遊戯王UA   作:akc

58 / 58
第58話-怒りの炎!サテライト・キャノン・ファルコン!

 

黒咲隼

 

・LP1800

・手札5枚

・(モンスター)《RR-ライズ・ファルコン)(ATK32100)(ORU2)

・(魔法・罠)なし

 

 

ドン・サウザンド

 

・LP3500

・手札6枚

・(モンスター)《CNo.1 ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ》(ATK2000)(CORU0)/《No.2 ゲート・オブ・ヌメロン-ドゥヴェー》(ATK8000)(ORU0)/《No.3 ゲート・オブ・ヌメロン-トゥリーニ》(ATK8000)(ORU0)/《No.4 ゲート・オブ・ヌメロン-チャトゥヴァーリ》(ATK8000)(ORU0)

・(魔法・罠)なし

 

 

「ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ!!」

「何だ…これは…!?」

 

禍々しいオーラを纏う「ゲート」名を冠するナンバーズ。しかしそれは一見すると巨大な羽を持った虫のようにも見える。

 

「このモンスターはフィールドに現れた時に、我の場のモンスター全てを除外することができる!」

 

すると突然ゲート・オブ・ヌメロンたちが光を放ち、その場から姿を消した。

 

「自らのモンスターを…!?」

「だがこの効果で除外されたシニューニャは次の我のスタンバイフェイズに特殊召喚される!そしてその時、カオスオーバーレイユニットを1つ使うことにより、今除外されたモンスターの攻撃力の合計分のダメージを相手に与えられるのだ!」

「除外したモンスターの攻撃力の合計は…26000!?」

「そうだ。つまり貴様は次のターンに26000のダメージを受け、砕け散るのだ。我はこれでターンを終了する!」(6)

 

「貴様の好きにはさせん。俺のターン!(6)」

 

魔法カードをドローしたのを確認すると、何か行動を起こせば、ヌメロンの力で再び書き換えが行われると思った黒咲はすぐにバトルフェイズに移った。

 

「バトルだ!《RR-ライズ・ファルコン》!ドン・サウザンドにダイレクトアタックだ!全ての敵を引き裂けっ!!」

 

 

ブレイブ・クロー・レボリューション!!

 

 

燃え盛る翼を纏ったライズ・ファルコンは、そのままドン・サウザンドに向かうが、ドン・サウザンドの目の前で何かにぶつかって跳ね返るかのようにして縦方向に旋回した後、その体を黒咲の方へと向けた。

 

「何っ!?どうした、ライズ・ファルコン!?」

「我はデッキから通常罠、《ヌメロン・リライティング・ターゲット》を発動した。」

「何だと!?」

「ヌメロン・リライティング・ターゲットは、相手の攻撃力5000以上のモンスターの攻撃宣言時に、我の場にカードがない時、その攻撃対象を書き換えるのだ。」

「攻撃対象を…書き換える…だと?だが、今はお互いのフィールドにライズ・ファルコン以外のモンスターは…」

「そうだ。だから攻撃を受けるのは我から…貴様へと書き換わったのだよ!!さあ!自らのモンスターの力をその身に受け、砕け散るが良い!!」

 

先ほどドローした魔法カードを、黒咲はすぐにスロットへと差し込んだ。

 

「クッ!速攻魔法、《モンスター・バック》を発動!!」

 

 

《モンスター・バック》

速攻魔法

①:バトルフェイズ中に発動することができる。自分フィールド上のモンスター1体を手札に戻す。このバトルフェイズを終了する。

 

 

「ライズ・ファルコンを手札に、いや、このモンスターはエクシーズモンスターのためエクストラデッキに戻るが、バトルフェイズを終了する!」

 

黒咲はデュエルパッドを目の前に構え、そのまま向かってくるライズ・ファルコンを受け止めるようにして、光の粒となったライズ・ファルコンをエクストラデッキに加えた。

 

「ほう…何とか躱したようだな。だが終わりの時をわずかに伸ばしただけだ。次の我のターンには、シニューニャの効果が発動し、貴様は26000のダメージを受けるのだからな!」

「俺のターンはまだ終わっていない!俺は手札から、《RR-バニシング・レイニアス》を召喚する!」(4)

 

 

