場面は移って、数日後。
今俺たちはLDS内の一室にいる。
赤馬零児が手配した家は、結構居心地が良かった。
ランサーズは全員ここに集合との、赤馬殿のお達しだ。
それはいい。周りの奴らになんかけが人が多いのも、それはいい。
だが問題がある。
知り合いが一人もいない!
だって周りは不審者と精神障害、二重人格に忍者、ナルシストに漢、可愛い女の子だぞ⁉︎
しかもみんな2、3人ぐらいのグループになってるし。
唯一1人のクロサキさんは、ベクター並みの目してるし。
誰に話かけろっていうんだよ‼︎
ランサーズ……入るんじゃなかったかも………
ちなみにデュエルはしていない。
ユーヤくんと赤馬零児のデュエルを見て、全員あのレベルならばまぁいいだろうと思ったのだ。
それに、ユーヤくんと俺は一回デュエルしてる。
瞬殺したとはいえ、ゴンゲンザカくんともやってるし。
ゴンゲンザカくん。俺は今ひとりぼっちだ。
一緒にデュエルした仲間として、少しは俺を気にかけてくれてもいいんじゃないかな?
どう見ても、俺寂しそうな顔してるよね?
無視かよ。
いやね?言葉を発したわけではないよ?だけどね?そういうオーラを出してるのに、全く気にかけないってのはどうなのよ。
漢ゴンゲンザカの株が下がるぞ。
「揃ったか」
この声は。しゃっちょぉぉぉ。やっと俺を知っている人が来た。なんてひどい目にあわせてくれるんですか。ひどいじゃないですか。
「ランサーズメンバー8人。全員揃っております。隊長殿」
俺が入っている。良かった。
「8人ではない」
「おおっと、これは失礼。隊長含めて9人」
「10人だ。零羅も連れて行く」
あれが赤羽零児の弟か。零羅という名前らしい。社長曰く、彼の腕は社長に匹敵するそうだ
「われわれはこれからシンクロ次元へ行く。シンクロ次元で仲間を募り、われわれスタンダードと絆を結び、ともにアカデミアに対抗する同盟関係を結ぶためだ」
「同盟だと…⁉︎そんなぬるいことをしている暇はない‼︎貴様みたいなヘタレと手を組んだのが間違いだった……俺は一人で融合次元に乗り込み、瑠璃を救い出す!」
クロサキさん、やっぱり切れたよ。ルリという妹がアカデミアにとらわれていて、それを救い出そうとしているというのを聞いた。
しかも、めっちゃ短気だということも分かった。
けど、セレナちゃんに止められた。ナイス説得。
ユズという娘が、シンクロ次元にいることも分かった。
ユーヤくんが言ってたユズって、その子のことか。
「ふん。不本意だがいいだろう。だがもうひとつ、気になることがある。こいつは誰だ!こないだもお前の横にいたな。何者だ?」
指差されたのは、俺だ。
クロサキさん…まさか貴方が救いの手を差し伸べてくれる神だったとは…!不審者とか言ってごめんなさい。
ゴンゲンザカくんとは、大違いだ。
「彼もランサーズメンバーだ。名は笠原 聖。私が直接スカウトした。実力は保証する」
「なんだと……⁉︎他の奴らは、仮にもオベリスクフォースを倒している。戦力として数えてやらなくもない。
だがこいつは、何もやっていない。そんな何処の馬の骨とも分からないようなやつと、一緒に戦えるか‼︎」
散々な言われようだな………
「オベリスクフォースならば、彼も倒している」
え?俺倒したっけ?
まずそもそも、オベリスクフォースって何?
「なんだと…⁉︎」
「そんなに彼の実力が信じられないのならば、実際にデュエルしてみればいい」
「おもしれぇ。この沢渡様が、お前の実力を直々に見てやろうじゃねぇか!俺とデュエルだ!」
ナルシストくんは、サワタリくんというらしい。ていうか今、クロサキさんと戦う流れじゃなかった?
それと、なんでデュエルする流れになってるんですかね?
「いいだろう。そいつに勝ったなら、おまえのランサーズ加入を認めてやろう」
クロサキさん何様ですかあなた…
え?なに?やっぱデュエルする流れ?
