遊戯王UA   作:akc

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第8話-異次元のカード!?

サニーと深紅色の縁の眼鏡に赤いマフラーの青年が向き合うと、多少冷静さを取り戻したサニーがその青年に尋ねた。

 

「デュエルすんのは構わねえけど、お前、どうして俺にデュエルを申し込んだんだ?」

「私は、君の持つナンバーズというカードに興味があってね。」

 

一言目にナンバーズという単語が出てきたことに、サニー以外の2人は動揺を隠せない。

 

「ナンバーズに興味を持っている!?お前…一体…」

「あぁ、紹介が遅れてすまない。私は赤馬零児。レオ・コーポレーションの社長をさせていただいている。」

「レオ…コーポレーション!?」

 

淡々と自分の肩書きを述べた赤馬零児に対し、クラウドはようやく目の前にいる青年がどのような人物であるかを思い出した。

 

「前回の舞網市のデュエル大会の主催か!?」

「そうだ。今回は一人のデュエリストとして参加しているがね。」

 

怪しいと思いながらも、どこか確信が持てず、声が出ない2人に対し、さらに赤馬零児が続けた。

 

「そう考えれば、私がナンバーズに興味を持つことも、わかるだろう?それとも、前回大会で私が何か怪しげな行動を起こしたと思うのかな?」

「………」

 

その緊張感を破ったのは、声変わりもしていない少年を思わせるサニーの高い声であった。

 

「おい!コラ!俺とデュエルしたいんだろ!?」

「おっと失礼。それでは始めよう。」

 

 

「「デュエル!!」」

 

 

 

サニー・キッド:LP4000

赤馬零児   :LP4000

 

 

 

「私の先攻!手札から永続魔法、《魔神王の禁断契約書》を発動!(4)」

 

 

 

《魔神王の禁断契約書》

永続魔法

①:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。手札から「DDD」モンスター1体を効果を無効にして守備表示で特殊召喚する。

②:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。悪魔族の融合モンスターカードによって決められた、このカードの①の効果で特殊召喚したモンスターを含む融合素材モンスターを自分の手札・フィールドから墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

③:自分スタンバイフェイズに発動する。自分は2000ダメージを受ける。

 

 

 

「自分の手札から、DDDと名の付いたモンスター1体を守備表示で特殊召喚する!現れろ!《DDD壊薙王アビス・ラグナロク》!」

 

 

《DDD壊薙王アビス・ラグナロク》:☆8/守備力3000

 

 

「カードを1枚伏せ、ターンエンド。(2)」

<零児:伏せ1枚 サニー:伏せなし>

 

「いきなり…守備力3000のモンスターかよ…!?ノーコストで手札から大型モンスターを特殊召喚できるカードなのか、あの契約書ってのは…」

「タダで大型モンスターを特殊召喚できる訳ではない。自分のスタンバイフェイズに、この契約書を持つプレイヤーは2000ポイントのダメージを受ける。」

「2000ダメージ!?正気かよ!」

「もちろんだ。」

 

「何考えてるかわかんねえけど…俺のターン!(6)」

 

サニーは改めて自分の手札を見ると、思わず笑みを浮かべた。

 

「お前のリクエストに応えてやるぜ!手札から、《サニーサイド・ホーク》を召喚!(5)」

 

 

《サニーサイド・ホーク》

効果モンスター

レベル4/光属性/戦士族/攻撃力1400/守備力1300

このカードの召喚に成功した時に発動する。自分の手札からレベル4以下の「サニーサイド」と名の付いたモンスター1体を特殊召喚する。

 

 

「その効果で、手札からレベル4以下のサニーサイドモンスターを特殊召喚できる!もう1体の、サニーサイド・ホークを呼ぶぜ!(4)」

「レベル4が2体…来るか?」

 

「おい、サニー!やめろ!これは彼の罠かもしれない!」

 

「うるせえなクラウド!ナンバーズが見たいって言われてるんだから、ナンバーズを召喚するんだよ!レベル4のモンスター2体で、オーバーレイ!2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

 

 

現れろ!《No.59 背反の料理人(バック・ザ・コック)

 

 

 

