遊戯王UA   作:akc

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第50話-地上の番人!No.1 ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム

遊士は遊馬とアストラルがナンバーズの探索を終えるのを待っている。彼は遺跡の外におり、遊馬とアストラルにデュエルを挑もうとする者がいれば撃退する役目を担っている。

 

「誰も来ねえな…。ま、いいけどよ。」

 

最初の数分こそ緊張感を持っていた遊士であったが、20分ほど誰も近づかないことを考えると、アストラルたちは慎重すぎたのではないかと思い始めた。

 

だが、気持ちが退屈に変わりかけていたことを、心配する必要はなくなった。

 

「ン!?」

 

誰かの足音がしたかと思い、デュエル庵の境内にある鳥居の方に視線を移すと、そこから2人組が出て来たのだ。

 

「こんなところに…寄り道…なんですか?」

「あぁ。挨拶をしておかなければならない人物がいてな。」

 

「お前は!!」

 

「久しぶりだな。草薙遊士。」

「クラウダー!!ヘッ。自分からやられに来るとはな、殊勝な心掛けだぜ。」

「相変わらずの態度だな。」

 

スーツに身を包んだホワイトが、少し怯えた表情で遊士を見る。遊士はたどたどしく、彼女を見る。

 

「ユキ……。お前。」

「私は…ユキではありません。ホワイトと言います。」

「ホワイト…だと?」

「はい。」

 

「遊士。今までお前は、彼女に夢を見させていたんだよ。忌まわしい夢をな。」

「何だと…。じゃあユキは、ユキだった時が、幻だっていうのかよ!!」

「そうだ。遊士。私がここに来たのは、お前にわかってもらうためだ。ホワイトをここに連れて来ることで、お前に、ホワイトの姿を、ホワイトの目を、見てもらおうと思ったのだ!」

「な……なに。」

 

遊士にとって、ユキの目は悔しいほどに透き通っていた。別に彼女が洗脳されているようには全く見えなかった。

 

以前会った時のユキの目のままなら、目の前のクラウダーを倒せば、彼女が戻ってくるのではないかと、希望のかけらのようなものがあったのだ。

 

「フッ。」

 

しかし、クラウダーが自分を蔑んでいるのを見ると、彼はある確信をもってユキに聞いた。

 

「ユキ。いや、ホワイトっつったか。お前、ここに俺を絶望させるためだけに来たのか?」

「いいえ。」

「だったら、何しに来たんだよユキ。」

「デュエルです。私が、あなたに引導を渡し、完全な別れを告げるために来ました。私はあなたを知りません。ですが、あなたと何かしらの因縁みたいなものがあるなら、それは…切る必要がある!」

「そうか。」

 

遊士は俯いた。そこから顔をあげるのに、果たしてどれだけの時間がかかるのかと、クラウダーは予想し始めていたが、間もなくして遊士は顔をあげた。

 

ユキに聞いた時に持っていた確信に満ちた顔を。

 

「俺の知っているユキなら、そうするはずだ。ただ人を陥れてやろうとか、絶望させようとか、そんなことをする奴じゃねえ!ユキ!!覚えてんだろ!?中学校の時にいじめられてた奴を助けたこととかよ!そういう、正義感のあるところ、全部!!」

「知りません。」

 

つっけんどんにそう答えたユキ。だが生徒会長の女のサツキが冷たい顔をしているのとは違う。フレーズこそ冷たくとも、遊士の言うように、人を嘲るような感じはない。

 

「いいぜ、だったらユキ!!デュエルだ!!俺が知っているお前を、思い出させてやる!」

 

彼はデュエルディスクを展開し、クラウダーを一瞥した。

 

「クラウダー。見ていやがれ。」

「いいや、残念だが、私には行くべきところがある。」

「何だと?お前、ユキが一人で戦わせて、不安にならねえのかよ?」

「それは…ある。だが、いつでも連絡は取れる。それに、我々には人手がない。」

「随分と冷たいことだな。」

「フッ。私はホワイトが勝つと、確信している。ホワイト。万が一何かあれば、いつでも私に連絡をするんだ。まあ、我々には作戦があるから、大丈夫だとは思うがな。」

 

「はい。」

 

ホワイトは一度頷くと、クラウダーはその場から姿を消した。

 

「いくぞユキ。」

「いきます!!」

 

 

デュエル!!

