カイト
・LP200
・手札1枚
・(モンスター)なし
・(魔法・罠)なし
ミザエル
・LP900
・手札0枚
・(モンスター)《限界竜シュバルツシルト》(ATK2000)/《輝光竜セイファート》(ATK1800)
・(魔法・罠)1枚
クラウダー
・LP1200
・手札3枚
・(モンスター)《HX-破数神-ヌメロン・キラー》(ATK4200)(ORU0)
・(魔法・罠)なし
「お前たちでは、我々を倒すことはできないのだ。」
「ふざけるな。まだデュエルは終わっていない!」
「そうだ。こんなところで…我々とギャラクシーアイズがデュエルを諦めるはずがなかろう!」
「粋がったところで、お前たちに待っているのは敗北だけだがな。私はカードを2枚伏せて、ターンエンドだ。(1)」
<カイト:伏せなし ミザエル:伏せ1枚 クラウダー:伏せ2枚>
「俺のターン!(2)俺は手札から魔法カード、《フォトン・サプライメーション》を発動!(1)」
《フォトン・サプライメーション》
通常魔法
自分の墓地に存在する「フォトン」と名の付いたモンスター2体を除外して発動する。自分のデッキからカードを2枚ドローする。「フォトン・サプライメーション」は1ターンに1枚しか発動できない。
「俺の墓地に存在する、《フォトン・チャージマン》と、ナイト・オブ・フォトンドラゴンを除外し、デッキからカードを2枚ドロー!(3)さらに俺は手札から、《フォトン・トレード》を発動!手札のフォトンモンスター1体を墓地に送り、デッキからカードを2枚ドローする!!(3)」
「ほぉ…立て続けに。」
「いいぞ、カイト!」
「そして俺は手札から装備魔法、《
《フォトン・ホエール》:攻撃力0
「今捨てたモンスターか!」
「クジラのモンスターなど…」
「ギャラクシー・ゼロの効果で特殊召喚されたモンスターの攻撃力は0になり、モンスター効果は発動できない。だがこのモンスターの存在により、俺は手札から、《
《銀河騎士》
効果モンスター
レベル8/光属性/戦士族/攻撃力2800/守備力2600
➀:自分フィールドに「フォトン」モンスターまたは「ギャラクシー」モンスターが存在する場合、このカードはリリースなしで召喚できる。
➁:このカードの➀の方法で召喚に成功した場合、自分の墓地の「銀河眼の光子竜」1体を対象として発動する。このカードの攻撃力はターン終了時まで1000ダウンし、対象のモンスターを守備表示で特殊召喚する。
「ギャラクシー・ナイトだと?あのモンスターは確か…」
「そう。このモンスターはリリースなしでの召喚に成功した時、俺の墓地からギャラクシー・アイズを守備表示で特殊召喚する!蘇れ、ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン!!」
《銀河眼の光子竜》:守備力2500
ナイトが剣先を月面に向けると、そこから浮き出た魔法陣より、ギャラクシーアイズが姿を現し、飛翔した。
「ギャラクシーアイズが…復活した!?」
「これでカイトの場に、レベル8のモンスターが3体!」
「いくぞ!ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン、ギャラクシー・ナイト、フォトン・ホエールで、オーバーレイ!!3体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!!」
逆巻く銀河よ!今こそ怒涛の光となりて、姿を現すが良い!降臨せよ、我が魂!《|超銀河眼の光子龍《ネオ・ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン》》!!
カイトが槍のような物体を月面に投げつけ、宇宙空間に出た渦のようなところから、ネオフォトンが姿を現した。
姿を現すや否や、咆哮を轟かせると、宇宙空間はうねりを見せ始めた。
《|超銀河眼の光子龍《ネオ・ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン》》:攻撃力4500
「これは…」
「ネオ・ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴンが、ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴンをエクシーズ素材として召喚された場合、このカード以外のフィールドのカードの効果を全て無効にする!!」
フォトン・ハウリング!!
「何だと!?」
ネオギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴンの咆哮を受けたヌメロン・キラーは、怯み、持っている鎌を下に向けてしまった。
《HX-破数神-ヌメロン・キラー》:攻撃力4200→攻撃力200
「覚悟しろクラウダー!!バトル!ネオ・ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴンで、ヌメロン・キラーを攻撃!!」
アルティメット・フォトン・ストリーム!!
