バレンタインデーの翌日。
一高は奇妙な現象に戸惑っていた。
ロボット研究所のガレージに保管されたホームメイド・ヘルパー、略して3Hが自己診断プログラム起動後、機能を停止せず、微笑んだ、と言うのだ。
3H、通称『ピクシー』は達也くん、深雪さん、を筆頭に、衆人の目の中で勝手に会話をし始めた。
僕も、達也くんの後ろで、その『ピクシー』の行動を見ていた…
美月さんの観察で、『ピクシー』の中に先日、校内に侵入して来た『パラサイト』が宿っていることがわかった。しかも、ほのかさんの思念波の影響下にあるそうで、そして、『ピクシー』は、達也くんに向かって…
「私は貴方に従属します」
と『東山奈央』さんの声で語り始めた…こんなチョイ役にバーニングラブすぎないか!?
『ピクシー』が『パラサイト』のことやほのかさんの達也くんへの気持ちを大暴露している…
悶え死にそうなほのかさんをエリカさんと、何故か深雪さんも取り押さえている。
能動型テレパシーでロボ研にいるみんなに聞こえるように話す『ピクシー』。
「『パラサイト』は『サイキック』だったのか…」
だれかが言った。違う。『サイキック』はテレパシーは使えない。それは僕自身が証明だ。『ピクシー』は明確な『サイキック』ではない。『エスパー』というより、『精神の存在』だと思う。
『高位次元体』のかなり下位の生命体だ。自らの力で『物質化』できず人間か、生物、もしくはこの『ピクシー』みたいに人に近いなにかに宿っていないと、いずれ『意識』が薄まり消えていってしまう存在…
…?
『高位次元体』?
僕は…『彼ら』を知っている!
達也くんが『ピクシー』に起動を停止するように命令した。
『ピクシー』は達也くんを見返し、「ハイ」とうなずくと、椅子に座り起動を停止する。
その瞬間、達也くんの後ろにいた僕を見た。
ぶっううぅうううん。
あの、羽音に近い『声』が聞こえた。こいつは、レオくんを襲った『パラサイト』だ。
僕から『サイオン』と『意識(幽体)』を奪い、僕を『超人』と呼んだ固体。
僕は、周りに気がつかれないように、少しだけ頷いた。
『ピクシー』は起動を停止した。心なしか、笑みをたたえているような気がした。
その夜、僕は勉強するからと、澪さんと響子さんに告げて自室に閉じこもった。
二人はおしゃべりに集中しているし(世代が同じなので共通の話題が意外と多いみたい)、いつも僕はこの時間勉強しているので、以前のように倒れたりしないかぎり二人は僕の部屋には入ってこない。ドアに鍵をつけようかと考えたけれど、二人に大反対された…
僕は、パジャマに裸足のまま、『意識』を広げる。僕の『意識』が広がる。僕の『意識』は今どこにでもある状態だ。一高のロボ研のガレージに『意識』を集中する。僕の存在の確立を高める。ロボ研のガレージに僕はいる、という感覚を覚える。障害物はない。『空間把握』。
そして、僕は空間を捻じ曲げる。『瞬間移動』。
僕の目の前に、台車にすえつけられたパイプ椅子に座る『ピクシー』がいる。
ロボ研のガレージは電源が落ちていて暗い。天窓からの月明かりに『ピクシー』と僕が照らされている。
ガレージの床は土足専用だけれど、ちゃんと掃除されているので、裸足で汚れることはない。
僕が声をかけるより先に、『ピクシー』の目が開いた。
僕をじっと見あげている。
「『ピクシー』、今からする会話や行動の記録は全部消しておいてくれるかな」
「はい」
機械とは違う、ずいぶんと熱っぽい、でも畏敬の念がつまった女性の声、つまり『東山奈央』さん。