 

 

草薙遊士:LP4000

ホワイト:LP4000

 

 

※※※※※※

 

 

 

観月小鳥

 

・LP4000

・手札3枚

・(モンスター)《そよ風の精霊》(ATK0)

・(魔法・罠)なし

 

 

ドン・サウザンド

 

・LP4000

・手札4枚

・(モンスター)なし

・(魔法・罠)《ヌメロン・ネットワーク》

 

 

「私の場に…《そよ風の精霊》が…?」

「そうだ。我はデッキから、カウンター罠、《ヌメロン・リライティング・エクシーズ》を発動したのだ。相手のモンスターエクシーズの特殊召喚を無効にし、それを破壊する。そして相手のデッキから選んだモンスター1体を、相手フィールド上に表側攻撃表示で特殊召喚する。その際、そのモンスターの効果は無効になる。」

「えっ…?デッキから…カウンター罠!?私だってデュエル初心者だけど、罠カードは、フィールドに伏せなければ発動できないはず!?それくらいは知って…」

「デュエル初心者だと?それで我に立ち向かおうとは、愚かな。これは神のデュエル!《ヌメロン・ネットワーク》の効果を発動した!1ターンに1度、デッキからヌメロンと名の付いたカード1枚枚を墓地に送り、そのカードの効果を適用することができるのだ。」

「《ヌメロン・ネットワーク》…!?」

「そう。このカードは、我のフィールドにカードがない場合、相手ターンのドローフェイズ時に、手札から発動できる!気が付かなかったか?」

 

その時、小鳥は自分がドローをした時に、辺り一面が紅いオーラに包まれたことを思い出した。

 

「そういうことだったのね、あれは。私はカードを1枚伏せて、ターンエンド。(2)」

<小鳥:伏せ1枚 ドン・サウザンド:伏せなし>

 

「我のターン!!(5)」

 

(私のフィールドの《そよ風の精霊》は攻撃力0。これじゃ…)

 

「我はこれで、ターンエンド。(5)」

「えっ!?また!?私のフィールドには攻撃力0のモンスターがいるのに!」

「さあ、早くするが良い。」

「ドローッ!!(3)」

 

侮られているのかと、強い力でカードを引く小鳥。しかしすぐに彼女は立ち止まった。

 

(《ヌメロン・ネットワーク》の効果は、1ターンに1度。ドン・サウザンドは…どこでカウンターを仕掛けて来るのか。あっ!この魔法カードを使ってみれば…)

「魔法カード、《成金ゴブリン》を発動!(2)」

 

 

《成金ゴブリン》

通常魔法

自分はデッキから1枚ドローする。その後、相手は1000ライフポイント回復する。

 

 

「私はカードを1枚引いて、相手は1000ポイントのライフを得る!」

「そうか。ならばカードを引くが良い。」

「カウンターは…しないのね。(3)」

 

 

ドン・サウザンド:LP4000→LP5000

 

 

「だったら私は場の《そよ風の精霊》をリリースして、《光神テテュス》をアドバンス召喚!(2)」

 

 

《光神テテュス》

効果モンスター

レベル5/光属性/天使族/攻撃力2400/守備力1800

自分がカードをドローした時、そのカードが天使族モンスターだった場合、そのカードを相手に見せて発動できる。このカードがフィールドに表側表示で存在する場合、自分はデッキから1枚ドローする。

 

 

「アドバンス召喚か。ならば我は《ヌメロン・ネットワーク》の効果を発動!デッキからカウンター罠、《ヌメロン・リライティング・アドバンス》を発動!」

 

 

《ヌメロン・リライティング・アドバンス》

カウンター罠

自分のモンスターカードゾーン及び魔法&罠カードゾーンに このカード以外のカードが存在しない場合、相手のモンスターがアドバンス召喚に成功した時、そのモンスターの召喚を無効にして破壊し発動できる。相手のデッキからレベル5以上のモンスター1体を選択して相手フィールド上に守備表示で特殊召喚する(相手のデッキにレベル5以上の特殊召喚可能なモンスターがいない場合、レベル4以下のモンスターを特殊召喚する)。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

 

 

「上級モンスターのアドバンス召喚を無効にし、我が選んだレベル5以上のモンスターを、効果を無効にして、守備表示で呼び出してもらう。」

「どうして!?《成金ゴブリン》に対しては何もカウンターを使わなかったのに、どうしてこの召喚を無効にしたの!?」

「当たり前だ。通常召喚は1ターンに1度しか行うことができない。それを潰してしまえば、新たなモンスターを呼ぶことは今の状況では困難だろうと判断したのだよ。さて、お前のデッキから呼び出すのは…《光神機(ライトニング・ギア)-桜花》だ!」

 

 

光神機(ライトニング・ギア)-桜花》:守備力1400

 

 

「くっ。また攻撃が…私はもう1枚カードを伏せて、ターンエンド!(1)」

<小鳥:伏せ2枚 ドン・サウザンド:伏せなし>

 

「我のターン!(6)」

 

(このターンも、何も仕掛けてこないつもりなの?)

