観月小鳥
・LP3000
・手札1枚
・(モンスター)《No.76 諧調光師グラディエール》(ATK2700)(ORU2)
・(魔法・罠)なし
ドン・サウザンド
・LP4000
・手札5枚
・(モンスター)《No.1000 夢幻虚王ヌメロン》(ATK1000)(ORU4)
・(魔法・罠)なし
「夢幻虚王…ヌメロン!?」
「ここまではよく頑張ったと言える。だが、お前はここで終わりだ。」
「そんな!グラディエールは、同じ属性を持つモンスターの効果では破壊されない!」
「確かにヌメロンの属性は、光属性。だが…我はオーバーレイユニットを1つ使い、効果を発動する!相手フィールド上のモンスター1体を持ち主の手札に戻す!」
鞭のような腕を振るうと、その衝撃波を受けたグラディエールは、光の粒となって消え去った。
「そんな!手札に…!!」
「そして、ヌメロンの攻撃力は、オーバーレイユニット1つにつき、1000ポイントアップする!」
《No.1000 夢幻虚王ヌメロン》:攻撃力4000
「なっ…」
「ダイレクトアタック!!」
高速で振り下ろされたその腕に、小鳥は成す術もなく払われてしまった。
「きゃあああっ!!」
観月小鳥:LP3000→LP0
「遊……馬……、ごめん……。」
「フッ。人間風情が、出過ぎた真似をするからだ。お前のナンバーズは頂いていく!それ以外のものには、用はない。」
小鳥は手に握っていたナンバーズがドン・サウザンドに奪われたと確信すると、意識を手放した。
※※※※※※
小鳥とドン・サウザンドがデュエルを始めるのとほぼ同時に、遊士とホワイトはデュエルを始めていた。
「いくぜ、ユキ!俺のターン!俺は手札から、《バルキリー・ナイト》を召喚!(4)」
《バルキリー・ナイト》
効果モンスター
レベル4/炎属性/戦士族/攻撃力1900/守備力1200
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、相手は「バルキリー・ナイト」以外の戦士族モンスターを攻撃対象に選択できない。このカードが戦闘によって破壊され墓地へ送られた時、自分の墓地の戦士族モンスター1体とこのカードをゲームから除外する事で、自分の墓地からレベル5以上の戦士族モンスター1体を選択して特殊召喚することができる。
「俺はこれで、ターンエンド!(4)」
「私のターン!(6)私は手札から、《
効果モンスター
レベル5/水属性/天使族/攻撃力2000/守備力2000
?
青いレースを身に纏った青いロングヘアの女性のようなモンスターが、フィールドに現れた。
「ヘッ。やっぱりユキ。お前は、レベルモンスターを使うみたいだな?」
「やっぱりって……どういうことですか?」
「俺の知ってるお前も、レベルモンスターを使っていたんだよ!スイーツデッキだったけどな、お前のは!!」
「そんな適当なことを言って、私を動揺させようとしても、そうはいきませんよ!」
「んなつまんねえことを……それならそう思ってな。」
彼が残念そうにため息をつくと、ホワイトは勢いよく《バルキリー・ナイト》を指さした。
「バトル!!《バルキリー・ナイト》を攻撃!」
「……《バルキリー・ナイト》!!一瞬で凍らされちまった。」
草薙遊士:LP4000→LP3900
「カードを1枚伏せます。(3)そして、《
《
Lv.5との違いはと言えば、ティエラを被っているくらいだろうか。その瞳に映る冷たさは、遠くからでも良くわかる。
「ターンエンドです!」
<遊士:伏せなし ホワイト:伏せ1枚>
「俺のターン!(5)《切り込み隊長》か。よし!!いくぜ!《切り込み隊長》を召喚!(4)」
《切り込み隊長》:攻撃力1200
「その効果により、もう1体の《切り込み隊長》を特殊召喚!」(3)
「切り込み……隊長。」
「ユキ。こいつらが2体揃うとどうなるんだ?」
彼女は、ホワイトだと反論することはないが、不服そうに遊士を見て、すぐに答えた。
「切り込みロックですか?」