《RR-バニシング・レイニアス》

効果モンスター

レベル4/闇属性/鳥獣族/攻撃力1300/守備力1600

①:このカードが召喚・特殊召喚したターンの自分メインフェイズに1度だけ発動できる。手札からレベル4以下の「RR」モンスター1体を特殊召喚する。

 

 

「バニシング・レイニアスの効果発動!手札からレベル4以下のレイド・ラプターズを特殊召喚することができる!俺は手札から、《RR-ノアール・レイニアス》を守備表示で特殊召喚!」(3)

 

 

《RR-ノアール・レイニアス》

効果モンスター

レベル4/闇属性/鳥獣族/攻撃力1600/守備力500

このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。

①:このカードが召喚・特殊召喚したターンの自分メインフェイズに、自分フィールドの「RR」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターとはレベルが異なる「RR」モンスター1体をデッキから手札に加える。

②:墓地のこのカードを除外して発動できる。自分フィールドの「RR」モンスターのレベルを全て1つ上げるか全て1つ下げる。

 

 

「ノアール・レイニアスの効果発動!特殊召喚された俺のメインフェイズで、自分フィールドのレイド・ラプターズ1体と異なるレベルを持つレイド・ラプターズをデッキから手札に加えることができる!俺は自分のデッキからレベル5の《RR-バースト・レイニアス》を手札に加える!」(4)

 

 

《RR-バースト・レイニアス》

効果モンスター

レベル5/闇属性/鳥獣族/攻撃力800/守備力600

 

 

「カードを1枚伏せて、ターンエンドだ!(3)」

<黒咲:伏せ1枚 ドン・サウザンド:伏せなし>

 

 

「我のターン!(7)我はこのスタンバイフェイズに、《CNo.1 ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ》のモンスター効果を発動し、フィールドにこのカードが戻る!!」

「ならば俺は貴様のモンスターが戻って来る前に罠カード、《RR-レディネス》を発動!」

 

 

《RR-レディネス》

通常罠

 

 

「このターン俺の場のレイド・ラプターズは戦闘では破壊されない!」

「フッ。無駄だ!帰還せよ、シニューニャ!!」

 

 

《CNo.1 ゲート・オブ・カオス・ヌメロン-シニューニャ》:攻撃力2000

 

 

「この瞬間、シニューニャの更なる効果を発動!カオスオーバーレイユニットを1つ使い、貴様に26000のダメージを与える!!」

「カオスオーバーレイユニットだと…?そうか。」

「そうだ。フィールド魔法、《ヌメロン・ネットワーク》により、シニューニャはカオスオーバーレイユニットを使わずに、効果を発動できる!!」

 

シニューニャの体の中央が扉のようにして開くと、真紅と黒の線が渦を巻いているように見える、カオスの渦が姿を現す。蓄えられたエネルギーが、沸騰して鍋から溢れ出るようにしてボコボコと音を立てたかと思うと、沸騰して溢れ出たカオスが黒咲に向かっていく。

 

「カオスに呑まれるがいい!!」

「俺は墓地から、《RR-レディネス》の効果を発動!」

「なにっ?その罠は、今貴様が使用したカード!?」

「その通りだ。そしてこのカードは墓地から除外することで、更なる効果を発動することができる!」

 

黒咲のフィールドを淡いバリアが包み、黒咲はカオスを逃れた。

 

「このターン俺が受ける全てのダメージは0になる!」

「クッ。悪あがきを!!」

 

今の一撃で決着がつくと考えていたであろうドン・サウザンドはこのターンのドローフェイズにドローしたカードが何かを確認していなかったが、そのカードを見るとドン・サウザンドは再び余裕の表情へと戻った。

 

「フッ。冥途の土産に見せてやろう。我の真なる力の一部を!」

「何?」

「我はシニューニャをリリースし、魔法カード、《ヌメロン・リダイレクト》を発動!」(6)

 

 

《ヌメロン・リダイレクト》

通常魔法

 

 

「今度は何だ!?」

「このカードは我のフィールドにヌメロン・ネットワークがある時にのみ発動できる。墓地に存在するNo.1から4と、CNo.1を選択し、それらをレベル12のモンスターカードとしてエクシーズ素材とし、エクシーズ召喚を行う!」

「レベル…12!?」

「我は5体のモンスターでオーバーレイ!!5体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!!!エクシーズ召喚!!」

 

 

 

現れろ、CNo.1000!混沌の憂えは、浅ましき人の業。天壌の夢は、無窮の幻。虚ろの神よ、闇をもて、光に鉄槌を!夢幻虚神ヌメロニアス!