 

小鳥がそう思ったのをまるで読んだかのように、ドン・サウザンドは既に持っていたカードのうちの1枚を魔法・罠カードゾーンへと差し込んだ。

 

「我は手札より、魔法カード、《ヌメロン・コール》を発動!」

「魔法カード!?」

「遊びは終わりだ。お前が哀れなデュエリストだということはわかった。ここで終わらせよう。このカードは墓地のヌメロンと名のついたカード2枚を除外し、デッキから、《ヌメロン・ダイレクト》を手札に加えることができる!そして手札に加えた、《ヌメロン・ダイレクト》を発動!」

 

 

《ヌメロン・ダイレクト》

通常魔法

フィールド上に「ヌメロン・ネットワーク」が表側表示で存在する場合に発動できる。 自分のエクストラデッキから攻撃力1000以下の「ヌメロン」と名のついたモンスターエクシーズ4体を自分フィールド上に特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ時にゲームから除外される。

 

 

「このカードは《ヌメロン・ネットワーク》が発動している場合、エクストラデッキから攻撃力1000以下のヌメロンと名のついたモンスターエクシーズを4体、我のフィールドに呼び出す!」

 

 

現れろ!この地上に、最初に降り立ったナンバーズたちよ!

 

《No.4 ゲート・オブ・ヌメロン-チャトゥヴァーリ》!

《No.3 ゲート・オブ・ヌメロンートゥリーニ》!

《No.2 ゲート・オブ・ヌメロン-ドゥヴェー》!

 

そして、No.1!

 

天を摩する地獄の門、堅牢なる扉開きし時、一抹の望みを捨てよ!ゲート・オブ・ヌメロン!エーカム!!

 

 

No.1~No.4:いずれも攻撃力1000

 

 

デュエル庵への階段を背景に、そこに突如として4つの門が聳え立った。それぞれ形が異なっており、パズルのようにしてお互いに嵌め合うことができそうである。

 

「ナンバーズ…1。」

「バトルだ。まずはNo.4 ゲート・オブ・ヌメロン-チャトゥヴァーリで、桜花を攻撃!」

「自分よりも守備力が高いモンスターに?」

 

門の形はそのままで、門の頂から放たれた閃光が桜花を襲うが、桜花は素早くそれをかわした。

 

「我は墓地に送られた速攻魔法、《ヌメロン・コール》の効果により、このターンの戦闘ダメージを0にする。」

「でも、この戦闘の意味は…」

「チャトゥヴァーリの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、ダメージ計算終了後、自分フィールドのヌメロンと名の付いたモンスターの攻撃力を2倍にする!」

 

 

No.1~No.4:攻撃力1000→攻撃力2000

 

 

紅色のフィールドが脈を打つと、4つの門は紅色のオーラを纏い、攻撃力を上昇させた。

 

「えっ!?どうして!?ゲート・オブ・ヌメロンには、オーバーレイユニットは…ないはず!」

「愚かな。これは神のデュエル。《ヌメロン・ネットワーク》の効果により、我の場のヌメロンと名の付いたモンスターエクシーズのオーバーレイユニットを使って発動する効果を、オーバーレイユニットなしで発動することができるのだ。」

「そんな!それじゃ、他のモンスターも…!?」

「そういうことだ。恐怖に戦きながら、散るが良い!No.3 ゲート・オブ・ヌメロン-トゥリーニの攻撃!」

 

「っ…!!桜花が!」

「そして、No.1~No.4は、全て同じ効果を持っている!トゥリーニのモンスター効果も発動!」

 

 

No.1~No.4:攻撃力2000→攻撃力4000

 

 

「これで壁モンスターは消え去った。終わりだ。No.2 ゲート・オブ・ヌメロン-ドゥヴェー!直接攻撃!」

 

2体のゲート・オブ・ヌメロンと同じように、一瞬で閃光が走り、小鳥の目の前の地面を切り裂き、爆発を起こした。地割れが起こり、積まれていたレンガはそこの溝に吸い込まれるように消えていった。

