パープルアイズ・人が作りし神   作:Q弥

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千葉エリカ

車は多摩川沿いのぐねぐねした道を、朝日に向かって進んでいた。

 

「水泡種種にして水中に開く、たちまちに生じたちまちに滅して…か」

 

リアウィンドウに切り取られた、驚くほど透明な青い空を見上げながら、僕はぼうっと呟いていた。

 

「それは、誰の言葉だ?」

 

僕の隣に座る達也くんが聞いて来た。

後部座席に僕と達也くんは座っていた。それまで会話はなく、達也くんは瞑想するかのように目を瞑っていた。

 

「それは遍照金剛、いわゆる弘法大師の『詠十喩詠』に書かれた『如泡の喩を詠ず』の一節だね。久くんは昨日の、泡の海に沈む船を思い出していたのかい?」

 

助手席に座る八雲さんが僕にかわって解説してくれた。

 

「師匠は天台でしょう」

 

「叡山の僧だって空海くらい読むさ。それにしても久君は博学だね」

 

にやにやと笑いながら八雲さんが言う。

 

「たまたま読んでいる小説の一文を思い出しただけですよ」

 

僕の思考は色々な方向に飛ぶ。考えていたことをつい呟いてしまう。

車中の会話は続かなかった。

グ・ジー捕縛失敗の顛末に関しては、昨夜、帰宅中の車の中で話は終わっていた。

今と同じように前席に運転手と八雲さん。後部座席に僕と達也くんが座っていた。

駆逐艦に乗っていたのが米軍魔法師ナンバー2だったとか、達也くんが米軍の戦略級魔法師アンジー・シリウスと戦闘したことがあるとか、興味深い話だったけれど、達也くんは過ぎたことを蒸し返さないし、僕は役立たずの身を小さくしていただけだった。

今は、冬の青空の下、千葉寿和さんの遺体を乗せたワゴンとともに、千葉家に向かっていた。

今日の僕はビジネススーツを着ている。達也くんと八雲さんもダークなスーツを着ている。

今日は葬儀ではなく、遺体の引き渡しと、寿和さんの身に何があったのかの説明をしに行くので喪服ではない。

八雲さんは僧侶なので、略装の法衣かと思っていたけど、宗派の異なる千葉家に袈裟姿で向かうわけにもいかない。

 

「久君はいつもと変わらないけど、達也君は気が重そうだねぇ」

 

「エリカと会いたくないと考えているのは事実です」

 

「一発殴られるくらいの覚悟はしておいた方が良いかもね」

 

八雲さんは不謹慎なことを言う。

殴られるのは僕か、達也くんか、両方か?

 

車が千葉家に到着した。

千葉家は神奈川県との境、潮の香りがするほど海が近い場所にあった。

僕たちは無言で車を降りた。

時刻は朝の9時。朝の空気が頬に冷たい。

千葉家のお屋敷は大きな日本家屋だった。黒い瓦ぶきの屋根が朝日に鈍く光っている。

敷地内に道場や修行場、茶室などもあり、広い庭は黒松や楓、常盤木が植えられて、竹ぼうきで綺麗に掃き清められていた。

ワゴンから遺体を乗せた担架を、八雲さんの弟子たちが運び出した。弟子たちは、いつもの作務衣姿を着ている。

遺体を担架ごと千葉家の関係者が受け取った。

千葉家の玄関前には、突然の事態にもかかわらず沢山の人が集まっていた。千葉家の門弟たちで、そのほとんどが魔法師だ。

遺体には白い布がかけられている。一同の先頭に立つ男性が、布を少しめくって寿和さんの横顔を確認した。隣に立つ女性が嗚咽を漏らす。

 

