ダンジョンを出会いを求めるのは間違っているだろうか?
冒険者となれば自然と他の冒険者と交流が増え出会いが増えるのは間違いではないであろう。
さらには、ヒューマン エルフ ドワーフ アマゾネス 獣人 小人族 など様々な種族が互いに協力をしている。
その中には強くて可愛い女性が沢山いると死んだお爺ちゃんは言っていた。
そんな欲にまみれた僕は、女性との出会いを求めて僕は都市であるオラリアにやってきた。
『ヴヴォオオオオオオオオオオオオオオオオッ‼』
「うわぁぁああああぁ~~~~~~!!」
オラリアに夢を描いていた僕はたった今、怪物に追われている。
顔を真っ赤にして追いかけてくるミノタウロスから。
なぜ?何でここにミノタウロスが!?
その怪物の強さはLV2の冒険者が5人集まってやっと倒せる程。
通常上層に存在するなずのないミノタウロスがなぜ存在するのか。
奴が僕を襲って来てからゴブリンたちを一度も見てはいない。
圧倒的な力の差が怪物たちにも伝わっているのだろうか。
(ごめんなさい! 神様!)
恐怖でただただ逃げ回っていた僕は行き止まりに気づき、僕は神様に謝った。
壁際に追い詰められ魔物を生み出す忌々しい壁に背を預けミノタウロスの方にふりかえる。
強靭な肉体に、大きな蹄、片方の角が欠けており怒りなのかすごく興奮しているのがわかる。
「どうせ死ぬかもしれないんだ…最後ぐらい夢みたっていいじゃないか!」
僕は泣いていた。
今まで泣いた時よりも大きく声を漏らしながら肩で呼吸して、あの時大切なお爺ちゃんが死んだ時よりも。
ダンジョンに潜り初めて三日も経っていないのに、出会いも冒険もせずに終わってしまう。
モンスターを沢山狩って、強くなって、女の子と仲良くなって、ハーレムを夢、見ていたのに。
思いは実らず、現実は辛辣で、死はあっという間に。
最後の最後に勇気を振り絞った僕は、小鹿のように震えた脚を無理やり動かした。
耳からは何の振動も聞こえては来ない。
音は初めから聞こえてはいなかった。
高ぶる鼓動が身体を揺らし、その内側から聞こえる心臓の音だけ、それだけが僕に伝わってくる。
ミノタウロスの下に掻い潜ろうと駆け出したが所詮はLV1、俊敏さが劣っている僕の前に広がったは大きな大きな禍々しい蹄。
一瞬だった。
重く響く僕の中に鈍い音がダンジョンを駆け巡る。
口が熱く苦い物が広がり背中が熱く冷たく徐々に薄れ消えていく。瞼はだんだんと重くなり見えなくなった。
(あぁ、最後までだめだった)
何もできなかった僕は僕自身に後悔し、嫌悪し、絶望し、僕の鼓動は急停止した。
昔お爺ちゃんに読んでもらった英雄にもなれず、ダンジョンに美少女との出会えず、その二つに冒険することもなくあっけなく死んでしまった。
それが、思い描いた理想を叶わせず朽ち果てた無力な ベル・クラネルの死
結論
ダンジョンを出会いを求めるのは間違っていた。
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「こんにちは、ベル・クラネル。 いや、この空間で名を語るのはおかしいかな? 」
美しい女性がいた。
髪は長く、まっすぐに生えていて地面に当たりそうな程伸びきっている。
枝毛目立っておらず、その黒い髪の毛はとても綺麗であった。
白の服とこの場所がさらに黒髪を強調させている。
僕はさっきまで暗く血生ぐさいダンジョンにいたのに、今いる場所はそれとはまったく程遠い白くて暖かい世界。
彼女は僕を見つめながら、ブッロクのような椅子に座り脚を交互に動かしてパタパタと遊んでいる。
「そう、ここは貴方が居た世界とは違う。 神の世界。 私は神なんだよ。 噓もつかず素直に教示する、人を助ける神。 だけど君たちと供に生きている神とは絶対に一緒にしないでくれよ? 名声なんてものは無いけれど、格だけは違うんだから。」
彼女は口元を緩め僕に語り掛けてくる。
「僕はなぜここにいるんですか?さっきまでダンジョンにいたはずなのに…」
「君が、自身が一番知っているのでは?」
僕はダンジョンに潜り、戦い、休み、逃げて、そして怪物に、、、、