勝てば文句はないらしい。
仕方がない。遊星やジャック、クロウに会うためだ。やってやるか。もう色紙は買ってあるんだ。後には引けない。
それにこいつらの力ももっと知っておきたいしな
俺はデュエルディスクを構えた。
その瞬間、クロサキさんの顔色が変わった。
「貴様……⁉︎」
ん?俺何かした?
「なぜ貴様がそのディスクを持っている⁉︎そのディスクは融合次元……アカデミアの物だぞ⁉︎
貴様……アカデミアか⁉︎答えろ‼︎」
「「「「「「なん……だと……⁉︎」」」」」」
そうだった…しまった……!
そういえばこれ、アカデミアのやつとか言ってたな……
どうしよう………
「おい、赤馬零児!貴様が直接スカウトしたと言っていたな‼︎これはどういうことだ⁉︎」
「……まったく……先日渡したスタンダードのディスクを使うように言ったものを……」
「わりい」
すっかり忘れていた
「なんだと……⁉︎」
「…理由は不明だが、私が彼と出会ったとき、彼はその融合次元のディスクを使っていた」
「ならば奴はアカデミアだろう⁉︎」
クロサキさん……胃痛が心配だ……
「セレナ、アカデミアにいたとき、彼の姿を見たことはあるか?」
「いや…私は基本的に軟禁されていたからな。あまり外に出たことはないんだ…
だが少なくとも、私は見たことはないな……」
「(う〜ん…僕も見たことないねぇ……)」
「だそうだ。先ほども言ったが、彼はオベリスクフォースを倒している。大丈夫だ。彼は敵ではない」
おやおや〜?決めつけちゃっていいのかな〜〜?
正直俺はこの世界のことは、全くと言っていいほど知らない。今は興味本意で動いているが、いつ裏切るとも分からんのに…
「ちっ、まぁいいだろう。俺はお前たちも仲間だとは思っていない。アカデミアを滅ぼすまでは、邪魔する奴ら全員が敵だ!」
悲しいな……クロサキさん………
「とにかく、いくぜ?アクションフィールド、オン!」
『フィールド魔法、クロスオーバー』
「「デュエル‼︎」」
「俺様が先攻だ。俺のターン!
俺はスケール1の魔界劇団デビルヒールと、スケール8の魔界劇団ファンキーコメディアンで、ペンデュラムスケールをセッティング!
ペンデュラム召喚!現れろ、魔界劇団サッシールーキー、魔界劇団ビッグスター!
俺様は一枚伏せてターンエンドだ!さぁ、さっさとかかってきやがれ!」
《魔界劇団まかいげきだん-サッシー・ルーキー/Abyss Actor - Sassy Rookie》 †
ペンデュラム・効果モンスター
星4/闇属性/悪魔族/攻1700/守1000
【Pスケール:青2/赤2】
(1):自分フィールドの「魔界劇団」モンスターが戦闘または相手の効果で破壊される場合、
代わりにこのカードを破壊できる。
【モンスター効果】
(1):このカードは1ターンに1度だけ戦闘・効果では破壊されない。
(2):モンスターゾーンのこのカードが戦闘または相手の効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「魔界劇団-サッシー・ルーキー」以外の
レベル4以下の「魔界劇団」モンスター1体を特殊召喚する。
(3):このカードがPゾーンで破壊された場合、
相手フィールドのレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを破壊する。
《魔界劇団まかいげきだん-ビッグ・スター/Abyss Actor - Superstar》 †
ペンデュラム・効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/攻2500/守1800
【Pスケール:青3/赤3】
(1):1ターンに1度、自分フィールドの「魔界劇団」モンスター1体をリリースし、
自分の墓地の「魔界台本」魔法カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
【モンスター効果】
(1):このカードの召喚・特殊召喚成功時に相手は魔法・罠カードの効果を発動できない。
(2):1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「魔界台本」魔法カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
この効果でセットしたカードはエンドフェイズに墓地へ送られる。
「いくぜ、俺のターン、ドロー!俺はフォトンスラッシャーを特殊召喚!このカードは自分のモンスターがいないとき特殊召喚できる。さらに自分の場にフォトンモンスターがいる事で、フォトンバニッシャーを特殊召喚できる!フォトンバニッシャーの召喚時効果で、デッキから銀河眼の光子竜を手札に加える」
《フォトン・スラッシャー/Photon Thrasher》 †
特殊召喚・効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻2100/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドにモンスターが存在しない場合に特殊召喚できる。
