ありがとうございます!
ルフィはずっと夢を見ていた。
子供のころの夢だ。サボとエースと二人でいて、狩りをしてけんかして・・・
杯を交わして、兄弟になって・・・それはそれは楽しい日々だった・・・。
だがそれは突然現在に変わる・・・。
そう、エース処刑の時だ。この夢ではエースは自分をかばって死んでしまった。
大量の血を流し、ルフィにもたれかかるエース。だんだんと小さくなっていく声で「悔いはない」「愛してくれてありがとう」と言った・・・。ルフィは耳をふさぎ、涙を流しながら叫んだ・・・。「約束したじゃねぇか!お前・・・絶対死なねぇって!」・・・・
ガバッ
「エーーーーーーーース!!!」
ルフィは勢いよく起き上がった。
呼吸を荒らしながらも、周りを見渡す。
横を見ると、驚いた顔をしたエースとサボがいた。
「ル・・ルフィ・・・。」
「よかった、目が覚め・・・・たぁ!?」
エースが言葉を言い切る前に、ルフィはエースに抱き着いた。
涙を流しながら、ひたすらエースの存在を確かめるように・・・・。
その様子を見て、エース・サボは察した。
ルフィはエースが死んだ夢を見たのだと・・・・。
エースとサボは顔を合わせて少し微笑んだ後、ルフィを抱きしめ返す。
「大丈夫だ。俺はここにいる。お前のおかげで生きてる。」
「そうだぞ、ルフィ。お前は頑張ったんだ。でも、俺の存在を忘れるなよ。」
二人の言葉を聞き、ルフィはゆっくり涙でぐちゃぐちゃになった顔を上げた。
「エッグ・・ヒック・・・よ゛がっだ。お゛れのせいで、エースが死んだんじゃなくて・・・本当に!!・・・サボも・・生きてた・・・夢みたいだ・・・また三人で会えるなんて・・・・!!」
その気持ちは、エースもサボも同じだった。
サボが死んだと聞かされたあの日から、何年たっただろう。
長かった。かなわない夢だと思ってた。それがかなったのだ。
うれしくないはずがない。
「俺たちも同じ気持ちだ、ルフィ!」
「ああ、こんなに幸せなことはねぇ!」
ルフィは二人が同じ気持ちなことに喜びを感じながら、涙で濡れている顔に満面の笑みでうなずいた。
「うん!!」
そんな三人の姿を、陰でこっそりと覗いていたコアラたち一同。
イワンコフ、ジンベイ、そしてコアラはこの三人の再会に感動し、涙を流していた。
ハンコックはルフィがおきたことに喜び早速妄想を始めていたが、そこはほっておくとしよう。
(この三兄弟は、世界を大きく変える存在となるだろう。これは修行が楽しみだな)
数年後、レイリーの言葉道理に三兄弟によって大きな大事件が起こるが、それはまだ誰も知らない・・・。
-数日後-
ルフィは驚異的な回復を見せ、いまではエースたちと昔のように狩りなどをしていた。
それはとても楽しく、昔に戻ったようで幸せだった。
だが、ルフィは仲間のことを考え始めていた。俺はこんなことをしてていいのか、と。
「エース・サボ!俺、そろそろ仲間のもとに戻るよ!」
エースとサボはいずれそう言いだすと思っていた。
だがら、すぐにうなずいた。そんなとき、突然扉が開いた。
「その話、ちょっと待ってくれないか、ルフィ君。」
陰でこっそり聞いていたレイリーが、そう言って入ってきた。
予想もしなかったことで、三兄弟全員驚いた。
「レイリーのおっさん!」
その中で、エースは何やら気まずそうな顔をした。
自分がロジャーの息子だからだ。レイリーはロジャー海賊団に入っていて、しかもロジャーの右腕だった男だ。エースはいてもたってもいられなく、部屋を出て行こうとした。だが、レイリーがそれを制した。
「エース君も一緒に聞いてほしい。君の気持ちもわかるが・・・ダメかね?」
エースは少しレイリーから顔をそらした。
「わかった。」
レイリーは三人を見て、うなずいてから話を進めた。
「これはあくまでも私の意見として聞いてほしい。ルフィ君、そしてエース君、君たちにはこれから2年間、私と一緒にある島で修行を受けてほしい。」
「・・・え・・・?」
「・・・俺も・・・?」
サボはレイリーの考えにきずいた。
自分は使える、だからサボはこの修行に入っていないのだ。
そう・・・"覇気"を・・・・。
「ああ。これから先は強敵ぞろいだ。海軍大将たちも動くときがある。今回の戦争で、自分たちが一番分かっていると思うが・・・・そんな世界で君たちが生き残れる確率はかなり低い。ルフィ君が今すぐ仲間と合流したところで、また黄ザル君に会ったら、君は勝てると思うかね??同じことの繰り返しになるだけだと私は思う。君たちはまだ、成長できる!だから、こんなところで死なせたくないのが私の考えだ。」
ルフィはそれでも仲間に会いたかった。
だが、今回の戦争で自分がどれだけ弱いのかが分かった。
自分が見た夢のように大切な誰かが死ぬくらいなら・・・・
「わかった!俺、やるよ!仲間を守れるなら!」
「ああ、必ず君を強くしてみせるよ。エース君はどうする?」
エースは正直迷った。仲間に無事な姿を見せに行きたい、そう思うと同時に仲間に合わせる顔がないと思ったからだ。
今回の戦争は、自分が招いたもの。あの時親父がとめたのを聞いていれば、こんなことにはならなかったのだ。
だが、それ以前に自分がもっと強ければ・・・・ティーチに負けることはなかった。
「わかった。俺もやる。」
レイリーは満足そうにうなずいた。
そして、これからの説明をした。
「まずしなければいけないのは、仲間に2年間の修行のことをどうやって説明するのか・・・だ。エース君のほうは問題はないと思うが、ルフィ君のほうは仲間はバラバラなところにいるし、正確にどこにいるかが分からない。だから、私はこうやって伝えようと思う。」
レイリーの話を聞いて、ルフィはそれを実行することを決意した。
仲間を守るため、これからも旅をつづけるために!!
続く
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
エースが覇気を使えるのか、使えないのか。
これにはとても迷いましたが、使えるけど、自分でコントロールができないということに
結論をしました。
いや!エースは使えてないとおかしい!と思う方もいるとは思いますが、ここはそういう世界ということで納得してみてくれると嬉しいです!
では、また会いましょう!