気付いたらお気に入りが1100件超えてる!感謝感謝です。
supercreamさん誤字報告ありがとうございました。
今回は過去最長です
シュッ!!と高速で地面を蹴りつけた音を聞いたときには、猫は一瞬でチャルロスとの間合いを詰めてきた。
瞬間移動と錯覚するほどのスピードで突然目の前に現れたため、警戒していたがその予想を上回る速さに戸惑い、行動が僅かに出遅れてしまう。
猫は覇気を纏った右拳を顔の真っ正面を目掛け打ち込まれる。
(出遅れて対処に間に合わない!)
僅かに出遅れている俺では、右拳を手で弾くことも顔をずらして紙一重で避けることが間に合わなかった。
しかし、突然現れた猫の姿に驚き、反射的に体の重心を後ろに掛けていたため、そのままに後ろに倒れ込むことで回避に成功する。打ち出された拳はちょうど頭上で宙を切っていた。
ボコッ!という打ち付けられた音とともに拳の直線上に存在した建物が崩れた。偶然ではなく、猫の拳の風圧ならぬ拳圧によって、その威力に耐えきれず崩壊したからだ。猫は斬撃を飛ばすように拳を飛ばした。
(危ねー!当たってたら今ので終わってた!)
冷や汗が流れているのを感じながら、不安定な体勢だが地面を両足に力を入れ後ろに飛ぶ。後ろに飛びながら空中で一回転し着地するが、止まりきれずに地面を滑る。しかしそれほどの威力で後方に下がったため、ある程度距離を取ることができた。
だが、距離をとれたからといっても、安心することなく猫を睨み付けたまま。
猫は静かにこちらを見つめていた。その視線は何か品定めを行い期待しているようで、次にこちらがどう動くかワクワクして待っているようであった。
(戦闘狂め!・・・・お望み道理こっちから仕掛けてやるよ!相手が圧倒的格上であるからこそ守りに徹さずに、どんどん攻撃して先制を取り続ける!攻撃は最大の防御なりってな!)
行動方針を決め、全身を覇気で纏う。
「
覇気を纏い準備が整ったチャルロスは六式の一つ『剃』を使い猫に一気に近付く。
『剃』とは、瞬間的に加速し消えたように移動する方法。俺はガープさんの紹介で海軍の将校に六式を全て教わっているため、『剃』を使うことが出来た。ガープさんは業とか技術はからっきしだったからな・・・・・・・そういえば、六式を教えてくれた将校が、俺が一発で『剃』を成功させたことにあんぐり顔してたのが印象的だったな。拙かったのかな?使ってる人も多いマイナーな技だけど・・・・ルフィも一発で出来たけどな・・・・・・。
幼少期から訓練の甲斐ありチャルロスの『剃』は速さ鋭さともに一級品となっていたが、
(きっちり反応してやがる!)
猫はチャルロスに驚いている様子などまったく無く、移動してきたにも関わらずチャルロスの目と猫の目は見つめ合っていた。チャルロスの速攻が失敗に終わったことは一目瞭然。
(でも、そんなの関係ねぇ!)
覇気を纏っている右拳を打ち込む。 シュッ!!
だが、猫の覇気を纏った左手の平によって方向をずらされ、チャルロスの身体は右に流される。しかし、そのまま流される動きを利用し一回転しながら右足で回し蹴りをする。
ドンッ!!と衝撃音があがるが、その回し蹴りも、猫の折り曲げられている左膝で受け止められてしまう。
蹴りによるダメージを追った様子のない猫に、チャルロスは動きを止めることはせず、顎目掛け左手でアッパーをするが、右手で握り止められる。頭突きを繰り出すが、デコピンで弾かれる。ジャンプして右足左足と交互に空中蹴りをするが、ステップを踏むように鮮やかに避けられる。その後も止めなくラッシュを行うが、全て止められ弾かれたり、流されたりしていなされた。
空中で何回移転もしながらかかと落としをする。
ドンッ!!と凄まじい衝撃音が発生するが、猫の頭上でクロスしある両手に受け止められる。猫自身は無傷であるが攻撃の勢いを相殺することは出来ずに、足が地中に埋まっていた。
「うおっ!」 ボコッ!