「そうだ。《切り込み隊長》の効果で、俺の他の戦士族モンスターを攻撃できない。それが2体で、お互いを守り合ってるって訳だ!俺はカードを1枚伏せて、ターンエンド!(2)」
<遊士:伏せ1枚 ホワイト:伏せ1枚>
「私のターン!!(4)ブリザード・スピリットLv.7のモンスター効果を発動!相手フィールド上の表側表示モンスター全ての効果を無効にする!」
「えっ!?ちょっと、おい!!」
右手の指先から出た吹雪が2体の《切り込み隊長》を包み込む。2体とも寒そうにすることこそないが、全身が真っ青になってしまった。おそらく、効果が無効になったことを表しているのだろう。
「これで、ブリザード・スピリットで攻撃ができる。私はさらに、《ブリザード・ウォリアー》を召喚!(3)」
《ブリザード・ウォリアー》
効果モンスター
レベル3/水属性/戦士族/攻撃力1400/守備力400
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、相手のデッキの一番上のカードを確認してデッキの一番上または一番下に戻す。
「《吹雪の精霊Lv.7》と《ブリザード・ウォリアー》で、2体の《切り込み隊長》を攻撃!」
「なにっ!ぐあっ!」
草薙遊士:LP3900→LP2400→LP2200
「さらに、《ブリザード・ウォリアー》の効果を発動!相手モンスターを戦闘で破壊した場合、相手のデッキの一番上のカードを確認して、デッキの一番上か下かに置く!」
「へぇ…俺のデッキの一番上か。ほらよ。」
遊士が彼女にそのカードを見せた。かなり遠かったはずだが、それでもホワイトはそのカードのイラストを少し見ただけで、それが何だかわかったようだった。
「《ビッグ・シールド・ガードナー》…」
「そうだ。攻撃力100。んでもって守備力は…」
「2600。」
「お…おお。そうだ。」
彼は自分のカードの情報が見られているはずなのだが、不思議と安心していた。
「ならデッキの一番上で。」
「了解だぜ。」
「ターンエンド。(3)」
<遊士:伏せ1枚 ホワイト:伏せ1枚>
「俺のターン!(3)」
「まだやるつもりですか?もう決着はついていますよ!」
「え?何でだよ?」
「《ビッグ・シールド・ガードナー》は、攻撃を受けた場合、攻撃表示になる効果がある!《ブリザード・ウォリアー》で攻撃すれば、私は1200のダメージを受けますが、それでも、《ビッグ・シールド・ガードナー》は攻撃表示になります。けれど、その攻撃力はわずかに100!!」
「へぇ、やけに詳しいじゃんか。まるで、何回か戦ってきたみたいだな?」
その言葉の選択にまたイライラするホワイトだが、なぜ自分がその効果を知っているのかが気になった。
デュエルの前、ホワイトはクラウダーから彼のデッキのカードリストを見せてもらっていた。何枚か、警戒すべきカードを言われたはずなのだが、それをあまり覚えていない。それは忘れてしまったのではない。彼女の中の、既知の領域と未知の領域の境目がどこなのか、それを…忘れてしまっているのだ。
(私は…知っているの……?)
「俺はモンスターをセットして、ターンエンドだ。(2)」
<遊士:伏せ1枚 ホワイト:伏せ1枚>
「私のターン!(4)なるほど。そのモンスターはひょっとしたら、《ビッグ・シールド・ガードナー》じゃないかもしれませんね。」
「だったら…どうする、ユキ?」
「魔法カード!《ブリザード・プレッシャー》!」
《ブリザード・プレッシャー》
通常魔法
?
「自分フィールドの水属性モンスター1体の攻撃力をターン終了時まで800ポイントアップさせます!」
《ブリザード・ウォリアー》:攻撃力2200
「これなら、どんな順番で攻撃しようと、あなたのライフを0にできる!まずは望み通り、ブリザード・スピリットで、裏側守備表示モンスターを攻撃!」
被っているティエラの宝石の部分から吹雪が放たれ、裏側守備表示の《ビッグ・シールド・ガードナー》を容易く吹き飛ばした。
「わっ!《ビッグ・シールド・ガードナー》が!!」
「素直に伏せていたんですね。でも、《ブリザード・ウォリアー》の攻撃力は2200!ダイレクトアタック!」
