草薙遊士
・LP275
・手札2枚
・(モンスター)《ANo.39 希望剣聖-ホープ・ザ・ライジング》(ATK2500)(ORU2)
・(魔法・罠)なし
クラウダー
・LP2000
・手札2枚
・(モンスター)《Heaven's Absolute Clouder》(ATK11200)
・(魔法・罠)なし
遊士はクラウダーの言葉、ホワイトのためになるのかどうかはわからない、という言葉に動揺しなかった訳ではなかった。
しかし、それでも彼は勢いよくカードを引くことを選んだ。
カードを引いた後も、遊士は息を切らしながらドローしたカードを見つめたままだった。このまま考えさせることは、彼の戦意を削ぐことに繋がってしまうかもしれないと考えたアストラルは後ろから彼に声をかけた。
「遊士。君にとって…すべきだと思うことをするんだ。」
「アストラル……」
「かっとビングだ!!!」
さらに後方から聞こえたのは、自分よりも幼い、熱い気持ちを持ち合わせた少年の声だった。
声の持ち主もまた息を切らしていたが、彼はフラフラしながらその場で立ち上がった。
「遊馬!?…大丈夫なのか!?」
「すまねぇ遊士さん。気絶しちまった。」
「大丈夫か遊馬?」
「あぁ。何とかな、アストラル。」
「九十九遊馬……」
「遊士さん。何に迷っているのかはわからない。けど、遊士さんが何か自分にすべきことがあってここに来ているんだとしたら…まずはそれを全力でするべきだぜ!かっとビングだ、遊士さん!!」
「かっとビング…か。よし、いくぜ!遊馬、アストラル!!俺は…ホープ・ザ・ライジングの効果を発動!1ターンに1度、カードを1枚ドローできる!(3)」
そのドローの軌跡を捉えたアストラルは思わずつぶやいた。
「君は……君も…やはり…シャイニング・ドローができるのか?」
アリトの時と同じカードを引いた。何となく遊士にはそれがわかっていた。遊士は続けて手札からカードを使う。
「魔法カード、《アームズ・ホール》を発動!(2)」
《アームズ・ホール》
通常魔法
このカードを発動するターン、自分は通常召喚できない。デッキの一番上のカードを墓地へ送って発動できる。自分のデッキ・墓地から装備魔法カード1枚を選んで手札に加える。
「デッキの一番上のカードを墓地に送って、このターン、通常召喚を放棄する代わりに、自分のデッキから装備魔法を1枚手札に加える!」
「装備魔法だと…!?」
「俺はデッキから、《アセンション・フォース》を手札に加えて、発動!!」(1)
《アセンション・フォース》
装備魔法
?
「このカードをホープ・ザ・ライジングに装備する!」
「ア…アセンション…!?」
遊士のドロー。それを思い出させるような、褐色のオーラが遊士自身を包んでいる。
「特殊召喚されたモンスターにのみ装備することができるぜ!装備モンスターがモンスターエクシーズなら、オーバーレイユニットを1つ取り除いて、装備モンスターの攻撃力を2倍にする!」
《ANo.39 希望剣聖-ホープ・ザ・ライジング》:攻撃力2500→攻撃力5000
「攻撃力5000…」
「そして、この時墓地にモンスターエクシーズがあれば、そのモンスターを装備カードとしてホープ・ザ・ライジングに装備し、その攻撃力をさらに加えることができる!」
《ANo.39 希望剣聖-ホープ・ザ・ライジング》:攻撃力5000→攻撃力7500
少しずつ攻撃力が上がっていくホープ・ザ・ライジング。2回目の攻撃力アップでは、ホープ・ザ・ライジングにホープの姿が浮かび上がり、その剣に吸収されたように見えた。
「よっしゃあ!ホープの力を使ってくれ、遊士さん!」
「あぁ、力を借りるぜ、遊馬。アストラル!!」
「そしてこれがダメ押しの一手だ!俺は墓地から、《ソウル・アーマー》の効果を発動!このカードを墓地から除外することで、装備魔法を装備した俺のモンスターは攻撃力を1000アップする!」
