発動することができる。自分フィールド上に存在する、選択したモンスター以外の「No.」と名の付いたモンスターの攻撃力を選択したモンスターに加える。また、このカードを発動したターン、相手フィールド上に存在する攻撃可能なモンスターは選択したモンスターを攻撃しなければならない。
このカードは発動したターンのエンドフェイズに発動する。相手に800ポイントのダメージを与え、このカードはフィールド上にセットされる。
<次回の最強カード>
《ドン・サウザンドの桎梏》
通常罠
自分フィールド上に「CNo.」と名の付いたモンスターが存在する場合に相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択して発動することができる。選択したモンスターの効果は無効化され、攻撃力は0になる。また、このカードを相手ターンで発動した場合、そのターン内に相手に与える戦闘ダメージは倍になる。