《No.59 背反の料理人》

エクシーズモンスター

ランク4/炎属性/戦士族/攻撃力2300/守備力200

レベル4モンスター×2

①:このカードは、「No.」と名の付くモンスター以外との戦闘では破壊されない。

②:自分フィールドのカードがこのカードのみの場合、このカードは他のカードの効果を受けない。

③:1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。このカード以外の自分フィールドのカードを全て破壊する。その後、このカードの攻撃力はターン終了時まで、この効果で破壊され墓地へ送られたモンスターの数×300アップする。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

 

「ほう…これが、エキシビションマッチで召喚したナンバーズか。だが、攻撃力2300では、私のモンスターは倒せない!」

「いいや、そうでもねえぜ!装備魔法、《エクシーズ・フォース》!」

 

 

《エクシーズ・フォース》

装備魔法

エクシーズモンスターにのみ装備可能。装備モンスターの攻撃力は500ポイントアップする。装備モンスターが戦闘で相手モンスターを破壊し墓地に送った場合、以下の効果から1つを選んで発動することができる。この効果を3回使用した場合、このカードを自分のデッキに戻す。

●戦闘で破壊し墓地に送ったモンスターの攻撃力分のダメージを与える。

●自分のデッキからカードを1枚ドローする。

●相手フィールド上に存在する魔法・罠カードを1枚破壊する。

 

 

「この効果で、背反の料理人の攻撃力は2800にアップ!さらに永続魔法、《アサルト・エクシーズ》を発動!(2)」

 

 

《アサルト・エクシーズ》

永続魔法

自分フィールド上に存在するエクシーズモンスターの攻撃宣言時に発動する。そのモンスターの攻撃力は500ポイントアップする。また、自分フィールド上のエクシーズモンスターが相手モンスターを戦闘で破壊した時に自分フィールド上に他のモンスターが存在しない場合、そのモンスターを選択して発動することができる。選択したモンスターはそのバトルフェイズ中にもう一度だけ続けて攻撃することができる。

 

 

「バトル!背反の料理人で、アビス・ラグナロクを攻撃!料理してやれ!」

 

 

バニッシュ・バーニング!!

 

 

《No.59 背反の料理人》:攻撃力2800→攻撃力3300

 

 

フライパンから出た火の玉が、自身の体の2倍ほどの大きさのあるアビス・ラグナロクを撃ち抜いた。

 

「せっかくだから、俺のナンバーズをもっと呼び出したかったけどな。相手が悪かったな!」

「…?」

「装備魔法、エクシーズ・フォースは、戦闘でモンスターを破壊し墓地に送った時、そのモンスターの攻撃力分のダメージを与える!アビス・ラグナロクの攻撃力は2200!これでお前のライフが1800になれば、次のスタンバイフェイズに、お前自身の契約書の効果で、ライフは0だぜ!」

 

 

赤馬零児:LP4000

 

 

「なっ…確かにアビス・ラグナロクは倒したのに…」

「残念だがその効果は発動しない。私のアビス・ラグナロクはただの効果モンスターではない。」

「えっ…?」

 

デュエルディスクのデッキフォルダから見て対称の位置にあるフォルダ、つまりはエクストラデッキフォルダからアビス・ラグナロクを取り出したのを見た女性は、話には聞いたことのあるモンスター群の存在を思い出し、思わず声をあげた。

 

「まさかそれは…」

 

「そう。ペンデュラムモンスター。ペンデュラムモンスターはフィールドから墓地に行く場合は墓地に送られず、エクストラデッキに行く。覚えておくと良い。」

「くっそぉ…ターンエンド!(2)」

<零児:伏せ1枚 サニー:伏せなし>

 

「私のターン!(3)」

「けど、《魔神王の禁断契約書》の効果で、2000ダメージを受けるんだろ!」

 

そのセリフを待っていたと言わんばかりの笑みを浮かべた零児は、その笑みのまま冷ややかに言い放った。

 

 

「契約?そんなもの…」

 

 

サニーの目の前から、魔神王の禁断契約書が消え去った。

 