「ダメ押し…?」
言葉の選択がやや気になっただけというくらいの感覚ではない。この焦りのようなものは何なのか。クラウダー自身にもそれはわからずにいた。
「攻撃力8500…!?」
「バトルだ!ホープ・ザ・ライジング!!《Heaven's Absolute Clouder》に攻撃だ!さらにこの瞬間、オーバーレイユニットを1つ使い、モンスター効果を発動!!攻撃を無効にする!」
ホープ・ザ・ライジングの持つロングソードに黄色の光が集まった。クラウダーにはそれが、どういう意味かわかっていた。
「ま…まさか…」
「いくぜ、遊馬!!さらに俺は手札から速攻魔法、《ダブル・アップ・チャンス》を発動!!」
「よっしゃあ、いっけぇ、遊士さん!!《ダブル・アップ・チャンス》は、モンスターの攻撃が無効になった場合、そのモンスターは攻撃力を2倍にして、もう一度バトルできる!」
《希望剣聖-ホープ・ザ・ライジング》:攻撃力8500→攻撃力17000
「覚悟しろよクラウダー!!お前のアブソリュート・クラウダーには、戦闘によるダメージを半分にするモンスター効果があるはずだ!けど…お前の受けるダメージは2900!」
「なっ!?…だからお前は…ダメ押しの…一手を!?」
遊馬は遊士の攻撃を前に、前のめりな姿勢でいたが、アストラルは遊士の発言を聞いた時、手を顎の下に置いた。
「いくぜ!ホープ・ザ・ライジングの攻撃!」
ホープ剣ライジングスラッシュ!!
ブーメランのようにして飛んでいくホープの剣を受けたアブソリュート・クラウダーはその場で大きく後退し、すかさずホープ・ザ・ライジングが袈裟懸けで仕留めた。
クラウダー:LP2000→LP0
「ぐっ…ぐあああああ!!」
クラウダーは膝をつき、遊士を鋭い視線で見上げた。
「遊…士。」
「クラウダー。約束だ、ユキは返してもらうぜ。」
「……私もデュエリストだ。約束は果たそう。だが、もう一度言う。ホワイトにとって…いや、お前の言う、田村ユキにとって…」
「うるっせぇ!!元居た場所に戻るのが…幸せじゃねえ訳が…ねえ。」
スーツなんて、着たのを見たこともない。そう思って彼女を見ていた遊士。彼女が少し大人びて見えたのは、その服装からだと信じたい。
「ユキは…」
遊士が何かに葛藤しているのかと感じられる中、アストラルが割って入った。
「クラウダー。君の持つナンバーズ、返してもらうぞ。」
「グッ…」
アストラルが彼の方向に手を翳し、アストラルから出た波動を受けたクラウダーのデュエルディスクから、カードが抜きとられた。
「ギャラクシーアイズ・プライム・フォトン・ドラゴン。」
するとクラウダーの体が白い光に包まれていくのが見てわかった。
「もう、そんな時か…」
「なに?」
「ヘヴンの力を使ってデュエルで敗北した私は、いわゆる強制送還させられてしまう。この次元にはしばらく戻ることができない。遊馬、アストラル、そして遊士…。エクシーズ次元からは手を引く。だが…」
「おい、だが…何だよ?」
「フッ。」
「おい、てめえっ!クラウダー!!言いたいことがあんなら……」
(草薙遊士。やはり君は……)
強敵と戦えたことに満足している表情でもなく、ホワイトを奪われてしまう悲しさや怒りの表情でもない。何かを悟った表情をしたクラウダーは、そのまま光の粒となって天空へと消えていった。
「行っちまった。」
「よっしゃぁぁ!!やったな遊士さん!!さっすがだぜー!」
「ありがとな、遊馬、アストラル。お前らの力があったから……」
大団円と言うには少し早いが、勝利を喜ぶ状況で、アストラルが口を開いた。
「遊士。一つ聞かせて欲しい。」
「ン…?」
「君はなぜ最後のターン、《Heaven's Absolute Clouder》の効果を知っていた?」
「っ…。」