「そのとうりさ、君は潰された。 怪物に。」
僕は彼女の言葉を理解していない。
それでも彼女の言葉はとても重要な事だとも知っている。
理解しようとしても"理解ができない"
言語は同じである事は間違えではないのだが。
頭が、言葉の意味を理解するのに拒んでいる。
「死を受け止めない人によくあるんだよねぇ。 まぁ君にかっぎたことではないんだけどね? ならベル・クラネル。 私から君に一言、言わせてもらおう。」
椅子から降りた彼女は背が低く小さな歩幅で僕の前に近づいてくる。
そして僕の震え色の抜けた手を優しく両手で包み込んだ。
つま先を立てて眼を僕に合わせ伝えてくる。
「 君 は 死 ん だ 」
僕は理解した。
違う、僕が言葉を理解をしたんじゃない。
理解させられてしまったんだ。彼女の言葉で、能力で。
理性が発狂し、僕の中で僕という存在を求め思考が壊れていく。
「やはりか...人だからしょうがないからいい事なんだけど。君と話してみたっかったよ。」
放たれる言葉の数々に反応し頭の痛みが増加する。
いっそ離れて逃げてしまおうと手を剥がそうとするが、繋げれた彼女の手は鉛のように重く離そうにも離せれない。
「頑張ってくれよ? 英雄君。 これから君は苦労をし、絶望、後悔をし続けるが決して諦めるな。 逃げるな。 立ち向かえ。 君の勇気は本物だ。 知ってるかい?勇気っていうのは並大抵な事では無いんだよ。 上っ面な勇気なんて所詮ハリボテに過ぎない。 だけど君は本当の勇気を私に見してくれた。 追い詰められたからこそ現れたのかも知れないがそこにはこだわらない。 そんな君に少しばかり私から贈り物をしたいと思う。 私はこの空間で君が世界を救った英雄譚を語りに来るまで待っているよ。」
彼女を言葉を聞き取る事はできなかったが、手は、ずっと握り続けてくれたこの手だけは、暖かったとはっきりと覚えている。
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目を覚ますとそこはギルドであった。
「ベルさん大丈夫ですか?」
「だっ、大丈夫です………」
声をかけてきたのは僕のギルド受付担当嬢 エイナ・チュール。
エメラルドグリーンの眼を持つ美人エルフ。
「とっても心配したんですよ!私に相談もせずに五階層まで勝手に降るし、しかもミノタウロスに襲われるなんて!」
よほど心配したのだろう僕の手に真っ赤な跡がつくほど力強く握っている。
嬉しくはあるのだが、余りにも強すぎて手が痛い。
結局彼女は何者だったんだろうか。彼女は僕に何を伝えようとしていたのか。思い出そうとしてもノイズの様なものに引っ掛かり思い出す事が出来ない。
思い悩んでいるとエイナさんが語りかけてくる。
「そういえば、アイズ・ヴァレンシュタインが目覚めたら謝ってほしいと伝言を頼まれてました」
「アイズ・ヴァレンシュタインさんがですか?」
「はい、アイズさんご本人が「ミノタウロスを逃がしたのは私たちだから謝りたい」とおっしゃっていました」
ミノタウロス倒して、他人の心配をする暇があるところは流石高レベルの人達だろう。その話が本当ならアイズ・ヴァレンシュタインさんが僕を救ってくれた可能性が高い。
感謝のお礼を伝えなきゃなと立ち上がろうしたが肉体が動いてくれない。
遅れってやってきた痛みは、全身の筋繊維1本1本千切れたような痛みだった。
「ッ!!」
「ベルさん!!」
エイナさんが心配してくれるが、僕は止まることはしない。
負けるのはもうこりごりだ。僕が弱いせいで今回、命を落としかけた。だから僕は強くなる、何処まで壁あろうともそれを破る力をつけて。
僕はここに誓おうと思う。強者になる為に全てを喰らう。弱さなんて恥でしかない、そんなものに僕はなりたくない。より強く、より最強に、そして英雄に。
自分にも敵にもミノタウロスにも負けない僕に。
僕はこの日初めて恐怖に立ち向かった。
それが願いを叶えるためにより強くなった僕 ベル・クラネル誕生の日
ダンまちは気長に書きます
直した方がいい書き方やコツがありましたらおしえてほしいです。コメント待ってます。