「おい!ルフィ!ルフィ!どうして急に!」
エースは急に倒れたルフィをゆすりながら、混乱していた。
さっきまでうるさいくらいだったのに・・・なぜ!・・・と・・。
そんな中、サボはルフィを心配しながら冷静にルフィの様子を見ていた。
「呼吸はあるが、弱い・・・そして今のルフィの状態・・・。
この症状・・・まさか!そうだとしたら、かなりまずい!急いで治療しないと!」
冷静だったサボも原因がわかり、あわて始めた。
早く治療しないと、ルフィの命にかかわるからだ。
だが、サボは医者ではない。自分には何もできない。そんな絶体絶命の時・・・
ザバーーーン(水しぶき)
海から潜水艦が出てきた。海賊マークが書かれている。
男が一人出てきた。そう、トラファルガー・ローだ。
「マリンフォードから追ってきた。そこに倒れているのは麦わら屋だな。こっちに連れてこい。俺が治療する。」
エースとサボは突然のことに警戒するが、ローがオペオペの実の能力者で医者であることが分かり、急いでルフィを連れて行った。
「これはひどいな。何があったか知らねぇが、手術は不可能だ。」
エースとサボがローの言葉を聞き、絶望していた。
だが、すぐに希望の満ちた目になる。
「俺の能力がなかったらの話だ。これは荒療法になる。お二人さんは出てってもらおうか。後この麦わら屋のポケットに入ってた電伝虫も持ってけ、邪魔だ。」
エースとサボは電伝虫に驚きながら、部屋を出て行く。ルフィが助かることを信じて。
そんなとき、電伝虫が鳴った。
プルプルプル・・・プルプルプル・・・ガチャ
サボが出ると、女の声が聞こえてきた。その声はとても慌てているようだった。
「ルフィ!無事か!?」
「その声は海賊女帝のハンコックだな。俺はサボ。ルフィは・・・倒れた・・・。」
サボがいうと、向こうでハンコックが倒れた音がした。
そして、サボにとってなじみのある声に変った。
「サボ!ヴァナタがなぜそこにいるのかはこの際どうでもいいわ、今は麦わらボーイのことよ!・・・サボは症状を見てわかったんでしょうけど、あの子は・・麦わらボーイは・・ヴァタシのテンションホルモンを2回もうけてるのよ!あの技は体をだますだけのもの・・・だから今麦わらボーイの体はボロボロのはずなっしブル!」
サボはわかってた。でも、うそであってほしかった。1回ならまだしも、この短期間で2回もうけていたなんて・・・。サボの口からは無意識に言葉が出ていた。
「ルフィとエースは俺の兄弟なんだ。どうして!!どうしてルフィに、そんな無茶させたんだ!2回も打てば、命の保証がないことくらい・・・わかって・・・いるはず・・・だろ?」
サボは言いながらだんだん声が小さくなっていた。
分かっているからだ、イワンコフは止めたことが。
そしてルフィは自分がどうなろうが助けに行きたがったんだろうということも。
分かっている。わかっているけど!悔しかった、ルフィはここまでやっていたのに
自分はぎりぎりにしか行けずに、ほとんどケガしていないことが。
そしてそれはエースも同じだった。
自分がティーチに負けたばっかりに、ルフィをこんな目に合わせたことが・・・。
二人はルフィをこんな目に合わせてしまったことを悔しがりながら、ルフィが助かるように祈ったのだった・・・。
続く
やっぱりテンションホルモンを2回もうけたことによる副作用は出したいなと
おもい、いまだしました。
正直、テンションホルモンと治癒ホルモンの違いがいまいちわかっていないので
間違っているところもあるかもしれません。その時は感想にてお待ちしております。
また、お会いしましょう!