「あのモンスターは戦闘ダメージを半減させる効果があった。つまりあの場で《ソウル・アーマー》の墓地で発動できる効果を使わなかった場合、ホープ・ザ・ライジングの攻撃力はダブル・アップ・チャンスを使っても15000までしか上昇しない。クラウダーのライフは残り2000だった。攻撃力11200のアブソリュート・クラウダーに攻撃をしてもライフダメージは1900。ライフが100残ってしまう。《ソウル・アーマー》の効果を使わなければ、決着をつけることはできなかった。」
「野生の……カン…的な?」
「ヤセイノカン?何だそれは、どんな効果だ?いつ発動する?」
「いや、ちげぇよ。効果じゃなくて…」
「だぁっ!もういいじゃねえかアストラル!遊士さんはデュエルに勝ったんだから!」
「…それは…そうだが…」
多少釈然としない様子だが、アストラルはそれ以上遊士に質問をすることは控えた。
「それよりも、ヘヴンズを倒したってことは…後は…」
「わかっている。ドン・サウザンド。我々にとって最大の敵。地上世界のバリアンは、彼らの仕業だ。ドン・サウザンドを倒さない限り止まらない。」
「遊士さん。」
遊馬が遊士に振り返って、何かを言いたそうにしていたが、先に遊士が口を開いた。
「俺もいくぜ遊士。」
「えっ…でも。」
「確かに俺の用事は済んだ。けど、ここまで来たんだ。じゃあこの次元のことは知らねえから後はサヨナラっていうのも、違う気がしてな。」
「遊士さん。」
「遊士。君の力があったから、今回の勝利は得られたのだと思う。ならば、今回はドン・サウザンドを倒すために、君の力を貸して欲しい。ライジング・ソードの力を。」
「当たり前だ!」
「よっしゃぁ!それじゃ決まりだ!みんなでかっとビングだぜ!」
「遊馬。ドン・サウザンドと戦うにあたって、できる限りデッキの調整をしておいた方が良い。」
「そうだな!相手はバリアンの神だからな…」
ドン・サウザンドはナンバーズの気配を感じてこちらに向かってくるはず。そう考えていたアストラルだったが、彼らが思っているよりも時間がかかるかもしれない。
ある人物が、ドン・サウザンドに接触をしたからである。
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「感じるぞ。ナンバーズの力を……!」
小鳥を倒した後、ドン・サウザンドはナンバーズの力を感知し、そこに向かっていた。彼がバリアンの力を使わずに地上を歩いていたところ、突然目の前にコートに身を包んだ男が腕を広げて行く手を塞いだ。
「貴様!ナンバーズを探しているようだな。」
「何だお前は。我には一般人に構っている時間はない。消えたくなければ大人しく立ち去るが良い。」
「一般人だと…?」
その男は赤いデュエルアンカーをドン・サウザンドに投げつけたが、ドン・サウザンドは自信を取り囲む球体のバリアを張り、そのアンカーを弾いた。
弾かれたアンカーはコートの姿の男に向かって行ったが、彼はそのアンカーはキャッチした。
「やはり人間ではない…貴様が、ドン・サウザンドか。」
「フッ。我のことを知っている人物がいるとはな。」
「俺は黒咲隼。別の次元を行き来するための前線基地を破壊したのは貴様だな!」
「前線基地だと……?そんなものを破壊した覚えはないが、確かに我は地上世界をバリアン世界にしている。その過程で出た犠牲かもしれんな。」
その無責任な言い方は、今の黒咲を激昂させるのには十分すぎる程であった。
「貴様っ!その時に俺の仲間たちは……」
「そんなものに興味はない。世界を変える上での些細な犠牲は付き物だ。」
「ドン・サウザンドォォッ!俺とデュエルだ!貴様を今ここで倒し、仲間の仇を取らせてもらう!!」
ドン・サウザンドは少し考えていたが、自分のエクストラデッキからカードを1枚取り出すと、そのカードの胎動を確認して、再びそれを戻した。
(フッ……まぁ丁度良い余興だな。)
「復讐か。よかろう。死に急ぎたいというのならかかって来るが良い。」
「仲間たちの無念を晴らす!いくぞ!!」
デュエル!!