右足を掴まれそのまま投げられ、半壊している建物に頭から突っ込んでいく。ただ投げられただけなのでダメージを負ってはいない。直ぐさま立ち上がり次の手を打つべきだが、俺は我慢することが出来きずに怒鳴りつける。
「なんでそんなに動いているのにポロリはないんだ!!」
血涙を流しそうな恐ろしい形相をしながら、チャルロスはは想いの丈をぶつけていた。
「うふふ、女のたしなみですわ」
もちろん本当にその事ばかりを考えている訳ではなく、頭の半分ほどでは次の一手について思考が割かれていた。
(攻撃がすべていなされた点から、格闘技術はこっちが圧倒的に不利。あちらはまだまだ余裕の態度、これっぽっちも本気ではないのだろう。・・・でも、相手が格上のこの状況で油断しているのは有り難い。そちらの方が奇襲もしやすいし、付け入る隙も多い!次は方法を変えてあちらの意識を分散させよう・・)
「・・・・そうだ!これを使えば!」
チャルロスは崩れ落ちていた建物の残骸を拾い猫に投げ付ける。しかし、その投石も一つだけで終わること無く、ダメージを与えることが出来そうな物を片っ端から拾っては投げつける。
「偽・拳骨流星群」
ドンッ!ドンッ!と衝撃音をまき散らす落下物を猫は避けるが、チャルロスはそんなのお構いなしにどんどん投げ続ける。これはガープさんの必殺技である砲弾を手掴みで投げ付ける『拳骨流星群』を改良した、ただ落ちている凶器になりそうな物を大砲の弾速より速く投げ付けるだけの、誰でも簡単に出来るお手軽な必殺技。
もちろんいくら投げても猫にダメージを与えることが出来るとは思ってはいない
山なりに投げたり、直線的に投げたりする。これにより落下に時間差が生じ、絶え間なく残骸が落ちてくることになる。あたかも、チャルロスが投げ続けているように錯覚させ、移動中の動きを悟られないようにするという狙いがある。
まさに、煙幕がないなら、凶器を絶え間なく投げればいい
姿をはっきり捉えることが出来ない状態を作りだし、落下物に気を取られているだろう猫に後ろから回り込み近付く。今まさに真上からの落下物を受け止め、無防備に晒されている背中に容赦なく殴りかかる。
「っ!」
しかし、もう少しで拳が背中に当たる瞬間、猫はいきなり振り返り、さきほど受け止めた落下物をこちらに投げてきた。顔をとっさに捻ることで止まらずに避ける事に成功するが、しかし真っ正面を見ると目と鼻の先まで猫の左拳が迫り来ていた。
(落下物は本命を隠すためのブラフか!)
「ぶぅ!」
迫り来る拳を避ける事が出来ずに、その拳は直撃してしまう。
ゴゴゴゴッ!と先程投げられた時とは比べられ無いほどの速さで建物に突っ込んでいく。威力を殺しきることが出来ずに何件もの建物を巻き込んでいく。止まったは先程の地点からだいぶ離れていた。
「いてぇ・・・」
(ガープさんより強そうな人があの程度の攻撃に気を取られ続けるはずなんて無い・・・・・・・いくら何でも甘く考えすぎだろ、俺!)
