絶対に切れない絆      作:水音ワールド

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3D2Y

ザザーン

 

ルフィは今、仲間たちに集合日時を2年後だと伝えるためにマリンフォードへ向かっていた。ルフィの右腕には"3D2Y"と書かれていて、"3D"には✖印がついている。

あの日からあまり日にちはたっていないので、回復したといっていても包帯だらけの体。

とても痛々しかった。

そんな体であるにもかかわらず、ルフィはこれからのことを想像していたのか、それともこれまでの仲間との思い出を思い出していたのか・・・それはわからないが、とても優しい顔をしていた。

 

「ルフィ君!そろそろつくが・・・くれぐれも無理だけはせんように!」

 

「大丈夫だ!レイリーさんに俺たちもついているんだ!」

 

そう言ってサボはエースのほうへ顔を向ける。

エースもいつもの力強い瞳をジンベイに向け、いった。

 

「ああ、だからそんなに心配すんな!ジンベイ!」

 

ルフィは全開の笑みを見せたかと思うと、すぐに真剣な顔に戻りレイリーたちみんなを見渡した。

 

「みんなありがとう!じゃあ、始めよう!!」

 

ルフィのその声の後に、全員で「おう!」といった。

 

 

 

そのころマリンフォードでは・・・・。

 

「報告します!!軍艦が一隻!このマリンフォードに近づいています!」

 

報告を受けた大佐は、身に覚えのないことに首をかしげる。

 

「なんだと!?今日軍艦が来るなど聞いていないぞ!どこの部隊だ!!」

 

「それが・・・・麦わらのルフィです!」

 

大佐は勢いよく立ち上がる。

それもそうだ。海賊が意味もなくこの海軍本部でもあるマリンフォードに来ることなどないのだ。

しかもそれが麦わらのルフィであることにも驚きだ。

昨日のようにも思えるあの戦争が起きて、そんなに日がたっていないのに・・・

なぜまたここに来たのか、見当もつかなかった。

 

「なぜまた麦わらが!?まあいい。ここで奴を逃がすな!撃ち落とせ!!」

 

理由はわからないが、海賊が自ら出向いてくれたことをチャンスと考え、大佐はそう命令した。だが、先ほどから何度撃っても当たらない・・・なぜなら・・

 

「あの船にはほかにも大物が4人もいます!火拳のエース、海峡のジンベイ、そしてあの戦争の時火拳と麦わらを助け、つい先日発覚したばかりの人物・・・革命軍サボ!・・・あと一人は・・・・冥王レイリーです!!!」

 

「レイリーだと!?なぜそれほどの男が麦わらに手を貸す!?」

 

海軍たち、そしてそこに取材に来ていた記者たちは大物たちの登場に動揺した。

しかし、大砲を打つ手を止めるわけにもいかず、撃ち続けていたが・・・それを余裕で通り抜けマリンフォードを一周すると、港へ入ってきた。

そこに構えていたのは、四方八方に置かれた大砲だ。

それによって、軍艦は大破したもののルフィ、エース、サボ、ジンベイ、そしてレイリーは上陸する。

 

「ひるむな!迎え撃て!!絶対に逃がしてはならん!!」

 

ジンベイ「ルフィ君たちはさっさと行くんじゃ!ここはわしらに任せておけ!」

 

海軍が襲ってくる中、ジンベイがそう言った。

ルフィたち三人は「ありがとう!」と言って目的の場所へと移動し始める。

 

「なぜだ!なぜ麦わらに手を貸した!冥王レイリー!!」

 

「懐かしい名前で呼んでくれるな。私は期待しているのだよ。この世界を変えるであろう・・・・あの三兄弟を・・・!」

 

三兄弟・・・・その言葉に聞き覚えがなかった海軍や記者からはざわめきの声が上がる。

だが、そこはさすが大佐というべきか、一足先に理解した大佐がみんなの動揺をなくすように答えを言った。

 

「革命軍のトップ5に入るあのサボという男も麦わらの兄弟ということか・・・・!!これで納得がいく。ガープさんがあれだけ動揺していた理由が・・!どれだけ聞いても教えてくれなかったが、そうか・・・・まったくもって迷惑な三兄弟だ!!」

 

 

そこからは早かった、三兄弟の勢いは止まらない。

海兵たちをいとも簡単になぎ倒し、目的の場所OXベルへたどり着いた。

三人でひもをしっかりと握り、ゆっくりとベルを16回鳴らした。

その後、亀裂の前に三人並んで立ち、花をそこへ投げる。

帽子を取り、目を閉じた。

 

カシャッ・・カシャッ

 

シャッター音が鳴り響く。記者たちは一生懸命三兄弟の写真を撮っている。

その音に満足したのか、三兄弟はレイリーたちのもとへ戻り、ジンベイザメに乗って帰っていく。

 

 

 

 

この時取られた写真は、次の日の新聞に大きく取り上げられた。

見出しは「発覚!!最強最悪の三兄弟!!」だ。

誰もが驚き、誰もが思った。

 

「どんな兄弟だ!!」

 

と・・・・・。

一人は、ドラゴンの息子であり3億ベリーの賞金首である麦わらのルフィ。

一人は、ロジャーの息子であり白ひげ海賊団2番隊隊長である火拳のエース。

そして一人は、ドラゴン率いる革命軍トップ5に入る参謀長サボ。

どれも海軍にとっては危険な人物である。海軍からしてみれば、大変なニュースであることには変わりなかった。

 

「どうなっちょる!!危険因子であるこの三人が兄弟じゃと!?」

 

「う~ん。こりゃ驚いたね~。」

 

「あー・・・すごい兄弟がいたもんだ。」

 

さすがの海軍大将たちもこれには驚いた。

そして、この三人が今後この世界に海軍にとって大きな悪影響を及ぼすことも直感していた。なので、その翌日海軍内で大規模な会議が行われることになるが・・・その会議の発表がされるのは、まだ、先の話・・・。

 

 

 

この記事を見て、麦わらの一味全員が驚き、安堵した。

各々ルフィの意図に気づき自分たちもこの場所で力をつけることを決めた。

ゾロは鷹の目のミホークから剣の技術を盗むことを。

ウソップはその島特有の植物について研究および武器化にすることを。

サンジは戦い強くなりながら、仲間のために料理のレシピを力ずくで奪うことを。

ナミはそこで天候化学を勉強し、自らの力にすることを。

チョッパーはそこで仲間の命を助けるために医学の勉強をすることを。

ロビンは革命軍のもとへ行き、いろんな情報及び力をつけることを。

フランキーはベガパンクの研究所でいろんな知識を盗み、自らの力にすることを。

ブルックはいろんなところで歌を歌いながら、力をつけることを。

 

「「「「「「「「2年後に!!シャボンディ諸島で!!!!」」」」」」」」

 

 

                 続く




今回は私が一番好きな3D2Yです!!
いやーほんとこの回はいいですね!
エースが生きていて、サボとも合流していたので
マリンフォードには三人一緒に行くことにしちゃいました!!
今後もエースが生きていることで未来が大きく変わっていきます!
ぜひ、お楽しみください!!

では、また会いましょう!!

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