黒咲隼 :LP4000
ドン・サウザンド:LP4000
「我の先攻!(5)我はこれで、ターンエンド。」
「……」
黒咲はドン・サウザンドが何もしないことを知っていたかのように動じずに、カードをドローした。
「俺のターン!(6)」
黒咲がドローしたその瞬間、彼は電線に電気が流れるのを可視化できるかのように、細い線の中に赤い何かが流れゆくようなものを見逃さなかった。
「フッ……」
「《RR-トリビュート・レイニアス》を召喚!(5)」
《RR-トリビュート・レイニアス》
効果モンスター
レベル4/闇属性/鳥獣族/攻撃力1800/守備力400
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚したターンの自分メインフェイズに発動できる。デッキから「RR」カード1枚を墓地へ送る。
②:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊したターンの自分メインフェイズ2に発動できる。デッキから「RUM」速攻魔法カード1枚を手札に加える。この効果の発動後、ターン終了時まで自分は「RR」モンスターしか特殊召喚できない。
「トリビュート・レイニアスのモンスター効果により、デッキからファジー・レイニアスを墓地に送る!そしてファジー・レイニアスのモンスター効果により、同名モンスターを手札に加える!(6)」
《RR-ファジー・レイニアス》
効果モンスター
レベル4/闇属性/鳥獣族/攻撃力500/守備力1500
「RR-ファジー・レイニアス」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できず、このカードの効果を発動するターン、自分は「RR」モンスターしか特殊召喚できない。①:自分フィールドに「RR-ファジー・レイニアス」以外の「RR」モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。②:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。デッキから「RR-ファジー・レイニアス」1体を手札に加える。
「そして、トリビュート・レイニアスのダイレクトアタック!!」
トリビュート・レイニアスの周りに停滞していた小型の羽根のような兵器がドン・サウザンドに一斉に向かい、小爆発を起こす。
爆風に包まれるドン・サウザンドであったが、表情一つ変えることはない。
ドン・サウザンド:LP4000→LP2200
「ターンを終了する!」(6)
<黒咲:伏せなし ドン・サウザンド:伏せなし>
「我のターン!(6)我はこれで、ターンエンドだ。」
「俺のターン!(7)《RR-インペイル・レイニアス》を通常召喚!(6)」
《RR-インペイル・レイニアス》
効果モンスター
レベル4/闇属性/鳥獣族/攻撃力1700/1000
「RR-インペイル・レイニアス」の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功したターンの自分メインフェイズに1度だけ、フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを表側守備表示にする。
②:このカードが攻撃したターンの自分メインフェイズ2に、自分の墓地の「RR」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
「悪いが貴様と小鳥のデュエルは見させてもらった。」
「小鳥…?あぁ、ナンバーズを1枚持っていた小娘か。」
「貴様は相手のカードの書き換えを行っていたな。魔法カードの発動、モンスターのアドバンス召喚やエクシーズ召喚。だが…通常召喚は書き換えられないらしいな。」
「ほぉ…」
「俺がエクシーズ召喚をするのを待っていたようだが、早々に決着をつけさせてもらう!本当は貴様にはもっと苦しんでもらう必要があったがな!!すぐに楽になれることを喜ぶがいい。バトルだ!インペイル・レイニアスで、ダイレクトアタック!!」
ドン・サウザンド:LP2200→LP500
「これで止めだ!トリビュート・レイニアスで、ダイレクトアタック!!」
再びトリビュート・レイニアスの一撃が放たれ、ドン・サウザンドは爆風に飲まれた。
しかし煙がはけた時には、ドン・サウザンドは顔色一つ変えずに立っていた。
「通常召喚したモンスターの攻撃なら妨害されない…か。そんなものは、我のデッキの攻略法にはならんな。」
「何…?」
「我はデッキからカウンター罠、《ヌメロン・リフレクション》を発動した。」
《ヌメロン・リフレクション》
カウンター罠
?
