絶対に切れない絆      作:水音ワールド

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修行スタート!

 

三兄弟によって行われた異例の事件。

それが行われた数日後、サボはある船にいた。

そこはルフィやエースがいる船ではない。

大海賊であり、エースの2人目の父親である白ひげの船だ。

なぜここにいるのかの言うと・・・誰が白ひげにエースが修行のため約2年間戻ってこないことを伝えに行くのか、という話が出たときにサボが真っ先に名乗り出たからだ。

 

「親父!エースのもう一人の兄弟、サボが来たよい!」

 

マルコの案内によって白ひげの前に来たサボ、普通初めて会ったものは、恐怖するところだ。だが、さすが史上最悪の三兄弟の一人、ルフィ、エースと同じく初めて会ったのにもかかわらず恐怖の色は全く見えず、まるで昔からの親友に会いに来たかのようだった。

 

「エースの兄弟か・・・ほかの2人と一緒でいい目をしてるな。で、俺に何の用だ?」

 

「俺はエースからの伝言と、兄弟としてお礼を言いに来た!」

 

サボの言葉を聞き、周囲がざわついた。

 

「どうゆうことだよい!!伝言って・・エースは帰ってこねぇのか!?」

 

マルコは我慢できずにサボに問いただした。

 

「ああ、エースはこれから約2年間、冥王レイリーのもとでルフィと一緒に修行することになった。」

 

「・・・・そりゃ随分となげぇ時間だな。だが、伝言もあるということは、それはエースが決めたことなんだろう。子供が覚悟をもって決めたことなら、親は黙って見守るさ・・・で、伝言を聞かせてもらおうか。」

 

サボはその回答に満足したのか、大きくうなずいた。

そして、エースから白ひげに伝えてほしいといわれていた言葉を言った。

 

「親父・・そしてみんな・・・今回は俺のわがままのせいで迷惑をかけてすまなかった。そして、俺の父親が誰かわかっても、拒絶しないでくれて・・・助けてくれて・・・ありがとう・・・。これがエースに伝えてくれと言われた言葉だ。」

 

エースの伝言を聞き、空気がシーンと静まり返った。

みんなにエースの気持ちが伝わったのだろう。

涙を流すものもいれば、当然だと胸を張る者もいる。

さっきまで声を上げていたマルコも、エースの気持ちが痛いほど伝わったのだろう。

顔を下に向け、涙を必死にこらえていた。

そんな中、白ひげがサボにエースに伝えてくれと言って、いった。

 

「お前の親が誰であろうと、最悪の鬼であろうと、この旗を掲げてるやつはみんな俺が親なんだ。息子のわがままくらい聞いてやる。息子のピンチぐらい救ってやる。だから、こっちのことは気にせずに自分の思う通りに動けばいいってな。」

 

「・・・ああ・・・・必ず伝える・・・・!」

 

サボは小さいころ、エースと一緒にいたため、エースがこの言葉を聞き、どれだけ救われるかがわかるのだろう。涙声になりながら言った。

 

 

それからサボは白ひげにお礼を言って、船を後にした。

 

 

 

 

そのころ、とある島では・・・

 

「レイリー!どの島で修行するとは聞いていなかったが、この場所は危険じゃ!命を落とすぞ!!」

 

「危険でなければ意味がない、これは修行だ。もし命を落としたとしても、この島で生き延びられなければ、この先どこかで命を落とす。」

 

ハンコックとレイリーが言い争いをしていた。

だが、ルフィとエースにとってこの島は、好奇心の塊だった。

あらゆる四季が短期間で訪れ、凶暴な怪物がいるこの島。

ルフィたちはレイリーたちを置いて、さっさと中へと入って行ってしまった。

 

「レイリー先行くぞ!!」

 

「ルフィ!どっちが大きい怪物を捕まえるか勝負だ!!」

 

「おう!!望むところだ!」

 

そんな会話をしながら走り去っていく兄弟を見て、言い合いをしていた二人と付き添っていたジンベイは少し微笑んだ。

あの戦争でもし、ルフィの夢通りに言っていたら二度と見ることがなかった光景だ。

そう考えると、ルフィたちが楽しそうなら、それでいいと思えるようになった。

 

「あ~ルフィがそれでいいのならいいのじゃぞ。ではわらわは食料を・・・」

 

「ルフィ君たちのためにそれはやめてもらおう。ここはジャングル。自分で食料を調達しなければだめだ。これからの彼らのために・・・!」

 

ハンコックはルフィという言葉に弱い。

ルフィのためにと言われてしまったら、もうわかったとしか言えなかった。

そして、ルフィたちのことはレイリーに任せ、ハンコックとジンベイは去っていった。

 

 

 

「見ろ!エース!!俺のほうがでかいしうまそ~~だろ!!」

 

ルフィは倒した巨大なサイをエースの目の前においた。

だが、エースはそれをあざ笑うかのようにルフィの倍はあるクマを連れてきた。

 

「まだまだ俺のほうが上だな!ルフィ!」

 

エースが連れてきたクマをみて、悔しがっていたルフィ。

そんなとき、ハンコックたちを見送ったレイリーがきた。

 

「ルフィ君!エース君!修行を始めるぞ!!」

 

ルフィとエースは一気に顔を引き締めた。

 

「「おう!!」」

 

                       続く

 




サボを白ひげのもとへ行かせてみました!
エースと同じく、サボも兄弟の恩師に行かせてあげたい!と思ってのことです!
みなさんはどう思ったでしょうか??

そして、いよいよ修行開始です!
来週も楽しみにしていてください!

では、またお会いしましょう!

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