「そいつを待っていたぜ、ユキ!罠カード発動!《エヴォルブ・サクリファイス》!!」
「な…!?」
《エヴォルブ・サクリファイス》
通常罠
相手モンスターの直接攻撃宣言時、自分の手札を1枚捨て、自分の墓地に存在する同じ種族のモンスター2体をゲームから除外して発動する。除外したモンスターと同じ種族のレベル7もしくは8のモンスター1体を自分のデッキから特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、次の自分のターンのエンドフェイズに破壊される。
「手札を1枚捨てて、(1)自分の墓地から戦士族モンスター2体を除外し、そのモンスターと同じ種族のモンスターをデッキから特殊召喚する!」
「上級モンスターをデッキから呼び出す!?」
「そうだ!俺は墓地から《切り込み隊長》1体と、《ビッグ・シールド・ガードナー》1体を除外して、いくぜ!こいつ見て、目を覚ましやがれ!!《剣聖-ライジング・ソード》!!」
遊士の目の前の円陣から現れたのは凛々しい姿のライジング・ソード。
《剣聖-ライジング・ソード》
通常モンスター
レベル7/光属性/戦士族/攻撃力2400/守備力2000
未知の力を持った剣聖。その力は、昇華され続けるといわれている。
「ライジング……ソード。これは…クラウダーさんがくれた注意すべきカードリストの中にあった…」
そう言って、ホワイトはライジング・ソードからはわざと目をそらした。
「へぇ、そんなこと教えてもらっているのか。あいつも、何だかんだ言って、警戒してんだな。ユキ、知ってんだろ。こいつ。」
「私は…そんなモンスターは…知りません。」
彼女がライジング・ソードから目を背けているのに気が付いた遊士はホワイトに言い寄った。
「ユキ!目を逸らすなよ!しっかり見ろ!このライジング・ソードを!」
「私は…そんなモンスターは…知らない!知らないの!モンスター効果発動!ブリザード・スピリットLv.7は、戦闘でモンスターを破壊したエンドフェイズに墓地に送ることで、デッキからLv.9を特殊召喚することができる!」
《
青いドレスに身を包み、黄金のティエラに、透き通ったブルーの錫杖を持ち、精霊というよりも、法王なのかという感じを受ける。
「まだレベルアップしやがるのか!」
「そして、ブリザード・スピリットLv.9の効果発動!相手フィールド上のモンスターの効果を、全て無効にする!!凍てつきなさい!」
パーフェクト・ブリザード!!
通常モンスターであるためか、ライジング・ソードはロングソードを振り払ってその吹雪を受け流した。
「わかってんじゃねえか、ユキ!こいつの力を!!お前は、ライジング・ソードが通常モンスターだとわかっているのに、そんなことをしたのは、こいつの力を…覚えてるんだ!そうだろう!?」
「ターンを終了する!!(3)」
<遊士:伏せなし ホワイト:伏せなし>
《ブリザード・ウォリアー》:攻撃力2200→攻撃力1200
《ブリザード・プレッシャー》の効果で、エンドフェイズに対象になった《ブリザード・ウォリアー》の攻撃力は相手に戦闘ダメージを与えられなかった場合1000ポイント下がってしまうのだが、そんなことを説明する余裕は、ホワイトにはなかった。ライジング・ソードの存在が出てからというもの、元々白い顔ではあるが、さらに血色が悪く見え、発汗を起こし始めている。
「ユキ。そのブリザード・スピリットってのが、お前がクラウダーから受け取ったカードだっていうのなら、そいつは俺が叩き潰す!俺のターン!!(2)」
「あ…あれ…」
彼がドローする軌跡は、ユキにも容易に捉えることができた。
「いくぜ!装備魔法、《団結の力》!ライジング・ソードの攻撃力は、800ポイントアップする!」
《剣聖-ライジング・ソード》:攻撃力2400→攻撃力3200
「そんな!!ここで《団結の力》を引き当てた!?」
「バトルだ!ライジング・ソード!!ブリザード・スピリットLv.9を攻撃だ!」
ユニオン・ソード・ブレイカー!!