 

 

 

《CNo.1000 夢幻虚神ヌメロニアス》

エクシーズモンスター

ランク12/光属性/悪魔族/攻撃力10000/守備力1000

 

 

 

人型の白い翼を持つその姿は天使のようなカラーリングだが、黒い翼があることと、体には紅い筋のようなところもあることから、光と闇を併せ持つ存在であることを感じさせる。

 

「ヌメロニアス…攻撃力10000だと!?」

「このモンスターが貴様を葬る。」

「だが、いくら攻撃力が高くとも、このターンはレディネスの効果によって、俺が受ける全てのダメージは0!そして俺の場のモンスターは戦闘では破壊されない!」

「バトルだ!ヌメロニアスで、ノアール・レイニアスを攻撃!」

 

5メートルほどの体長のヌメロニアスが自身の翼を数回振ると、カオスの結晶のようなものが飛散した。しかし黒咲は咄嗟に反応する。

 

「レディネスの効果を発動!!」

 

黒咲を覆った淡いバリアが今度はノアール・レイニアスを包むが、ノアール・レイニアスには既にカオスの結晶が貼り付いていることに黒咲は気が付いた。

 

「…!?」

「ヌメロニアスの効果発動!バトル終了時にフィールドのこのカード以外の全てのモンスターを破壊する!」

 

カオスの結晶を受けていたノアール・レイニアスと、別にカオスの結晶が貼り付いたバニシング・レイニアスはそう彼が言うとすぐに破壊された。

 

「ぐっ!」

「そしてこのターンに破壊されたモンスターは、全て我の配下となる!!」

 

 

《RR-ノアール・レイニアス》:守備力500

《RR-バニシング・レイニアス》:守備力1600

 

 

「何だと…!?」

「フフフ…貴様には絶望の中で散ってもらおうか。バリアンの神たる我に楯突いたことが如何に愚かなことか、身をもって知ってもらう!我はカードを1枚伏せる。そして永続魔法、《ヌメロン・プロテクション》を発動して、ターンを終了する!(5)」

<黒咲:伏せなし ドン・サウザンド:伏せ1枚>

 

 

《ヌメロン・プロテクション》

永続魔法

 

 

黒咲がカードをドローしようとしたところで、黒咲の後ろで彼の耳に入った、聞き覚えのある声が彼を振り向かせた。

 

「黒咲ーっ!!」

「ン…!?草薙遊士、九十九遊馬。アストラル。お前たち…なぜここに…」

「強いナンバーズの反応がしたからだ。ドン・サウザンドが動いているのかと思ってきたが…当たりだったとは…」

 

「黒咲…」

 

力を貸すという話をしたことを、遊馬は忘れてはいない。しかし同時に、黒咲がデュエルをするのは、ドン・サウザンドへの復讐を果たすためだと気が付くと、『デュエルは復讐の道具じゃない』という遊馬の哲学が彼の言葉を詰まらせたのである。

 

「遊馬。言ったはずだ。デュエルをすればみんな仲間だということは、飲み込むことはできないと。」

「黒咲。」

「だが、お前に力を貸すとも言った。遊馬。俺はお前に力を貸すということで、このドン・サウザンドを倒す。そう思え。」

「復讐のためじゃないって思えってことか…?」

「そうだ。」

「そんなの無茶苦茶だろ。」

 

遊士がそうツッコミを入れたが、黒咲は「フッ」と鼻で笑うと、言葉を続けた。

 

「そういうことにしなければ、貴様は俺のデュエルを止めそうだからな。」

「黒咲…。

 

 

…わかったよ。でも、絶対勝てよ!」

 

「当然だ。」

 

「フッ。アストラル。わざわざ貴様からやられに来たとはな。この我に楯突く愚かなデュエリストを倒したら、すぐに相手をしてやろう。」

「ドン・サウザンド!地上世界がバリアン世界になりつつあるのも、貴様の仕業か!」

「そうだ。ここには《ヌメロン・ネットワーク》が張り巡らされている。これがある限り、我が負けることはない。」

「《ヌメロン・ネットワーク》……」

 

「俺のターン、ドロー!(4)手札から魔法カード、《レスキュー・エクシーズ》を発動!(3)」

 

 

《レスキュー・エクシーズ》

通常魔法

 

 

「敵のフィールドに囚われているモンスターを使い、エクシーズ召喚を行う!」

「なにっ!?」

「俺は《RR-ノアール・レイニアス》と、《RR-バニシング・レイニアス》でオーバーレイ!!」

 

 

飛来せよ!ランク4!《RR-フォース・ストリクス》!