「もし今話すことを達也くんが聞いてきたらどっちを優先する?」
「司波達也です」
『ピクシー』は即答した。
「ん、やっぱり、こちらの世界にいると、現在の依存性に支配されるんだね。僕も澪さんや響子さん真夜お母様に尽くしたい、命令されたい、役立ちたいって思うから…」
「『超人』であるあなたも『精神の存在』であることに変わりありません。『精神支配』は弱点であり本能でもあります」
「うぅん、でも僕は、その辺の記憶はないんだ、残りかすみたいなものはあるんだけれど…」
「『精神の三次元化』で記憶までは物質化できなかったという事が考えられます」
「君たちは僕のことを知っているんだね。一高に来たのは僕に接触するため?」
「そうでした。貴方の行動範囲は学校と自宅の間が殆どで接触が難しいのです。自宅周辺の警護は我々では接近することすら困難でした」
僕は引きこもりだ。最近は身の危険は減っているけれど、4月の誘拐事件は僕にとってはトラウマだ。精神がもろい僕は、ひとつのことに捕らわれてしまう。自宅周辺は澪さんの警護で国家レベルなので、比較的接触が容易な一高を選んだのか…でも僕が気がつく前に達也くん達に倒されてしまっていたけれど…
「しかし、現在、私は光井ほのかの精神の影響下にあり、もはや以前の欲求とは違う行動原理になっています」
「僕は何者なのかな?あっ、僕は達也くんみたいに頭はよくないから、10歳児でもわかるレベルで教えてくれる?難しい漢字は使わないでね!うぅ…情けないなぁこのお願い」
「『精神の三次元化』は非常に高度な『能力』です。完璧な肉体を創ることは不可能だとおもわれます…」
ホームメイド・ヘルパーが慰めてくれている…そりゃ僕は非力だし、頭も弱い…ぶつぶつ。
「うぅ…じゃぁお願いできるかな」
『魔法』を使うには、別次元からエネルギーを奪う必要があります。
ピクシーは僕にもわかるように簡単な言葉で説明を始めた。
それは『高位次元』においても同じです。ここよりひとつ上の次元、仮に『4次元』としますが、『高位次元体』も力を使うとき、他次元からエネルギーを供給します。
我々がいた4次元の『高位次元体』は、さらに上の高位と下位のこの次元、いわゆる『3次元』から『魔法』のエネルギーを得ます。
『4次元』では長い激しい戦いが続いていました。戦いの理由はもはや不明ですが『神』や『王』が乱立する状態が長く続いていました。
戦いが長期化すると、『高位次元』はエネルギーの供給過多で熱せられました。
逆にさらに高位と下位次元『3次元』はどんどん冷えていくことが予想されました。
エネルギーを奪うことはできても、与えることはできません。全次元のバランスが崩れ始めました。
『4次元』の『高位次元体』はより高位には昇れません。それならば下位の『3次元』からエネルギーを奪えば良いのです。
そこで、『高位次元体』でも有数の『王』であった貴方は、自らが犠牲となり『3次元の法則』に従うことで、『異次元の扉の鍵』を開けます。
つまり、『肉体』を得ることです。
貴方は高位から、この次元の概念による80年前、『三次元』に降臨します。
『高位』ではほぼ全能に近かった貴方も、『三次元』のこちらでは大きく制限されます。
貴方が『サイキック』能力だけになったのも我々が『サイキック』なのも規模の違いはあれど同様です。
我々は『精神』そのものに近いため、『ESP』能力も多少は残りましたが、『肉体』に縛られるあなたは『ESP』までは顕現できなかったのでしょう。
…顕現ってどういう意味…?