「やはり貴様のフィールドには既に《ヌメロン・ネットワーク》が!」
「その通りだ。既にフィールド魔法、《ヌメロン・ネットワーク》が発動している。このカードの効果で1ターンに1度、我はヌメロンと名の付く発動条件を満たすカードを発動できるのだ。」
「それで、ヌメロン・リフレクションを…」
「通常召喚されたモンスターの攻撃で自分のライフが0になる場合、その攻撃を無効にし、我のライフを4000にする!」
「な…!?」
ドン・サウザンド:LP500→LP4000
「だがまだ俺のターンは終わっていない!俺は手札から、《RR-ファジー・レイニアス》を特殊召喚する!(5)このカードは俺のフィールドにレイド・ラプターズが存在する場合、手札から特殊召喚できる!カードを1枚伏せて、ターンエンドだ!(4)」
<黒咲:伏せ1枚 ドン・サウザンド:伏せなし>
《RR-ファジー・レイニアス》:守備力1500
「我のターン!(7)我は手札から魔法カード、《ヌメロン・ダイレクト》を発動!」
《ヌメロン・ダイレクト》
通常魔法
フィールド上に「ヌメロン・ネットワーク」が表側表示で存在する場合に発動できる。 自分のエクストラデッキから攻撃力1000以下の「ヌメロン」と名のついたモンスターエクシーズ4体を自分フィールド上に特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズ時にゲームから除外される。
「我の場に《ヌメロン・ダイレクト》が存在する場合、自分のエクストラデッキから攻撃力1000以下のヌメロンと名の付いたモンスター4体を特殊召喚する!」
《No.4 ゲート・オブ・ヌメロン-チャトゥヴァーリ》!
《No.3 ゲート・オブ・ヌメロンートゥリーニ》!
《No.2 ゲート・オブ・ヌメロン-ドゥヴェー》!
そして、No.1!
天を摩する地獄の門、堅牢なる扉開きし時、一抹の望みを捨てよ!ゲート・オブ・ヌメロン!エーカム!!
No.1~No.4:いずれも攻撃力1000
全てのナンバーズがパズルのようにして合わさり、門のような形になったのを見た黒咲はナンバーズへの警戒を怠らない。
「攻撃力は1000だが、確か…」
「まずは《No.4 ゲート・オブ・ヌメロン-チャトゥヴァーリ》の攻撃!」
門の正面から、ドラゴンのような形をしたモンスターが出て来たかと思うと、青いブレス攻撃を放ち、ファジー・レイニアスを襲う。
しかし、ファジー・レイニアスはそれを自らの翼で受け止めると、そのままドン・サウザンドへと弾き返した。
ドン・サウザンド:LP4000→LP3500
「この瞬間、チャトゥヴァーリの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使うことで、自分の場のゲート・オブ・ヌメロンの攻撃力を倍にする!」
「オーバーレイユニット…」
「《ヌメロン・ネットワーク》がある限り、ヌメロンと名の付いたモンスターエクシーズが効果を発動する場合、その時に必要なオーバーレイユニットを使わずに効果を発動できる!そして、他のナンバーズも、同じ効果を持っている!」
赤く張り巡らされたフィールドが発光し、同時にチャトゥヴァーリも赤く光った。
No.1~No.4:いずれも攻撃力1000→攻撃力2000
「そして、《No.3 ゲート・オブ・ヌメロン-トゥリーニ》で、ファジー・レイニアスを攻撃!」
「ぐあっ!だが、ファジー・レイニアスのモンスター効果により、俺はデッキから3枚目のファジー・レイニアスを手札に加える!」(5)
「だがトゥリーニの効果を発動!」
No.1~No.4:いずれも攻撃力2000→攻撃力4000
「次は《No.2 ゲート・オブ・ヌメロン-ドゥヴェー》!トリビュート・レイニアスを攻撃だ!」
「ぐああああっ!!」
黒咲隼:LP4000→LP1800