額から血を流しながら立ち上がる。ダメージが残っていたため、少しふらっとしたが頭を振り切り替え、また猫に攻撃するために突撃する。
猫からの腰辺りを狙う蹴りをしゃがんで避ける。足に力を入れ飛び出すように立ち上がり、その勢いを利用しながら右手を握り込み真っ直ぐ突き出す。
「っ!」
もう少しでその猫の仮面に拳を叩き付ける瞬間、左脇腹に突き出された猫の右拳を視界に捉え、伸ばした腕をを曲げると同時に左足を上げ、その二つで左脇腹に当たりそうになっている左腕を挟んで、その動きを止める。
「ぐうっ・・」
「・・・・・」
チャルロスは苦悩の声をあげる。右腕をギリギリで止めることには成功したがそれはチャルロスの全力を発揮することで可能であり、息を切らしながらだらだら汗を流しているチャルロスに対して、猫は汗一つ流しておらず涼しい顔をしながら無言でチャルロスを睨み付けたままだった。
しかし、休む暇など無く、猫の睨め付ける目線がさらに厳しくなった瞬間、チャルロスの顔を狙って発剄が繰り出された。
(やばい、防御が間に合わない・・・・なら)
挟み込んでいた猫の左腕を離し、迫り来る発剄を後ろに身体を倒しながらバク転で回避する。紙一重で回避したチャルロスはそのままバク転で一端距離をとる。
(全然戦いになっていないけど、さっきの左手の攻撃といい、動きを捉えることが出来ている。段々速さになれてきたのだろう)
猫の動きにチャルロスが対処出来はじめたのは、速さに慣れてきただけではなく、チャルロスが急激なスピードで成長しているからであって。一切の油断も許されない命懸けの戦いの中で、生きようとする生存本能が彼の急激な進化を促していたから。もちろん鈍感属性を持つチャルロスはそんなことには気付かない。
(これなら勝機が少し見えてきた!)
勝機を感じ始めたチャルロスの瞳には希望という炎が燃えさかっていた。
少し強気な笑みを浮かべながら猫を見つめるが、
「・・・・・・・・・」
しかし猫は当初の何かを期待しているウキウキしている目では無く、感情が感じられない無機質な瞳でチャルロスを見ていた。
先程とは打って変わった態度と無言の猫の姿にいい知れない不気味さが感じられ、チャルロスの緊張感が上昇していた。
猫がその閉ざしていた口をゆっくり開ける。
「━━━━━━」
猫が口を開いたのも見たのを最後に俺は凄まじい痛みと供に吹き飛ばされていた。
「━━━━━━━━がっかりですわ」
朦朧としている意識の中、猫の言葉ははっきり聞こえていた。
ドゴゴゴゴゴゴゴ!!という破壊音と供にマリージョアに一直線の破壊の嵐が襲った。その破壊の嵐は直線上に存在する建物や地面をその衝撃波で破壊尽くし、破壊の嵐は戦闘を行っていた広場から500mも離れた建物にぶつかり止まった。砂ボコリが立ち込み視界全てを覆っていた。
☆☆☆☆
砂ボコリが真っ白になっているマリージョアの一角。台風でも過ぎ去った跡地のようなボロボロになった道の先でチャルロスは気を失い倒れていた。
「・・・・・・うぅ・・・っ!どこだここは・・・?」
チャルロスは先程まで居た場所と景色の違いから自分がどこの居るのか分からなかった。先程猫と戦闘を行っていた広場から500mも離れたまったく別の地点であるため混乱するのは当然だった。もしも目覚めた瞬間、俺は凄まじい張り手を喰らい500mも吹っ飛ばされているのか・・・やれやれと、理解するのは無理な話だからだ。
「・・・・・そうか気を失っていたのか」
と理解してしまうチート頭脳を持つチャルロスだった。しかし全てを理解できている訳ではなかった。
「グフッ!」
ボトボトと口から逆流した血を大量に溢す。それと同時に全身に凄まじいが痛みが襲った。猫の張り手との接触点であったお腹のダメージが一番ひどかった。
(身体全体が痛い!痛い痛い痛い痛い痛い!マジ泣きそう!)
その場で悶えること数分。何とか我慢出来るほどに痛みが治まったのでた立ち上がる。砂ボコリが薄まり初め周りが見えやすくなってきているからではなく、『見聞色の覇気』で猫の人物が近づいて来るのを捉えたから。
(まだまだ全然回復してないが仕方ない。さっきの猫の言葉といい、攻撃といい、様子見は終わりってことか。さっきの不意打ち対策に、常時覇気を全身に纏い威力を押さえなきゃな・・・・纏ってない状態で一発KOだったからな・・・・・・・・覇気の残量を気にしている余裕はない!)