「させるか!罠カード、《Heaven's Double Pass》を発動!」
「ヘヴンズ…ダブル…パス!?」
「ヌメロン・キラーを攻撃対象にした攻撃を無効にし、攻撃モンスターの攻撃力の半分のダメージを与える!カイト!残念だったな!お前のフォトン・ハウリングでは、私の伏せカードまでは、無効にできまい!!」
「ネオ・ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴンの攻撃力は4500。その半分は…2250。」
「そうだカイト。お前の残りライフは200!2250ポイントのダメージを受けて、散るが良い!」
攻撃力の半分のダメージを与えるだけにしてはかなりのテキストの量だと思ったカイトであったが、それもつかの間。
ヌメロン・キラーがアルティメット・フォトン・ストリームを避けたかと思うと、空中で大きく回転したヌメロン・キラーはその鎌の刃先から、黒い雷のようなものを出し、カイトを焼き払おうとした。
しかしカイトに向かったその黒い雷は、ミザエルの目の前にいたはずの2体の竜によって阻まれてしまった。
「なんだと!?」
「残念だったなクラウダー。私は罠カード、《竜皇の宣告》を発動した。」
「《竜皇の宣告》だと…?」
《竜皇の宣告》
通常罠
?
「私の場のセイファートとシュバルツシルトをリリースすることで、そのモンスターの攻撃力の合計分、つまり3800ポイントまで、このターンのダメージは無効になる!」
「ミザエル…。」
「お前たち……」
散々邪魔をされてきたからか、それとも、彼には急ぎ月面を離れなくてはならない理由があるからかは定かではないが、クラウダーは奥歯を噛みしめたのちに、大きく舌打ちをする。
「小賢しい真似を!お前たちは、敵同士ではないのか?」
「敵…か。まあそうだな。カイトはアストラル側についていて、私はバリアン七皇の一人。」
「だが…俺達にはしなければならない戦いがある!!」
「どちらが真のギャラクシーアイズ使いかを決める戦いがな!!」
「…」
「だから、我々はこんなところでお前に負ける訳にはいかないのだ!!」
再び舌打ちをしたクラウダー。すると、彼は咄嗟に、「何だ!?」と自分の腕に向かって言い放った。すぐに分かった。それは腕に言っているのではなく、腕に装着されている連絡手段のツールに対して言っているのだということが。
「フッ。貴様の部下のことがそんなに心配か?」
「ホワイトは…必ず草薙遊士を倒す。心配などいらん!第一お前たちは…他人の心配などしている場合ではあるまい?さあ、カイト!お前のターンを続けろ!」
先ほどよりも明らかに声を荒げている。クラウダーにわかっているのは、ホワイトが、ブリザード・スピリットLv.MAXを召喚したということ。彼がホワイトに渡した最強のカード。
「俺はカードを1枚伏せて、ターンエンドだ。(0)」
<カイト:伏せ1枚 ミザエル:伏せなし クラウダー:伏せ1枚>
「ミザエル。」
「…?」
「お前が本当のギャラクシーアイズ使いだというのなら、それを証明して見せろ。」
「カイト。」
「俺がネオ・フォトンを出したように、お前もネオ・タキオンを…出してみろ!!」
「いいだろうカイト。ならば私のギャラクシーアイズ使いとしての輝きが、お前に劣っていないことを、思い知らせてやる!!いくぞ!私のターン!!」
バリアンズ・カオス・ドロー!!
「私が引いたカードは…RUM-七皇の剣!!」
「ザ・セブンス…ワン!!バリアン七皇の切り札か!!」
「この効果により、私の墓地に存在するタキオン・ドラゴンを復活させる!!」
ミザエルの目の前に現れた紅い魔法陣からタキオン・ドラゴンが再臨した。その後すぐに、タキオン・ドラゴンは紫色の閃光となって宇宙空間に飛び出した。
「そしてこのタキオン・ドラゴンを素材としてオーバーレイ!1体のモンスターで、オーバーレイネットワークを再構築!カオス・エクシーズ・チェンジ!!」
顕現せよ、CNo.107!我が魂に宿りし粒子!今、光を超えた力となりて時を逆巻け!!|超銀河眼の時空龍《ネオ・ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン》!!
《|超銀河眼の時空龍《ネオ・ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン》》:攻撃力4500
宇宙空間より顕現したのは、黄金色をした三つ首の大きな翼を持つ巨竜。ネオ・フォトンもかなりの迫力であるが、大きさで比較した場合はネオ・タキオンの方が数倍にもなるであろう。
「来たか…これがミザエルの真の切り札、ネオ・タキオン!!」
「こんな巨大なモンスターが…ネオ・タキオンだというのか…」
「驚くのはまだ早い!私はネオ・タキオンの効果を発動!カオスオーバーレイユニットを1つ使い、このカード以外のフィールド上に存在する全てのカードの効果をエンドフェイズまで無効にし、この効果発動後、相手は私の許可したカードしか発動できず、全てのカードを、このターン開始時に戻す!!」
「な…!?」
タイム・タイラント!!
