課金厨のソシャゲ廃人がリリカルなのは世界に神様転生してまた課金するようです 作:ルシエド
まあ明日投稿する別作品はもう書き上げてるので、それだけが心残りなのですが
ここは後書きコーナーです。
ストーリーも何もない、プロット等について書いてあったりするコーナーです。
見なくてもいいものです。見ていて楽しいように作っているわけでもないものです。
レッツゴー仮面ライダーで映像を一時停止し背景をよく見てみると『在宅介護ショッカー』『SHOCKERタレント養成所』『ショッカー金融』があったぜ! 的な小ネタ集です。あしからず。
●話の構造
無印→AS→GOD(ちょとだけVIVID)→STS(FORCE)→GODサウンドステージ→前世代の終わり→終章、というのが一番大雑把なプロットになると思います。ここまでくると作者の脳内においては「ぼんやりとしたイメージ」程度のものです。
これらはおおまかには原作の時系列に沿ってたりします。
原作沿い作品というわけですね!
GODはASの後に、VはFの前に。ごちゃっと混ぜてたのでその辺はぼんやりした物になった気がしますが、元よりストーリーラインのぼんやりイメージにしか影響しないので、よしとしました。
実はぶっちゃけると途中に何度かやらかしを見つけて大幅修正や章内容と章順序の改変をしたりしたのですが、それはそれ、これはこれ!
最初に活動報告でガバガバプロットだよー、と変更の余地を残しておかなかったらどうなっていたか分かりませぬ。
新暦77年ネタは残って良かったです。
プロットの中身の作成順は主人公の基礎設定を作る→ヒロインとそれに合わせた舞台の設定を作る→各章の話を作る→各章の順序を入れ替えたり大幅に調整したりする→上記のおおまかな流れをイメージで固め、細かいプロット骨子を作る→肉付けするという流れだったので、ここがぼんやりしていてもあんまり問題はなかったのです。
と、いうか。
featと比べるとプロットが体感で1/10くらいしか無い作品なので、プロット組むのすんごい楽で適当でも大丈夫だったんですよね……
ルシエドはあまり考えない作者。プロットを最初にがっつり作っても作中に矛盾が生まれることはあると知る者です。
●主人公
外国人設定だったら名前はカウンタック・カジャールとかそんなん。
主人公の設定はまずベースを決め、ヒロインを決めて枠を決め、ストーリーを決めてから肉と骨を入れていきました。
今回の話において、かっちゃんは話が進むごとに成長し、強くなり、弱くなるキャラでした。
弱体化っちゃんです。
変わらない精神性に、奇跡を起こすアビリティとか最強です。課金額に目を瞑ればですが。
なので次第に弱くなっていきました。
主人公が頭悪くなっていく、みたいなタイプの弱体化は読者さんのストレスになるのでNG。でも主人公陣営がじわじわ削られていく末期戦や消耗戦みたいなのは好きな人が結構居ます。頭の弱体化はダメですが力の弱体化はいいんですよね。
なので、"心の力の弱体化"という側面を持つ弱体化になりました。
そこに加え、古代ベルカでは課金の力を忘れるという弱体化、STSでは立っていることもできない車椅子状態への弱体化、エルトリアでは生きているのも厳しい死にかけの弱体化、猫姉妹編では命さえ尽きているという弱体化、最終章では人生と過去と記憶全てを失うという弱体化が盛られました。
そのために色々使ったりしましたが、その中の一つで多分一番目立たなかったのが三人称だったと思います。
かっちゃんは本名不詳なので地の文では「K」「彼」「青年」「課金青年」「課金少年」「課金厨」「課金王」などの呼称を使い、それらをくるくると回して密度や頻度もランダムに散らして、『課金少年』を『課金青年』にシフトして、『課金青年』も折り返しのSTSで使わなくしました。以後は、『彼』『青年』が多くなったと思います。
微妙に読んでる時の印象に関わってたらいいな、と思ったり。
まあこの辺りは結構フィーリングで調整してたんですけどね!