「なにっ!?どういうことだよ!ライフ2000は、払わなきゃいけないんじゃ…」

「契約は無効になった。私は、《契約洗浄(リース・ロンダリング)》を発動した。」

「リース…ロンダリング?」

 

 

契約洗浄(リース・ロンダリング)

通常罠

自分の魔法・罠カードゾーンの「契約書」と名の付いたカードを全て破壊する。その後、破壊した数だけ自分のデッキからカードをドローし、自分はドローした数×1000ライフポイントを回復する。

 

 

「この効果で、《魔神王の禁断契約書》を破棄し、1枚のカードをドローし、1000ポイントのライフを得る。(4)」

 

 

赤馬零児:LP4000→LP5000

 

 

「なんだとぉ!?」

「さて…私のターンを続けさせてもらおう。手札から永続魔法、《魔神王の契約書》を発動!(3)」

 

 

《魔神王の契約書》

永続魔法

「魔神王の契約書」の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。

①:自分メインフェイズに発動できる。自分の手札・フィールドから、悪魔族の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。「DD」融合モンスターを融合召喚する場合、自分の墓地のモンスターを除外して融合素材とする事もできる。

②:自分スタンバイフェイズに発動する。自分は1000ダメージを受ける。

 

 

「今度はなんだ!?」

「このカードの効果により、DDと名の付いた融合モンスターを特殊召喚する!」

「永続魔法の融合カードか。でも、契約書なら、ダメージを受けるんだよな!」

「そうだ。このカードの効果ダメージは1000だがな。私は、《DDD完醒王ザッハーク》と、《DDリリス》を融合!」

 

 

闇より誘う妖婦よ、偽りの闇を見通す王よ!冥府に渦巻く光の中で、今一つとなりて、新たな王と生まれ変わらん!融合召喚!生誕せよ、レベル6!《DDD烈火王テムジン》!

 

 

《DDD烈火王テムジン》:☆6/攻撃力2000

 

 

「そして私は手札からチューナーモンスター、《DDナイト・ハウリング》を召喚!」(0)

 

 

《DDナイト・ハウリング》:★3/攻撃力700

 

 

「このモンスターの召喚に成功した時、墓地のDDモンスター1体を特殊召喚することができる。蘇れ!《DDリリス》!」

 

 

《DDリリス》:☆4/守備力2100

 

 

「チューナーモンスターだと!?」

「レベル4の《DDリリス》に、レベル3の《DDナイト・ハウリング》をチューニング!」

 

 

☆4+★3=☆7

 

 

闇を切り裂く咆哮よ。疾風の速さを得て、新たな王の産声となれ!シンクロ召喚!生誕せよ!レベル7、《DDD疾風王アレクサンダー》!

 

 

《DDD疾風王アレクサンダー》:☆7/攻撃力2500

 

 

「ヘッ…だがどっちも攻撃力は俺の攻撃力3300の背反の料理人には及ばないぜ!」

「まだ私のターンは終わっていない。烈火王テムジンの効果発動!自分フィールドにこのカード以外のDDモンスターが特殊召喚された時、墓地のDDモンスターを特殊召喚することができる!蘇れ!《DDD完醒王ザッハーク》!」

 

 

《DDD完醒王ザッハーク》:☆7/攻撃力2500

 

 

烈火王テムジンが炎を纏った剣を掲げると、その光の先から、両肩に蛇の口を持つ巨漢が現れた。厚い装甲に覆われており、人型ではあるが、人ならざる者であることは間違いない。

 

「さらに、《DDD疾風王アレクサンダー》の効果発動!自分がDDモンスターの特殊召喚に成功した時、墓地のレベル4以下のDDモンスターを特殊召喚できる!蘇れ!《DDリリス》!」

 

 

《DDリリス》:☆4/守備力2100

 

 

「《DDリリス》の効果発動!墓地のDDモンスターを手札に加える!私は墓地から、《DDナイト・ハウリング》を手札に加える!」(1)

 

さすがのあまりものを深く考えないサニーも、スムーズにモンスターを並べる彼を見ると、彼が無意味にモンスターを並べるデュエリストには思えなかった。

 