僕と達也くん、八雲さんが一同の前に立った。

戦略級魔法師の僕の姿を見て、声にならないどよめきが起きる。

一同の先頭に立つのが千葉家当主の丈一郎さん。

その隣に黒い着物を着た若い女性はエリカさんのお姉さんの早苗さん。

当主と早苗さんは、ここにはいない修次さんも含めて、寿和さんとよく似た容姿をしている。

エリカさんは、喪服の一同の中、すみっこにポツンと隠れるように佇んでいた。一人だけ白い一高の制服を着ている。そのせいか、他の家族との容姿が際立って異なっている。

千葉家の事情がこの光景だけで垣間見える。

八雲さんが年長者として、代表してあいさつをする。

寿和さんの遺体は彼の私室のベッドに運ばれた。彼の家族だけが私室に入った。飾りっ気のない、独身男性の部屋だった。

丈一郎さんが遺体にかけられた白い布をすべてめくる。

僕の『稲妻』で半分陥没していた頭部は、八雲さんが形だけ戻してくれていた。それでも焦げた髪の匂いが鼻を突き、焼けた頭皮は遺体の表情をいびつに歪ませていた。

早苗さんが小さく悲鳴を上げた。

丈一郎さんも当たり前だけど、激しく動揺して、身体が小刻みに揺れていた。

部屋の後ろのドアの近くに立つエリカさんの表情は、わからない。

寿和さんの胸の大穴は服で隠れて見えない。

 

「この傷は?」

 

丈一郎さんが震える声で尋ねる。

 

「それは僕がやりました」

 

「昨夜はかなり特殊な状況でした。説明は私がまとめてします。」

 

僕の返事を八雲さんがかぶせて止めた。

丈一郎さんが僕をじっと見つめる。息子を殺した敵を見る目ではなかった。申し訳なさそうな、謝罪を込めた目だった。

 

「では応接間に…エリカ、案内しなさい」

 

エリカさんが、無言でうなずいた。

僕たちは部屋を出て、ドアを閉める。廊下を歩いていると、寿和さんの私室から早苗さんの呻くような鳴き声が聞こえて来た。

 

 

千葉家の応接間は畳敷きの和室だった。

座卓に薄い座布団が用意されている。僕たちはエリカさんに案内されて、それぞれ座布団に座る。

八雲さんと達也くんは正座だ。体幹が優れているので、決して猫背にならない。

僕は正座が苦手だ。背もたれ付きの座椅子は、この家にはないそうで、仕方なく僕は女の子座りをする。

千葉家の方針なのか、応接間なのに暖房がなかった。

僕以外の三人はまったく気にならないようだ。

質実剛健とは少し違う。突然の悲劇に、他人への配慮が行き届いていない感じだった。

『魔法』で室温を上げようかと考えていた時、応接間の襖が開いて丈一郎さんが入って来た。早苗さんは寿和さんに付き添って部屋に残っていた。

丈一郎さんが八雲さんの向かいの畳に正座した。エリカさんが達也くんの前に正座する。

エリカさんは僕を睨んでいた。深い愁いと恨みが込められている。

あの後、遺体の確認をしたのだろう。側頭部への『魔法』で首の骨が折れたことにも気がついている。

遺体の状態から僕が寿和さんを殺したと考えているみたいだ。

エリカさんが、達也くんをちらりと見た。

心臓ごとえぐれた胸の大穴も確認しているはずで、胸の傷は誰がつけたのか、達也くんがここにいる理由を、それに結び付けているようでもある。

丈一郎さんが深々と頭を下げた。エリカさんも両手を畳につけて頭を下げる。

 

「この度は誠にお手数をお掛けしました。改めてお詫びと御礼を申し上げます」

 

大の大人と友人が頭を下げる姿に、居心地の悪さを感じる。

 

「時間がかかりますし、座布団に座ってください」

 

2人が座布団に正座し直すと、八雲さんが説明を始める。

敵の手に落ち、命を奪われ、『魔法』で肉体を操られた。魔法師や警察が総出で捜索していた昨夜、テロ主犯の走狗となり果て、達也くんと僕、将輝くんや十文字家の魔法師を襲った。