●シュテルとなのは、ヒロインとテーマ
この作品、プロットの骨子を決める前にまずヒロインを決めてました。
リリカルなのはは開始地点が非常に豊富で、どこから始めても面白い話を作れるという、二次創作の題材としては優秀過ぎる原作です。ヒロインも然りです。
できることが多すぎて、自分は逆に困ってしまいました。
古代ベルカ軸にするか、新世代軸にするか、なのは達三人娘の誰かを軸にするか。まず最初に候補に上がったのがこれらで、ここから選択を始めました。
古代ベルカ軸でも現代で話を広げることは決まっていたので、ヒロインとなるとしたらアインハルトかヴィヴィオかジーク。この場合は"条件を満たすとヒロインの姿が変わる"という要素がソシャゲに絡んでいたと思われます。
敵の主軸には聖王家の怨念や古代ベルカの死者の残骸などを組み入れ、"古代ベルカの因縁が皆の幸せを邪魔している"というストーリーラインを作りつつ、「過去の爆死を振り切ってこその真の課金厨! でなければ次の課金が出来ないじゃないか!」と叫ぶかっちゃんの話になっていたかもです。まあやらないんですが。
実際にやっていたら章仕立ては一章一年。進学させつつ、作中で八年経過させていたと思います。
この話であれば、テーマは『過去からの離脱』も追加されていたと思われます。
新世代(STS世代)軸にした場合、多分最初に相棒枠とヒロイン枠を分化していたと思います。
相棒枠はエリオ。ヒロイン枠はティアナ。
かっちゃんは序盤だけは絶対にボケ枠において、周囲の人間にツッコミさせないと異常性が際立たないので、ヒロインにはツッコミ属性が必須でした。ティアナはピッタリすぎたと思います。
この話の場合、敵ボスも敵組織も一本化されていました。
スカさんとかと戦いつつ、全章を通して一つの組織と戦い、最後に組織のボスを倒して終わり。そういうお話になっていたかと。
話に余裕が出来るためにおふざけ色を更に強くすることができるので、アイプロ編かスクフェス編も一章分入ったと思います。
このアイドルの中に一人、スカリエッティのジュエルシード内蔵人造人間が一人居る! 何万人とファンを集めて爆発させるつもりだ! ティアナ、君がアイドルオーディションを受けてホシを特定して検挙するんだ! 的な。
この話であれば、テーマは『成長・変化』となり、かっちゃんの成長や変化をよりみっちり書いた上、それと二人三脚で成長していくチームメンバー、みたいな話になっていたかと。
ですが結局、選んだのはなのは・フェイト・はやてを軸にする話でした。
正確には、『マテリアルとのダブルヒロイン制』というのを思いついたので、これをやりたいなあと思ったのです。
なのはシュテルは言わずもがな。
フェイトレヴィの場合、かっちゃんは突然地面から生えてきた謎生物として登場し、仲良しテスタロッサ家を作って以後一家の一員として行動。名前不詳は変わりませんが、周囲から「テスタロッサ」と呼ばれることもあるかっちゃんという感じに。
最終章で地面から生えてた理由を回収して決戦、といった感じでしょうか。
はやてディアーチェだとヴォルケンリッター召喚に紛れ込んではやて誕生日に一緒に登場。お前誰だよ!? と言われつつ八神家に合流。
周囲からの呼称に「八神」が追加。古代ベルカでは王達ではなくヴォルケンオリジナルとメインに関わる話になっていたかと思われます。
最終章でヴォルケンと一緒に召喚された伏線を回収して以下略。
マテリアルを組み込むと「貴方が私の戦う"理"由です」「僕が君の"力"になるよ」「我が貴様の"王"だ」とワンフレーズでヒロインとしての立ち位置を示せるので、非常に楽でした。
最終的になのシュテ・フェイレヴィ・はやディアの三組に絞られ、ここからなのはとシュテルが選ばれました。
完結させてから思いますが、やっぱりあの時なのはとシュテルを選んでおいてよかったと思います。
テーマはやや膨らみ細分化しましたが、『神様転生=やり直すとは何か』『貰ったものと受け継がせるもの』『強くなり弱くなる人生』と三本の並行する直線形式でまとまったと思います。テーマの主軸事態はズレなかったですね。
ここでプロットの基本方針が出来ました。かっちゃんの基本属性も既に決まっているので、ここからかっちゃんの性格を調整しつつ、最終章とそこに繋がる七章のプロットの骨子を作った、と言った形ですね。
●ストーリーライン
基本的には因縁のある男達との戦いです。
つまりウーンズ、スカリエッティ、再始との戦いです。
だいたい戦いにはこいつらが関わっております。
第一章のラスボスは事実上クロノなのですが、それは置いておきましょう。
とりあえず小説における修行描写・バトル描写って僅かながらマイナスなんだと考えて下さい。
それが真理かは別として、ルシエドの中ではそうなのだと認識して下さい。