ネオ・タキオンが雄たけびを上げると、フィールド一帯がネガ・ポジ反転をしたような色になり、ミザエルの墓地に送られた七皇の剣が再び彼の手札に加えられた。
「こ…これは…」
「驚いたかクラウダー?フィールド及び墓地のカードの枚数…という意味では、実質影響のあるカードは七皇の剣のみだが、それでも、フィールドにあるカードは、私が許可しなければ発動できない!!ゆくぞ!!」
そう説明をしている間にフィールドは元の月面に戻った。相変わらず、ヌメロン・キラーは鎌を下げて首を垂れており、ネオ・フォトンはカード効果は無効になっているものの、猛々しさは健在である。
「貴様も早く決着にしたいようだからな。ここで終わりにするぞ。バトル!!」
クラウダーはネオ・タキオンを見つめ、深い呼吸を数回している。その呼吸が何を意味しているのか…それはわからないが、ミザエルは打つ手を考える必要はない。
「超銀河眼の時空龍《ネオ・ギャラクシーアイズ・タキオン・ドラゴン》で、ヌメロン・キラーを攻撃!!」
アルティメット・タキオン・スパイラル!!
三つ首のそれぞれから放たれた黄金色のブレスが、一斉に三方向からヌメロン・キラーとクラウダーを取り囲み、巨大な爆発の中に、クラウダーたちは包まれた。
「やったか。」
「タイム・タイラントを発動させた時点で、もう奴らには対抗手段はないはずだ。私が許可しないカードは発動できないのだからな。」
だが、その発言をあざ笑うかのように、彼らの目の前には残酷な現実が突き付けられることとなる。
その手始めとして、ミザエルの前には、罠カードが光を放った状態で存在している。その後ろには、ヌメロン・キラーはいないが、埃を払うかのようにマントを叩くクラウダーの姿は見える。
「なっ…!?」
「バ…バカな!!」
「もういいだろう、お前たち。終わりにする時が来た。」
「罠カード…《Heaven's Double Pass》を墓地から除外して発動した。」
「ダブル…パス…そのカードは!!」
カイトは思い出した。先ほど、ダブル・パスのテキストは、効果に反して長いという感想を持ったことを。
「そうだ。先ほどネオ・フォトンの攻撃時にフィールドで発動したカードだ。このカードは墓地から発動した場合、自分フィールドのモンスター1体をリリースして発動しなければならないが…効果は…同じだ。」
「ネオ・タキオンの効果はフィールドにのみ及ぶ。墓地のカードに対しては無力…その穴をついたというのか…」
力なくミザエルがそう言うと、クラウダーは見下すように笑う。
「穴をついただと?私はただ墓地で発動する効果を使っただけだが…?まぁいい。何にせよ、お前はこのターンで終わりだ。ミザエル。安らかに眠れ、バリアン七皇の一人よ。」
先ほどクラウダーを取り囲むようにして着弾したアルティメット・タキオン・スパイラルがミザエルの前にいるクラウダーの真上に浮遊しているのが見えた。
間もなくしてその塊が、自分に向かってくるのだろう。
そのような考えが浮かぶや否や、ミザエルは《Heaven's Double Pass》が墓地から発動したことを思い出した。
「クッ。カイト。お前に…全てを託すしかない…というのか!!ならば…カイト!」
「ミザエル…!?」
「私も墓地から罠カード、《竜皇の宣告》を発動!!!」
「何!?」
「このカードは、相手ターン中、私のドラゴン族モンスター1体をリリースし、カード名を宣言!そのカードが相手のデッキにあれば、そのカードを次のスタンバイフェイズに、相手の手札に加えることができる!!」
「相手のデッキにあるカードを手札に加えさせるだと?無駄な足掻きを!!やれえっ!アルティメット・タキオン・スパイラルッ!!」
無情にもクラウダーがミザエルに指をさすと、クラウダーの真上にあった黄金色の塊が、ミザエルに直線的な動きで向かった。
(カイト。ここが我々にとって意味のある場所だというのなら、ギャラクシーアイズが、新たな力を生み出すかもしれない。ならば…お前に託すべきカードは…)
「私は……!!」
「ミザエル!!」
「ぐああああああああっ!!」
ネオ・タキオンが彼の目の前からいなくなったと同時に、ミザエルはアルティメット・タキオン・スパイラルの一撃を受け、後方に大きく吹き飛んだ。
カイトはすぐにバーニアを吹かせ、倒れたミザエルのもとに向かった。
「ミザエル!ミザエル!!」
「すまない……カイト。お前との決着…つけられなかったようだ。」
「ふざけるな!しっかりしろミザエル!このデュエルはすぐに終わらせる!!その後、俺たちの………!!」
ミザエルは傷だらけの体を無理やり起こし、カイトの右腕に手を当てた。
「お前なら……私が最後に送ったカード…その意味が…わかるはずだ。お前と…ともにデュエルできたことを…私は誇りに思う……。」
ミザエルはその場で気を失ったのと同時に、光の粒となって、宇宙空間に消え去った。
「ミザエル!!ミザエルッ!!!」
「カ…カイト様。」
「フフフ……カイト。次はお前だ。」
「クラウダー!!貴様!!同じギャラクシーアイズ使いとして、貴様を倒す!」
カイトの瞳に怒りが現れているのは、遠くからでもすぐにわかることであった。もう既に彼の中で勝ち筋が完成しているクラウダーからすれば、それにたじろぐことはない…はずなのだが…
(何だ…この感じは…そうだ。ミザエルの託したカードが次の奴のターンで。まさか、ここに来て新たなナンバーズを…。いや、それは私がギャラクシーアイズの力を奪って手に入れれば良いだけの話…!!ホワイトも…心配だ…遊士を相手に…!!クッ!)
