3話
時が流れるのは早いもので、ようやく俺も10歳になった。
そういえば、センゴクさんが子供を保護したらしい。
あれ、これ、ロシナンテ君じゃ……。
しかし、うらやましい。俺も保護してくれないだろうか。
「しかし、誕生日プレゼントで毎年、死地へ放り込まれるのは勘弁してくれないだろうか」
誕生日は、自分を産んでくれた両親へ感謝する日というのを聞いた事がある。
母親には感謝したいが、父親に感謝は出来ない。
だって、マッチポンプだろう。
生きていることに感謝するよりも、死地へ追い込む事を恨むわ。
ちなみに、母は俺を産んで亡くなったらしい。
母が生きてたら、少しはあの親父は自重していただろうか?
ないな。
「とりあえずは、海軍に入隊するまでは我慢だ」
最近やっと、六式「剃」と見聞色の覇気が使えるようになった。
親父から逃げるときに、それを使用したら、満面の笑みを浮かべて、剃を使用して追いかけてきやがった。
やはり、あれは化物だ。
同じ、剃とは思えない速度だった。
その後、いつものように軍艦に乗せられた俺は、ある海域で小船に降ろされた。
何でも、最近この海域で、幽霊を見たという噂があるので、面白そうだから確認してこいとの事だ。
すごい心当たりがあるんだが……。
ちなみにこの海域、名前を魔の三角地帯というらしい。
ブルックじゃん!!
そうこう考えているうちに、親父の乗っている軍艦が遠ざかっていった。
何でも自分で確かめたかったが、親父が追っている海賊の情報が入ったため、そちらに向かったらしい。
そうか、未来の海賊王ですか。
実は、俺会った事がある。
俺を乗せてる時に近くにいたらしくそのまま親父が捕縛に向かった時である。
息子じゃと親父が紹介した時に、レイリーさんに労わられるような目で見られたのには泣けた。
そのあと、人間ビックリショーの戦いを見せつけられた。
ルフィ君、あれを目指すのか。
暖かい目で見守ってあげようと思う。
しかし、殺し合いの現場に年端のいかない息子を連れて行く親ってどうよ?
話を元に戻すとしよう。
まあ、今回は、命の危険も少ないしのんびり行こうと思う。
さすがにたった数日で見つけるのは無理だろうしね。
と思っていた時もあったが、僅か二時間後に唄うガイコツを見つけてしまった。
何この血。
変なモノを引き寄せるなにかを放出してんの。
ちなみにブルックは原作通りハイテンションでウザかった。
まあ、チラリズムの話で意気投合し、親父の船が近くに来るまで、一緒に航海をしていたが。
最後に同士としてしっかり握手をして別れた。
親父への報告?
唄うガイコツと一緒に航海をしたと自慢してやった。
「何故、見つけた時に呼ばんのじゃ」
「アホか。呼んで欲しいなら子電伝虫ぐらい渡しやがれ」
と喧嘩に発展した。
見聞色の覇気で発見した親父の船に見つからないようにブルックを逃がしたからな。
一応あれでも賞金首だし。
今回は珍しく、危ない目に会わなかったと思ったら、最後の喧嘩の時に海に落とされた。
副官さんが、助けてくれなきゃ、危ないところだった。
あの親父、絶対いつか泣かしてやる。