裏手に回り常時覇気を纏っていなければならないチャルロスと腕や足の部分部分、要所要所にしか覇気を纏っていない猫ではどちらが先に覇気が尽きるか明白であるが、チャルロスはこうするしかなかった。次に先程と同等の攻撃を喰らえば命の保証が出来なかったからだ。
(出来れば時間までもってくれよ・・・)
カツン!カツン!と、下駄特有の足音が砂ボコリの先から聞こえてくる。
来る!
チャルロスは全身に覇気を纏い、どんな攻撃にも対処出来るように構えた。
「っ!!」
砂ボコりの中から出てきた猫の姿を見て絶句してしまう。そしてその姿を目で確り捉えながらワナワナと体を震わせる。その震えは、猫の先程までとは比べらへないほどの威圧感に怯えたからではなく、別の要因から来るものであり、チャルロスの脳内はそれ1つだけにに支配されていた。
(ね、ね、猫耳だとおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ)
ピョッコと生えている猫耳によって俺の心は支配され、歓喜に体を振るわせていた。しかし、猫耳だけではなく、
(尻尾もあるだとおおおおおぉぉぉぉぉ!!)
ヒョッコと見える尻尾の存在によって、パニックを起こしていた。
頭の位置に生えているため不自然に思われがちだが、猫の猫耳はひと味もふた味も違っていた。毛色は髪と同じ艶やかな黒色で、その突起物である猫耳は頭の輪郭を崩しておらず、だが小さすぎて見えないという訳でなく大きな存在感を放っている。さらに腰辺りから生えている四つの尻尾が愛らしさを醸し出していた。
(一体どれだけの
「その姿は・・・・・」
「
猫は表情のない能面のような顔で、淡々と応える。
『猫又』とは、年老いた猫の尾が二つに分かれ、妖怪になったと考えられており、人に化け惑わし人を食らうと恐れられてきた存在。その尾はさらに年齢に応じて分かれるとされている。
その魔性の妖艶さを持つモデルゆえか、猫自身が放つ色気はより一層濃くなっていて、まだ色々と未成年であったチャルロスは今すぐにでも溺れてしまいそうほどの毒であった。
(モフモフしたい、触りたい、モフモフ、モフモフシ、モフモフ・・・・・・・・っ!違うだろ俺!いくら目の前に理想郷があるからっていまは戦闘中!気をとられるな!さっき気絶したばかりだろ!)
誘惑を鋼の精神ではねのけ相手を見据える。その目は現を抜かして射たときの物ではなく、戦士のそれであった。
しかし
「もうお終いですわ」
「は?」
頭に痛みを感じた時にはすでに身体は宙に飛んでいた。
頭の痛みに苦しんでいるチャルロスは建物にぶつかり何件も破壊して止まるが、また吹き飛んでいた。
そこからどのようであったかはっきりしていない一息つく瞬間もなく攻撃されて、吹っ飛ばされ、建物を壊しながら止まり、また攻撃を喰らう。またその一連の動作を繰り返す。
「・・はぁ・・・・・・はぁ・・」
覇気を纏っていたからこそ気絶しないものの、チャルロスはすでに虫の息で意識は朦朧としていた。正常とはほど遠く、全身は爪痕や出血だらけで、生きているのか疑われるほど。
猫は特殊な攻撃をしているわけではない。
チャルロスに近づき鋭利な爪で引っかき、蹴りを決めたりとシンプル。ただそれを繰り返しているだけ。
ではなぜ避けずに滅多打ちにされているのか。
それは猫自身のスピードが速すぎたからであった。
(早すぎだろ、目で追うのがやっとだぞ・・・)
チートボディのチャルロスでも目で捉えるのに精一杯で、肉体がそのスピードに付いていけずにされるがままに攻撃されていた。
「・・・・はぁ・・このスピード・・・・これがあんたの能力か?」
「そうですわ。生えている尾の数に比例して速度が上がる能力・・・・今のわたくしの速度はさっきまでの━━━━━━」 シュンッ!