そして、小説にプラス要素を追加するのにバトル描写って凄い楽なもんなんだと思って下さい。
何故なら、「因縁の決着」を象徴する出来事として、「戦いに勝利する」というものが、非常に便利だからなんです。
世界の危機でも、ヒロインの危機でもいいです。
問題が発生して、それを解決するために動いて、最後に倒すべき敵を倒す。これ話としてすっごく収まりがいいんです。
それと、作者と読者の認識は一致しているのが理想です。
作者が「終わった」と認識していても、読者が「え? これで終わり?」と消化不良感を残していたら最悪であったと言えます。
作者と読者が「終わった」「これで決着が付いた」と同じ場所で認識できたなら、それが理想なのです。
できるかどうかは別として、ルシエドそこを目指しております。
戦いの決着って、そういうわけで作者読者感の認識をすり合わせ、「なんか解決した感」を出してくれるのであります。
バトルって極論邪魔です。
バトルそのものが人気要素ってあんまりないです。
バトルとは物事を解決する手段であり目的ではありません。
バトルの魅力とは目的にこそ宿ります。
バトルが人気なのではなく、「因縁に決着が付いた」「ムカつく敵をぶっ飛ばした」「主人公の努力が報われた」「誰か救われた」等の要素が人気であるというパターンの方が多いと思います。
例外は、インフレバトルで無茶苦茶な能力がたくさん出てくるタイプの作品で、その能力の説明文を見ているだけで楽しくなる、みたいな作品等でしょうか。
なので、話の骨子の内側にはヒロインとヒロインのための舞台がありましたが、ストーリーというのは悪役さん達に作ってもらいました。
つまり問題を持って来る・主人公達と対立する・課金パワーと友情パワーにぶっ飛ばされる、という形で話を作るのが彼らの役割です。
その過程で味方キャラ達は自分の抱えていた問題も解決していきます。
かっちゃんは敵という問題、味方の抱える問題を解決していかないといけないので仕事量が半端なくなりますが、話が進むと前のエピソードの味方が成長し、一緒に問題を解決してくれるようになります。
つまり、解決できる問題の大きさが大きくなるわけです。
それはイコールで、問題を大きくしてもいいということになります。
これがストーリー・インフレーション構造!
戦闘力のインフレはあくまでおまけで、インフレしているのは『問題の大きさ』なのです!
インフレは王道。
あれですね、世界大会やったアニメの続編で、日本大会を最後にやっちゃうとちょっと盛り上がりの面で不利になるよ、的な。
●かっちゃんとなのは
「お前ああいう性格が好きなん?」と言われたら、かっちゃんは「諦めない人が好きなんだよ」と返します。
●かっちゃんとシュテル
「お前ああいう顔が好きなん?」と言われたら、かっちゃんは否定できない。
●かっちゃんとなのはとシュテル
ツインドラブシステム。ツインでド
●課金
かっちゃんが一番課金したのは、リインなど人助けの時。
次いで、神から貰った課金ガチャと、普通のソシャゲです。
普通のソシャゲにも信じられない額の課金をしているかっちゃん。
でも、エピローグでは課金額も随分減っているので、かっちゃんの課金額に頼っていた一部のソシャゲ企業はヤバヤバです。
●敵
そしてトレーディ(トレーディング=交換要素。13を示す名前のダブルミーニング)とリセマラの再始。オリ系の敵が総じて酷い感じがしますが余は満足です。
●トレーディ
今見直すと走り書きに『アルカディモン』とか書いてありました。イメージの源泉はここにありそうです……
●クラウス
かっちゃんからの友情値が最大の人。友情値だけだと実はなのはやシュテルより高い。
●ユーリ
ユーリちゃんクッソ可愛い。
●ガンダム
安室とシャーがたたかう話
●エヴァ
パチンコ
●マクロス
歌う
●ギアス
知らん
●ボトムズ
アストラギウス銀河を二分するギルガメスとバララントの陣営は互いに軍を形成し、もはや開戦の理由など誰もわからなくなった銀河規模の戦争を100年間継続していた。
その“百年戦争”の末期、ギルガメス軍の一兵士だった主人公「キリコ・キュービィー」は、味方の基地を強襲するという不可解な作戦に参加させられる。
作戦中、キリコは「素体」と呼ばれるギルガメス軍最高機密を目にしたため軍から追われる身となり、町から町へ、星から星へと幾多の「戦場」を放浪する。
その逃走と戦いの中で、陰謀の闇を突きとめ、やがては自身の出生に関わる更なる謎の核心に迫っていく。
だいたい解説や後書きはこんなもんですね。繰り返しになりますが、連載にお付き合い頂きありがとうございました。
中編短編を書きつつ、一月にはまた新しい長期連載を始めると思います。その時はまた、知ってる原作であればお付き合いくださいませ。
くぅ~課金しましたw これにて完結です!