………
すみません、つづけてください。
あなたは『三次元の肉体』の維持、サイオン供給による『回復』を繰り返すことで、少しずつ我々がいた『高位』からエネルギーを奪う予定でした。
『我々』がうばったサイオンの量もわずか数日で回復するスピードは『高位』との扉が狭いことを考えれば脅威のスピードです。
『高位』のエネルギーも少しずつ『三次元』に流れはじめました。
しかし、70年前、あなたはエネルギーの供給を一時中断されました。
『三次元』から『高位』へはエネルギーしか移動できません。『我々』には原因不明でした。
この次元の寒冷化はどんどん進むと予想されました。
しかし、60年ほど前から『高位』のエネルギーをわずかずつですが奪う方法を人間は開発しました。
『魔法師』の『魔法』です。
それまでも属人的な『能力者』はいましたが、『魔法師』は技術体系として爆発的に増えていきました。
原因は…
『僕の精子』から強力な『魔法師』を効率よく開発する方法を編み出した…
約80年前、僕はこの次元に降り立った。それ以前の記憶がないのは記憶までは物質化できなかったからだ。
人一人分の物質化はたやすいことではない。
僕は、ある孤児院の前に立っていた。父母は不明、でも群発戦争真っ只中だったので孤児としてその孤児院に引き取られた。
年齢は体格から3歳とされた。名前は、院長が適当につけた。古い探偵小説の登場人物からとったそうだ。
最初の偶然は、その孤児院が、軍が関与していたことだろう。孤児院の同じ地域に研究所が設立されていた。
人工サイキック研究所いわゆる『多治見研究所』だ。
成人のサイキック開発が失敗して、最初は、僕より幼い孤児が選ばれるはずだった。幼ければ幼いほど実験が容易だと判断されたからだ。同じ孤児院の弟や妹が。でも僕が志願した。
「僕を実験動物にしてください、かわりに弟たちには手を出さないで」
二度目の偶然は、「人造サイキック計画」が成功したかのように見えたこと。
僕はもともと『サイキック』だったのだ。それも文字通り人外の。
この次元に物質化したばかりの僕は、なんの変哲もない子供だった。
研究所に入所して、人体実験が始まった。タイミングが悪く、サイオンが僕の体内に爆発的に増加しはじめた。身体がこの次元になじみ、高位からエネルギー吸収を始めたのだ。
高位の力は三次元化でほとんど失われ、『サイキック』だけ戻った。
「人造サイキック計画」の最初の孤児を使った実験は成功、しかし、二度目はなかった。当然だろう。
どう調べても、僕の身体は普通の人間だった。『精神』『異次元への扉の鍵』を量る機械はないのだから。
結局、同じ孤児院の弟たちも実験動物にされ、射程30センチの出来損ないサイキックとして、群発戦争当時、特攻要因とされ次々と前線に送られる。
その後も『神』を創ろうと実験は数十年続き、多くの『弟たち』が生まれる悲劇のもとになった。
僕も実験動物を6年半つづけた。膨大なサイオンで肉体の『回復』をして高位からエネルギーを奪っていたけれど、実験の薬物で身体はもうぼろぼろだった。でも非人間的な実験のおかげで僕は成長できたのかも。研究所に入っていなければ、僕は3歳の肉体のままだったかもしれない。
もともと『精神』の存在に近い僕は『精神支配』からは抜け出せなかった。
残りの半年は、失敗の烙印を押され、精神暗示と薬物投与をされながらも、深刻化した戦場に送られた。
そこで烈くんにあった。半年間の戦場生活は破壊と人殺しの連続だったけれど、研究所の拷問のような実験に比べれば楽園だ。僕は『偉い人』に命じられるまま、破壊を繰り返す。一度だけ、南米に特殊任務のために赴いた。そこで英会話を学んだけれど、僕は教えられたことを丸暗記する。丸暗記したことは大概覚えているので、烈くんに知能が高いと勘違いされたりもした。
三度目の偶然は、僕が推定10歳の肉体になったときだ。僕はある戦場で『精通』した。朝起きたとき下着がびっしょり濡れていた。