(また高速で近づ━━━━━)
「━━━━━━4倍ですわ」
ズドンッ!とチャルロスの回避も間に合わず、過去最高の威力の蹴りが決まり、吹っ飛ばされた。チャルロスは意志を手放さないようにするので精一杯。
吹っ飛ばされチャルロスが辿り着いた先は小さな公園。この場所はよくチャルロスがシャルリアと仲良く遊んだ思い出詰まった公園だった。
「グボッ!」
先程までの攻撃で内部がボロボロとなっていたため、先程までの蹴りに耐えきれず、口から血を溢す。
(ここは・・・公園か・・・・シャルリアとの遊び場だったのに、俺のせいでボロボロだな・・・・)
飛んできたチャルロスの衝撃波に耐えきれず、公園の遊具は壊れ、草木は無くボロボロとなっていた。
「・・・・・・。4倍ってあいつ早すぎるだろ」
(やっと早さに慣れてきたと思った所でこの仕打ち・・・・・・あの『4倍ですわ』のドヤ顔を思い出すだけで腹立つな。・・・・何で初めから能力を使わなかったんだ?確かスピードが上がった瞬間言ってた『がっかりですわ』ってのはどういう意味だったんだ・・・・)
「ハア・・・・全ての攻撃は急所以外の場所を狙い、手加減していらっしゃる。チャルロス様にはわたくしを殺そうという意志がまったく感じられませんわ」
「何を言って・・・・」
やって来た猫の放つ言葉に、何を言ってるいるのか分からず、チャルロスは動揺を隠せなかった。
(俺が手加減している?相手が殺すと宣言し命を狙っているこの状況で?もしかして無意識で!?)
「ならば無理矢理にと、生命の危機に追い込む程のダメージを与えても、闘争本能を剥き出しにして殺しにいらっしゃらない・・・・・・・・・・ハァ・・・・お互いに求めるように攻撃し、貪るように傷付け合い、血を流し合い高めていく、そんな風にあなた様と
「・・・・狂ってやがる」
「うふふ、そんなのこと分かりきったことですわ。それにしてもどうすればあなた様はわたくしを愛してくれるのでしょうか・・・・・」
(最悪だ。狂っていることを理解している狂人・・・・・理性があるからこそ余念がなく完璧な快楽を求める。こんなヤツほど危険だ__________)
「・・・そうですわ!あなた様の家族を殺しましょう!」
「__________は?」
明暗を思いついてとばかりに、無邪気な笑顔を浮かべながら続ける。
「あなた様の家族は父と母、それに妹の四人家族。確か残りの三人はドラム王国に視察中・・・謀ったようにこのタイミングで・・・・・避難・・・この騒ぎあなた様が実行者かしら?逃がしておくなんてよほど大切なんでしょう・・・」
「でも、そんな大切な家族を殺されても、あなたは冷静でいられるでしょうか!目の前で亡骸を踏みにじりましょうか、それとも四肢を剥ぎ死んでいく様子を見せつけましょうか!」
コイツハ
「他には、あなたが所有していた奴隷を一人残らず壊しましょう!女はもっと醜い豚どものおもちゃに、男はストレス発散代わりのサンドバックや家畜の餌に!」
ナニヲイッテイル
「目の前で全てを失ってもわたくしを殺さずにいられるでしょうか!?」
・・・・俺の大切な
『お兄様ブランコを押してもらってもいいですか?やった!ハンコックも一緒に行きましょ!』
『べ、別にシャルリアが誘うからだから、押して欲しいなんておもってないんだからね!』
『待ちなさいシャルリア!チャルロスではなく儂が押してあげるのじゃ!』
『あらあら、あなた?