(1):自分フィールドにこのカード以外のモンスターが存在する場合、
このカードは攻撃できない。
《フォトン・バニッシャー》 †
特殊召喚・効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻2000/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドに「フォトン」モンスターまたは「ギャラクシー」モンスターが存在する場合に特殊召喚できる。
自分は「フォトン・バニッシャー」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
(1):このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「銀河眼の光子竜」1体を手札に加える。
(2):このカードは特殊召喚したターンには攻撃できない。
(3):フィールドのこのカードを素材としてX召喚したモンスターは以下の効果を得る。
●このカードが戦闘で破壊したモンスターは墓地へは行かず除外される。
「ほう…召喚権もペンデュラム召喚も使わずに2体のモンスターを並べたか」
「俺はレベル4のフォトンスラッシャー、バニッシャーでオーバーレイ!2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築、エクシーズ召喚!現れろ、輝光竜フォトンブラストドラゴン!」
《輝光竜きこうりゅうフォトン・ブラスト・ドラゴン》 †
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/光属性/ドラゴン族/攻1800/守2500
レベル4モンスター×2
(1):このカードがX召喚に成功した場合に発動できる。
手札から「フォトン」モンスター1体を特殊召喚する。
(2):X召喚したこのカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドの攻撃力2000以上のモンスターは相手の効果の対象にならず、
相手の効果では破壊されない。
(3):相手ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、
「銀河眼の光子竜」1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
「エクシーズ召喚だと!?」
「貴様…アカデミアのくせにエクシーズ召喚を使うとは…!」
いちいち絡まれていたらたまったもんじゃない
「フォトンブラストドラゴンが召喚に成功した時、手札のフォトンモンスターを特殊召喚できる。俺はさっき手札に加えた銀河眼の光子竜特殊召喚!」
《銀河騎士ギャラクシー・ナイト/Galaxy Knight》 †
効果モンスター
星8/光属性/戦士族/攻2800/守2600
自分フィールド上に「フォトン」または「ギャラクシー」と名のついたモンスターが存在する場合、
このカードはリリースなしで召喚できる。
この方法で召喚に成功した時、
このカードの攻撃力はエンドフェイズ時まで1000ポイントダウンし、
自分の墓地の「銀河眼の光子竜」1体を選択して表側守備表示で特殊召喚する。
〈また別のナンバーズ………今度はナンバーズ9か…
0から107までの間があるのは間違いないだろう。
今の所私が見たナンバーズは、MNo.0と今のNo.9、それとNo.107と、それの進化系であろう、CNo.107。
これまでのナンバーズは、その体の一部に己の数字を刻んでいる。このモンスターとて、例外ではなかった。
ナンバーズとは一体………?〉
「アカデミアの人間がエクシーズ召喚だと……⁉︎」
「うそぉん⁉︎」
「ぎゃぁぁぁぁ」
沢渡 LP 4000→1200→0
やった。勝った。これで遊星に会える。
「構わないな、黒咲」
「ああ」
社長さんあざっす。クロサキさんも。
「笠原聖、君にこれを渡しておこう」
「これは…ペンデュラムカード…?」
「そうだ。必ず君の役に立つ。
君のデッキに合うように作った」
「別に使わないですよ、俺」
「まぁ、持っておけ」
「まぁいっか…使うことはないと思うけど…
もっといて損はないだろ…」
「…では改めて、我々10人がランサーズだ。これよりシンクロ次元へ向けて旅立つ。目的は戦力を募ることと同盟を結ぶこと。
向こうへ着いたら、各自戦力を集めるために行動してくれ。
では、各自配布したカードをディスクにセットしてくれ。これにはシンクロ次元の座標データが組み込んである。
私の合図で発動せよ」
〈柚子………絶対に助けてやる。みんなの未来に笑顔を届けるんだ〉
〈瑠璃…待っていろ、すぐに行く〉
〈向こうに着いたら、まずは柊柚子を見つけるか。そのままセレナもアカデミアに連れて行こう〉
〈この沢渡様の名前を、シンクロ次元にも轟かせてやるぜ!〉
様々な思惑が混じり合う中で、一同、シンクロ次元へ………
集いし蟹が、新たな満足を作り出す。光差す道となれ!