それからの1週間、研究所にもどされた僕は、ひたすら『射精』を強要された。
精子は必要な『情報』が殆ど詰まっているから、僕の『三次元化』で創られた遺伝子にはない『情報』が精子に見つかったんだと思う。
僕の身体はぼろぼろだったから、機械を身体に入れられ、より強い薬を投与され、何度も何度も『精子』をつくる機械になった。
今思い出しても、おぞましい、涙が出てくる。僕が10歳より歳をとりたくないと思うトラウマになっている。
軍は、十分な『情報』を集め終わると、敗北寸前まで悪化した戦況を一気に回復させるために、僕を敵国中枢で敵もろとも別次元に『テレポート』させた。
そのさい、僕は力の制御ができず、『空間認識』をしないで、とにかく遠くに『飛ぼうと』、半径100キロの『テレポート』をしてしまった。
僕の精子で『魔法師』の開発がはじまったことは結果的にはよかったのだろう。
効率的に、血縁と遺伝を利用して『魔法師』が産まれていった。
僕が深雪さんの5年前の容姿に似ているのも、この国の『魔法師』が『僕の精子』をもとに造られたからだろう。
『魔法』は『高位』からエネルギーを供給して発動する。
一つ一つは小さな量でも、『魔法師』が増えれば増えるほど、『高位』のエネルギーは奪われる。
僕に代わって『高位』から『魔法師』がエネルギーを奪い続けてくれている。
ここ最近は『魔法師』のレベルが上がっている。それこそ、僕の『魔法力』に匹敵するくらいの。
『魔法師』のレベルもいつまでも上昇することはないだろうから、いつかは頭打ちになると思うけれど、エネルギーは『三次元』の概念で何百年も奪い続けなくてはならない。
『高位』ではいまでも戦いが続いているだろうから、いつまで続ければ良いかはわからない。
僕は『高位次元体』ではあるけれど、『肉体』を得た以上、もう元の高位には戻れない。
エネルギーを高位からサイオンとして奪っている限り僕の『回復』はほぼ無限。肉体も超健康だから『回復』は老化まで防いでいる…
『回復』は寝ている間はできないから、眠り続ければ、僕は成長するし、歳をとる。でも寝続けることはできない。澪さんと響子さんが一緒に住むようになって、夜はよく眠れるようになったけど、10歳から歳はとりたくない。あの時期の実験は、僕に成長を否定させるほど嫌な記憶だ…でも、
異次元からのエネルギー供給が続く限り、僕は『不老不死』の存在になってしまうのか?
「そこまではまだ過去に例がないのでわかりません。ほぼ情報と精神のみの我々も、こちらの物質の一部を取り込んでしまったので、もう高位には戻れません」
なるほど、異世界の食べ物を食べた人間が元の世界に戻れなくなる神話と同じか。
…僕の能力は肉体の『回復』ではなく、高位からサイオンを奪っての『三次元の肉体を維持』だったのか。だから失った身体も『回復』するんだ…
じゃあ別に人間の身体ではなく、犬でも猫でもよかったのかな。
「おそらくそうですが、『三次元』でサイオンを使用するなら人間が一番目立たず合理的でしょう」
そうだね、人のいない森の中で動物として暮らすより人間の方が住みやすいか。
「ところで、どうして僕に接触しようとしたの?残念だけれど、今の僕はただの『サイキック』だよ。君たちに共感は少しはするけれど『記憶』はないから助けようなんてことはしないよ。むしろ羽音みたいな声にいらいらしていたし…」
「ただの『サイキック』にしては、この次元では破格の『能力』ですが…『我々』に協力していただければと考えていたのですが、今の『私』はもはや興味が無いことです」
「そっか、僕も今は自分のことで手一杯だから。僕の『サイキック』では『高位』への『テレポート』は不可能だから還すことは出来ないし『パラサイト』が協力を要請してきても拒否するし、攻撃してきたら容赦なく殺すよ、良い?」
「問題ありません」
「うん、じゃぁ、最後にお願いだけれど、今話したことは、達也くんには秘密にしておいてね。僕は達也くんにも従属したいと考えてしまっているし、これくらいのお願いはかつての『王』として聞いてくれるかな?」