 

 

《RR-フォース・ストリクス》

エクシーズモンスター

ランク4/闇属性/鳥獣族/攻撃力100/守備力2000

レベル4モンスター×2

①:このカードの攻撃力・守備力は、自分フィールドの他の鳥獣族モンスターの数×500アップする。

②:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。デッキから鳥獣族・闇属性・レベル4モンスター1体を手札に加える。

 

 

「そして俺はフォース・ストリクスのモンスター効果を発動し、オーバーレイユニットを1つ使うことで、自分のデッキから鳥獣族・闇属性・レベル4のモンスター1体を手札に加える!(4)俺は《RR-マインズ・レイニアス》を手札に加える!そして、俺は手札から《RR-ファジー・レイニアス》を特殊召喚!(3)」

 

 

3体目のファジー・レイニアスがフィールドに現れると、黒咲はすかさず手札の魔法カードを発動した。

 

「そして俺はライフポイントを600支払い、魔法カード、《翼の恩返し》を発動!」

 

 

《翼の恩返し》

通常魔法

このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。

①:自分フィールドのモンスターが、鳥獣族モンスターのみで、元々のカード名が異なるモンスター2体以上の場合、600LPを払って発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。

 

 

「俺のフィールドのモンスターが鳥獣族のみの場合、デッキからカードを2枚ドローする!(4)」

「どんなカードをドローしたところで、ヌメロン・プロテクションとヌメロニアスのフィールドを攻略することはできまい!ヌメロン・プロテクションの効果は、我のフィールドに《ヌメロン・ネットワーク》がある限り、相手は我のフィールドのカードをカード効果の対象にはできない。そしてヌメロニアスは攻撃力10000のモンスターだ!」

「ならば対象を指定しない効果で貴様のモンスターを倒すまでだ。」

「なに…?」

 

「俺は手札から魔法カード、《RUM-スキップ・フォース》を発動!」

 

 

《RUM-スキップ・フォース》

通常魔法

①:自分フィールドの「RR」Xモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターよりランクが2つ高い「RR」モンスター1体を、対象の自分のモンスターの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。

②:自分の墓地からこのカードと「RR」モンスター1体を除外し、自分の墓地の「RR」Xモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。

 

 

「何っ!?ランクアップマジックだと…!?」

 

余裕の表情を浮かべていたドン・サウザンドが前かがみになってその言葉に反応した。

 

「そうだ。このカードこそが…俺のレイド・ラプターズを進化させるカード!このスキップ・フォースは、対象としたレイド・ラプターズのエクシーズモンスターを2つ高いランクのモンスターへと進化させる!俺はランク4のフォース・ストリクスで、オーバーレイ!!1体のモンスターで、オーバーレイネットワークを再構築!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!!」

 

 

誇り高きハヤブサよ。英雄の血潮に染まる翼翻し 革命の道を突き進め!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!現れろ!ランク6!《RR-レヴォリューション・ファルコン》!!

 

 

その場で空高く飛翔したフォース・ストリクスと入れかわるようにして、爆炎と共に現れたのは大きな翼を広げたレヴォリューション・ファルコン。

 

「レヴォーリュション…ファルコン。」

 

 

《RR-レヴォーリュション・ファルコン》

エクシーズモンスター

ランク6/闇属性/鳥獣族/攻撃力2000/守備力3000

①:このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。このターン、このカードは相手モンスター全てに1回ずつ攻撃できる。

②:このカードが特殊召喚された表側表示モンスターと戦闘を行うダメージステップ開始時に発動する。そのモンスターの攻撃力・守備力を0にする。

③:このカードが「RR」XモンスターをX素材としている場合、以下の効果を得る。

●1ターンに1度、相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを破壊し、その攻撃力の半分のダメージを相手に与える。

 

 