死体が操られていたと聞いて、丈一郎さんが驚いている。

エリカさんは、一高のテロで、少年少女の『死体爆弾』を間近に見ているからか、それほど動揺はない。

僕の『魔法』を受けても、寿和さんの死体が達也くんを攻撃し続けたと聞いて、動揺は混乱にかわっていた。

剣で襲われていた達也くんは、必死に寿和さんに呼び掛けていたけど、攻撃はやまず、辛うじて達也くんが倒した。

八雲さんの話は長くなっている。生徒会室のようにホームサーバーやお茶の準備はこの応接間ではできないので、僕は八雲さんの喉が渇くんじゃないかって心配していた。

スーツ姿の八雲さんは、いつもの胡散臭さがない。卓越した忍び、術者としての胆力が、奇妙な説得力を与えていた。

寿和さんの遺体を回収して預かっていたのは、一晩駆けて解呪の儀式をしたとか恩着せがましいことを言っている。

実際には、『邪法』と死体を徹底的に調べて、自分の知識欲と『術』を高める贄にしたに決まっている。

寿和さんのそもそもの死因は毒か薬物なのか、『魔法』なら何なのか、八雲さんは言及していない。

それは警察が違法解剖して調べることで、今後、千葉家が法に従って司法解剖に出すことになるけど、死体を現場に残さず移動させたことは、明確な犯罪行為だ。一晩時間を空けたせいで死因の特定が難しくなる可能性もある。

でも、誰もそのことを指摘しない。魔法師と世間の常識とのギャップを感じる。

丈一郎さんは八雲さんの説明に、質問すらしないで、鵜呑みにしていた。無念から、噛み締めた奥歯がギリギリと鳴っていた。

敵にむざむざと操られ、敵対行動をとった息子に恥じ入る思いもあるだろうけど、僕には人の感情の機微はわからない。親子の感情となればなおさらだ。

ただ、とどめを刺したのが達也くんだったと聞いて、僕を睨んでいたエリカさんの敵意が、達也くんにすっと移った。

家庭の複雑な事情、達也くんへの淡い恋心が行き場を失って、瞳に深い闇を作っている。

僕に対しての視線よりも、屈折した感情が見て取れた。

エリカさんは痛いものにでも耐えているようだ。

泣き出す前の表情にも見える。

達也くんは、黙って無表情に座っていた。

 

丈一郎さんは説明を聞き終えると、静かに目を閉じて、再び開くと、取り返しのつかない結果を受け入れていた。

 

「愚息が、戦略級魔法師・四葉久殿と司波達也殿を害しなかっただけでも、幸いでした」

 

それは、精一杯を絞り出した言葉だったと思う。

現実には、寿和さんの失態は、グ・ジー捕縛を失敗させ、米軍の介入を許し、今後の取り返しのつかない未来に繋がっているのかもしれない…のだけれど、予知の出来ない僕には想像すらできない未来だ。

 

 

八雲さんの話が終わると、エリカさんが達也くんと僕を道場に連れ出た。

道場は屋根の低い小さな体育館くらいあって、板張りの床は綺麗に磨かれていた。

道場の独自の乾いた匂いがした。

当然、道場にも暖房はない。応接室よりも寒くて、床の冷たさがつま先からしみ込んでくる。

その足は、長時間の女の子座りでしびれていた。畳に座る習慣がないから、座布団があったとは言え、ふらふらと歩く。

そんな僕の姿をエリカさんはじっと見ている。

僕の態度は、要するにいつもと変わらない。寿和さんを即死の『魔法』で攻撃しておきながら、心になんの波風も立たせていない。

一高でのテロの後の僕の態度に、多くの生徒がいら立った。あの時と似た感情にエリカさんは苦しみ悩んでいる、と思う。

苛立ちを、一撃にしてぶつけたいと考えている。

 

エリカさんが道場の中央に正座した。

達也くんが対面に正座した。僕も悩んだけど、達也くんの隣にぎこちない正座をする。

エリカさんが達也くんに詰問のような質問する。

さっき八雲さんが説明した内容とほぼ同じだ。再確認したいんじゃなく、達也くんの口から直接聞きたかったのだろう。

 

「久の『魔法』で、バカ兄貴の頭のあの傷は出来たのよね」

 

「うん」

 

「すでに死体だったって、わかっていたのよね」

 

僕は顎を引いて頷く。

 

「うん。それでも倒れなかったから、水蒸気爆発させようと『蒸発』で追撃した」

 