「…わかりました」
『ピクシー』はぎこちなく頷いた。これは達也くんが無理して聞いてきたら喋っちゃうかな。
でも、いいか。僕は達也くんにならあげても…いっいや、殺されてもいいと思っているし。
「じゃぁ、『ピクシー』、僕は帰るね。あんまり自室にいないとばれちゃうし、そもそも寒いし…部屋に靴とか準備しておいた方がいいかなぁ。でもモノを隠しておいても響子さんに見つけられるし…」
ぶつぶつ考え始めた僕を、無感情で見つめる『ピクシー』。
「最後にひとつだけ…『パラサイト』が明日午前、一高裏の野外演習場に来ます。貴方に会いに…」
同胞への哀れみも、自分だけが別の生き方を見つけてしまった罪悪感も感じられない機械的な声だった。ホームメイド・ヘルパーのもともとの機械的な声。
「…そう」
僕が『飛ぶ』瞬間、『ピクシー』が目を閉じたのがわかった。
自室に『飛んで』戻ると、ウェットティッシュで足の裏を拭いて、多機能チェアに腰掛けた。
やっぱり僕は人間じゃなかったんだな。
『異次元の扉』を開け続けてエネルギーを『高位』から奪いサイオンとして体内に蓄積。そのサイオンで『三次元の肉体の維持』をしている元『高位次元体』の『王』で、破格の『サイキック』の男の娘…それが僕か。盛りすぎだなぁ。
でも、『高位』の『記憶』はないし、『高位次元体』の話は『ピクシー』の証言だけで、それ以外に証明しようがない。
つまり僕は、ただの『頭はあまりよくないけれど、破格の『サイキック』の絶世の男の娘』だ。現状で設定盛りすぎだよな…男の娘の容姿も『三次元化』の能力を応用すればいくらでもかえることができるのかも。
僕の容姿が70年前とすこし異なるのも、一年前の異次元からの復帰で『三次元化』したときに再構築したからなのかな…あれ?僕は数十年間山奥で身動き取れていなかったんじゃ?あれは夢?…うぅん、よくわかんないや。
そんなことより、なんだかお腹がすいたな。今の僕は、お腹が一杯なら大概幸せな子供だ。
自室を出て、とてとて階段を降りる。一階の台所で冷蔵庫をあけて、澪さんと響子さんと一緒に作ったプティングを手にとると、リビングでテレビを観ている二人の間に、とすんと腰掛ける。
「あら?久君、美味しそうね…私も食べようかな」
「澪さんはいいですね…こんな夜中にそんなカロリーの高い物を食べても太る心配がないなんて」
「戦略魔法師クラスの魔法力で肉体が貧弱…こんな利点があったなんて自分でも嬉しいやら悲しいやら」
澪さんはもう少しお肉をつけたほうが良いんだけれどなぁ。でも澪さんは今の体型だから澪さんなんだよなぁ…なんて事は口が裂けても言えない。たとえ達也くんに聞かれても…
魔法科高校の劣等生の作中に出てきた幾つかのキーワード。
魔法のエネルギーは異次元から得る、地球の寒冷化、人口サイキック開発の継続、血族や結婚による遺伝子操作に移行、群発戦争、ブラックホール実験からの別次元の存在、異次元生物・妖魔や精霊、パラサイト、サイキック能力、依存性、人体実験、サイオン量が多すぎて病弱、精神、意識、幽体。
これらを総合して生まれたのが、オリ主の久くんです。盛りすぎです。
原作の設定を生かしているので、SSチートキャラでも、世界観的に矛盾はない…はずです。
三次元化による肉体を得る、というのはライトノベルや漫画的にお約束ですね。
『三次元の肉体の維持(回復)』が『起きていないと』使えない、一瞬で再生できないのは、達也の能力と差別化を測るためです。
下位の異次元体である『ピクシー』がやたらと事情を知っているのはのは高位次元では有名な話なんですよ、きっと。
これだけ説明されても、記憶がない久は、高位の話はほとんど他人事です。
四葉真夜の誘拐事件の記憶と同じです。
ただ、久は記憶がない事を悩みません。三次元化してからの記憶がたっぷりあるので…
まぁ空間を操る『サイキック』としてはチート過ぎです。
お読みいただき有難うございました。