ホワイト:LP4000→LP3900
「ヘッ。俺の切り札の力だぜ!見たか!」
(切り札……。そういえば、私、クラウダーさんから。)
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ホワイトが不安を覚える時には、もう既にクラウダーのミッションは、終わりを迎えつつあったのだ。
そう。クラウダーが、2人の因縁に入り、デュエルをするのは、彼がホワイトを心配し始める、少し前のことであった。
一人の青年が佇んでいる。彼はその星々の瞬く空間で、踏み慣れない地に立ち、目の前にあるいくつかの石板を眺めている。石板に描かれているのは、竜のような生物。そしてそれが何なのか、彼には見当がついている。
彼が少し視線を上に向け、パイロットスーツ越しに星々を眺めていると、電子音が聞こえてきた。
「カイト様!エネルギー反応あり!来ます!!」
「いよいよか。」
黄色の光が目の前の地に着いたかと思うと、その光の中からは、バリアンの戦士の一人、ミザエルが立っていた。
「ミザエル。」
「カイト。やはり貴様もここに来たか。」
「ああ。俺たちにもはや語る言葉は不要だ!」
「そのようだな!!決着をつけよう!どちらが真のギャラクシーアイズ使いか、それを決めるために!!!」
「待て!!」
ミザエルが手を上に掲げるのと同時に、彼らよりも10歳ほど上の年齢と思しき男性の声が響き渡った。
「ン!?」
「初めまして。」
「貴様は…確か、ヘヴンズ・チルドレンの。」
「ほぉ、ミザエル。覚えていてくれているのか。それは光栄だな。私の名前はクラウダー。ヘヴンズ・チルドレンの一人だ!」
宇宙空間のの中マントで過ごしているというのは常人ではないと思った次の瞬間、カイトはあることを思い出した。
「貴様…なぜここが!!」
「そんなのは当然、デュエルに勝って聞き出したからだ。ドロワにね。」
「ということは、貴様、ドロワを!!」
「彼女は無事だ。私は必要以上な殺戮はしないタイプでな。」
カイトが舌打ちをすると、今度はミザエルが一歩前に出た。
「何の用だ?我々の邪魔をするのはやめてもらおうか!!」
「邪魔…か。私からしてみれば君たちの方が邪魔だがな。地上ではドン・サウザンドがその力を広げつつある。ヌメロン・コードの力まで利用させる訳にはいかない。」
「ほぅ。それで貴様は、俺たちのうちどちらかが覚醒したヌメロン・ドラゴンを手に入れることがわかり、邪魔をしに来たということか。ヌメロン・ドラゴンが手に入れば、ナンバーズの力を得るのは目前だからな。」
「そうだ。カイト、ミザエル。お前たちが真のギャラクシーアイズ使いを決めるのは結構だが、私にはナンバーズが必要なのだ。今ドン・サウザンドに利用されてもらっては困るのだ。」
「ミザエル。どうやらお前とのギャラクシーアイズ使いを決める戦いは、こいつを倒してからになりそうだ。」
「フッ、奇遇だな、カイト。私も同じことを言おうとしていた!」
「2人がかりでかかって来るか。いいだろう。私ももとよりそのつもりだ!!いくぞ!」
「デュエル!!!」
天城カイト:LP4000
ミザエル :LP4000
クラウダー:LP4000
「バトルロイヤル形式だが、数の上は私が不利だ。私の先攻でいかせてもらおう!私のターン!カードを3枚伏せてターンエンド!」(2)
「伏せカード3枚か。何を伏せているかは知らんが、そんなものに怖気づく俺ではない!ミザエル!まずは俺からいかせてもらう!!」
「ああ、いけっ!カイト!!」
「俺のターン!俺は儀式魔法、《光子竜降臨》を発動!手札の《フォトン・チャージマン》をリリースし、《
《光子竜降臨》
儀式魔法
「《
《
「そしてこのモンスターをリリースして、デッキからこのモンスターを呼び出す!」
闇に輝く銀河よ。希望の光になりて我が僕に宿れ!光の化身、ここに降臨!現れろ、《
「早速来たか、ギャラクシーアイズ!」
「カードを1枚伏せてターンエンド!(1)」
(ドロワとヘヴンズ・サードのデュエルも、全てデータは持っている。奴らのデッキのキーカード、あれを封じれば、デュエルの戦力を大幅に削ることができる!)
「次は私だ!私のターン!カイトの場に、ギャラクシーアイズが存在することにより、《限界竜シュバルツシルト》を特殊召喚!」(4)
《限界竜シュバルツシルト》:攻撃力2000
「シュバルツシルト…」
「このモンスターは相手フィールドに攻撃力2000以上のモンスターが存在する場合、手札から特殊召喚が可能!さらに私は魔法カード、《エルゴスフィア》を発動し、デッキから《限界竜シュバルツシルト》を手札に加えて、再び特殊召喚!!(3)」
《限界竜シュバルツシルト》:攻撃力2000
「レベル8のモンスターが2体…だと!?」
「私は、2体のレベル8のモンスターで、オーバーレイ!!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」
宇宙を貫く雄叫びよ、遥かなる時をさかのぼり、銀河の源よりよみがえれ! 顕現せよ、そして我を勝利へと導け!《
《No.107 銀河眼の時空竜》:攻撃力3000
「私はカードを1枚伏せてターンエンド(2)」
<クラウダー:伏せ3枚 カイト:伏せ1枚 ミザエル:伏せ1枚>
「なるほど。お前たちはこのデュエルがどのようなもので、誰と戦っているのかということを、しっかりとわきまえているようだな。私のターン、ドロー!(3)」
カイトは待っていたと言わんばかりに「この瞬間!!」と声を張り上げてアクティベートスイッチを押した。
「罠カード、《フォトン・ディジグネイター》を発動!」
《フォトン・ディジグネイター》
通常罠
?