 

「フッ。呆気のない…ム!?」

 

しかし爆発の際に生じた煙がはけると、そこにはバリアに守られた小鳥が立っていた。

 

「こんなことで負ける訳にはいかない!!」

「罠カード……《エンジェル・ガード》…。」

 

 

《エンジェル・ガード》

通常罠

ライフポイントを半分払って発動することができる。発動ターンに発生する戦闘ダメージを0にする。このカードを発動したターンのエンドフェイズに、自分の墓地に存在する天使族モンスター1体を自分フィールド上に守備表示で特殊召喚し、そのモンスターのレベルを1つ上げる。

 

 

「そう。このカードはライフを半分払って戦闘ダメージを無効にする!」

 

 

観月小鳥:LP4000→LP2000

 

 

「このターンのバトルダメージを無効に…か。だが、戦闘自体は有効だ。ならば、ドゥヴェーの効果を発動!自分フィールドのゲート・オブ・ヌメロンの攻撃力を2倍にする!」

 

 

No.1~No.4:攻撃力4000→攻撃力8000

 

 

「そして、ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム!直接攻撃だ!」

「くっ!《エンジェル・ガード》!!」

 

デュエルパッドが付いている方の左手を前に翳すと、再び小鳥をバリアが包んだ。

 

「戦闘ダメージはないけど。」

「そうだ!エーカムの効果により、ゲート・オブ・ヌメロンの攻撃力を2倍にする!」

 

 

No.1~No.4:攻撃力8000→攻撃力16000

 

 

「攻撃力16000が4体…!?」

「そうだ。絶望するが良い。1ターン長く生き永らえただけだ。我はこれで、ターンエンド。(5)」

「私は《エンジェル・ガード》のもう一つの効果を発動し、墓地から天使族モンスター1体を、レベルを1つ上げて呼び戻す!復活して、桜花!」

 

 

光神機(ライトニング・ギア)-桜花》:☆7

 

 

「今更何をしようが無駄だ。」

「私のターン。」

 

改めて小鳥が前に聳え立つ4つの門を見上げると、彼女の中には絶望感か、恐怖感か、何か、得体のしれないものがこみあげて来るのがわかった。

 

呼吸が上がっている。胸が熱くなっている。どういうことなのか、自分でもわからなかった。

 

「どうした?お前のターンだぞ。フフフ…絶望しているのか?いいのだぞ。ここで終わりにしても。お前の命は助かる。ただし、九十九遊馬の居場所を吐くことが、条件だがな。」

「遊馬…」

 

(遊馬は…遊馬だったら…この状況。攻撃力16000のモンスターが4体いるこの状況…遊馬…あきらめるのかな…?)

 

遊馬とアストラルが今、どういう状態なのか、彼女は思い出してみた。それを思い出すと、遊馬の日々の様子、何を言っていたか、どのようなデュエルをしていたか、それらも連鎖されて思い出されていた。

 

「かっとビング…」

 

「…?」

 

 

「かっとビング。遊馬だったら、ここで…諦めるはずない!だったら私も…諦めちゃいけない!!かっとビングよ、小鳥ーっ!!!ドローっ!(2)」

「なっ。まだ続けるというのか?」

「来たわ!墓地に存在する、《光神テテュス》をゲームから除外して、魔法カード、《エンジェル・トリック》を発動!このターン内に特殊召喚した天使族モンスターのレベルを1つ上げ、ライフを1000回復する!」

 

 

観月小鳥:LP2000→LP3000

 

 

「そして、ゲームから除外されたテテュスを対象に、永続罠、《奇跡の降臨》を発動!」

 

 

《奇跡の降臨》

永続罠

除外されている自分の天使族モンスター1体を対象としてこのカードを発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。このカードがフィールドから離れた時にそのモンスターは破壊される。そのモンスターが破壊された時にこのカードは破壊される。

 

 

「除外されたテテュスを特殊召喚する!さらに、エンジェル・トリックの効果で、レベルを1つアップさせる!」

「テテュスのレベルが7に。なるほど。お前の狙いは!」

「2体のレベル7のモンスターでオーバーレイ!!2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

 

 

現れなさい!《No.76 諧調光師グラディエール》!!