「何か来るのか…?」

「《DDD完醒王ザッハーク》のモンスター効果発動!レベル4以下のDDモンスターをリリースし、そのモンスターの攻撃力か守備力、どちらか高い方の数値分、相手モンスター全ての攻撃力を下げる!私は、《DDリリス》をリリース!」

「《DDリリス》の守備力は2100。攻撃力がそんなに下がったら…やべえ!俺は、《No.59 背反の料理人》の効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、このカード以外の俺のフィールドのカードを全て破壊する!」

 

 

《No.59 背反の料理人》:ORU2→ORU1/攻撃力3300→攻撃力2300

 

 

「そうか。背反の料理人は、他のカードがない限り、カード効果を受けない効果を持っていたな。」

「そうだ!これでザッハークの効果も受けない!」

「しかし攻撃力2300ならば、アレクサンダー、ザッハークよりも低い!いけっ!完醒王ザッハークで、背反の料理人を攻撃!」

 

 

ブラッド・ストリーム!!

 

 

肩から生えている蛇の口から吐き出された黒い霧状の何かが背反の料理人へと向かうが、ナンバーズ以外とのバトルでは破壊されない料理人は、一歩下がり、その霧状の何かをフライパンで受け流した。

 

「ナンバーズは、ナンバーズでしか倒すことはできないが、戦闘ダメージは受けてもらう!」

「うわっ!」

 

 

サニー・キッド:LP4000→LP3800

 

 

「続け!《DDD疾風王アレクサンダー》!」

 

 

ライトニング・ブレイド!!

 

 

「ぐっ!」

 

 

サニー・キッド:LP3800→LP3600

 

 

「ターンエンド!(1)」

<零児:伏せなし サニー:伏せなし>

 

ナンバーズを相手に物怖じしない零児の姿勢に、思わず「おぉ…」という声を漏らしたクラウド。

 

「さすがだな赤馬零児。」

「サニー。もうよせ、あなたが勝てる相手じゃないわ。」

 

クラウドに言われ続けたサニーが、今度は悔しそうな表情をクラウドの横の女性に向けた。

 

「レイン!お前までそんな事言うのか!くっそ…どいつもこいつも…!いいぜ。だったら、俺のターン!!(3)魔法カード、《戦士の生還》を発動!(2)墓地から戦士族モンスター1体を手札に加える!そして、手札に加えた《サニーサイド・ホーク》を召喚!」

 

 

《サニーサイド・ホーク》:☆4/攻撃力1400

 

 

「もうわかってるよな?このカードの効果で、手札からレベル4以下のサニーサイドモンスターを特殊召喚できる!来い!《サニーサイド・ガーゴイル》!」(1)

 

 

《サニーサイド・ガーゴイル》:☆4/攻撃力1800

 

 

「レベル4のモンスターが2体…」

 

「おい、やめろサニー!これ以上ナンバーズを呼んだら…」

「いくぜ!2体のモンスターで、オーバーレイ!!2体のモンスターで、オーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚!」

 

 

現れろ!表裏の顔を持つ、天才詐欺師の魂を宿したナンバーズ!《No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング》!!

 

 

《No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング》(小説版)

エクシーズモンスター

ランク4/地属性/岩石族/攻撃力0/守備力3000

レベル4モンスター×2

このカードは、「No.」と名の付くモンスター以外との戦闘では破壊されない。1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。ターン終了時まで、このカードの守備力を0にし、攻撃力を3000にする。

このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。また、エクシーズ素材の無いこのカードは、攻撃された場合ダメージステップ終了時に攻撃表示になる。

 

 

「天才詐欺師の魂…?」

「そうだ!こいつはな、ここじゃねえ別の次元で、天才詐欺師が持っていたカードなんだ。」

「別の次元…」

「そんなこと言われてもわかんねえか!」

「君はその天才詐欺師からそのカードを貰ったのかな?」

「いいや、俺はそいつからはもらってねえが…」

 

「サニー!ペラペラと余計なことを喋るな!」

 

「わかってるよ。ダイヤモンド・クラブ・キングの効果発動!オーバーレイユニットを1つ使い、このカードの攻撃力を3000にして、守備力を0にする!」

 