応接間で八雲さんは細かい『魔法』の説明まではしていなかった。

エリカさんの目に、肉食獣のような殺気に満ちた。

『蒸発』が人体で発動すれば、どんな結果になるか、エリカさんも熟知している。

その視線を僕は正面から受け止める。

 

「でも、効かなかった。『術式解体』に似た術で『魔法』は打ち消された。寿和さんは『術式解体』を?」

 

「使えるわけないでしょ。そんなの達也君しか使えないわよ」

 

「敵の『術』は正確にはわからない」

 

達也くんはそう言うけど、本当はある程度は見当がついているはずだ。その観察のために戦闘が長引いたのだから。

 

「『蒸発』は、寿和さんが生きていたとしても使ったよ。達也くんは止めたんだ。僕は達也くんの指示を無視して攻撃した。敵は、殺す」

 

「久の魔法力なら、無力化することも出来たと思うけど」

 

エリカさんの怒りが高まっている。

逆に、道場の空気がより冷たく感じられる。

 

「殺してしまえば、人間はただの物で、僕を殺せない」

 

エリカさんの目を見つめながら、僕は続ける。

 

「殺しても死なない人間をどうすればいいか、僕にはわからない」

 

僕の言い訳…違うな、僕の言い分を、エリカさんは理解した。あるいは理解しようとした。エリカさんだって、動く死体をどうすればいいかわからないのだろうから。

 

「戦略級魔法師の『魔法』を防いだんだから、バカ兄貴もたいしたものよ…ね。そう、じゃあ、止めを刺したのは、達也くんなんだ」

 

乾いた声で、視線を達也くんに向けた。

 

「そうなるな」

 

達也くんも、そう考えているみたいだ。

 

「達也くんの『魔法』で、何とかならなかったの?」

 

「死者を生き返らせることはできない」

 

淡々と答える。

僕は時間を進めることができる。

達也くんは24時間以内なら時間を巻き戻せる。それは『神』ですら不可能な御業だ。

達也くんはことさら無表情になっている。背筋をピンと伸ばして座る姿すらも、鋼鉄のようにエリカさんの視線をはじき返している。

当人にもわからない心の淵は誰にでもある。

達也くんとエリカさんの間に緊張が走る。

エリカさんの達也くんに対するたまりにたまった2年間の感情の鬱屈が、ここで爆発した!

 

「司波達也!あたしと立ち会え!」

 

エリカさんが、床を蹴立てて片足立ちになる。一高のぴったりした制服でよく動けるなって感心する。

僕の視線の隅で、達也くんがバネの様に跳ねた。いきなり、エリカさんのお腹を回し蹴りして、壁際まで吹き飛ばした。

普通の女の子、いや、人間なら骨折では済まない威力だ。

僕だったら昏倒している一撃を、エリカさんは床を軋ませて踏ん張って耐えた。

壁に掛けられた木刀をひっつかむと、達也くんに向かって正眼に構える。

達也くんが静かに歩を進める。

エリカさんの気合を込めた大上段からの一撃を、達也くんは素手で受け止めた。そのまま木刀ごとエリカさんをぶん回す。

エリカさんは、やはり制服では動きにくそうだ。靴下を履いたままなので洗練さから程遠く、どこかばたばたしていて、直情的にやり場のない怒りや、僕へのもどかしさを、まとめて達也くんにぶつけている。要するに達也くんに甘えているんだ。

エリカさんの八つ当たりを、達也くんは真正面から跳ね返していた。

そして、立ち合いは、あっけなくエリカさんが負けを宣言して終わった。

そのまま両手をついて鳴き声をあげる。

いつもの偽悪的な態度とは違う、肩の力の抜けた年齢相応の泣き声だった。

床にぽたぽたと雫が落ちる。

泣き止むまで、僕と達也くんは黙っている。

泣き止んだエリカさんの雰囲気はがらりと変わっていた。

 

「…女の子が泣いているんだから、ハンカチくらい出しなさいよ」

 

僕に先んじて、達也くんがスーツのポケットからハンカチを出した。

受け取ったハンカチで涙を拭き、鼻までかんでいる。

あぁ、あれは深雪さんが選んで、アイロンがけまでしたハンカチなんだけど…

 