「だが、何をしようともはやお前に勝ち目はない。もう既に勝負は決している!私のターン!!(2)罠カード、《Heaven's Climax》を発動!」
《Heaven's Climax》
Normal Trap
?
「何…?」
「このカードは自分のターンでしか発動することはできない。このターンのバトルフェイズを放棄する代わりに…フィールド上に存在するモンスターカードを全て破壊する!」
「何だと!?ネオ・フォトン!!」
白い霧が周囲を包み始めたかに見えたが、すぐにその霧は渦のようなものとなり、ネオ・フォトンを取り囲み破壊した。
「そしてお互いのプレイヤーはそれぞれのデッキまたはエクストラデッキからヘヴンズモンスター1体を召喚条件を無視して特殊召喚し、攻撃力の差の分のダメージを受ける。もしも召喚できないプレイヤーがいた場合、そのプレイヤーは、攻撃力0として扱う!」
「お互いのプレイヤーが…ヘヴンズモンスターを…だと!?」
「カイト。お前の負けのようだな。私が呼ぶモンスターは、《Heaven's Giant》!攻撃力4000だ!」
《Heaven's Giant》:攻撃力4000
クラウダーはデッキから引き抜いたカードをフィールドに置いた。巨大化したマネキンのようなモンスターが、カイトを見下ろす。
「カイト!!お前は4000のダメージを受けて、終わりだ!」
その巨人が腰を捻り、そのまま拳をカイトに向けた。拳が何かにぶつかり、月面付近で衝撃が起こる。
だが数秒すればすぐにわかった。その衝撃は、月面にぶつかったから起こったのではなく、月面付近で何かと相殺したから起きたのだと。
「な…!?」
クラウダーが驚愕すると、彼の視線の先には、ライオンのようなモンスターが牙を剥き、拳を弾き返そうとしているのが見えていた。
「残念だったな。」
「そいつは…Heaven's Fourth Lioness!」
《Heaven's Fourth Lioness》:攻撃力4000
「そう。ノックスが…俺に託したカードだ。ヘヴンに対抗するには、ヘヴンのカードか、それ相応の力を持ったカードが良い…とな。」
「ふざけた真似を!!あの組織の裏切り者が…」
2体のモンスターは閃光に包まれ、その場で同時に消滅した。お互いのモンスターの攻撃力の差は0であるため、両者にダメージは発生しない。
「ノックス。」
「チィッ!!《Heaven's Climax》の効果により、お互いのモンスターの攻撃力が同じだった場合、双方のモンスターは破壊される。クッ!ノックス。お前が我々を裏切るというのなら、私はお前に、裏切ったことを後悔させるまでだ!私は手札から装備魔法、《Heaven's Rivive Stringth》を発動!(1)私のフィールドにモンスターがいない場合、墓地からモンスター1体を特殊召喚し、このカードを装備し、相手の墓地に存在するモンスター1体の攻撃力の半分を、この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力に加える!蘇れ、《Heaven's Giant》!」
《Heaven's Giant》:攻撃力4000
まるで操り人形のように、何本かの糸で引っ張られて月面から出て来た巨人。やはりカイトを見下ろしている。
「またこいつか。」
「さらに、この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は、《Heaven's Fourth Lioness》の攻撃の半分、2000ポイントアップする!!」
《Heaven's Giant》:攻撃力4000→攻撃力6000→攻撃力6500
「攻撃力がさらに上がった!?」
「Heaven's Giantは墓地から特殊召喚されると攻撃力が500ポイントアップする!そして、Heaven's Rivive Stringthの効果で、相手の墓地から選んだモンスターがモンスターエクシーズなら、そのモンスターのランクを持つ効果もあるが…関係なさそうだな。」
《Heaven's Giant》:レベル8→ランク10
「カードを1枚伏せて、ターンエンドだ。(0)」
