「誰だ…って幽霊か」
「ハヤテさん!?何冷静にになってるんですか!?幽霊ですよ!!」
ハヤテの背中に隠れながら下を向きガタガタ震えているが
「だって見てみろよ」
あまりにも冷静なので
おそるおそるルティナも見てみた
「…この子が幽霊?」
「…なんだオマエ?そんな私をじっと見て…」
「………」
「ナンダ?黙って私を見―――」
「可愛いぃ~~~!」
ハヤテを突き飛ばし、女の子を舐めるように見ている
「ウワァ!なんだオマエ!気持ち悪ゥ!」
「いってぇ~、急に突き飛ばした上に幼女を舐めるように見回す、はぁ~…変態か?」
「変態じゃありません!でもこんなに可愛いじゃないですか!?」
「ああそうっすか…」
興奮したルティナが抱きつこうとしたが
スカッ
「相手は幽霊なんだ、触れるわけないだろ」
「あはは、そうですね」
「さっきからなんだオマエ達は誰だ?」
「私はルティナ、この人が」
「ハヤテだ、お前は?」
「…わかんない」
「わかんない?」
「名前も、なんでここにいるかもわかんない」
寂しそうな顔をしていた
「あ、そうだ」
「どうしました?」
閃いたみたいな顔して
「ロビーのおっさんは幽霊のことを認知してたから聞いてくる」
「そうでしたね」
「んじゃ行ってくる、幽霊は見ててくれ」
「最初からそのつもりです!」
「嫌だ!私も連れてけ!ルティナと一緒は怖い!」
一生懸命説得してるが
「まぁ、がんばれ」
バタン
ハヤテは出てった
「人でなしぃぃ!」
※宿屋ロビー
「おっさんいるか?」
ロビーに着いたが誰もいない
「あれ?いないな」
「…てか静か過ぎじゃないか?さっきから誰ともすれ違っていないし、声もしない」
時計を見てみた
21:30
「良い子は寝る時間か…んじゃこの宿屋は良い子しかいないのか?」
とりあえず外に出てみた
「さすがに山道にある宿屋だ周りが暗い、光源は月明かりだけか」
「おっさん!!居るか!」
叫んでみたが
…
「外にもいないか」
振り返って宿屋に戻ろうとしたら
ふと気づいた
「あれ?どの部屋もカーテンが開いてる、無用心過ぎやしないか」
窓から中を覗くと
「あれ?誰もいない」
宿屋に戻り、居なかった部屋の前に立ち
ドアをノックした
トントン
「すみませーん、誰か居ますか?」
反応が無い
「失礼しますよー」
ドアを開けて中を見たら
「なんだこれ……」
ベットやタンスその他もろもろ借りてる部屋と同じだが
床に黒く炭になった魔方陣の跡があった
「…儀式魔方陣がなぜここに?」
隣の部屋もその隣の部屋も
誰も居ないし。同じように魔方陣があった
「何でだ?部屋に儀式魔法陣があるんだ?それにここの宿屋はおっさんが言ってるには1室しか開いてない…いや、他の部屋は開いてるが使えない…俺達の部屋には魔方陣がない…!!いや、無いんじゃなくてこれからか!!」
気づいたハヤテはルティナ達がいる部屋に急いだ
続く