 

《No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング》:攻撃力0→攻撃力3000/守備力3000→守備力0

 

 

「なるほど。一見すると攻撃力0だが、その効果で、3000にできるところが、詐欺師の魂ということか。」

「今さらビビっても遅いぜ!バトル!…」

(あいつのフィールドには、攻撃力2000の烈火王テムジン、攻撃力2500の完醒王ザッハーク、攻撃力2500の疾風王アレクサンダー。ザッハークは自分のDDモンスターをリリースし、その攻撃力か守備力分だけ相手モンスターの攻撃力をエンドフェイズまで下げる。あいつの手札にあるカードは、《DDリリス》の効果で手札に加わった《DDナイト・ハウリング》。守備力は1000ポイント。確かに攻撃力が1000ポイント下げられるのはイライラするけど…)

 

サニーのデュエリストとしての腕前はある程度保障されている。デュエリストとしてある程度考えて戦術を立てることができるのだ。彼は、烈火王テムジンと疾風王アレクサンダーの2体のコンボでモンスターを展開したのを覚えている。

 

「ダイヤモンド・クラブ・キングで、《DDD疾風王アレクサンダー》を攻撃!」

 

 

バブル・ブレイカー!!

 

 

「ほう…」

 

 

赤馬零児:LP5000→LP4500

 

 

「そして、背反の料理人で、《DDD烈火王テムジン》を攻撃!」

 

 

赤馬零児:LP4500→LP4200

 

 

「テムジンの効果発動!墓地に存在する契約書を手札に加える!私は墓地から、《魔神王の禁断契約書》を手札に加える!」

「させるかよ!手札から速攻魔法、《エクシーズ・アローズ》!」

 

 

《エクシーズ・アローズ》

速攻魔法

 

 

「自分フィールドにエクシーズモンスターが2体以上いる場合、相手がカード効果で手札に加えたカードを破壊するぜ!契約書は、墓地に送ってもらう!」

「なるほど…」

「そして、ダイヤモンド・クラブ・キングは、戦闘終了後に守備表示になり、エンドフェイズに、その守備力は3000になり、攻撃力は0になる!」

<零児:伏せなし サニー:伏せなし>

 

 

《No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング》:守備力3000

 

 

(ダイヤモンド・クラブ・キングは、ちょっと癖があるモンスターだ。オーバーレイユニットがない状態で攻撃された時は、攻撃表示になっちまう。けど、今オーバーレイユニットはあるし、この効果をあいつが知っている訳はねえ!)

 

「私のターン!(2)」

 

フィールドのモンスターがザッハークのみであろうと、赤馬零児は顔色を変えずにカードをドローした。

 

「このスタンバイフェイズ、《魔神王の契約書》の効果で、1000ポイントのダメージを受ける。」

 

 

赤馬零児:LP4200→LP3200

 

 

「今度はダメージを受けたな。早く俺を倒さないといけないのに、残念だなぁ。俺のナンバーズは戦闘では破壊されないからなぁ!」

「確かにナンバーズは戦闘では破壊されないモンスター。だが…君への戦闘ダメージは発生する。

 

 

 

それは先ほどのターンで学ばなかったのかな?」

 

 

 

まるで同じ指摘を受けた部下を叱責するかのような言い方に、サニーの背筋が凍った。思えば理由はないはずだ。雇用関係にある訳でもないのに…なぜ…

 

「魔法カード、《オーバーレイ・リムーブ》を発動。(0)」

 

 

《オーバーレイ・リムーブ》

通常魔法

 

 

「自分のエクストラデッキからエクシーズモンスターを2体除外し、フィールドのオーバーレイユニットをその数だけ除外する。《DDD怒涛王シーザー》と、《DDD狙撃王テル》を除外し、君のフィールドの背反の料理人と、ダイヤモンド・クラブ・キングのオーバーレイユニットを1つずつ除外させてもらう!」

 

 

《No.59 背反の料理人》:ORU1→ORU0

《No.52 ダイヤモンド・クラブ・キング》:ORU1→ORU0

 

 

「オーバーレイユニットが!お前…まさか…」

「そして、《魔神王の契約書》の効果発動!墓地のDDモンスターを除外して、融合召喚を行う!」

「墓地のモンスターを除外することでも効果が使えるのか!」

「そう!私は、烈火王テムジンと、疾風王アレクサンダーを除外!」

 

 

神々の黄昏を打ち破り、押し寄せる波の勢いで、新たな世界を切り開け!融合召喚!出現せよ、極限の独裁神!《DDD怒涛壊薙王カエサル・ラグナロク》!