(オーバーレイユニットを1つ使えば、奴の場のモンスター1体を破壊し、攻撃力の半分のダメージを与えられるが、ヌメロン・プロテクションの効果でヌメロニアスは効果の対象にはならない。ならば…)

「レヴォリューション・ファルコンの効果により、特殊召喚されたモンスターと戦闘を行う時、その相手モンスターの攻撃力を0にできる。これは対象を指定する効果ではない!貴様のヌメロン・プロテクションの効果では防げない!」

 

黒咲はその後手札の1枚のカードに視線を向けたが、その時にドン・サウザンドの目の前の伏せカードが開くのが見えた。

 

「ならば永続罠、《ヌメロン・シェード》を発動!」

 

 

《ヌメロン・シェード》

永続罠

 

 

「このカードには、フィールドに存在する時と、墓地に存在する時の2つの効果がある。フィールドにある場合には、我のフィールドに《ヌメロン・ネットワーク》がある限り、我の場のモンスターは相手のモンスター効果を受け付けない!」

 

ヌメロニアスに少し影がかかったように見える。ヌメロン・シェードの影響だろうか。

 

「クッ。ならば…俺は魔法カード、《リターン・ランク・アップ》を発動!(2)墓地に存在するランクアップマジックを手札に戻す!」

「なにっ!?」

「これで俺は再びスキップ・フォースを手札に加え、発動!!」

 

「黒咲の奴、2回目のランクアップだと!?」

「すっげぇ!これでこのターンだけで一気に4ランクアップだぜ!」

「彼は…我々と同じくらいランクアップカードを巧みに操るというのか…?」

 

「ランク6のレヴォリューション・ファルコンで、オーバーレイ!!1体のモンスターで、オーバーレイネットワークを再構築!」

 

 

勇猛果敢なるハヤブサよ。怒りの炎を巻き上げ、大地をも焼き尽くす閃光となれ!ランクアップ・エクシーズ・チェンジ!飛翔しろ!ランク8、《RR-サテライト・キャノン・ファルコン》

 

 

翼を広げたレヴォリューション・ファルコンが今度はもはや鳥獣と呼ぶべきか機械と呼ぶべきかという機械仕掛けに見えるサテライト・キャノン・ファルコンへとその姿を変えた。

 

「こ…このモンスターは…」

「ナイトっていうデュエリストを倒したモンスター。」

 

「このモンスターのエクシーズ召喚に成功した時、相手フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊する!」

 

 

ギガンティック・ロアー!!

 

 

自身の体に取り付けてある砲身から火の玉を複数個放ち、ドン・サウザンドの2枚のカードを破壊した。

だが肝心の「あの」カードが破壊されなかったことを見抜いたアストラルは驚きを隠せない。

 

「なにっ!?《ヌメロン・ネットワーク》は…破壊されないのか!?」

「フフ。無駄だ。《ヌメロン・プロテクション》が身代わりとなり、《ヌメロン・ネットワーク》の破壊は防がれたのだよ!」

「そんな効果が…!」

 

「だが…これで貴様を守る盾はなくなった。」

「盾だと?そんなものは必要ない!サテライト・キャノン・ファルコンの攻撃力は3000。我のヌメロニアスの攻撃力は10000!その差7000!この圧倒的な力の差に、屈服するがいい!」

「屈服だと?俺はそんなものはしない。俺は必ず貴様を追い詰め、殲滅する!そう決めた!だから俺はここで負ける訳にはいかない!サテライト・キャノン・ファルコンには、墓地に存在するレイド・ラプターズ1体につき、相手モンスターの攻撃力を800下げる効果がある!」

「フッ。無駄だ。我にはハッタリは通用しない。貴様の墓地のレイド・ラプターズは、《RR-トリビュート・レイニアス》、《RR-ファジー・レイニアス》2体、《RR-インペイル・レイニアス》、《RR-ノアール・レイニアス》。オーバーレイユニットを1つ使って効果を発動する時にもう1体が墓地に送られることを考えたとしても、全部で6体。それでは4800ポイントまでしか下がらない!」

 

「俺はここで、《RR-マインズ・レイニアス》の効果を発動する!」

「なにっ!?」

「自分の場のレイド・ラプターズ1体と、手札のこのカードを破壊することにより、自分のデッキの上からカードを5枚墓地に送る!」

 