『いや、マリア!儂は父親として・・・・・・何もございませんのじゃ』
『
『『『『ちゃるろすさま、ぼくたちがおすなばであそんでもいいの?』』』』
『『『チャルロス様!このチビッコ共は俺たちが見ておきますよ!』』』
『『大丈夫ですよ。男共だけじゃ心配ですから私たちも安心してください!』』
『『ほら、あんなむさい人たちとじゃなくて私たちと行きましょうね!』』
『『『へ!そんなことでこいつら『はーーーい!』・・・』』』
『『ふっ(笑)!』』
『お兄様早く押してください!』
『早くしなさいよね!』
『ほら
幸せをたくさんくれた大切な家族
その大切な人たちを殺す?
俺はマタ大切の人を奪はれるノカ・・・・・・・コイツハ・・・
「・・・コロス」
チャルロスの意識は絶たれ、
☆☆☆☆
まずはどの方から殺して差し上げましょうか・・・・あぁ・・怒り狂ったチャルロス様が、わたくしを殺そうとするする姿を思い浮かべるだけで・・・ゾクゾクしますわ!
早く・・早く・・・ハヤク・・・まだ落ち着きなさい
「・・わたくしをこんなに狂わせるなんて、ほんとうに
わたくしは視線を移し周りを見る。マリージョアはすでに被害甚大。所々火のてもあがっている。復興にはそれなりの時間が必要ですわね。
部下である犬とウサギは呼吸音から生き残っているわね。二人仲良くお寝んねかしら。
「っ!」
視界の端に凄まじい速さで迫り来る黒い影がを捉え、とっさに右に動き回避する。
しかし、
「________あら?」
ツーンと、黒い影を躱しきれていなかったため、むき出しとなっていた左腕から血が流れ出ていた。
流れ出ていた血をペロッとひと舐めする。
これは血。傷付けられ流れ出たわたくしの血。
・・・・傷つけられるなんて
わたくしに傷を付け黒い影は・・・・やっばりあなた様ですか、チャルロス様。
骨は折れ、傷だらけ、指を動かす体力すら無かったにも関わらず、今はしっかひ両脚て立ち上がっている。尽きたはずの覇気は先ほどまでとは比べられないほど強い覇気を纏っている。
しかし・・・なんて凄まじいドス黒い殺気。それに先ほどまでたまったく逆の後悔、憎悪、殺意、空虚、無念、悲哀、憤怒で濁りきった絶望で溢れている眼。
あなた様のこれはずっと前から見え隠れしていたため知っていましたが・・・・まさかこれほどとは・・・
「・・・・・我慢しようと思いましたのに」
せっかく時間を掛けて蓋を開けようと、我慢するつもりでしたのに。こんなの、こんなのを魅せつけられたら・・・
「・・我慢出来ませんわ!」
抑えていた殺気を全開で放ち、彼を威圧する。
しかし、
「コロス!」
その『覇王色の覇気』による威圧も、彼の覇気によって相殺される。
「コロス!コロス!」
彼はわたくしに向かって突撃してくる。理性のない獣のような突進だが、スピードは先ほどまでの数倍、いや、わたくしと同等!
手の平で受け止めようとするが、その威力は高く受け止めきれず、手は弾かれ、拳は身体にぶつけられた。
「ガハッ!!」
身体は宙に浮き、背中から建物に打ち付けられた。
スピードは同等まであがり、防御では対応しきれない・・・
「うふふふふふふふ」
埋まっていた身体を建物から抜け出し、地面に降り立つ。彼は最高の表情でわたくしを睨みつけていた。
全身を覇気で纏い、より爪を鋭利に伸ばし、完全戦闘態勢に入る。
そして、
「行きますわ!」
「コロス!」
舞台は終盤を迎えた。
Q.猫の容姿って?
A.ハイスクールdxdな黒歌が猫の仮面付けてるイメージ
Q,『剃』って一発成功が普通なの?
A.チャルロスの頭がおかしいだけだす
Q.ポロりは?
A.ギャグ補正は最強です(笑)
Q,チャルロスの『マタタイセツ』の『マタ』って?
A.チャルロスには分かりません。チャルロスには・・・・
すみません!やっぱり事件は終わりませでした。
多分事件は次で終わります・・・・・たぶん
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