「クッ・・・頼む!じいちゃん!
そこをどいてくれ!!!」
ガープによって拒まれる、エースへの道。
できることなら戦いたくない相手にルフィの表情はゆがむ。
だが、ガープを倒さなければエースは救えない。ルフィは覚悟を決めガープを見る。
「うおおおおおおゴムゴムの・・・ピストル!!!!」
いつものガープなら、簡単によけれたはずだ。
だが、今のガープはよけることができなかった。
なぜなら、ガープもルフィと同じようにエースを・・・死なせたくなかったから。
もろにルフィの攻撃をうけ、落ちていくガープ。
ルフィはようやく、エースのもとにたどり着く。
「はぁはぁ、やっと、やっとここまで来たぞ!エース!」
「ルフィ!!・・・お前ってやつは。」
ハンコックにもらっていた、カギを使いエースの手錠を外しているとき、
センゴクからの攻撃で、死刑台が壊れてしまう。
落下していくルフィとエース・・・。
その時、エースに火が宿った。戦場におり、海兵を倒していくルフィとエース。
「俺の弟なんだ、手出し無用で頼む。」
兄弟の息の合った攻撃により、海賊の勝ちだと思われた。
だが、そこに赤犬がついに姿を現す。
「火拳を助け出しすぐに退散とは、腰抜けの集まりじゃな白ひげ海賊団。まぁ、船長が船長。白ひげは戦の時代の敗北者じゃけぇ。」
白ひげは、赤イヌとは戦うな、逃げろと言った。目的は達成したのだからと。
だが、エースは赤イヌの言葉で完全に頭に血が上っていた。
「今の言葉・・・取り消せよ。
白ひげは・・親父は敗北者なんかじゃない!この時代を作った大海賊だ!!」
そう言って、エースは赤イヌに殴りかかる。
が、これが狙いだった赤イヌは簡単に攻撃をかわす。
そして・・エースにとって一番つらい言葉を発したのだった。
「お前なぞいつでも殺せる。じゃけん、あいつを先にを殺す。
見ちょれ、お前を助けに来たことで殺される弟の姿をな!」
赤イヌの言葉を聞き、急いでルフィを見るエース。
だが、ルフィはエースのビブルカードを落としてしまい、それを拾っているところで
赤イヌの行動を見ていない。ルフィは反応できなかった。
「ルフィーーーーーーー!!」
エースはルフィをかばうように赤犬とルフィの間に立つ。
それを見ていたものはこれから起こるであろうことを瞬時に想像して目を見開く。
エースの体にマグマの拳が貫かれてしまう未来を。誰もが突然のことに動けなかった。
絶望しそうになった時・・・紺色のコートと鉄パイプが視界に入る。
「させねーよ。この俺が来たからにはな!!」
その言葉とともに、赤犬は吹き飛ばされていた。
続く
はい、うれしい。
現実逃避がかなったぜ。
こんな物語でも面白いよ、うん。