「返さなくていいぞ」

 

そりゃそうだ。

 

「そりゃどうも!」

 

エリカさんがいつもの口調に戻っている。

 

「エリカさん、達也くんに蹴られた場所、大丈夫?痛くない?達也くんもあざとかついたらどうするの」

 

「まったくよね」

 

「あざにならないよう蹴った」

 

「あの瞬間にそんな配慮までしているとか、達也くんは、もう言葉もないよ」

 

「ほんと、可愛げのかけらもないわ」

 

エリカさんが憎まれ口を言いながらすくっと立ち上がった。

寿和さんや家族への感情が、この瞬間から別のものに、そしてエリカさんの淡い恋が、この瞬間に終わったんだ。

僕への想いはないから、これまで通り…いや、僕への恨みが熾火の様に残っていたら、今後、ねちねちといじられそうだ。

 

「ええと、エリカさん、僕とも立ち会う?」

 

道場の空気が弛緩したところで、僕は尋ねた。

 

「…久とは、土俵が違いすぎて勝負しにくいわよ」

 

魔法力では僕が、体力や体術ではエリカさんが圧倒的に有利だ…とエリカさんは考えている。

事実は、僕の人外の動体視力に、『念力』で身体を操る『サイキックアーツ』を駆使すれば、エリカさんとも互角以上に勝負ができる。

不意打ちや闇討ちなら手も足も出ないけど、エリカさんは手合わせでそんなことはしない。

まぁ、面倒なので黙っていよう。

 

「だったら休み明けの期末考査の結果で勝負したらどうだ?」

 

圧倒的な学力の達也くんが余計な提案をした。

 

「それ、いいわね。久、負けた方が『アイネブリーゼ』でケーキセットをおごるってことで」

 

「うっうん」

 

エリカさんのペーパーテストの順位はいつも10位以内だ。

一高通学路にある喫茶店のケーキセットは大した金額じゃないけど、戦う前からすでに負けが決まっている勝負は公平なのだろうか。

 

「勝てる気がしない」

 

エリカさんがにんまりと笑った。

 

「久にはテスト結果で、達也君は…いつかぎゃふんと言わせてやる」

 

その呟きは僕にしか聞こえなかった。

エリカさんの涙はもう乾いていた。

 

 

 

 

 

 





今回で、師族会議編下巻は終了です。
本当は響子の話も入れたかったのですが、きりが良かったので。
このSSの響子は寿和に原作ほどの関心も好意もありません。
響子の寿和への好意は、過去に2~3回交流があったから、と原作にはあります。
響子は優秀すぎて男が気後れしてしまいます。
また本人も気がついていませんが、相手の器量を試すような言動をして、男を遠ざけています。
響子にとって恋人とは、かつての婚約者のように、響子を残して死んでしまう存在です。
寿和が死んで響子は自分の気持ちに気がつきますが、このSSでは寿和に出会うより前に、久に出会っています。
久は見た目は子供ですが、響子は久の正体を早くから気がついていました。
久は、響子を残して死ぬことはありません。
そして、このSSの響子は、久と澪と言う狂気の人物と同居しています。
狂気は伝染する。
寿和がグ・ジーの駒にされたのは寿和の落ち度だと原作も言っています。
多少の罪悪感はありますが、寿和を倒した久と達也に悪感情を抱いたりしません。
そしてなにより、このSSの響子は久、澪、達也に匹敵する戦略級魔法師なのです。
原作では、街頭カメラのデータをごまかす便利な魔法師程度の存在ですが、本当の『電子の魔女』は自宅に居ながらにして、米国のエシェロンⅢのセキュリティを突破もでき、クリック一つで世界を崩壊させる危険な存在なのです。

次回から、新章『戦略級魔法師』が始まります。
戦略級魔法師とは、久、澪、達也、響子、リーナ、13使徒です。
とりあえずは、久の結婚と進級、将輝と香澄、真由美、四葉とナンバーズとの関係、などがメインの予定です。

お読みいただき有難うございました。
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