「このカードは俺の場に攻撃力2000以上のフォトンモンスターが存在する場合に発動できる罠カード!カード名を1つ宣言し、そのカードが相手の手札またはデッキにある場合、そのカードを全てゲームから除外する!その後、俺のデッキからも、同名カードを除外する!」
「何!?私の手札とデッキから宣言されたカードを除外するだと?」
「そうだ!ゴーシュやドロワ、ヘヴンズに負けたデュエリストたちの思いを、俺は無駄にはしない!俺は、《Heaven's Ritual》を宣言!」
「Heaven's Ritualか。」
「それが奴らの…キーカード…。」
だが、一瞬不敵な笑みを浮かべたクラウダーがデッキを掲げ、カイトにデッキのリストと手札を見せると、
「何…!?Heaven's Ritualがないだと!?」
「我々はもはや数が少ないからな。作戦を練らせてもらったよ。私のデッキには、Heaven's Ritualは入っていない!」
間もなくしてデッキリストは消えてしまった。カイトは、それでもHeaven'sと名の付いたカードが数枚あったことは見たが、主にどんなカードがあったかまでは、頭に入れることができなかった。
「さあ!《フォトン・ディジグネイター》には、失敗した時のデメリットがあるはずだ。発動時に対象としたフォトンモンスターは破壊される!消えてもらおう!ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン!!」
一瞬にしてカイトの目の前のギャラクシーアイズが砕け散った。
「カイト!!大丈夫か!」
「クッ。」
(そんなバカな。なら奴はどうやって俺たちに…)
カイトが視線を落とすと、その視線は、クラウダーの足元に向けられた。伏せカードが3枚ある。
(まさか…)
「カイト。残念ながら、伏せカードでもない。本当に私のデッキには、Heaven's Ritualは入っていない。だがお前がそんなに私の伏せカードに興味を持っているというのなら、発動しよう。罠カード、《エクシーズ・ピクシー》を2枚発動!」
《エクシーズ・ピクシー》
永続罠
このカードは発動後モンスターカード(魔法使い族・闇属性・星1・攻0/守0)となり、自分フィールド上に特殊召喚される。このカードはリリースすることはできず、シンクロ素材にもできない。「エクシーズ・ピクシー」2体を同時にエクシーズ素材にする場合、そのうち1体を2体分のエクシーズ素材として扱うことができる。
「何!?罠モンスター!?」
「このカードは…ドルベとベクターが戦った、ホワイトというデュエリストが持っていた……」
「ホワイトだと!?お前の仲間……!」
「フッ。《エクシーズ・ピクシー》の効果発動!エクシーズ・ピクシー同士をエクシーズ素材とする場合、片方を2体分の素材にすることができる!私は3体分となった、《エクシーズ・ピクシー》2体でオーバーレイ!」
天空より舞い降りし運命の王よ。戦いの記憶を破壊し、この地に新たなる夜明けをもたらせ!《破数王-ヌメロン・バスター》!!
《破数王-ヌメロン・バスター》
エクシーズモンスター
ランク1/闇属性/悪魔族/攻撃力100/守備力100
レベル1モンスター×3
このカードは「No.」と名のついたモンスターとの戦闘では破壊されない。1ターンに1度、相手フィールド上に存在する「No.」と名のついたモンスター1体を選択して発動することができる。選択したモンスターを破壊して、そのモンスターの攻撃力分だけこのカードの攻撃力をアップし、その効果を得る。この効果は相手ターンでもこのカードのエクシーズ素材を1つ取り除くことで発動できる。
「ヌメロン・バスター!?」
「これがホワイトという奴のエースカードだとすると…まさか。」
「そう。我々は、お互いに、エースカードを入れ替えさせてもらった!私がドロワにログを残させたのもわざとだ。彼女を倒さなかったのは、温情ではない。作戦だ。このデュエルの前から、戦いは始まっていたのだよ!!」
(次回に続く)
<今日の最強カード>
《No.1000 夢幻虚王ヌメロン》
モンスターエクシーズ
ランク11/光属性/悪魔族/攻撃力1000/守備力1000
?
<次回の最強カード>
《稲妻の剣》
装備魔法
戦士族モンスターにのみ装備可能。装備モンスターの攻撃力は800ポイントアップし、フィールド上に表側表示で存在する全ての水属性モンスターの攻撃力は500ポイントダウンする。