黒咲の目の前にいた紫色のレイド・ラプターズ、ファジー・レイニアスが破壊され、小型の爆発物を背負ったモズのモンスターも同時に破壊された。

 

「俺が今墓地に送ったカードの中には、《RR-アナザー・ファルコン》、《RR-ネクロ・ヴァルチャー》、《RR-ワイルド・ヴァルチャー》、《RR-ブルーム・ヴァルチャー》の4体のレイド・ラプターズが含まれている。さらに、マインズ・レイニアスのもう一つの効果を発動!このカードが墓地に送られた時、俺の場のエクシーズモンスターのオーバーレイユニットを任意の数だけ取り除くことができる!この効果で、サテライト・キャノン・ファルコンのオーバーレイユニットの中から、フォース・ストリクス、バニシング・レイニアスを取り除く!」

「何だと!?一気に8体のレイド・ラプターズが墓地に!?」

「そして貴様の言った通り、サテライト・キャノン・ファルコンの効果を発動する時に、オーバーレイユニットを1つ使わせてもらう!」

 

黒咲の仲間を失ったことへの怒れる瞳を通じて、サテライト・キャノン・ファルコンの闘志が感じられるようである。

黒咲自身と彼が従えるモンスターが、場を圧倒している。

 

「クッ。」

「サテライト・キャノン・ファルコン!仲間の思いを糧に、あの忌まわしいヌメロニアスを撃ち抜けッ!!」

 

 

天高く舞い上がったサテライト・キャノン・ファルコンは、ヌメロニアスの遥か上空からその名前の一部にも使われている、サテライト・キャノンを真下に放ち、ヌメロニアスを撃ち抜いた。

ヌメロニアスは「ォォォォォ…」という覇気のない声を出し、その場でその衝撃を受けてしばらく悶えた後、膝をついた。

 

「墓地にいるレイド・ラプターズは全部で15体。よって12000の攻撃力ダウン!」

 

 

《CNo.1000 夢幻虚神ヌメロニアス》:攻撃力10000→攻撃力0

 

 

「覚悟はできたかドン・サウザンド。」

「フッ。怒りに身を任せて攻撃力を0にするまでサテライト・キャノンを叩きこむとはな。」

「何が可笑しい!!?」

「貴様はこれで勝てるつもりでいるのか?ナンバーズはナンバーズでなければ倒すことはできない。それに加え、我のライフは3500。このバトルでのダメージは3000。いくら攻撃力を下げたところで、無意味だったようだな。攻撃力500とは言え、ファジー・レイニアスを攻撃表示で呼び出し、2体で攻撃をすれば…我のライフを0にすることはできたかもしれなかったものを…」

「何かと思えばそんなことか。」

「何…?」

「教えてやろう。俺の手札にある《RR-バースト・レイニアス》は、自身を除外することで、バトルを行ったエクシーズモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手に与えることができる!」

「なに!?」

 

「覚悟はできているか?」

 

その一連の流れを、遊馬は悲しげな表情をして見ていた。

 

「黒咲…」

「遊馬。お前の説教は、このデュエルが終わったら受けてやる。だが今は……こいつを倒すことが先だ!!ゆけっ!サテライト・キャノン・ファルコン!!!エターナル・アベンジ!!」

 

 

サテライト・キャノン・ファルコンが自身の高度をさらに上げていく。そこにいた全てのデュエリストが真紅の空を見上げていると、何かが光ったと思ったその瞬間、怒りの閃光が大地を焼き尽くすかの如く、ヌメロニアスに撃ちつけられたのだった。

 

 

(次回に続く)




(今日の最強カード)
《CNo.1000 夢幻虚神ヌメロニアス》(小説版)
モンスターエクシーズ
ランク12/光属性/悪魔族/攻撃力10000/守備力1000



(次回の最強カード)
《RR-バースト・レイニアス》
効果モンスター
レベル5/闇属性/鳥獣族/攻撃力800/守備力600
このカード名の①、②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
①:自分フィールド上の「RR」Xモンスターが相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時、このカードを手札から除外して発動できる。その自分のモンスターの攻撃力の半分のダメージを相手に与える。
②:自分フィールド上の「RR」Xモンスターが相手モンスターと戦闘を行ったダメージステップ終了時、このカードとその自分のモンスターを除外し、相手フィールド上のカード1枚を対象として発動できる。対象のカードを破壊する。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。