「そして、ドゥヴェーの効果を発動する!」
No.1~No.4:いずれも攻撃力4000→攻撃力8000
「攻撃力…8000…」
「黒咲と言ったな。圧倒的な力の前に、屈するが良い。これで終わりだ。ゲート・オブ・ヌメロン-エーカム!インペイル・レイニアスを攻撃!」
「圧倒的な力か。」
「何…?」
「圧倒的な力の前に屈するのはお前のようだな、ドン・サウザンド!俺は場から速攻魔法、《RR-リユニオン・フォース》を発動!」
《RR-リユニオン・フォース》
速攻魔法
このターンに破壊された「
また、そのモンスターのエクシーズ召喚に成功した場合に発動することができる。そのモンスターの「エクシーズ素材を取り除いて発動する効果」を、自分の墓地に存在するこのカードをゲームから除外することで発動する。
「このターンに破壊されたレイド・ラプターズを復活させる!蘇れ、トリビュート・レイニアス!ファジー・レイニアス!!」
「どれだけ墓地からモンスターが復活しようと変わらない!」
「まだだ!リユニオン・フォースの効果で、エクシーズ召喚を行う!」
「何!?相手ターンでエクシーズ召喚だと!?」
「いくぞ!3体のレイド・ラプターズでオーバーレイ!!」
雌伏のハヤブサよ。逆境の中で研ぎ澄まされし爪を挙げ、反逆の翼翻せ!エクシーズ召喚!現れろぉぉ!ランク4!《RR-ライズ・ファルコン》!
《RR-ライズ・ファルコン》:攻撃力100
目の前のライズ・ファルコンの姿を見た瞬間、ドン・サウザンドは鼻で笑った。
「フッ。何かと思えば、たかだか攻撃力100のモンスターで、我のナンバーズの攻撃を止められると思っているのか?」
「俺はリユニオン・フォースの更なる効果を発動する!墓地からこのカードを除外することで、オーバーレイユニットを使って発動する効果をこの場で発動する!」
「何!?」
「ライズ・ファルコンの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使うことで、敵の場に特殊召喚された全てのモンスターの攻撃力を合計した分だけ、このカードの攻撃力がアップする!!」
《RR-ライズ・ファルコン》:攻撃力100→攻撃力32100
灼熱の炎を身に纏ったライズ・ファルコンの攻撃力が一気に32100となり、今にもゲート・オブ・ヌメロン全てをバラバラに破壊するために攻撃を仕掛けそうである。
「クッ!エーカム!攻撃中止だ!」
「逃がさん。ライズ・ファルコンは敵の場に特殊召喚されたモンスターに1回ずつ攻撃できる!」
「だがまだ我のターンは終わっていない!我はヌメロン・ネットワークがフィールドに存在することにより、エーカムのモンスター効果を発動!カオス・エクシーズ・チェンジ!!」
その場でゲート・オブ・ヌメロンが赤い粒となって天に昇ったかと思うと、その混沌とした空間の中からさらに巨大化したゲート・オブ・ヌメロンが姿を現す。
「現れろ、CNo.1!」
すべての秩序を破壊し、混沌なる闇へ。世界を真なる姿へ導け。ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ!
《CNo.1 ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ》:攻撃力2000
(次回に続く)
<今日の最強カード>
《ダブル・アップ・チャンス》
速攻魔法
モンスターの攻撃が無効になった時、そのモンスター1体を対象として発動できる。このバトルフェイズ中、そのモンスターはもう1度だけ攻撃できる。この効果でそのモンスターが攻撃するダメージステップの間、そのモンスターの攻撃力は倍になる。
<次回の最強カード>
《CNo.1000 夢幻虚神ヌメロニアス》(小説版)
モンスターエクシーズ
ランク12/光属性/悪魔族/攻撃力10000/守備力1000
?