 

 

《DDD怒涛壊薙王カエサル・ラグナロク》

融合モンスター

レベル10/闇属性/悪魔族/攻撃力3200/守備力3000

「DDD」モンスター×2

①:1ターンに1度、このカードが戦闘を行う攻撃宣言時に、このカード以外の自分フィールドの「DD」カードまたは「契約書」カード1枚を対象として発動できる。そのカードを持ち主の手札に戻し、このカードと戦闘を行うモンスター以外の相手フィールドの表側表示モンスター1体を選んで装備カード扱いとしてこのカードに装備する。

②:このカードの攻撃力は、このカードの効果で装備したモンスターの元々の攻撃力分アップする。

 

 

「なんだ…こいつは!?」

「バトル!まずは、ザッハークで、ダイヤモンド・クラブ・キングを攻撃!」

 

「自ら守備力の高いモンスターに対して攻撃を仕掛けるの?」

「いや、レイン。これは…!」

 

 

赤馬零児:LP3200→LP2700

 

 

「だがこれで…」

「おい。お前…どうして…それを…?」

 

サニーが説明するよりも前に、その効果により、ダイヤモンド・クラブ・キングの表示形式が守備表示から攻撃表示に変わった。そしてその攻撃力は…0であった。

 

「君は何か勘違いをしているようだが、私はナンバーズについて何も調べていない訳ではない。」

「な…何だと!?それじゃ、まさか…」

「そうだ。私は知っているよ。ダイヤモンド・クラブ・キングは、オーバーレイユニットを持っていない状態で攻撃を受けたら、守備表示から攻撃表示になることも!」

 

「だ…だけど!攻撃力3200なら、俺に攻撃したって俺のライフは400残る!次のターンがまだあるぜ!」

 

その発言を無視し、零児はバトルフェイズを続ける。

 

「カエサル・ラグナロクで、ダイヤモンド・クラブ・キングを攻撃!そしてこの瞬間、自身の効果で………!?」

「えっ…!?」

 

「な、何だ!?」

「これって…!」

 

赤紫色のカーペットに何かが渦巻いたと思ったその瞬間、そこからスパークしたものが天井に伸び、電球が割れた。

 

「わぁっ!」

 

サニーが一歩後ずさりをすると、天井に伸びている雷撃の中に見えたのは、人影であった。水色のように見えるが、本当に微かである。

 

「これは…」

 

零児は目を凝らし、それを捉えようとするが、その様子を見たクラウドはたじろいでいるサニーのデュエルディスクに飛びつき、強制終了ボタンを長押しした。3秒という時間があったはずだが、サニーは手を振り払うどころではなかった。

 

「おっ…おい!」

 

サニーが我を取り戻したのと同時に、目の前の雷撃も、ソリッドビジョンも消えてしまった。

 

(今のは…一体…)

 

 

 

(次回に続く)

 

<今日の最強カード>

《DDD完醒王ザッハーク》

効果モンスター

レベル7/闇属性/悪魔族/攻撃力2500/守備力2500

1ターンに1度、自分フィールド上に存在する「DD」と名の付いたレベル4以下のモンスター1体をリリースして発動することができる。このターンのエンドフェイズまで、相手フィールド上に表側表示で存在するモンスターの攻撃力は、リリースしたモンスターの攻撃力または守備力のいずれか高い数値分ダウンする。

また、相手ターンに発動することができる。このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する場合に自分が「DD」と名の付いたモンスターの特殊召喚に成功した場合、自分のデッキからカードを1枚ドローする。「DDD完醒王ザッハーク」のこの効果は1ターンに1度しか発動できない。

 

 

<次回の最強カード>

 

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