<カイト:伏せ1枚 クラウダー:伏せ1枚>
「俺のターン…ドロー!!(1)」
クラウダーはできることはしたと思い、ターンエンドを告げた。カイトは勢いよくカードを引く。カードを引いた後、自らのデッキから1枚のカードが光を放っていることに気が付いた。
「これは…」
「ミザエルが…選んだ1枚か!?そう、都合良くは…」
(ミザエル。貴様の思い…しかと受け取った。)
「俺は速攻魔法、《
《
速攻魔法
自分の墓地から「ギャラクシー」と名のついたモンスター1体を選択し、そのモンスターを特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力は半分になり、そのモンスターが自分のターンで相手ライフに戦闘ダメージを与えられなかった場合、そのターンのエンドフェイズに破壊される。
また、特殊召喚したモンスターをエクシーズ召喚の素材とする場合、墓地に存在するこのカードを装備モンスターと同じレベルの素材にできる。このカードは発動したターンのエンドフェイズに墓地に存在する場合、ゲームから除外される。
カイトが手にしてすぐにスロットに入れたことから、クラウダーにはそのカードがミザエルが選んだカードであることはすぐにわかった。
「リギャラクシーだと!?」
「俺の墓地からギャラクシーと名の付いたモンスター1体を特殊召喚する!蘇れ、ギャラクシーアイズ・フォトン・ドラゴン!!」
《銀河眼の光子竜》:攻撃力3000
「しつこいなそのモンスターも!!」
「そしてこの効果で特殊召喚したモンスターをエクシーズ素材とする場合、墓地のこのカードも同じレベルのエクシーズ素材にすることができる!」
「何…レベル8…2体だと!?」
(ミザエル。これこそが…俺たちの求める…ナンバーズ。いや、それだけではない。俺のデッキの…No.46。ドラッグルーオン。ジンロン、お前も!!)
カイトが沈黙し、何かを念じ始めると、カイトの体が青く発光し、カイトの右手にはロングソードのようなものが握られた。
「なっ…それは!?」
その場で大きく飛び上がったカイトは、右手に持ったそれを勢いよく月面に投擲し、突き刺した。
「ジンロン、そしてミザエル!!貴様らの思いを…無駄にはしない!ギャラクシーアイズ!宿命のドラゴンたちの力を得て、その姿を…昇華せよ!!」
すると、ギャラクシーアイズの装甲が切り離され、リギャラクシーのカードとともに、エクシーズ召喚の渦に飲まれた。
現れろ!銀河究極龍、No.62!宇宙にさまよう光と闇、その狭間に眠りし哀しきドラゴンたちよ。その力を集わせ、真実の扉を開け!|銀河眼の光子竜皇《ギャラクシーアイズ・プライム・フォトン・ドラゴン》!
|銀河眼の光子竜皇《ギャラクシーアイズ・プライム・フォトン・ドラゴン》:攻撃力4000
「こいつは…」
「ギャラクシーアイズが、ナンバーズの力を受け、進化した姿だ!!覚悟しろ、クラウダー!!」
(次回に続く)
<今日の最強カード>
《HX-破数神-ヌメロン・キラー》
エクシーズモンスター
ランク2/闇属性/悪魔族/攻撃力200/守備力200
レベル2モンスター×4
?
<次回の最強カード>
|銀河眼の光子竜皇《ギャラクシーアイズ・プライム・フォトン・ドラゴン》小説版
エクシーズモンスター
ランク8/光属性/ドラゴン族/攻撃力4000/守備力3000
レベル8モンスター×2
➀:このカードは「No.」と名の付いたモンスターとの戦闘では破壊されない。
➁:このカードが戦闘を行うダメージ計算時に1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。このカードの攻撃力はそのダメージ計算時のみ、フィールドのエクシーズモンスターのランクの合計×200アップする。
➂:「銀河眼の光子竜」をエクシーズ素材として持っていないこのカードが相手に与える戦闘ダメージは半分になる。
➃:「銀河眼の光子竜」をエクシーズ素材として持っているこのカードが相手の効果で破壊された場合に発動できる。発動後2回目の自分スタンバイフェイズにこのカードの攻撃力を倍にして特殊召喚する。