 

 

《No.76 諧調光師グラディエール》(小説版)

エクシーズモンスター

ランク7/光属性/天使族/攻撃力2700/守備力2100

レベル7モンスター×2

このカード名の➃の効果は1ターンに1度しか使用できない。

➀:このカードは「No.」と名の付いたモンスターとの戦闘では破壊されない。

➁:このカードの属性は、このカードがエクシーズ素材としているモンスターのそれぞれの属性としても扱う。

➂:このカードは、このカードと同じ属性を持つモンスターとの戦闘では破壊されず、

このカードと同じ属性を持つ相手モンスターが発動した効果では破壊されない。

➃:相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。このカードのエクシーズ素材を1つ取り除き、対象のモンスターをこのカードの下に重ねてエクシーズ素材とする。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

 

巨大なキーボード状の剣を担ぎ、虹色の翼を生やした青い髪の少女のようなモンスターが現れた。そのモンスターが剣を一振りすると、数個の音符と、76という文字あ見えた。

 

「そうか。お前もナンバーズを持っていたのだったな。だが、たったの2700の攻撃力で、我がナンバーズに敵うものか。」

「バトル!グラディエール!ゲート・オブ・ヌメロン-エーカムを攻撃!」

「何?」

「この瞬間、墓地に送られた、《エンジェル・トリック》の効果発動!この効果でレベルを上げたモンスターがエクシーズ素材になった場合、そのモンスターは、戦闘ダメージを0にして、ダメージ計算終了後に、相手モンスターを破壊する効果を得る!」

「そんなことはわかっている!だが、モンスターとの戦闘ダメージが0になっても、モンスターは破壊される!それならば、一度の戦闘しか防げまい!」

 

だが、そのドン・サウザンドの発言とは異なりに、巨大な剣が、一方的にエーカムを破壊した。

 

「何っ!?」

「残念ね。もうゲート・オブ・ヌメロンは、攻略済みよ!」

「どういうことだ?」

「グラディエールは、同じ属性を持つモンスターとの戦闘では破壊されない!グラディエールは光属性!ゲート・オブ・ヌメロンとの戦闘では破壊されないわ!」

「何だと……。」

 

ドン・サウザンドは、効果の発動を宣言しなかったが、後方に控えている3体のゲート・オブ・ヌメロンが光を放った。

 

 

No.2~No.4:攻撃力16000→攻撃力32000

 

 

「攻撃力がどんなに上がっても、グラディエールで1体ずつ倒すわ!私はこれで、ターンエンド!(1)」

<小鳥:伏せなし ドン・サウザンド:伏せなし>

 

如何に攻撃力が上がろうとも、戦闘では負けることはない。グラディエールの存在により、小鳥は自分の中で自信がみなぎって来るのを感じていた。油断はしてはいけない。だが、気持ちに嘘はつけない。

 

「少しは楽しませてくれるようだな。ドロー!(6)ならばお前には、とっておきのカードを見せてやろう。我は手札から魔法カード、《ヌメロン・リチュアル》を発動!《ヌメロン・ネットワーク》が発動している場合、墓地からヌメロンと名の付いたモンスターエクシーズを特殊召喚する!蘇れ、《No.1 ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム》!!」

 

 

《No.1 ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム》:攻撃力1000

 

 

「さらに、この効果で特殊召喚したモンスター及び、我のフィールドの他のモンスターのレベルを11として、それらのモンスターで、エクシーズ召喚を行う!」

「エーカムと、他のモンスターって…ナンバーズ1から4でエクシーズ召喚を!?」

「その通りだ。我はレベル11となったナンバーズ1から4で、オーバーレイ!4体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!」

 

 

出でよ、No.1000!混沌を導くは、愚者の罪業。縋りし夢は、儚き幻。虚ろの王よ、闇を以て、光に鉄槌を!!夢幻虚王ヌメロン!!

 

 

《夢幻虚王ヌメロン》:攻撃力1000

 

 

「ナンバーズ…1000、夢幻王…ヌメロン!?」

「フッフッフッ。」

 

 

(次回に続く)





<今日の最強カード>
《ヌメロン・ダイレクト》
通常魔法
フィールド上に「ヌメロン・ネットワーク」が表側表示で存在する場合に発動できる。 自分のエクストラデッキから攻撃力1000以下の「ヌメロン」と名のついたモンスターエクシーズ4体を自分フィールド上に特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ時にゲームから除外される。


<次回の最強カード>
《No.1000 夢幻虚王ヌメロン》
モンスターエクシーズ
ランク11/光属性/悪魔族/攻撃力1000/守備力1000

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